2022.6.21

子どもたちが、社会のつくり手へ [Ⅱー302]

もうすぐ2022年度前期子ども集会です。集会に向けて、各学級で、「どんな学校にしたいか」「しぜんひろばの遊びや、コロナ禍でできる遊び」「遊びのきまりについての意見、その他、みんなで考え合いたいこと」について話し合いました。そのことを56年生の各自治委員会が受けとめ、話し合い、子ども集会で提案(「議案書」に記述。子どもたちはすばらしい「議案書」を作成!)をします。集会では、「目標や活動計画をみんなで決定し、意見を出し合」います。それから、2学期全校集会や3学期後期子ども集会で振り返ります。

桐朋小学校の教育目標は、「自分自身の人生の主人公に、社会のつくり手となりゆくための根っこを育てる」ことをあげています。実現するために、「自治を大事にします」。「大事なことを自分たちで決めていく経験は大切です。さまざまな参加活動を通して社会のつくり手となっていくための根っこを育てます。」

子どもたちには、自分たちに関わるすべてのことについて、自由に自分の願いや考えを表明する権利(子どもの権利条約12条)があります。日常で「どうしたい」「どんなだったらいい」などを大切にして、よりよい生活、遊び、学びをまわりの人たちと(自分たちで)探究していきます。

年長の人たちが小学校の角材を園庭に運んでいます。その後、「ドンじゃんけん」などに使用。 

■2022年度 こんな学校にしたい (「議案書」より)

・みんなでなかよく楽しくすごしたい。(1年)/・楽しくて元気あふれる学校。森みたいに生き物 しぜんあふれる学校(1年)/・みんながもっとやりたいことができる学校になってほしい!(1年)

・みんなが楽しく学んで遊べる学校(2年)/・みんなが安心していられる学校(2年)/・仲良くする学校。とうほうのキャラを作りたい!!(2年)

・自由で生きもののエサがある。ゆう具を作る。メリハリのある学校(3年)/・生き物や動物がいて自然がいっぱいの学校。学年を気にせず仲良く学びも遊びもある学校(3年)

・心が傷つかず、自治を大切にする学校。にぎやかでかんきょうによい学校。特にかんきょう(SDGs)、にぎやか(面白い)(4年)/・15分休みについて話し合いました。じゃ口からジュース、お茶、お湯を出してほしい。特に冬に手を洗う時、お湯が出るといいな。(4年)

・上級生、下級生が仲良く意見を出し合い、みんなで作っていける学校(5年)/・差別や弱いものいじめがなく安心して生活をおくれる学校(5年)

・注意されたらくりかえさない平等なけんかの無い学校。自由気ままに異学年と遊べる楽しく思いやりのある学校(6年)/・環境問題を解決するために、節電や3Rを意識する。自分の考えを大切にいっぱい遊んでいっぱい学べる学校(6年)

 たくさんの作物が育っています

■理科園しぜんひろばについて、各学級で話し合われ、出された意見、それを理科園しぜんひろば委員会が受けとめ話し合ったこと(「議案書」より)

私は、理科園しぜんひろば委員会に所属し、56年生と活動しています。4月以降、各クラスで話し合われた意見と、意見について理科園しぜんひろば委員会で話し合いました。以下、→左が各学級の意見、→右が委員会で話し合って提案

・「ひみつきち」「やりごたえのある遊具」をつくりたい。→ ツリーハウスと合体します。/・「ツリーハウス」をつくりたい。→ つくります。/・「森みたいに生き物のしぜんあふれる学校」「生き物や動物がいて、自然いっぱいの学校」にしたい。「生き物を増やす、しぜん、魚、こん虫を増やす」→ 活動目標に入れました。/・「池を泳ぎたい」「ウオータースライダー」をやりたい。→ 池に入ってはいけないので、できませんが、水鉄砲に関する企画を考えています。/・ひみつきちづくり、おにごっこ、ブランコ、木登り、飛び石 → やってもOKです。気をつけて遊んでください。/・橋をつくってほしい。→ とび石のスリルを残すということになりました。/・いけ→ もうあります。夏休みにかいぼりをし、池をそうじします。/・しばふ、土管を長くして、出口を増やす。→ 自然をありのままに楽しむ広場なので、なしになりました。/・ブランコを増やす。→ ツリーハウスをつくる場所を残すため、なしになりました。/・りかえんのかいほう!→ 理科園は観察園なので、解放はしません。/・川に水風船を浮かべて風船つくり→ 池からとれない場所に行く可能性が高いので、なしになりました。/・虫とり→ 生き物をとった場合は、票に書き、担任の先生のサインをもらい、しぜんひろばに返すというシステムを作りました。/・生き物のエリア→ エリアはつくりませんが、生き物を少しずつ増やしていきます。/・一年生に木登りができるよ! ブランコが楽しいよ! 生き物がいっぱい見られるよ! と伝えたい。→ 一年のクラス回り担当者がしぜんひろばの魅力を伝えました。  

各学級で話し合われたことを受けとめ、私たち委員会ではこう考え、こうしていきたいと提案します。そして、集会で話し合います。

絵画室前、6年生の作品展示

■各委員会の活動目標(「議案書」より) ー学級から出された意見も受けとめ、各委員会の活動目標をたてましたー

各委員会が、「みんなの声」を元に考えた活動計画です。子ども集会では、ぜひ、積極的に質問や意見を出してください。

□理科園しぜんひろば委員会 ・しぜんひろばを緑あふれる場所にする! ・今年度中に絶対にツリーハウスをつくる!

□代表委員会 ・走る人を減らせるようにみんなで協力しよう。 ・一人ひとりの意見を聞きとる。

□図書委員会 ・みんながいつでも行きたいと思えて、リラックスできる図書室。 ・本が好きな人も苦手な人も興味をもってたのしめる図書室。 ・コミュニケーションを大切にできる図書委員会。

□放送委員会 ・定時放送を時間通りにやる! ・放送番組をやる。

□体育委員会 ・みんなが安全に楽しめるようなルールをつくり、守れるようにする。

□プレイルーム委員会 ・安全でケンカがなくて居心地が良いプレイルームにする! ・クラス回りの時間を守る。 ・日常的にプレイルームを見る。

□保健委員会 ・コロナ対策やマスクの呼びかけをし、たよってもらえる安心安全を守る委員会。 ・校内を走ることでのケガを少なくする。

□あそび企画委員会 ・みんなで楽しく参加できる企画、遊びを考える。 ・学年とわず皆が楽しむ企画を作る。 ・あそび企画委員も楽しむ遊びを考える。 ・遊びを通して友達をふやそう。

■「みんなの声」から代表委員会で考えた、桐朋小学校の今年の目標です。(「議案書」より)

□環境問題を考えながら、自然を大切にする。

□自分の意見を積極的に発言する。

これについても子ども集会でぜひ意見をください。

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