2024.5.13

PTA総会「考え合いたいこと」(ご挨拶にかえて) [Ⅱー390]

緑のあざやかな季節となりました。11日(土)午前にPTA総会、午後にしぜんひろばの清掃を行いました。5・6年生、卒業生、保護者の方、たいへんありがとうございました。幼稚園は、午前に保育、午後に園庭で遊ぶ会を行いました。ご参加、ありがとうございました。(写真は、しぜんひろば清掃の様子と園庭のシンボルツリーの現在です)

総会では、2023年度の活動報告、2024年度の活動方針提案、審議、お世話になった方のご挨拶などがありました。かかわった皆さん、ありがとうございました。これからも、初等部PTAの皆さんとともに、子どもたちの成長、発達を見守り、励ましていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

1、「桐朋小学校・幼稚園父母と教師の会(略称 桐朋学園初等部PTA)規約」より

原点を振り返り確かめること、原点を踏まえて現在大切にしたいことを考え合い、活動をすすめていきたいと思います。規約3条「目的」を共有しました。

規約 第3条 目的

1.家庭と学園の関係を緊密にし、父母と教師とが子どもの心身発達のために協力する。

2.家庭生活および社会生活の改善をはかり、その水準を高め、民主教育に対する会員の理解を深める。

3.学園の教育的環境の整備をはかる。

*あらためて民主教育とは何かを考えたいです。民主とは、国家の主権が人民にあること(岩波国語辞典)。一国の主権が人民にあること(集英社国語辞典)と書かれています。

文部科学省は、「戦後の民主的教育体制の確立と教育改革の実現にとって最も重要な意義を持つものは『日本国憲法』とこれに続く『教育基本法』の公布である」(homepageより引用)と述べています。

*桐朋学園は、1947年教育基本法を原点にした学園です。基本法前文には、「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。…」(下線は、中村)教育基本法を原点にした学園の現代的な意味を考え、深めたいです。

*教育的環境の整備として、たとえば「桐朋っ子の成長を見守るシンボルツリー ~幼稚園に植樹された桐ともみじ~」(わかぎり2024年2号)を思い浮かべました。数年後、もみじのぼりができるほどに、成長をたのしみにしています。

大きく育っています 左・桐 右・もみじ

2、「子どもの心身発達」のために。一人ひとりの子が育つ場として

(1)2024年は、子どもの権利条約批准30年の節目

幼稚園 保護者と学ぶ会(5月)では、「今こそ考え合いたい『子どもの権利』とは『原点に子どもを』とは ⇒ 子どどもの権利条約30年の節目にもう一度話し合いたい子どもの権利」をテーマ(仮)とします。 

★子どもの人権を守るとはどういうことは? ★子どもと目線を合わせるとは? ★そしてなぜこれらのことが大切なのか? など、一緒に学び、考え合っていきたいと思います。

(2)子どもたちのことば(権利主体である子とどもたちの気持ちや願いを理解する努力を続けましょう。)

〇わたしたち子どもは、未来の希望となる種で、無限の可能性や能力があり、参加し、発揮することができます。

〇わたしたちは、平和に生活することができ、さらに豊かで充実した人生を歩むことができます。

〇わたしたちは、おとなと同じように意見を言い、話し合うことができます。

〇わたしたちは、自分らしく生きるために、自分で考えて行動することができます。自分の夢を、自由に考えて決めることができます。

〇そのためには、わたしたちだけではできないこともあり、おとなの協力や支援が必要です。

〇未来の社会をつくるわたしたちは、知りたいことを学び、十分な教育を受けることで成長できます。

武蔵野市『子どもの権利条例』より引用。子どもたちのことばは、中高生世代が考えたものです。桐朋小高学年の人たちと学び、自分(たち)のことばを考え合いたいと思います。

(3)日本国憲法と子どもの権利条約が生きる園、学校づくり

(1)(2)を大切にし、そのための条件整備として、

・子どもたちのいのちと健康を守り、学ぶ権利を保障するため、教育予算をOECD諸国並みに増やす

・幼稚園や小学校など、十分な教職員の配置、子どもたちの生活、学びが充実する教育環境整備を

など、PTAで話し合い、声をあげていきましょう。

東京都は、2024年度の私学助成予算で、小学校では昨年度より約3億2千万円増額し、約80億円としました。一人あたり31万円/年となります。私学振興のための施策として、幼児教育の無償化(父母負担軽減)を進め、新たに私立中学校授業料の負担軽減(40億⇒80億へ)などを行います。今後、私立小学校授業料の負担軽減などをもとめていきましょう。

*今回は触れることはできませんでしたが、私立学校の公共性と独自性、果たす役割なども書いてみたいです。

「私立小学校が結束することになった歴史的なことを話しましょう。「絶対に公立小学校にはできない特色ある教育を守ろう」と私立小学校が起ち上がる事件があります。日本が戦争に突入する前夜、公立小学校を「国民学校」に切り替えて、私立小学校は全廃するという閣議決定がなされたのです。大変な危機でしたが、先人たちは日本私立小学校連合会をつくり一致団結して私立小学校を守り抜きました」(「全私学新聞」座談会「私立小学校の魅力を語る」の中で、重永会長の発言を引用)

3、平和な世界を創る

世界では、戦争が起き、続いています。日本では、英・伊と共同開発を進めている戦闘機を第三国への輸出をするなど決められました(閣議決定)。そうした現在、世界の平和に貢献するとはどういうことか。「自分ごと」として考えることとはどういうことか問われています。皆さんと「平和な世界を創る」ことを話し合っていきたいと考えます。

これまでにコラムで書きましたが、2023年9月、ウクライナの作家ロマナさん、アンドリーさんが桐朋小に来て、6年生の授業に参加してくれました。お2人に6年生が「私たちもできることをやりたいので、できることを教えてください」と聞くと、「しっかり勉強することです」「皆さんが大人になったら、日本だけでなくて、世の中の戦争をなくしてくれるのではないかという印象があります」と言い、忘れられません。

6年生は卒業式の表現で、「広島の原爆ドームから、核爆弾、戦争の恐ろしさを知った。今は原爆よりも破壊力のある爆弾をアメリカやロシアなど多くの国が持っている。核兵器をなくしていきたい」、「原爆が投下された広島へ行った。戦争の悲惨さを学び、もう二度と過ちを繰り返さないと心に誓った。この決意を胸に、中学校に行っても、勉強して平和について考え、自分のできることを精一杯がんばっていきたい」などと語りました。

 

早稲田大学の岡真理教授は、「私たちが生きるこの同じ地上で今、ジェノサイドが進行している」現在に対し、「とにかく、この戦争をやめさせる」ため、「イスラエル大使館前、アメリカ大使館前に行って抗議する」「国連総会でイスラエルの戦争犯罪を裁くという調査を、日本は棄権している」ことをさせないよう声をあげることなどを呼びかけています。「基本的なことは、『正しく知ること』。それから、「周りの人に知らせる」ことも大切です。(岡さんは、『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』大和書房をはじめ、さまざまな場で発言)

   5月13日朝、しぜんひろば

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