2022.4.25

ウクライナに関連する報道と心のケア [Ⅱ‐295]

連日のウクライナに関連する報道に心を痛めます。悲惨な場面や衝撃的な場面も報じられ、子どもも大人も報道を目にすることにより、不安や恐怖などが出てしまうことがあります。新学期、子どもが心配したり、不安になったりしていないか、一人ひとりの様子をよくみていこうと、私たちは話し合ってきました。

1、メディアによる影響

・戦争、戦闘などの報道は、どの年齢の子においても動揺させ、恐怖や不安を増大させる可能性があります。衝撃的な映像の視聴は避けましょう。

・戦争報道をみる時間が長ければ長いほど、子どもは否定的な反応を示す可能性が高くなります。

・子どもの年齢と発達に応じて、大人が戦争報道の視聴を管理し、衝撃的な内容については注意していきましょう。(園児や低学年の子には特に注意を)

2、「戦争報道」に関して、子どもの話を聴くときに

・子どもが知っていること、感じていることを話したり、質問したりする時間をつくるよう心がけましょう。子どもは、大人とまったく異なるイメージを抱いているかもしれません。子どもが何を考え、何を見聞きしたのかに耳を傾ける時間を持とう。

・子どもが動揺していることについて、率直に話す機会を持つことは、安心感や安全感を生み出します。

・子どもの年齢を意識してコミュニケーションをとりましょう。幼い子は、戦争の意味を理解していない場合もあり、年齢に応じた説明が必要です。

3、世界の大人が、この問題を解決するために努力していきましょう

・子どもたちには、これは大人が解決すべき問題なんだよ、と伝えたい。子どもたちは、今まで通りに遊び、学び、やりたい、たのしいと思うことをするといいんだよ、と伝えたい。子どもと話すときは、大人が落ち着くことが大切です。

4、大人同士の会話に注意しましょう

・子どもたちの前で戦争について話すときは、注意が必要です。大人が気づかないうちに子どもがきいていて、その内容を誤解することがあります。

・攻撃的な表現で大人が意見を述べると、子どもたちが怖がることがあります。

参考 セーブ・ザ・チルドレン「専門家がすすめる、子どもと戦争について話すときの5つのポイント」

つつじが丘消防署のみなさん、お世話になり、ありがとうございました。(2、4年生写生会)

参考 桜美林大学のHP→LA学群池田美樹准教授「ウクライナ紛争の報道による子供の心のケア」。複数のメディアで掲載。「災害のときも同じですけど、同じ映像を繰り返し見過ぎないというのが大事。入ってくる刺激そのものを親として管理することが大切だと思います。普段の約束事として、スマホやメディアを見る時間は決めておく。見聞きしたことに対して、子どもがどういうふうに受け止めているのか、感じてるのかというのは実際に話をして聞いてもらいたいなと思います。泣いちゃったというときに、悲しいのか、怖いのか、あるいはただ怖いなのか、『泣く』にともなう気持ち、例えばウクライナのどういう場面を見て何を感じてるのかは聞いてみないと分からないです。まず聞いて、その上で『今あなたは、安全だし、安心していいんだよ』というメッセージを伝えてもらいます」など。

郷土資料館、発掘作業をされていたみなさん、お世話になり、ありがとうごさいました。(6年生遺跡見学)

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