2022.4.6

地球の危機 ~学び、話し合い、行動しましょう [Ⅱー292]

ウクライナの子ども、大人にかかわる報道に心を痛めています。人の命を大切に、すぐ戦争、暴力をやめてほしいです。

世界のすべての人間が保障されるべき〈安全で健康に生きる権利〉、〈内心で多様な価値を育む権利〉、〈何の理由もなく身柄を拘束されない権利〉、〈差別されず個人として尊重される権利〉などを守りたいです。(※国連憲章にうたう原則の尊重について後ろに掲載)

地球危機について学び、考えています。日本、世界で起きていることは、熱波、干ばつ(世界各地の記録的高温など)、豪雨、洪水、海面上昇の問題(驚異的な氷の融解)などです。戦争、暴力、貧困や飢餓、不平等、病気と向き合っています。

そして、これらの現実は、地球規模で作動するシステム⇒〇気候システム、〇オゾン層、〇海洋と、生物圏の4つのバウンダリー(地球の回復力の調整)⇒〇生物多様性(地球上のすべての生物種とそのつながり)、〇土地(地球上の重要な生物群系または広範な自然生態系)、〇淡水(地球規模の水の循環)、〇栄養素(主要な生物地球化学的循環である窒素とリンの地球規模の循環)が困難な状況を背景に生じていることが科学的な分析を学び理解します。上記7つの他に、〇新規人工物(人類が開発して放出した何千もの人工物の総称。化学兵器、生物兵器、核兵器も)、〇エアロゾル(大気汚染を引き起こす大気中の微粒子)も加わります。

現在、転換期を迎えており(開発による炭素を吸収してくれる森林と湿地激減、熱を分配する海流、農業を支える気候を失うかどうかなど)、地球の安定性を保つプロセスの限界にきていると考えます。

「大気中の二酸化炭素濃度の安全な限界値は約350ppmと考えられている。(中略)2020年には415 ppmを超えた。地球は少なくとも過去300万年のあいだ、大気中にこれほど高濃度の二酸化炭素がある状態を経験していない。」グレタ・トゥーンベリさん(環境活動家)

「すべての子どもたちは、回復力のある安定した状態の地球に生まれる権利がある。1万年前に文明が始まって以来、それは私たちの共通の財産だった。(中略)しかし境界から出てしまえば、何が起きても不思議はない。(中略)/時間は刻刻と失われている。私たちが足を府入れた「激動の2020年代」は、人類にとって決定的な時代となるだろう。」グテーレス 国連事務総長

「地球の危機」について学び、話し合い、行動をしていきましょう。

参考図書 『地球の限界 温暖化と地球の危機を解決する方法』オーウェン・ガフニ―/ヨハン・ロックストローム著

参考 ※国際連合憲章にうたう原則の尊重

憲法も国際連合憲章も、過去の大戦に対する反省から、平和を維持するために基本的人権と個人の尊厳をうたい、子どもの権利条約は、特に、人権及び基本的自由並びに国際連合憲章にうたう原則の尊重を育成することを教育の目的に掲げている。

国際連合は次の原則に従って行動する。

国連はすべての加盟国の主権平等の原則に基礎をおいている。/すべての加盟国は憲章に従って負っている義務を誠実に履行しなければならない。/加盟国は、国際紛争を平和的手段によって国際の平和および安全ならびに正義を危うくしないように解決しなければならない。/加盟国はいかなる国に対しても武力による威嚇もしくは武力の行使を慎まなければならない。/加盟国は、国連がこの憲章に従ってとるいかなる行動についてもあらゆる援助を与えなければならない。/憲章のいかなる規定も本質的に国の国内管轄権内にある事項に干渉する権限を国連に与えるものではない。

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