桐朋小だより

2024.9.20

5年生

二学期の算数の授業は、「ひらめき」をテーマに始まりました

一人で考えていると、どうしても思い込みにとらわれて行き詰まってしまうことがあります。一度、自分の考えを横に置き、冷静に考え直す習慣は、算数に限らず大切なことです。

5年生の算数では、面積の学習をしています。多角形の面積を求める際には、形を変えて考える必要があります。これまで4年生で学んだ長方形や正方形の面積の公式を使えるように、形を変換することが重要です。そのため、今回は角の大きさや辺の長さにも注目できる「タングラム」を使いました。

タングラムとは、7つのピースからなるシルエットパズルのことで、日本では「清少納言の板」とも呼ばれ、300年以上の歴史があります。昭和の温泉宿では欠かせないアイテムでしたね。

授業では、子どもたちはタングラムのピースをひたすら触り、試行錯誤を繰り返しました。見本の形がなかなか作れないときは、自分の思い込みを疑い、試し続けます。「あぁ!」というひらめきを得るには、まず手を動かし、失敗を重ね、そして思い込みを取り除くことが大切です。

 

算数が得意な子も苦手な子も、この時間はみんな夢中になっていました。グループ対抗で取り組んでいると、「できた!」という声が飛び交い、「ほんと!?」「見せて!」と、教室が静かに盛り上がります。あまりにも集中しすぎて、授業が終わっても、なんとあるグループはお弁当中までタングラムの問題に挑戦していました!

その後、それぞれが自分でタングラムの問題作りにも挑戦し、友だち同士で問題を解き合ったり、ファンレターを送り合ったりしました。懇談会でも、保護者の皆さんから子どもたちが作成した問題への感想をいただきました。

さて、いよいよ次は、平行四辺形や三角形の面積にすすみます。楽しみながら、学んでいけるといいです。

一覧に戻る