「手紙」を「読もうとさえすれば」 [Ⅱー387]
入学式での2年生のすばらしい表現。その表現をじいっと見つめた1年生。
表現の後、お祝いのくす玉割り、そして2年生と1年生が一緒に退場した。
外に出ると、急な雨。
2年生が、1年生の頭に手をかざして、雨に濡れないようにして歩いていたと聞いた。
2年生の優しさがうれしい。
左 卒業生(中1)来校。右 入園式の園庭。「おめでとうございます!」
朝、玄関で1年生の登校を待つ2年生。靴箱で合流し、階段を一緒にのぼって教室へ行く。
1年生の教室では、朝の準備を2年生がいっしょに行っている。
はりきっている2年生。優しくていねいにかかわろうとする2年生。1年生は安心していることでしょう。
去年は、自分が2年生にしてもらったと思い出しているかもしれない。今年は自身が2年生として、1年生にかかわっている。
2年生は、入学式で1年生を迎える表現をした。入学式後、1年生の登校を見守り、いっしょに過ごす日々。
入学式の表現では、桐朋小学校は、たのしい学校だよ。今日からいっしょの友だち、仲間だよ。よろしくね。などの気持ちを込めて、一人ひとりが表現をしていた。表現を通して、2年生としての「節」を成長として刻んでいく。2年生は、1年生にかかわりながら、自分を成長させていく。
2年生一人ひとりの気持ちや行動に触れて、私は鈴木敏史(すずきとしちか)さんの詩を思い出した。そして、「手紙」を「読もうとさえすれば」を大切にしていきたいと改めて思う。
手紙
鈴木敏史
ゆうびんやさんが こない日でも
あなたに とどけられる
手紙はあるのです
ゆっくり 過ぎる
雲のかげ
庭にまいおりる
たんぽぽの わた毛
おなかをすかした
のらねこの声も
ごみ集めをしている人の
ひたいの汗も…
みんな 手紙なのです
読もうとさえすれば
*鈴木さんの詩を引用させていただきました。