夢中になるって楽しい!
夏のある放課後。
中庭では何やら4年生がわいわい集っています。
あまりにも真剣に話し合いながら何かしているようなので
思わず見に行ってしまいました。
すると、やっていたのは火おこしの練習!
合宿代替行事のハッピーフェスティバルの準備です。
木屑を入れて、交代に木を高速で回しながら、煙が出てくるのを待っています。
みんなの頑張りもあり、煙があがり火の粉を麻紐に入れてフーフー。
しかしそこからが難しい。
なんども、なんども、挑戦します。
額には汗の粒がたくさんついて、レンガにぽとぽと落ちています。
それでも変わらず表情は真剣そのもの。
「ちょっと貸して!やる!!」「もうちょっとこうしたほうがいいって!」
こだわりがある分、周りと協同することの難しさや醍醐味が詰まっていた時間でした。
放課後の終わりを告げる音楽が流れてきても、「あと一回だけ!あと一回だけ!諦めたくない!!」。
これだけ夢中になれるって、なんて素敵なことなんだろう、そう思っていました。
帰り際に、「本番、絶対成功させるから見に来てね!」
そう言った顔は、本当に晴れやかで、思わず嬉しくなった、そんな夏の一コマでした。