今しかできないあそび
放課後、しぜんひろばに行くと、
「みてみて、なにか 落ちている!」
と子どもたち。見つけて来たのは、ちいさな ちいさな黄緑色の『木の実』とその『へた』でした。よく、みてみると、それは柿の実のあかちゃんでした。実は、まだまだ2年生の親指の先よりも小さいのに、へたはもう立派に大きくて、まるで、柿の実が大きな帽子をかぶっているようでした。
1年生のとき『びゅんびゅんごまが まわったら』という絵本を読みました。その中に柿の実でネックレスをつくって、ちょっぴり?頑固な校長先生にプレゼントする場面があったことを思い出しました。針と糸を用意すると、しぜんひろばにいた子たちは丁寧に、柿の実を糸でつないでいきました。柿の実のへたが連なってあっという間に長くなり、きれいなかざりのできあがりです。「何しているの?」「私もやりたい!」つぎつぎと仲間が増えていきます。みんな、もくもくと糸を通します。「集中して!」なんて、ひとことも言わなくたって、みんな夢中になっていました。
柿の実のあかちゃんが、たくさんたくさん落ちてくるのは、今この季節だけです。地球からのおくりもので、今しかできない遊びに夢中になり、没頭できる幸せな時間を味わいました。