〈断熱〉〈木のぬくもり〉改修、東京大空襲証言 [Ⅱ‐465]
20日(土)、午前土曜参観、午後校舎見学会にたくさんの方が参加をしてくださり、ありがとうございました。
1、20日の土曜参観、高学年校舎入口で、断熱改修、木のぬくもり、心地よい環境づくりをお知らせするコーナーをつくりました。
高学年玄関より出入りされた方は、このコーナー横を通られたのですが、低学年玄関を使用された方は、通ることができなかったかもしれません。内窓を置いておきますので、どうぞご覧ください。

◆国産素材の内窓
図書室の一番手前側に設置する内窓(上写真、枠付き)です。前日、借設置をして、サイズを確認しました(下写真)。木の香りがします。
内窓を見た人が、「えー、こんなになるんだ」と弾んだ声で言い、「こんな窓で外を見たらきれいだろうな」と想像を膨らませていました。

◆図書室の壁
環境に配慮した自然素材を用いた卵漆喰(アレルギーテスト済)で仕上げます。どの色を使うか、みんなで検討中です。
◆「31冊借りたよー」「38冊借りたよ」など、嬉しそうな声と様子

「図書委員会の人からもお知らせがあったように、図書室は、夏休みに、断熱のため床や壁、天井を新しくする工事をします。そのためには、本と本棚を一度すべて外に出して、工事が終わったら戻さなくてはなりません。(中略)
みなさんにお願いです。来週から貸出冊数に上限を設けませんので、7月から9月までの間に読みたい本や、預かってもいいよという本を、できるだけたくさん借りてもらえませんか。少しでも本棚の本を減らして、作業をスムーズにしたいのです。保護者の方もご協力どうぞよろしくお願いいたします」
と、図書室よりお伝えしたところ、たくさんの人が借りてくれています。「私、31冊借りたよー」と本がいっぱい入ったバック見せてくれた人など、みなさんの行動、協力を嬉しく思いました。ありがとうございます。また、図書委員の人たちの取り組みで、年数を重ねた本を大切に読み、これからも残したいと願っていることを知り、嬉しく思いました。
みんなで協力して、改修の準備をすすめています。

◆教えてください
木は好きですか? 木材は教室を過ごしやすくすると思いますか? 教室(図書室)の暑さ・寒さはどうですか? 教室の明るさはどうですか? 教室(図書室)の音はどうですか? 教室のにおいはどうですか? 教室(図書室)で学習(読書)に集中できますか? 教室(図書室)は居心地がよいですか?
みなさんに聞いてみたいです。教室(図書室)をよりよくするために、教えてください。
◆一人ひとりの、幸せな子ども時代を願って
2025年、創立70周年を機に、これまでの保育、教育を見つめ、今後目指すものを話し合い、新園案内・学校案内にまとめました。気候変動が進み、酷暑が長く、心地よく過ごせる時期が短くなっています。私たちは、これからの『地球』のこと、『未来』のことを考えていかねばなりません。地球環境を守る願いをもち、人権を尊重し、お互いのちがいを認め合いながら、共に生きていくこと、一人ひとりが民主的な対話を通じて平和を希求するなど、大きな願いを描きました。
そうした願いの実現の一歩として、2026年、<『未来の初等部を自分たちでつくる』~気候変動から子どもたちを守る/木の温もりを五感で感じながら安らぐ/自然エネルギーを活かし学び続ける>を目的に、断熱改修、省エネルギー化、多摩産材による木の温もり、木質美化をすすめます。断熱ワークショップや子どもたちと協同して作業をすすめる計画を立て、自分たちの校舎を自分たちの手でつくる取り組みもします。既存の園舎、校舎を大切にした、子どもたちの心地よさを考えて改修をすすめていきます。
それから、私たちの取り組みを発信し、広げることによって、日本の無(省)断熱の園舎や校舎で「夏は暑くて冬は寒い」課題を改善し、子どもたちが少しでも快適に過ごせるよう、社会に働きかけをします。

