2023.4.21

日常の生活や学習で「子どもの権利」を [Ⅱ‐341]

武蔵野市「子どもの権利条例案づくり」では、案づくりの過程に10代の人たちが参加。話し合って、条例前文に「子どもたちのことば」が盛り込まれた。すばらしい取り組み! 以下、「子どもたちのことば」を引用。

新入生歓迎会より

わたしたち子どもは、未来の希望となる種で、無限の可能性や能力があり、それらを発揮することができます。
わたしたちは、平和に生活することができ、さらに豊かで充実した人生を歩むことができます。
わたしたちは、自分らしく生きるために、自分で考えて行動することができます。自分の夢を、自由に考えて決めることができます。
そのためには、わたしたちだけではできないこともあり、おとなの協力や支援が必要です。
未来の社会をつくるわたしたちは、知りたいことを学び、十分な教育を受けることで成長できます。
わたしたちは、不安に感じたり、なやんだり、困ったりしたときに、信頼できる人がいる場所で、相談したり、助けを求めたりすることができます。
おとなと子どもは、お互いの権利を理解し尊重し合うことで、それぞれの権利を守ります。/また、わたしたち子どもは、お互いを尊重し合って行動することができます。
わたしたちは、自分自身のことを大切に思い、幸せを感じられるよう、これらのことを願います。/そして、これらの願いが届くようなまちであることを望みます。
朝日新聞3月15日朝刊より 3月コラム「風」にも引用。

 体育館から教室までパートナー同士で移動しました

6年生との授業で「子どもたちのことば」を紹介したら、どんな感想や意見を言うだろう。6年生がつくるとすれば、どんな内容になるかも聞いてみたい。
また道徳教科書にある「子どもの権利条約」も使い、「子どもの権利」を学び、考えてみよう。「子どもの権利条約とは、18歳未満のすべての人の安心・自信・自由という人権を守ること、生きる・育つ・守られる・参加するという子どもの権利について世界中の国々で交わされた約束事」。「一人ひとりが感情や意思を持った人間として尊重され、「なりたい自分」に向かってその子の可能性が最大限に伸ばされるよう応援してもらえるという、子どもの権利条約の考え」である。
たとえば、「自分に関係があることについてはちゃんと意見が言えるし、その意見は尊重されなければならない」12条意見表明権、「大人になったとき自由な社会の中で自分の発言や行動に責任がとれるように子ども時代から体験し学んで準備していく」29条教育の目的、「子どものことが決められるときにはその子にとって何が一番いいかが最優先して考えられる」3条子どもの最善の利益、などが本当に大切にされていますか? と聞くと、子どもたちは何て言うだろうか。

  5年生パートナーからのお手紙ファイルをプレゼントされた1年生のパートナー

園や学校では、新学期から『子どもの権利』が日常の生活や活動、授業で大事にされているかを考えて実践をしていきたい。また、「子どもの権利条約」だけでなく、学園の教育理念や園学校で大切にしている目標や柱が実践の土台にあるか、実践を振り返るときに大事にされていたのかなどを考えてすすめたい。


学園の教育理念は、1947年教育基本法の精神「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長するというヒューマニズムに立つ『人間教育』」である。1947年に桐朋として第2の出発をした時の校長、理事長が務台理作で、務台は教育基本法の制定に携わった。そして、この教育基本法は、日本国憲法で大切にしている世界の平和、基本的人権の確立、民主主義の実現などを、日常の教育でつくり出していこうとするものだ。

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