しぜんひろばにかかわってくださったみなさま、 これまでありがとうございました[Ⅱ-173]

 澄んだ秋空が気持ちのよい季節となりました。同窓生のみなさま、先日は、しぜんひろばの開放日にご参加してくださり、ありがとうございました。

 私たちにとって、大好きな、かけがえのない場所であるしぜんひろば。

 都心近くにあって豊かな緑、土の匂いを経験できるしぜんひろばは、初等部の大きな財産です。

 残念ながら、そのしぜんひろばのある土地を2018年度中に貸主へ返却することとなりました。現在のしぜんひろばは、1998年よりお借りし、20年間使用させていただきました。

 大切にしてきた思い出の場所が急になくなってしまうのは、悲しいし、みなさまに申し訳ない気持ちでいます。 

 私たちにとってかけがえのない場所なので、新しいしぜんひろばをすぐ隣につくることにしました。2018年11月下旬より工事を行うことになります。2019年4月には、新しいしぜんひろばをつくりたいと考えます。

 借地の返却に伴い、現しぜんひろばの見納めということで、旧職員のみなさまならびに同窓生に向けて、10月、11月に開放日を設けることにしました。来月の開放日は、11月17日(土)10時~16時です。担当の教員は、宮永・近藤・渡邉・島田・佐久間・中村です。

 

 現在のしぜんひろばに関わってくださった旧職員のみなさま、ご協力いただいた同窓生のみなさまに、少しでも感謝の気持ちをお伝えし、いろいろなことを語ることのできる機会となればうれしいです。(はじめの写真は、同窓生。あとの3枚はたんぽぽ組の子どもたち。川渡りではいろいろなドラマがありました)

同窓生と過ごす「しぜんひろば」

雨の心配をよそに、からりとした秋空の広がった土曜日。

しぜんひろばを訪ねてくれる同窓生たちの姿がありました。

卒業して約10年の同窓生からは、池に落っこちた話や

当時流行していた「逃走中」というテレビ番組を真似た団活動を立ち上げて

しぜんひろばを駆け回った思い出などを聞くことができました。

授業と部活の合間を縫って立ち寄ってくれた中高生もいました。

どうもありがとうございました。

 

次の開放日は工事が始まる直前の11月17日(土)です。

創立60周年の記念に作成した「桐朋っ子かるた」の展示などもございます。

なつかしい「しぜんひろば」にぜひ遊びにいらしてください。

お待ちしております。

 

5年生社会科見学 三崎漁港・水産センター相模湾試験場

5年生が水産業の学習のために、社会科見学に行きました。集合が早かったので朝は早起きし、午前中は三崎漁港にてマグロの競りを見学しました。近代化されてきた市場には電光掲示板で金額が表示されていました。 競りの後には凍結した大きなマグロを、トラックに積み込んでいました。
見学後マグロ漁についてや競りについての説明を聞きました。子どもたちは熱心にメモをしながら話を聞いていました。

午後からは神奈川県水産技術センターで、相模湾の定置網漁を支える研究のこと、近海漁業などについて、実際の水流装置や、網の模型を見ながら話を聞きました。装置が動くと水槽の中で実際の台風と同じような水流が起きて、定置網が水中で受ける水の抵抗を実物の模型で確認出来ました。定置網の太いワイヤーが台風でちぎれてしまうという説明に驚いてしまいました。

平和を希求し、平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育てよう [Ⅱ-172]

 10月18日(木)~21日(日)、6年生が修学旅行に行ってきました。
 爆心地にもっとも近い本川小学校の平和資料館見学、手島さん、増岡さん、伊藤さん、幸元さんより被爆証言を聴く、平和資料館見学、平和公園碑めぐり(山口さん、山岡さん、林さんご夫妻、藤川さん、松田さんに原爆ドーム、爆心地、被爆アオギリ、原爆供養塔、韓国人慰霊碑などを案内していただきました)、宮島見学、広島城見学、大久野島毒ガス資料館見学、島内一周散策、レクレーションなどをしてきました。
 お世話になったみなさま、ありがとうございました。

 

