命を活き活きと輝かせたい – 土曜参観のことなど [Ⅱー303]
25日(土)は、1、2、6年生が土曜参観日でした。ご参加のみなさん、ありがとうございました。私は、同じ時間帯にポロニアホールで幼稚園説明会があったため、途中参加、見学でした。
午前の幼稚園説明会、午後の小学校説明会へ参加をしてくだったみなさん、ありがとうございました。
2年生と6年生の参観について。2年生は、親子で竹馬づくりをしました。竹を一緒に支えて、子どもが切る。うまく切れない時や最後の切りはなすなどの場面では、鋸の押し引きのやり方、竹を回して鋸を動かしやすくするなど、いろいろな工夫や試行錯誤をしていました。釘を打つ時に、まっすぐ打てないこともあり、保護者が支えたり、見本を見せていました。親子でやってみてもうまくいかない時に、近くの保護者に助けをもとめる姿も見られました。完成すると、子どもが竹馬にのるのを一生懸命に支えている姿も見られました。
6年生は、保護者がいっしょに東京大空襲の体験を聴きました。話してくださったお2人の方に感謝しています。話し終わった後で控室に戻る時、お父さんが近づいてきて、自分も学ぶことができましたと話してくださいました。こうした感想が話してくださる方を励ますのだと感じました。
体験を聴いた後で、小グループに分かれ、子どもと大人がどんなことに心が動いたのかなどを話し合っている場面もありました。自分は何にどう心が動いたのかを考えて語り、相手はどんなことに心を動かしているのかを知る。子どもと大人でそのような機会をつくることができました。
24日前のことも書きます。23日(木)下校時、玄関で小さなビンをだいじに持っている5年生からみてみてと声をかけられました。目を凝らしてみても何がいるのか見えないと、ここにいるよと教えてくれます。そこには、元気に育った(大切に育てた)メダカがいました。「よく育っているね。嬉しいね。教えてくれてありがとう。」
24日(金)放課後に工作室前、粘土室で木工作をしている6年生と出会いました。自分の作品を磨き、工夫し、試行錯誤する姿が見られます。友だちとたのしそうにすすめています。蓋をあけるためには棒を外さなくてはならない仕組みを取り入れていたり、角が出っ張らないように美しく仕上げたいといろいろなタイプのやすりを使って夢中になって手を動かすなど、さまざまなことにこだわる姿が見られました。すごいなと思いました。エリクソンの発達理論(第4期の学童期)では、「自分(たち)の世界をつくる際、仕上がりにこだわるようになり、道具、技術、知識を獲得する」と学んだことを思い出します。
先週もしぜんひろばでは、大もみじの木にのぼれるようになった子が喜びを表現していたり、とんぼやカエル、蛇などを捕まえて見せてくれる、触らせてくれる子がいました。見てみてと呼びかけられると嬉しい。すごいなあ、(ドロダンゴが)ぴかぴかしているね、すべすべで気持ちいい、など心のふるえを私も伝えます。
私は、こうした時に山竹伸二さんのことばを思い出すことが多いのです。小学生の発達段階ではないと思いますが、根本の考えを大切にしています。
「親の共感と言葉かけによって、子供は自分の感情の意味を理解し、自分で自分の感情に気づけるようになる。それは、自己了解によって自らの感情と他者の感情を区別し、なおかつ他者との共通性を認識できるようになる、ということである。それだけではない。養育者の共感は「ありのままの自分」が受け容れられているという「存在の承認」を感じさせることになり、後年、他者に対しても「ありのままの存在」を認めるべきだという感性が育まれる。」山竹伸二さん『共感の正体』(河出書房新社)より引用。
山竹さんは、別の本でも「承認」や「共感」について考えさせてくれます。