桐朋小だより

2023.2.18

3年生

ウクライナの方との出会いで生まれたもの

3年生から始まる地球市民の時間。

地球に生きるひとりとして、さまざまなルーツを持った方たち

と出会い、ふれあい、交流し、心に生まれる言葉をふやしていきます。

今年の3年生スタートはウクライナから日本に来たある家族との出会いでした。

 

子どもたちは、事前にこのお話を聞いた時から、どうやって出会おうか一生懸命考えました。

「このおりがみはね、日本の国旗と、ウクライナの国旗の色にしたんだよ。」

「日本ぽいものをあげたいんだけど、兜をつくるのはやめたの。だって争いを想像させちゃうかもしれないから。」

「ウクライナってどんな遊びがあるのかな、コマって見たら驚いてくれるかな。」

「ねぇねぇ、ウクライナの国旗の意味って知ってる?こんな素敵な意味があるんだよ!」

「あいさつ、この言い方で伝わるかな・・・。ようこそってウクライナの言葉でみんなで言うのはどう?」

ウクライナの文化を事前に調べ、自学ノートにまとめ、

国語でも『ちいちゃんのかげおくり』と今の世界を結びつけて

そしてこれから出会うウクライナの家族に思いを馳せながら、当日を迎えました。

 

まずは、自分たちが日々やっているコマやけん玉、なわとび、民舞を見てもらい、お出迎え。

その後、ウクライナの学校生活や、食事、文化、そして今の現状、自分たちが願っていることを聞きました。

 

子どもの感想をもとに、ふりかえっていきます。

 

・リアちゃんの絵が上手だった、言葉が通じなくても伝わると思った。

・シェルター(地下)にかくれるときに、さむかったと言った時に、すごくたいへんだったんだなと思いました。

・私は、日本の学校とウクライナの学校が全くちがうのに気づいてびっくりしました。あとは、リアちゃんの目。黒じゃなくてとってもきれいな目でした。すっごくきれいでした。

 

・ヤンくんの好きなものが、私といっしょでうれしかったです。私たちの日常にちじょうとは、まぎゃくのことがおこっていて、びっくりしました。大変な時に、私たちに会いにきてくれるなんて、とってもうれしいです。

・家族が日本にきて、日本は町がきれいで人がやさしいというところもありましたが、言葉が通じないので困っていることも多いそうです。同じ言葉をしゃべっていなくても、コミュニケーションが簡単にとれるようになるといいです。

・ヤンくんが話してくれた家族とはなればなれになる不安、リアちゃんが話してくれたほかの国に行って何もわからないまま、すごさなくてはならない不安、本当にたいへんだった気持ちが伝わりました。

・ぼくは、一家のゆめが、「みんなで安心してくらせますように」というないようを聞いて、おどろいた。ぼくたちにとって、当たり前のことだったから。

いろんな言葉が子どもたちの中に生まれた時間でした。

この出会いは、”これから”に繋がっていくと信じています。

一覧に戻る