「私はお話の時間が好きです。」 [Ⅱー402]
<すばなし桐 -おはなしの豊かな世界に>
「子どもたちがおはなしの世界を楽しみ、それを通して本との幸せな出会いをして欲しい。」、そのような願いを持つ桐朋小学校の保護者が、1989年に「すばなし桐」を発足しました。そして今年で35年目となりました。
〇図書の時間のおはなし会(全学年) 〇放課後おはなし会 〇幼稚園おはなし会 〇大人のためのおはなし会(幼・小の保護者向け) 〇昔遊びの会でのおはなし会 などの活動をされてきました。
桐朋幼稚園、桐朋小学校の子どもたちが、おはなしの世界で見せてくれる瞳の輝きを大切に、活動を続けています。(2023年3月発行PTA機関誌『わかぎり』参照)
ありがとうございます。
*「すばなしは、語り、語り聞かせ、ストーリーテリングなど、様々な名称で呼ばれており、昔話や物語などを覚えて語ることを言います。そして、聞き手の子ども一人ひとりがおはなしの世界を心の中に思い描きながら語り手や友だちとその時間を共有します。」(前掲『わかぎり』より)
見つけた!
<子どもの声>
私はお話の時間が好きです。
お話の風景を自分で考えるのがとても楽しいです。
昔遊びの会で最初に行ったのもす話です。
す話の人たちが話しているとなんだかワクワクしたりワ~ってなります。
私はもっとす話が聞きたいです。
(2023年3月発行PTA機関誌『わかぎり』より引用)
<幼稚園おはなし会 9月17日>の内容から
たんぽぽ組(年少)
- ・はじまるよ
- ・人形/くまさんのおでかけ
- ・指人形/二羽のことり
- ・すばなし/鳥呑爺
- ・手遊び/あたま かた ひざ ぽん
- ・わらべうた/おつきさまえらいの
- ・絵本/おつきさまなにみてる
- ・さよならあんころもち
ばら組(年中)
- ・はじまるよ
- ・手遊び/トントントンひげじいさん
- ・すばなし/こぶじいさま
- ・絵本/おしりじまん
- ・わらべうた/おつきさまえらいの
- ・すばなし/お月さまの話
- ・紙をつかって/『ほしい』
- ・さよならあんころもち
ゆり組(年長)
- ・はじまるよ
- ・手遊び/トントントンひげじいさん
- ・すばなし/こぶじいさま
- ・絵本/にたものどうし
- ・わらべうた/おつきさまえらいの
- ・すばなし/お月さまの話
- ・紙をつかって/『ほしい』
- ・さよならあんころもち
わくわく、にっこり、どきどき…たっぷりひたって味わいました。おはなしの世界を楽しみました!
<大人のためのおはなし会>
桐朋小学校では、ボランティアグループ「すばなし桐」のメンバーが、世界の昔話をはじめさまざまなお話を語ってくれます。昔々のように炉端で祖父母から昔話をきくような体験が少なくなった今、学校での「おはなし」は、子どもたちが人のぬくもりを感じ、想像力を育むために大切な時間であると考えています。
図書室では、保護者のみなさまにも「おはなし」をきくというのはどんなことなのか体験していただきたいと思い、「大人のためのおはなし会」を開催しています。保護者のみなさまも楽しんでみませんか? (大人のためのおはなし会のご案内より)
<『お話を子どもに』松岡亨子著、日本エディタースクール出版部>より引用させていただきました。
あらためてたくさんのことを教えてもらいました。少し書きます。
「お話は、わたしたちの心に与えるたのしみ」。そのとおりです。子どもたちの様子と私の実感から。
「つくりだすイメージ」「「物語を絵にする」という作業を、聞き手が、自分で、ことばだけを手がかりにして行わなければなりません。」「ことばだけを頼りに、自分の想像力を働かせて物語を絵にしていく作業」「自分で描くということに大きな意味」。自分の世界がひろがってたのしいことです。
「お話は、語り手と聞き手が、お互いに働きかけてつくっていくもの」。これもそう。一人ひとりが、みんなでつくっています。
「音としてのことばの魅力」「お話を耳から聞くと、そのとき心の中で思い浮かべるイメージと、そのとき語られたことば(声)とが、心の中で、ぴたっと重ねられ、焼き付けられる」子どもたちの笑顔、気にいったことばを繰り返す子どもたち、そうしたことからも感じています。
「お話の最中、思わず「まあ、すごい!」といいたくなるような場面で、目をまんまるくして、隣りの子と顔を見合わせている子どもがいますが、そうやってお互いに気持ちを分かち合う相手がいることで、お話のたのしみが強められ、またいっそう相手を近く感じているのだなということがわかります。」「ともに話を聞く仲間がいることのよさ」。目の前の子どもがまさにそうです。
7月、ゆり組(年長)合宿より。お米を研いでつくったご飯はおいしかったね