2025.12.9

音楽会 [Ⅱ‐448] 

 ―70周年を迎えた本校で大切に歌い継がれてきた数々の曲は、仲間と共に過ごす毎日にいつも寄り添い、ひとりひとりの身体と心を豊かに育み、そして卒業後も心の奥に通底する調べとなっていくことでしょう。(桐朋小学校 音楽科)

 私たちはこのような願いを持ちながら、日々を大切に過ごしています。

 府中の森芸術劇場「どりーむホール」で、桐朋小学校の音楽会を行いました。各学年の子どもたちの活き活きとした表現に、心ふるえました。子どもたち、皆さまより、たくさんのあたたかい拍手をいただきまして、ありがとうございました。 

 桐朋小学校音楽会へようこそ(プログラムより)

 正門からブロッコリーの木までの小道、音楽室から教室へ戻る渡り廊下、待ちに待った放課後の校庭、そのどこへも弾む歌声をまとって子どもたちは駆けていきます。

 今年70周年を迎える本校で大切に歌い継がれてきた数々の曲は、仲間と共に過ごす毎日にいつも寄り添い、ひとりひとりの身体と心を豊かに育み、そして卒業後も心の奥に通底する調べとなっていくことでしょう。

 さあ、待ちに待った全校一同が会する音楽会が始まります。会場のみなさまと一体となって、子どもたちと音楽を支えていただけると幸いです。あたたかな拍手と共に見守ってください。

 子どもたちの歌声と平和の願いが、ホールに、そして世界中に広がりますように。

 2025年12月 桐朋小学校 音楽科

学年の発表より(プログラムと当日の様子から)

【1年生】 次はどんな歌を歌うのかな? 新しい歌を授業ではじめるたびに、「やったー!」「どんな歌かなあ?」という声が響きました。

 音楽会では、たくさん習った歌の中から、特にお気に入りの歌を選びました。すてきな物語が届くように、のびのびと歌いました。

・地球はみんなのものなのだ 作詞/山川啓介 作曲/いずみたく

・すすめロケット 作詞/おうちやすゆき 作曲/若月明人

・くまはなぜふゆねむる ロシアの民謡(桐朋小音楽科編)

・ことりとぶどう 作詞/中村欽一 作曲/丸山亜希

 

【2年生】 歌の好きな人が多い2年生。面白い歌詞やしっとりとした歌、踊りたくなるような元気な歌。さまざまな曲を歌ってきました。

 2年生のはじけるような歌声、表現を味わいました。

・合唱曲集『のはらうた』より 「さんぽのおと(こやぎようたろう)」 作詞/工藤直子 作曲/新実徳英

・だれも知らない 作詞/谷川俊太郎 作曲/中田喜直

・あしおと 作詞/山川啓介 作曲/福田和禾子

・歌はともだち 作詞/阪田寛夫 作曲/南安雄

 

【3年生】 3年生で初めてリコーダーを手にし、音をたのしみ、音を整えてきました。学年みんなで、響き、つながり合う音で表現をしました。

 音楽会で、どんな曲を歌いたいか、皆で希望を出し合いました。3年生ならではのはつらつとした表現でした。

・夕日が背中を押してくる 作詞/坂田寛夫 作曲/鈴木重夫

・リコーダー「こもりうた」 作曲/井上実

・森の冬 作詞/ゲオルギ―・アヴガルスキー 訳詞/中山知子

・12月の歌 作詞/S・マルシャーク 訳詞/湯浅芳子 作曲/林光  

 

【4年生】 発表の歌をみんなで考えました。元気な歌がいいかな、きれいな響きの歌も歌いたいな。好きな歌が多すぎて、曲をしぼるまでにたくさん悩み、選びました。

 リコーダーは、子どもたちで練習する時間や、お互いに聴きあう時間をたくさんもうけ、みんなで技術を高めました。「赤い屋根の家」は、リコーダーと歌を織り交ぜた表現にも挑戦しました。

・赤い屋根の家 ~歌とリコーダー~ 作詞/織田ゆり子 作曲/上柴はじめ

・だれもいそがない村 作詞/岸田衿子 作曲/寺島尚彦

・リコーダー「走れ シベリア鉄道」 作曲/平島 勉

・天使の羽のマーチ 作詞/向井一 作曲/松尾善雄

 

【5年生】 歌うことにたいへん意欲的な子どもたち。特に気に入っている「君をのせて」は、もの悲しい旋律の奥にある強い想いに心を寄せて、芯のある響きを目指しました。「小鳥の旅」は、音楽会での発表は初めての難曲です。「はるかな国から 海をこえて~」と軽やかに羽ばたく渡り鳥の姿に、自身の夢を重ねる独特な中間パートの対比にも、子どもたちの取り組みの良さがあらわれていました。

 ソプラノリコーダーの集大成として、春から長く練習を重ねてきた「カノン」とともに、高学年ならではの「皆で紡ぐ音楽」を目指しました。

・小鳥の旅 作詞/勝承夫 作曲/三善晃(桐朋小音楽科編)

・リコーダー「パッヘルベルのカノン」

・君をのせて 作詞/宮崎駿 作曲/久石譲

 

【6年生】 「表現する」ことに貪欲な子どもたち。普段から、歌やリコーダーの表現は、とてものびのびしています。

 「シーラカンスをとりに行こう」は、5年生の時から憧れていた一曲。楽しく歌えるように練り上げました。2声の織り成す躍動感がありました。2曲目は「トロット」。6年生になっつてからはじめたアルトリコーダーは、深い響きで演奏をしました。3曲目は「見えない翼」。歌詞の内容をかみしめながら、6年生ならではの表現を目指しました。

・シーラカンスをとりに行こう 作詞/県多乃梨子 作曲/横山裕美子

・アルトリコーダー「トロット」 アイルランドの民謡(桐朋小音楽科編)

・見えない翼 作詞/佐々木香 作曲/長倉鈴恵 

 

 私は、プレイルームで行った音楽会練習に参加して、子どもたちの表現のすばらしさに感動しました。府中の森芸術劇場の「どりーむホール」で、安心してのびのびと表現をしてほしいと思いました。本番はどのような表現をするのか楽しみで、子どもたちに、声やリコーダーの響きをたっぷり味わってほしいと思いました。

 一同に会しての音楽会、いろいろな学年の表現のすばらしさを感じてもらいたいと思いました。

 子どもたちと音楽から、たのしい気持ちやあたたかい気持ち、心が落ちついたり、なつかしい気持ち、いろいろな気持ちになります。歌声、表現全体、歌詞や曲に励まされ、前向きな気持ちになります。歌声や曲が心とからだに残って、支えになることもあります。

 私たちは、コロナ禍を経験し、あらためて、自由にのびのびと表現する、表現できることのかけがえのなさを大切にしていきたいと思います。それから、現在の世界を見ると、戦争があり、未来に向けてなくしたいと思います。音楽を通して、平和への願いがひろがることを大切にしたいと思います。

 音楽会を通して、子どもたちの命の輝きを実感し、いま・ここで皆さんとともに過ごす幸せを感じました。

 皆さんと一緒に、すばらしい音楽会をつくりあげることができたと思います。ありがとうございました。

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