学園のつながり [Ⅱー348]
(1)桐朋学園小学校6年生との交歓会
毎年、桐朋学園男子部門の桐朋学園小学校6年生と桐朋学園女子部門の本校6年生(どちらも共学)が交流と親睦をはかる交歓会をしています。今年は、国立の桐朋学園小へ伺いました。6年生の皆さんと先生方が準備をして、迎えてくださいました。
前日から雨が降り、外での活動ができるかどうか、ぎりぎりまで検討されたそうです。晴れと雨の場合の両方を準備するのはとてもたいへんです。桐朋学園小の皆さん、ありがとうございました。国立に向かう時間には雨はあがり、予定していたドッジボール、鬼ごっこ、バドミントン、バスケットボール、ボードゲームのアクティビティができました。
私はボードゲームに付き添いましたが、たのしくて声を発する、豊かな表情が見られるなど、参加した人たちが新たな出あいをたのしみ、いろいろと表出していてあたたかなかかわりを感じていました。終わりの集まりの感想にもありましたが、とてもたのしい時間でした。
感想を言ってくれた人たちから、桐朋学園小の人たちはドッチボールが強かった、グランドには鉄棒の種類が多くあった、両校の先生たちの雰囲気が似ているなどありました。廊下の作品の良さや校舎の広さ、新しさに羨ましいという声もありました。
両校の人たちが、これからも日々を大切に過ごして、再会をたのしみにしたいと思いました。桐朋学園小学校の皆さん、お世話になり、ありがとうございました。
桐朋学園小の玄関前、さつきも姿を見せてくれました
さらに、学園のつながりに触れたいと思います。
(2)桐朋女子中学高校生とのふれあい実習
1989年よりはじまりました。「自己を取り巻く様々な人たちの存在を知り、多様な人間関係を築きながら生きていくために様々なコミュニケーションスキルやコミュニケーションの大切さについて学習する」(中高)場として続いています。同じキャンパスで初等部と中高部が連携を取り、児童、生徒の成長を見守る姿勢があるからこそ、長きにわたり実践ができています。
初等部の低学年の人たちと中高生の人たちが出会い、いっしょに過ごすことでつながりが生まれています。小学生の時の「ふれあい」で中学生からいただいた手紙を、自分が中高生になっても大事にもっている人もいます。
(3)桐朋学園大学音楽学部*ホールで演奏を聴く
昨年度は、大学のホールで演奏を聴きました。目の前ですばらしい演奏を聴いてたいへん感動しました。毎年お世話になっている合田先生より、「このように学生たちが学んでいる現場に足を運んでもらうことで、より近くで楽器を見て操作の動きを見て、楽器から出てくる音を感じてもらうことができます。」「小学生にとっても、大学に来るのは少し大人の世界をのぞいてみるという特別な感覚があるのではないでしょうか。今後も、仙川の小学校を卒業するまでに一度は生の音楽を味わえるような交流が続けられるといいですね。」などと話してくださったことを思い出します。
*音楽部門は、戦後復興の希望を子どもたちの無限の想像力に見出した斎藤秀雄氏、井口基成氏らの「子どものための音楽教室」(1948年)にはじまります。子どもたちの成長に合わせて学校が必要となり、1952年、桐朋女子高等学校普通科に音楽科(共学)が併設され、その後、桐朋学園大学音楽学部を開設しました。自由で豊かな感性を持つ個性のある音楽家の育成、音楽教育における社会貢献、世界における音楽文化の創造を掲げて発展し、小澤征爾氏をはじめ、多数の音楽家を輩出してきました。