2、『またあしたあそぼうね』(山下ますみ文、ささきみお絵、新日本出版社)
20日土曜参観で、6年生と6年生の保護者の皆さんは、竹内静代さん、元木キサ子さん、二瓶治代さんより、東京大空襲の経験を聞いて、感想や意見を交流しました。
竹内さん、元木さん、二瓶さん、ありがとうございました。
桐朋小学校では、今回のように体験者や関係者の話を聞いて学ぶことを大切にしています。東京大空襲の経験を聞くことは、「戦争記憶の継承」であり、「平和模索の重要な手立て」になると考えます。
私たちは、過去の経験(歴史)をどのように活かすのか課題を持ちます。過去と同じ轍を踏まずに、現在と未来を構築すること、未来をつくるために学びます。保護者の方とも、一緒に!
二瓶さんより桐朋小学校へ、絵本『またあしたあそぼうね』をいただきました。この本は、二瓶さんのお話をもとにしています。今回、この本の内容を紹介し、戦争と平和について考えるきっかけにしたいと考えました。
主人公のはるよちゃんは、八歳です。表紙裏には、「はるよちゃんのたからもの」として、どうぶつビスケット、こおりざとう、きれいなラベルたくさん、などが描かれていました。表紙の絵(上の写真)や「はるよちゃんのたからもの」から、日常における幸せを感じます。
物語は戦争中、「その日もまさおちゃんたちと、せんそうごっこ」に夢中からはじまります。はるよちゃんは、看護婦さん役です。「大きくなったら兵隊さんと戦争に行って、お国の役に立つのが夢」と語っています。
遊びの途中で、たけしちゃんに「おまえ、そんなきらきらしたふくなんてきて、ひこくみんだぞ」と、木の棒の鉄砲を向けられます。非国民とは「せんそうにきょうりょくしないわるい日本人」で、当時「ぜいたくはてきだ」とされていました。まさおちゃんが「はるよちゃんは、ひこくみんじゃないぞ」と言ってくれて、はるよちゃんは元気を出します。服は、お母さんが若い頃の着物をほどいて作ってもらったものでした。
たっぷりみんなと遊んで、「はるよ、ごはんだよ」と、お母さんが迎えにきました。「また、あしたあそぼうね」「あしたよ」と、みんなに手を振り、友だちと別れました。夕日が家の屋根を赤く染めていました。
その夜に大空襲があります。はるよちゃん家族は防空壕に入りましたが、被害が大きくなって防空壕の外に出て逃げます。町の様子はまったくかわり、空から、細長い筒の爆弾が「ヒュルヒュル」と音を立てて赤い棒のように降ってきます。道路は、逃げていく人たちで埋めつくされています。焼夷弾という油の入った爆弾が空から降ってきます。
20日の様子から。次の写真も
まわりには、背中の赤ちゃんに火がついていることも気づかない女の人。荷車にたくさんの荷物を積んだ馬の荷物が燃え、火はしっぽを伝って馬の体に燃え移り、馬方さんにも。馬方さんは両手で手綱を握り、馬をじっと見つけたまま、一緒に焼かれます。
はるよちゃんの防空頭巾にも火がつき、お父さんの叫び声で防災頭巾に触れると、頭巾は風に飛ばされました。その後、はるよちゃんは気を失います。
夜が明けて火が収まった頃、引きずり出されると、黒い塊の山。それは人で、たくさんの人が折り重なっていました。「うごけなくなったはるよちゃんのまわりに、たくさんの人たちがあつまってきたそうです。/その人たちに火はおそいかかり、おかげではるよちゃんは火からまもられました」。
はるよちゃんは、「それからしばらくたっても、友だちにはだれにも会えませんでした」「いまでも夕やけを見るたびに、「またあしたあそぼうね」と友だちといいかわした声が聞こえてくるような気がするのです」と結ばれていました。
二瓶さんは証言の最後に、「ごくあたりまえな毎日が続くことが平和ですね。みなさまが平和の中で大きくなられることを願っています」と話し、本にもそのことばを書いてくださいました。
「またあしたあそぼうね」には、「ごくあたりまえな毎日」の大切さが込められています。

6月23日、沖縄慰霊の日。豊見城市立中学2年の亀谷琉奈さんが、詩「生きたいと願った証」を朗読。琉奈さんが5歳の頃、曽祖母から戦争の話を聞く。右太ももに「戦争で生き抜いた証し」の傷痕が残っていた。
琉奈さんの詩が心に響いた。「平和は当たり前じゃない/たくさんの人の涙と苦しみと/「生きたい」という願いの上にある/だから私は忘れない/沖縄戦で苦しんだ人たちを/愛する人を守ろうとした想いを/泣きながら生き抜いた人たちを/そして/曾祖母の右足の傷を/「生きたい」と願った証の傷を/平和な未来へと繋いでいくために」(詩の最後を引用)。