桐朋小だより

2022.12.6

4年生

社会科見学

11月21日に社会科見学に出かけました。

4年生の『わたしたちのくらしとごみ』『わたしたちのくらしと水』の学習の一環で実施しました。

見学先は〔中央防波堤埋立処分場〕と〔有明水再生センター〕です。

<中央防波堤埋立処分場>
都内には、最終処分場がいくつかあります。中央防波堤にある処分場は、東京23区の「不燃ごみ」「粗大ごみ」を破砕処理し、可燃ごみを処理した灰と共に埋め立てるところです。今のペースで埋め立てると50年でいっぱいになり、埋立処分ができなくなります。
ごみを埋め立てる時は、ごみの上に土をかぶせ、その上にごみを埋めてまた土をかぶせることを繰り返します。この埋立方法を【サンドイッチ工法】と言います。ごみの上に土をかぶせるのは、風でごみが散乱するのを防いだり、発生するガスで燃えたりすることを防ぐためです。
また、不燃ごみの中から鉄やアルミニウムなどを取り出したり、プラスチックごみをペレットにして再生するなど、埋め立てるごみの量をできるだけ少なくする努力が続けられています。
子どもたちは【3R】(スリーアール:リサイクル、リユース、リデュース)によってもごみは減らせることとともに、限りある資源を有効活用・再利用することにつながることを学び、自らの生活を見直すことを考えるきっかけとなりました。

<有明水再生センター>
家庭などで使われた水、いわゆる下水を処理する施設です。汚れた水をキレイにして川や海に戻す役割を担う施設ですが、単にキレイにすることを目的とはせず、「地球環境を守る」ことを目指しているという説明を聞き、奮闘する職員や機械(設備)を目の前にして、大変さや役割の重要さを学びました。
『水環境防衛隊』の隊員になるための探検隊として、施設の中に入って見学していきましたが、その過程で汚水の汚れがなくなっていく様子や臭いの変化を体感しました。

見学は、単純に知識を増やすことだけが目的ではなく、直接見聞きすることで、そこで働く方々の大変さや思いも知ることも目的としています。子どもたちは、様々な学びから自らの生活を振り返り、一人一人が出来ることに取り組んでいきます。

新海面処分場が、最後の埋め立て地。これ以上大きくすることは出来ない。

不燃ごみを「ペレット」にして再利用する。

サンドイッチ工法。50cmの土の間に3mのごみが挟まれているのが分かる。

128kgのハンマー。複数のハンマーを高速回転してごみを破砕する。

埋め立てられているごみを通って汚れた雨水を処理している。

およそ30年前の様子。ごみはそのまま埋め立てられていた。

現在の埋め立て地の様子。

不燃ごみを破砕している様子。

ごみを積載したまま重量を測り、ごみの量を記録している。

1日3,000枚捨てられる布団。マットからスプリングが取り出されている。

風力発電。一般家庭の800軒分が賄われる電力が発電されている。

30年前に埋め立てられたごみが一部見えている。

新海面処分場。これ以上は広げられない。

施設の説明を聞く子どもたち。

水道水⇒下水⇒活性汚泥を交ぜた汚水⇒微生物によって浄化された水⇒薬品できれいになった水

オイルボール。家庭などから流された油が下水管の中で固まったもの。

施設の上部にある体育施設は、宇宙船を模している。

6つの穴からは、水をキレイにする過程で出る気体の排気口。

水環境防衛隊の探険スタート地点。

施設の説明を聞く。

汚水はいくつもの施設を通ってキレイになる。

第一沈殿池の中の汚水。臭いも強烈だ。

第二沈殿池の中の汚水。臭いが劇的に減っていることが分かる。

キレイになった水の中で泳ぐ生き物を見ている。

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