桐朋小だより

2021.1.11

4年生

命の学び〜生まれる・揺るぎない大切なもの〜

2学期のある日、4年生の教室には音楽科の先生が遊びに来てくれました。

そのお腹を見ると、、、なんと赤ちゃんがお腹にいるふくらみが。もうすぐ産休に入られる直前!

子どもたちの中に素直に生まれてくる疑問にたくさん答えてもらいました。

「おなかに赤ちゃんがいるってどんな感じ?」

「痛いって聞くけど、産むのこわくないの?」

おなかにいる子への愛と、子どもたちの声を真摯に受け止めてくださる雰囲気がいっぱい伝わってきて、温かさで満たされていました。

 

実際に、妊婦さんエプロンをつけて「こんなに重いの!?」「意外と軽いんだ!」「でもこれ24時間か・・・」

いろいろな感覚を味わいました。

お腹を触って、「わ!動いた。本当にいるんだ!」ってびっくり。

その日、お家の方に自分が生まれた時のことについてインタビューをしました。

”わたしが生まれた時、どんな感じだったの?どんな気持ちだったの?”

「こんなに嬉しいことってあるんだなぁと。毎日顔を見ているだけで幸せだった」

「生まれたその年から、本当に新しい人生に生まれ変わった気分だった」

「陣痛から70時間以上あったから、いつ生まれるのかなーと思ったけど、助産師さんが「大丈夫です!必ず生まれるから!」と言って「そうか」と思ってホッとした」

普段は聞けない、聞かないようなこともお家の人が伝えてくれて、子どもたちの心は一人一人動きました。

”なんだか自分が生まれてくるまでにたくさん心配かけたと思う。だから自分が健康に生まれてきてよかった”

”東日本大震災があったのは知っていたけど、直前と聞いてびっくりした。何も考えずに大きくなったけど、うまれた時は大変だったんだな〜”

”生まれた時お母さんは苦労したんだなと思ったら涙がでました”

”生まれた時の様子を聞いて、ぼくはうれしかった。なぜかというと「無事に生まれてきてくれてありがとう」というお母さんの感謝の気持ちがすごくうれしかったから。やっぱりどんなにケンカしても好きなんだなということがわかりました”

 

この日に知ったこと、感じたこと、気づいたこと、確かめ合ったこと。

どんなに社会が、周りが、状況が変化しようと、揺るがない大切なものだなと感じます。

 

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