 桐朋小学校では、大切にしたい11の柱の1つに、「平和を希求し、一人ひとりの子どもが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育て」ることがあります。これまでも、東京大空襲を体験された元木さん、竹内さん、西尾さんや戦争を体験された身近な方より学んだり、資料館などに行って学んだことをまとめ、発表し、交流してきました。

 現在も世界では紛争があり、日本も巻き込まれる可能性があります。たいへん心配です。歴史を学び、どうしたら平和な世界をつくることができるかを考え合っていくことはとても大切です。
 原子爆弾の被害にあった国で、73年間苦しんできた人たちがいます。その方たちの声を聴くこと、現地の具体物を通して被害の大きさ、残酷さを知り、なぜそのようなことが起きたのかなどを学びます。また、毒ガス製造や毒ガス遺棄など現在も続く加害についても学びます。

 最終日に、それまでたいへんよく学んだ子どもたちに伝えたことです。
「修学旅行は、本川小学校の平和資料館見学よりはじまりました。じっくり見ている姿、聴いている姿、出された質問や意見、感想などから、みなさんがたいへんよく学んでいることを感じました。
 被爆証言をしてくださった方は、70代後半から80代の方でした。なかには体調を崩されていた方もいましたが、何としてもみなさんに伝えたいという思いで来られ、「こんな思いを誰にもさせてはならない」と話してくださいました。
 碑めぐりのガイドをしてくださった方は、広島で育った方、親や親戚に被爆された方がいます。体験者や歴史に学び、自分たちがバトンを引き継いで、平和な世界にしたいとガイドをされています。

 3日目に、大久野島で話してくださった山内さんは、満州で生まれました。戦争が終わった時、相手の国から何をされるのか心配と恐怖で怯えているときに、たすけてくれたのが中国の方たちだったそうです。そのことを原点に持ち、自分ができる平和への取り組みをすすめてこられました。

 広島で出あった人たちの平和への願いと行動に学んで、私たちもいっしょに平和な世界をつくり出したいと思いました。

 今朝、アメリカがロシアと結んできた中距離核戦力廃棄条約を破棄する方針という臨時ニュースがありました。「事実上の軍拡競争の宣言」となっては困ります。アメリカとロシアのこれまで合意を多国間へひろげることが平和のために必要ではないかと考えます。

 長崎で被爆し、苦しんだ谷口稜曄(すみてる)さんが、「核兵器と人類は共存できないのです。こんな苦しみは、もう私たちだけでたくさんです。人間が人間として生きていくためには、地球上に一発たりとも核兵器を残してはなりません」と訴えていることが忘れられません。(引用は長崎平和宣言)
 私たちは歴史から学び、現実をよりよいものに変え、平和な未来を築いていきましょう。」

 

今年の運動会は

 真夏のような暑さの中、今年の運動会が開催されました。真っ青な空の下、子どもたちは思いっ切り体を動かし、運動会を楽しみました。

 午前は、学年の身体表現、民舞の発表でした。3年生の”みかぐら”から始まり、6年生の”中野七頭舞”まで、一学期から授業で取り組んできた成果を発表しました。難しい技や、踊りを少しずつ出来るようになって、本番では、素晴らしい表現をしていました。
対抗競技の開会式では、6年生の代表が、自分の言葉でしっかりと宣誓をしました。エールの交換では、自分達で考えて、赤組”千本桜”と白組”USA”の替え歌を作り、振り付けをしてそれぞれの組が交互に発表しました。子どもらしい楽しいエールの交換ができたようです。その後、1年生と2年生の対抗競技を午前中に終え、お昼休みに入り家族と一緒に昼食をとりました。

 午後は、PTA参加の、”大玉送り”を保護者、卒業生などが参加して楽しく競技を行いました。それから、3年生から6年生までの対抗競技を行い、最後は1・2年生の”玉入れ”、最後は3年生から6年生までの合同で”大玉リレー”を行いました。それぞれの競技で、白熱した熱戦が繰り広げられ、今年は何と史上2回目の総合点で同点となり、赤、白優勝を分け合いました。真夏日の晴天の中、日焼けした子どもたちのすがすがしい顔で終えることが出来ました。

