物語とつながる葉っぱのお手がみ
夏休みの間に、子どもたちから暑中見舞いや残暑見舞いが届いています。元気に過ごしている様子や夏の思い出が書かれていて、読んでいるととてもあたたかな気持ちになります。
そんな残暑見舞いを読んでいるうちに、夏休み前に行った授業のことが思い出されました。
あるお友達が「文字が書ける葉っぱ」を見つけてきてくれたのです。その葉は「タラヨウ(多羅葉)」といい、裏面に傷をつけると黒く変わり、文字が浮かび上がる不思議な葉っぱ。昔は紙の代わりに手紙として使われていたことから「ハガキノキ」と呼ばれ、今でも切手を貼れば葉っぱのまま郵送できるそうです。
ちょうどその頃、国語の学習で『はるねこ』という物語を読んでいました。主人公のあやが、はるねこから葉っぱの手紙をもらう場面があったことに気づいた子どもたちは、「自分たちもやってみたい!」とわくわく。実際にタラヨウの葉におうちの方への手紙を書き、昔の人のやりとりに触れるような体験となりました。
『いつもおべんとうつくってくれてありがとう』
『パパいつもありがと♡』
『ママへ 大好き‼ママといっしょにいるだけでうれしいよ。本もよんでくれてありがとう♡』
『いつもごはんつくってくれてありがとう。♡☆△◇』
『かぞくみんなへ いつもありがとう’▿’ これからもみんないっしょにあそんでね。またいっしょにこうえんいこうね』