2022.9.1

2学期も、どうぞよろしくお願いします[Ⅱ-309]

2学期がはじまりした。一人ひとりに会えることを嬉しく思います。声をかけられたり、しぜんひろばの草の中を探検したり、畑で虫探しをしました。ゆり(年長)の「虫とり名人」は、よく見つけ、さっととります。それをみていたばら(年中)、たんぽぽ(年少)の人たちは、いいな、ぼくとれない、などと言いながら探しました。小学生も加わりました。

夏休み中の園、学校の活動についてです。しぜんひろば委員会の人たちが池の掻堀をしました。幼稚園ゆり組の人たちとお家の人たちが交替で、モルモットを育てに来ました。各学年の人たちが畑の草とりに来て、収穫をしました。お便りで、「草は、私の背より低いけど、とても大きくなっていて、びっくりしました。ぬこうとすると、すごくがんじょうに生えていました。たくさんの草で野菜がのみこまれてしまいそうでした。がんばれ!私の野菜!」とあり、「すごくがんじょうにはえていて」大変だったことや「(草にのみこまれるな!)がんばれ!私の野菜!」という強い気持ちが感じられて心に響きました。夏休み、いろいろとありがとうございました。

2学期も、子どもたちが自分(たち)を伸ばせる環境を大切にしたいと考えます。昨日、先生たちはいろいろな場所の安全点検をしました。子どもたちが自らやりたい気持ちを育み、失敗、試行錯誤もしながら成長していくことを願っています。

2011年、福島原発事故以降、毎月放射線の測定を行うようにしました。測定は、子どもたちがよく遊び、学ぶ砂場、畑、しぜんひろば、メタセコイヤやイチョウの木の下などです。8月30日の測定では、□園庭砂場0.0△△μSv(マイクロシーベルト)/h、□自然ひろば0.0△▽μSv/h、□小学校砂場0.0▽▽μSv/h、□小学校アスレチック下砂場0.0◇▽μSv/h、□畑0.0▽◇μSv/h、□自然ひろば入口メタセコイヤ下0.0◇◇μSv/h、□低学年校舎と高学年校舎の間にあるイチョウ下0.0〇▽μSv/hでした。空間放射線量の値μSv/h×24h×365日で、年間積算の放射線の人体への影響量(Sv/年)を計算します。国の年間放射線積算量基準値=1mSv(1ミリシーベルト)で、今回で一番測定値の高い小学校アスレチック下砂場の年間放射線積算量を計算すると、0.0◇▽μSv/h×24h×365日=◇0▽μSv=0.◇0▽mSv(0.◇0▽ミリシーベルト)となりました。ほぼ毎回、同じくらいの数値で、それぞれの場所で基準値の半分~半分以下です。

現在、世界中で危機感を募らせるのは、ウクライナにある原子力発電所の戦争被害のことです。もしも原子力発電所で事故が起きた場合、大きな被害が懸念されます。放射性物質が長い間生物を傷つけ、苦しめます。絶対に戦争による被害を防がなくてはなりません。

水質の測定も毎月行っています。地下100mからくみ上げている地下水は、毎回の調査の結果から安心して使用できます。私たちは豊富な地下水を使用していますが、世界で暮らす人々の4人に1人は安全な飲み水が手に入りません。(産業技術総合研究所井川さん)

身近なところから、そして世界にも目を向けて、一人ひとりが安心して生きていける平和な社会を築いていきたいです。放射線測定をしないでよい世界にしたいです。子どもたちには、あせらず、ゆっくり、たっぷり〈子ども時代〉を過ごしてほしいです。

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