笑顔でつながる〜カザフスタンの先生との交流〜
1学期末、カザフスタンからお客様を桐朋学園にお迎えしました。
首都アスタナにある3つの学校の先生方、20名を超える大視察団です。
幼稚園児から芸術短期大学生までが一つのキャンパスですごす本学園にご興味をもたれたとのことです。
午前中は初等部をご案内しました。
3年生が張り切って歓迎会を開いてくれました。
自学ノートでカザフスタンの言葉を調べてくれた人もいて、
「ようこそ!」の気持ちポスターにして、みんなで呼びかけの練習もしました。
日本のことが伝わる歓迎をしようと知恵を出し合って、
限られた時間の中で、コマやけん玉、一輪車、
そして絶賛練習中の民舞「みかぐら」の一部分などを次々と披露しました。
3年生の張り切りは十分に伝わったようで、
あまりの暑さに少し疲れ気味だった視察団の先生方の目が輝いて、一気に笑顔が溢れていました。
幼稚園もご案内しました。
テラスでお寿司やさんをしていた子どもたちが、おいしい握りを気前よくご馳走してれました。
「おいしい、おいしい!」ともぐもぐ。にこにこ平らげてくれたので、お店の人たちも満足そう。
お礼に、と、かわいいうさぎの絵を描いてくれました。
言葉はわからないけれど、うれしい気持ちは互いに十分に届け合うことができました。
音楽室もご案内しました。
6年生は歌の紹介や歓迎の気持ちを英語でスピーチしました。
日本の春の景色を描いた「♪朧月夜」
沖縄の自然と、歴史にもまれながらも逞しく受け継がれる沖縄魂を歌った「♪芭蕉布」
1学期にたくさん練習した「♪見えない翼」
心を込めた歌に、みなさんしっかりと耳を傾けてくださいました。
最後は、カザフスタンの伝統楽器「ドンブラ」を演奏してくださいました。
2弦の素朴な作りなだけに、しっかりと演奏するのは難しそうです。
楽器は高価だけれど、伝統を受け継いでいくために、最近は学校のカリキュラムにも取り入れているのだとか。
ひとつ質問すると、伝説、歴史、風習、いろいろな分野に触れながら熱心に教えてくださっって、あっという間に時間が過ぎていきました。
これまで意識する機会が少なかったアジアの隣国「カザフスタン」。
民族衣装の帽子は、遊牧民のテントの形を模しているのだそうです。
羊の骨を放り投げて、お手玉遊びのようにキャッチするゲームも教わりました。
一つの遊びからだけでも、その土地ならではの生活、景色、気候、を想像することができました。
事前にあつめた文字の情報では到底わかりえない、人と人とが目を合わせて触れ合う大切な経験となりました。