 

第64回 運動会 [Ⅱ‐171]

 10月7日(日)、青空のもと、第64回桐朋小学校運動会を開催することができました。子どもたちは汗びっしょりになりながら、表現、対抗競技、係の仕事などに取り組んでいました。たいへんすばらしかったです。
 
 ご来場のみなさまには、朝早くからお越しいただき、ありがとうございました。保護者のみなさまには、これまでの準備、前日準備、片付けなど、たいへんお世話になりました。1日中、たいへん暑いなか、子どもたちへの温かいご声援をありがとうございました。
 子どもたちは、運動会をつくる主人公として取り組んでいました。予行練習、本番では、パートナー学年や異学年の表現や競技、係の仕事をすすめる様子を見て、憧れや懐かしさ、これからの目標を育てたことと思います。
 
 桐朋小学校の運動会では、全員でおこなうたのしさや喜びを味わうことを大切にしています。一人ひとりが力を発揮し、うまくいかないところがあれば、励まし合っていきます。本番でもそうした姿が見られました。
 4年生から6年生の一人ひとりが、さまざまな係を担い、責任をもってしごとをすすめていました。先生といっしょに運動会を支えました。
 
 前半の身体表現、民舞では、これまで練習してきた成果を発揮していました。自分の身体を通して、自分らしい表現をする自由と心地よさ、みんなで表現するたのしさを味わったと思います。
 
 後半の紅白対抗競技では、正々堂々と競い合い、競技が終わると健闘を称え合う姿が見られました。結団式で、応援のリーダーが、運動会は相手があるからでき、競い合うからできるということを話していましたが、それを受けとめて本番をむかえたのでしょう。
 
 今年も、沖縄園田青年会より玉城英輝(たまきひでき)さん、喜友名朝樹(きゆなともき)さん、今別荒馬保存会より小田桐一樹(おだぎりかずき)さんが運動会に参加してくださいました。ありがとうございます。
 前日に、玉城英輝さん、喜友名朝樹さんの踊りをみた子どもたちは感動し、すぐにその踊りのすばらしさを取り入れて、午後の練習や本番にむかいました。
 

 

本日の運動会は予定通り開催します。

本日、運動会を開催します。
9:00~開会式、午前の部は11時半頃まで。13時頃~午後の部開始の予定です。天候等の影響で多少進行時間が変わることもありますのでご承知おきください。保護者の方は入校証を見えるところに身につけて下さい。
見学の方は、本校にお越しいただき、案内に従って受付をお願いします。暑さに気をつけて応援いただけると幸いです。

今年も出会いをたのしみに [Ⅱ-170]

 今年も、沖縄園田青年会、今別荒馬保存会の方が運動会に参加をしてくださいます。ありがとうございます。

 ここ数日、台風の影響で沖縄からの飛行機が飛ばないかもしれないと聞き、心配していました。運動会前日に、園田青年会の方に来ていただき、エイサーを踊る5年生の子どもたちとの出あいをつくります。子どもたちはこれまでよく取り組んできました。今年もいい出あいをつくり、本番をむかえられることを願ってきました。無事に羽田に着いたことをたいへん嬉しく思いました。

 園田青年会と本校の出あいは、1997年10月。出あいから現在まで、市川直美先生にたいへんお世話になりました。

 まだ「(沖縄の)外には出していない」園田エイサーを、「教育のため」「学校で教えるのだから出してもいい」と考えてくださいました。当時、会長だった伊波さんはその後も来てくださり、園田青年会と本校の交流を大切に築いてくださいました。「子どもたちが日々の練習でやってきた中のポイントで、リズムをつかむとか、三線、歌に合わせて太鼓を打つとか、改めて教えると、まばらだった太鼓の音が一つになってくる。それを子どもたちが分かるとまた楽しくなる。太鼓を打つのが楽しい。それを打つときのエイサーの醍醐味がわかる。」と、子どもとの出あい、その喜びを話してくださいました。

 さて今年は、どのような出あいがあるのでしょうか。たのしみです。