2019.4.15

入学おめでとうございます [Ⅱ-190]

 お子さんのご入学、おめでとうございます。

 桐朋小学校の全員で、1年生との出会いをたのしみにし、あたたかく迎えたいと準備をすすめてきました。3、4年生が舞台の装飾をしたり、5、6年生で、1年生教室を整えたりしました。パートナーの5年生は、1年生と一緒に登校し、低学年玄関では1年生の身支度を横で待ち、教室ではロッカーや席に一緒に行って援助していました。1年生への優しいこころづかいを感じました。5年生にとっても、1年生とかかわりが成長する大切な機会となっています。

 私たちの教育は、原点に子どもをおいた教育の実現、社会の主人公となりゆくための根っこを育てることを目標にしています。この入学式でも、一人ひとりに校章を渡す、2年生の子どもたちが学校全体の代表として表現をするなど、一人ひとりが主人公となるような入学式にしたいと思います。

 

 お子さんは、わくわくどきどき、いろいろな気持ちをもって今日を迎えられたと思います。(当日、子どもたちに聞いてみました。わくわくもどきどきも手があがりました。)保護者の方もです。

 新しい環境で、まずは、自分は、他者から応答してもらえる存在なんだという、自分への信頼や、この人は自分に応答してくれる人だ、という相手への信頼感を育んでほしいです。保護者の方とよく話し合って、子どもたちを大切に育んでいきたいです。

 

 小学校の生活で子どもたちは成長していきます。たとえば、3月に6年生から感想をもらいましたが、私にとって学ぶことがたくさんありました。一つ紹介します。

 (校長先生との授業では)自分の意見や感想を書くことは多かったですが、友だちと意見交流は少し少なかったと思って、友だちの意見、思いをききとることも多様性を知るうえで大事なのではと思いました。
 学校づくりに関しては、色々な子どもたちがいる中で、それぞれが自分の意見を発言しやすく、それについて一緒になって考えてくれる先生がいる、登校するのが楽しくワクワクするような学校を作ってほしいと思います。

 こうした願いを大切にして、私自身成長したいと思い、さらによい学校にみんなでしていきたいと思います。

 一人ひとりの人間とその個性を大事にし、それぞれがもっているよさや特徴が十分に発揮されるようにすすめていきます。どうぞよろしくお願いします。(入学式のはじめに)

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