2023.4.8

子どもたちとわくわくする活動や学びを [Ⅱー338]

初等部では、職員全員で新学期の準備をすすめています。子どもたちとの出会いをたのしみに、子どもたちと一緒に授業や活動をつくっていこうと、張りきっています。子ども(たち)が(と)夢中になる、もっとやりたい活動や授業を創り出していきます。私たち自身もわくわくする、自分の中に新しい世界を持てるようにと願って取り組みます。どうぞよろしくお願いします。

 4月7日、サトザクラが満開です

子どもたちと学び合う文化、教材づくりを

新学期に向けて「子どもたちとこんなことをしてみたいなあ」をたくさん考えています。子どもたちにぜひ出あってほしい文化、教材を吟味しています。教員自身もたくさん学んで、素敵な文化、教材と出あいたいです。

教員同士が、計画段階から話し合い、授業の計画を相談、共有し、実際の授業を見合い学び合うことを大切にしていきます。学年やブロック、学校として、協働して取り組みます。

子ども(たち)の学びはどうかを大切に

「子どもの学びへの願い(わくわく、ドキドキ、夢中になどを大事に)や姿はどうだったか」、「学ぶことで、身の回りの世界の見え方やそれに対する関わり方が変わったのか」、「学びを通して仲間とつながっているのか」などを大切にすすめます。知識や技能が実生活で生かされている場面や、その領域の専門家の知を探究する過程を追体験し、「教科の本質」をもとに「深め合う」なども大切にしていきます。

授業を見合い、お互いに学び合う

昨年度も、実際の授業や活動を見合うこと、子ども(たち)の姿から学び合うことを大切にしました。今年度も、活動や授業を見合うこと、子ども(たち)の姿からの学びを大切に取り組みます。

 1年生が育てたチューリップも満開です

学ぶことを、「知ってる」「私できる」で止まってしまう場合があります。学ぶってたのしい! もっと学びたい! 人と一緒に過ごすってたのしい! からだを動かすことがたのしい! など、「知ってる」「私できる」を超えていく豊かな活動や授業を創りたいと考えます。私たちが大切にしている試行錯誤や失敗も、学びを深めるために大事なことだと実感してもらう取り組みをしていきたいです。子どもたちの姿から、自身が変わることや、学びによって人とつながるなど活動や授業でどのように行われているのかなどを学んでいきます。

文部科学省の「児童生徒の問題行動」調査結果によれば、子どもたちの育ちの困難さが見られます。『感情コントロールに苦しむ子ども 理解と対応』楠凡之、丹野清彦著)では、「小学校低学年では、同一クラスに落ち着きがなかったり、感情制御の困難な子どもが何人もいるのがフツウの状態になってきている」などいくつもの事例がありました。

著者はその原因として、「大脳前頭葉の機能的な成熟と養育者との安定したアタッチメント(愛着―中村)の関係」の遅れを指摘。また、系列化の獲得による「自己形成視」(「過去に比べたら自らの成長に誇りをもって自覚するとともに、さらにいろんなことに挑戦してみたいという意欲を育んでいく力」と定義)が育まれていないことを指摘しています。他に、発達障がいの(疑い)子もいると書いていました。

対応として、「十分に遊びこみ、様々な活動を展開していく中で、子どもたちの自我・社会性の発達を保障し、結果として子どもたちが落ちついて学習や生活に取り組むための基盤を育てていく、回り道をいとわない教育実践が求められている。」(前掲書)とあります。私たちの学校、学級ではどうなのかを考えていこうと思いました。

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