自分たちでできることは、自分たちの手で〜2年生〜
桐朋小学校では、
自分たちの力で学校・学級をより良いものにしていこうという
「自治活動」が盛んです。
2年生のあるクラスでは、「自分たちでできることは自分たちの手で」をテーマに、
クラスのきまりや仕事について子どもたちで話し合い、運営しています。
例えば毎日の清掃活動では、
自分で「きれいにしたい場所」を決めて、
しばらくの期間その担当場所を清掃し続けます。
仲間と清掃を続けているうち、次第に「あぁ、こうやったら効率がいいな」
「こういう道具を使ってみよう」など工夫が生まれます。
「自分で選ぶ・自分で決める」という経験を繰り返してきた中、「私たち、僕たちでやろう!」という雰囲気が高まっています。
子どもたちの「自分たちの力でやってみたい!」を実現する活動を行っています。
実施に当たり企画書を作成します。
その企画書をもとにメンバーを募って活動を進めています。
企画書には以下の項目を求めています。
①「何のために?」プロジェクトの目的を決め、その実現の見通しを立てる。
②「誰のために?」プロジェクトの対象を明確にします。
③「いつ?いつまでに?」活動のペースや期限を設定します。
④「どのように?」具体的な活動内容を決めます。
⑤「誰が?」参加するメンバーを明確にします。
⑥「どこで?」活動場所、発表場所を決めます。
第一期は「お化け屋敷プロジェクト」「秘密基地プロジェクト」「大根キャラクタープロジェクト」「ツリーハウスプロジェクト」「ニャゴ寺プロジェクト」が活動しました。
こちらは「ニャゴ寺プロジェクト」の様子です。教室前のスペースで活動すると、自然にほかの学年の子たちも寄ってきて一緒に遊びます。
「お化け屋敷プロジェクト」は、ハロウィーンに向けて教室をお化け屋敷に。窓に新聞紙を貼って教室を真っ暗にしました。みんなにもっと怖がってもらうには?とアイデアを出し合い、一つ一つ実現しました。
「ツリーハウスプロジェクト」は、自然広場にツリーハウスを作ろうという大きなプロジェクトです。「そんなの無理」ではなく、「では、どうやったら実現できるかな?」を一緒に考えることを大切にしてきました。校長先生に自分たちで交渉するなど、一つ一つハードルを越えています。
第二期は「クリスマスプロジェクト」「イラストプロジェクト」「SDGsプロジェクト」「絵本プロジェクト」「おはじき店プロジェクト」「宝くじプロジェクト」が活動しています。
「クリスマスプロジェクト」は、廃材を使って教室内に飾るツリーを作っています。どんなツリーができるか楽しみです。
「イラストプロジェクト」は、イラストレーターさんがお客さんに要望されたイラストを描いています。1年生が大喜び!自然に異学年交流が生まれています。
これらのプロジェクトを通し、自己選択・自己決定した「やってみたいこと」を実現し、自分たちの力で学級・学校を盛り上げています。