桐朋小だより

2022.10.20

6年生

この目で「見る」

たくさんの見送りのみなさんに手を降りながら、6年生全員で修学旅行に出発することができました。

信号機点検の影響で少し遅れての発車でしたが、窓いっぱいに迫る富士山も見たり、カードを楽しんだり、本を読んだり。

運営委員の人が車内で最後の仕上げをがんばってくれて、「千羽鶴」も無事に完成の運びとなりました。

揺れる車内で、細かい糸通しに苦労したことでしょう。

名古屋で積み込んだお弁当で腹ごしらえをしつつ、広島駅に到着。

市電で原爆ドームへ向かいました。途中、今も現役で走っている「被曝車両」とすれ違ったことに気づいた人もいたようです。

 

たくさんの資料で「知って」はいたけれど、この目で見上げる原爆ドームは、さまざまな新たな想いを子どもたちの胸に呼び起こしたようでした。

広々と整備されたこの公園は、「あの日」の営みをすっぽりと覆うようにして造られています。

炭化した畳や、道路と家を隔てる石の跡などを今も確認することができる遺構もあります。

暮らしがあった場所で失われたくさんの命。

その上に建つ、さまざまな碑をガイドの皆さんと一緒にめぐり、物語を一生懸命に聴きとりメモしながら、修学旅行1日目の午後はあっという間に過ぎてゆきました。

秋の澄んだ空と、きらきら輝く黄色の葉っぱを感じながら、碑巡りの最後はそれぞれが選んだ場所でのスケッチで締めくくりとなりました。短い時間でしたが、一心に鉛筆を動かす姿が印象的でした。きっと、今目の前にあるものだけでなく様々に想いを馳せながら手を動かしているのだろうな、と想像しました。

夕食後の集いでは、今日の感想を4名が発表してくれました。

 

その人らしい語り口から、 ひとりひとりの、今日の出会いの一端を知ることができました。スピーチ、ありがとう。

みんな、元気です。

さあ、明日はどんな1日になるでしょう。

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