2023.3.9

5年生 数学アート [Ⅱ‐334]

   

5年生の『数学アート』「立体」が、プレイルーム前に展示されています。いろいろな学年の人が、たのしみに見に来ています。「これ、すごいなあ。」「5年生になるとこういうのをつくるの?(たのしみ)」などと話しています。「1つ1つね、1枚の紙に図面を描いて、それからつくっているんだよ。」「のりしろも考えているんだよ。」と展開図と完成した作品をもとに説明をすると、たいへん驚いた人がいました。5年生の学びが、他の学年の人たちの興味や関心、「やりたい」気持ちを育みます。

1つひとつの作品には、自分が考える『数学アート』への考えが書かれていました。それもたのしく読みました。

「ぼくが考える算数・数学アートとは、一面で作ることだと思います。なぜなら、ふつう一面で作れないひれを工夫して一面で出したからです。」

「ぼくの考える数学におけるアートとは、遊び心だと思います。なぜなら、いかに楽しく、おもしろいかを重視しているからです。」

「私が考える算数・数学アートとは、動かすことです。なぜなら人の作った立体を触ったりし、どうやって作るのかを共有することが大切だと思うからです。ぼくもロボットを動かすために、ノリではなく、テープで組み立てました。」

「私が考える算数・数学アートは、どうなるか考え、実際に作り、何度も次どうしたらいいか考えて、違う所を切っても切った破片をくっつけてなかったことにしたり、長さを間違えても、作り直すことです。」

「数学・算数は、情報と面白さ、そして出きないことを実際に作る、可能にすること。なぜならそうやって見てる人をたのしませるからです。」

「ぼくが考える数学・算数アートとは、出来ないところは工夫して、新たな仕組みを考えることです。キャラクターの動きを想像し、手を一本にしても二本に見せかけることができるからです。」

子どもたちの書いたものから、あらためて算数・数学のおもしろさや魅力を感じました。

この数学アートのつくる過程や完成した作品から、子どもたちはいろいろな発見をしていることを感じました。授業や活動を通して「みんなで学ぶことで一人では生まれない考え方が誘発、創造されたり、それによって、発見のよろこびが得られたり、ものの見方や行動の変化を生み出したり」できると嬉しいです。

入学した子どもたちの中に、既習していて、「知ってる」「できる」という声をあげる様子が見られます。子どもたちと、学ぶってたのしい、もっと学びたくなるなど、既に「知ってる」「できる」を超える授業や活動をつくり出していきたいです。また、大切にしている試行錯誤や失敗過程を、子ども自身が学びを豊かにする、深めるためには大事なことなんだと感じられる学びや活動にしていきたいです。学びや活動を通して自分(たち)がかわることや、人とつながることができる、それはこんな授業や活動でつくることができるようにしていく努力を重ねていきます。

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