桐朋小だより

2018.5.24

2年生

2年生の水泳

2年生の水泳の様子です。可動床のプールを有効活用した授業をしています。

まずは、水深30cmに設定して、ワニさん歩き(手を床につき足を伸ばした姿勢がワニに似ていることからそう呼んでいます)で水平姿勢を練習します。顔をポチャンと水につけても、足もからだもすぐ床につく高さなので不安が少ないです。そして、だんだん慣れてくると手をなるべく前方に伸ばしはじめワニが進化を遂げようとします。そこで、手を前に伸ばしたワニ姿勢のままなるべく長く水の中にいることにチャレンジします。するとまた、進化の時が訪れます。ワニは足も伸ばして床から離して浮いてみるようになります。もうここまでくると水平姿勢ができ始めます。こんな風に浮く姿勢をだんだん学びます。

ワニのような姿勢で水の中をゆっくり動く。

手を前に伸ばして水平姿勢へ

 

次に、床の高さを60cmか75cmに設定し、今度は、浮く練習をします。去年1年生の時に、「どうやったらからだが浮かんでくるのか」学んだことを思い出してみました。

この時、からだは一旦沈むけど、全身力を抜いてクラゲみたいにプカプカしているとだんだん浮いてくることを発見しました。浮いた背中をボールのドリブルのようにそっと押して沈む→浮く→沈むを繰り返す学びをしました。

このことを思い出したら、一人で浮かんでみて、次に二人で手をつないで浮かんでみました。慣れてきたら、四人で、八人で、十二人で・・・最後はクラスみんなで手をつなぎ、大きな一輪の水中花を作ってみました。

12人で作った水中花

 

浮くことに慣れてきたら、深くなっても浮く姿勢を保持できるようになっていきます。

この日の授業の最後にプールの端から端まで、たどりつくまでに何回足がつくかチャレンジしました。息継ぎはまだ学習していません。バタ足など足の動作は使わないで、単純に浮くこと、足をついた後に、けのびで少し勢いをつけることのみで端から端まで進みます。なので、けのびで推進力をつくりだし伸びて浮いている姿勢を長く保つことで徐々に進むのです。

「何回でたどり着けたかな?」 「さっきよりも足が付く回数が増えちゃったのはなんでだろう?」「前を見ていたら、沈んじゃった。」

なんで?なぜ?そこで次の学びが生まれます。

きれいな水平姿勢になったね!

かかとが水面から見えているのは、しっかり浮いている証拠!

 

水泳の初期の学習では、まず水への抵抗をなくすこと、自分のからだが浮いている感覚を大事にしてほしいこと、首の上げ下げとからだの浮き沈みが関係していることを体感することを大事にしています。このことを低学年のうちにじっくり時間をかけて学び、徐々にドル平や近代泳法へと学習を進めていきます。

楽しく少しずつ上達していることを友だちと確かめながら学んでいる2東の子どもたちでした。

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