2018.6.5

八ヶ岳合宿活動 [Ⅱ-156]

 赤岳と権現岳から流れ出した川俣川の東沢と西沢が、谷を刻んで合流します。2つの谷にはさまれた台地に、桐朋学園八ヶ岳高原寮があります。

 この地に高原寮がたてられてから55年がたちました。小学校の合宿活動の歴史は、1957年にさかのぼります。この年、初めて3、4年生が草津で宿泊しました。その後、合宿地は清里に移り、宿泊は旅館でした。1963年に、現在の地に初めて自分の施設を持ちました。仙川の旧校舎を移築したものでした。その後、子どもたちの成長への願い、子どもの育ちへのはたらきかけから想定した現在の高原寮をたてました。

 

 八ヶ岳高原寮は、桐朋学園女子部門の児童、生徒、学生のための大切な教育施設です。小学校では4、5、6年生の子たちが年に一度ここで合宿生活を送っています。子どもの主体性を大切にしています。子どもにとって、ここでの活動はとても印象深く心に刻まれます。

 八ヶ岳での経験を「大自然の中で」という歌にした子たちと先生もいました。感動をこうした表現であらわす子や先生がいいなあと思いました。少し紹介します。

 大自然の中で

①広い森の中 霧のカーテン / 雨のシャンデリア 葉につたる水 / きのこに跳ねるしずくは / ピアノの音色

②雨のおかげで増える川 / ツルツルすべる石 川ポチャだ / まきこまれても 君の心は晴れ

③なつあかね飛ぶ空 / 夜もふけて / 暗闇にかがやく一等星 / 夜ふかしのスリル / 気になるあの子に / コンコンダッシュ / さそり座から逃げるオリオン / それはぼくたち 楽しい八ヶ岳

 先月、6年生が八ヶ岳に行きました。小学校生活最後合宿で、「(自分たちでつくった)カレーは、とってもうまかった。」「皆が協力して野外料理が出来て良かった。」など、とても満足したと振り返りました。「トイレ掃除がとってもたいへんだった。」なども大切な思い出になったようです。感想の中で一番多く書かれたのは、キャンプファイヤーのことでした。「4年の時は雨、5年の時は強風で、キャンプファイヤーができなかったけど、6年でできたから良かった。」、「完全燃焼した」、「キャンプファイヤーで見た星がきれいだった。北斗七星、こぐま座、北極星が見れてよかった。とってもきれいだった。」、「星と炎を一緒に見るときれいだった。」など、八ヶ岳のすばらしい思い出が心に刻まれたようです。「八ヶ岳にもう一度いきたい」という気持ちになった子がたくさんいました。

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