子どもたちとわくわくする活動や学びを [Ⅱー338]

初等部では、職員全員で新学期の準備をすすめています。子どもたちとの出会いをたのしみに、子どもたちと一緒に授業や活動をつくっていこうと、張りきっています。子ども(たち)が(と)夢中になる、もっとやりたい活動や授業を創り出していきます。私たち自身もわくわくする、自分の中に新しい世界を持てるようにと願って取り組みます。どうぞよろしくお願いします。

 4月7日、サトザクラが満開です

子どもたちと学び合う文化、教材づくりを

新学期に向けて「子どもたちとこんなことをしてみたいなあ」をたくさん考えています。子どもたちにぜひ出あってほしい文化、教材を吟味しています。教員自身もたくさん学んで、素敵な文化、教材と出あいたいです。

教員同士が、計画段階から話し合い、授業の計画を相談、共有し、実際の授業を見合い学び合うことを大切にしていきます。学年やブロック、学校として、協働して取り組みます。

子ども(たち)の学びはどうかを大切に

「子どもの学びへの願い(わくわく、ドキドキ、夢中になどを大事に)や姿はどうだったか」、「学ぶことで、身の回りの世界の見え方やそれに対する関わり方が変わったのか」、「学びを通して仲間とつながっているのか」などを大切にすすめます。知識や技能が実生活で生かされている場面や、その領域の専門家の知を探究する過程を追体験し、「教科の本質」をもとに「深め合う」なども大切にしていきます。

授業を見合い、お互いに学び合う

昨年度も、実際の授業や活動を見合うこと、子ども(たち)の姿から学び合うことを大切にしました。今年度も、活動や授業を見合うこと、子ども(たち)の姿からの学びを大切に取り組みます。

 1年生が育てたチューリップも満開です

学ぶことを、「知ってる」「私できる」で止まってしまう場合があります。学ぶってたのしい! もっと学びたい! 人と一緒に過ごすってたのしい! からだを動かすことがたのしい! など、「知ってる」「私できる」を超えていく豊かな活動や授業を創りたいと考えます。私たちが大切にしている試行錯誤や失敗も、学びを深めるために大事なことだと実感してもらう取り組みをしていきたいです。子どもたちの姿から、自身が変わることや、学びによって人とつながるなど活動や授業でどのように行われているのかなどを学んでいきます。

文部科学省の「児童生徒の問題行動」調査結果によれば、子どもたちの育ちの困難さが見られます。『感情コントロールに苦しむ子ども 理解と対応』楠凡之、丹野清彦著)では、「小学校低学年では、同一クラスに落ち着きがなかったり、感情制御の困難な子どもが何人もいるのがフツウの状態になってきている」などいくつもの事例がありました。

著者はその原因として、「大脳前頭葉の機能的な成熟と養育者との安定したアタッチメント(愛着―中村)の関係」の遅れを指摘。また、系列化の獲得による「自己形成視」(「過去に比べたら自らの成長に誇りをもって自覚するとともに、さらにいろんなことに挑戦してみたいという意欲を育んでいく力」と定義)が育まれていないことを指摘しています。他に、発達障がいの(疑い)子もいると書いていました。

対応として、「十分に遊びこみ、様々な活動を展開していく中で、子どもたちの自我・社会性の発達を保障し、結果として子どもたちが落ちついて学習や生活に取り組むための基盤を育てていく、回り道をいとわない教育実践が求められている。」(前掲書)とあります。私たちの学校、学級ではどうなのかを考えていこうと思いました。

2023年度がはじまりました。どうぞよろしくお願いします [Ⅱー337]

3月の終わりに、1年間の振り返りをしました。そして、新年度のことを考えました。今年度は、平和な世界にしていきたい。生きる、育つ、守られる、参加するという子どもの権利が守られ、「一人ひとりが感情や意思を持った人間として尊重され、『なりたい自分』に向かってその子の可能性が最大限に伸ばされるよう応援してもらえるという、子どもの権利条約の考え」が大切にされる世界にしていきたいです。

 写真はすべて1年生が育てたチューリップ。

子どもに学ぶ

ロシアがウクライナを侵略し、1年が経ちました。3年生は、この内容に関連した小学生新聞を読み、考えました。その日の宿題を「この戦争について考える1日にしよう」と呼びかけ、子どもたちは自主学習ノートにTVなどで見たこと、聞いたことなどをまとめました。3月2日の通信にはその取り組み、子どもの表現などが書かれています。

せんそうについて思ったこと   

ロシアがウクライナにしんこうして1年がたったらしい。

ぼくが8才だった時に始まって、もう9才だ。137㎝だったのに、143㎝にのびるくらい。ホームランが打てなかったのに、もう少しでホームランが打てそうだ。

1年間て、とっても長い。こんな長い時間、●●ちゃんと■■くんにとっては、きっと自分が何ができるようになったって考えるより、苦しいやかなしいやさみしい、こわいがいっぱいな1年だと思う。

ウクライナの人がせんそうで七万人は死んだと、ニュースは数しか言わないけど、この7万人は家ぞくがいて、家ぞくみんなが悲しい気持ちになったと思う。/その悲しい気持ちになった人の数は、どのくらいだろう。家族が4人いたとして、7万人の4倍の28万人。両親合わせて、さらに14万人。合わせて42万人。それだけの人を悲しませてしまったせんそうって何の意味があるんだろう。

たしかにぼくも人のものをほしくなっちゃうきもちはわかるけど、それを力ずくで取ることは人にいやなおもいをさせてしまうんだって、今のぼくはわかっているよ。

大人のロシアの国のせんそうを考えている人は、どうしてわからないんだろう。(学級通信3月2日号より)

作者は、ロシアがウクライナに侵略した一年間を自分の成長をもとに振り返り、桐朋小に来てくれた●●さん、■■さん(2人とも小学生)とお母さんのことを考えながら、「苦しいやかなしいやさみしい、こわいがいっぱいな1年だと思う」と想像し、表現しています。

戦争で亡くなった「7万」人から、それぞれに家族やつながりのある人たちがいることを考え、「それだけの人を悲しませてしまった戦争って何の意味があるんだろう」と問います。

それから、「たしかにぼくも人のものをほしくなっちゃうきもちはわかるけど、それを力ずくで取ることは人にいやなおもいをされてしまうんだって、今のぼくはわかっているよ」について、自分の経験と自分の変化を捉えていることが伝わります。経験や変化が自分にはある、だから「大人のロシアの国のせんそうを考えている人は、どうしてわからないんだろう」と問うのだと思います。

担任の先生は作者に向けて、「そのまっすぐな疑問を、大事なことを見失なった暴走する大人たちに問いたい」と応答し、心を響き合わせていました。作者は、一年間、応答される中で、信頼感や安心感を育み、作者自身が、自分は大切な存在なんだと感じられて表現していると考えました。

また、作者は文を書きながら、自分と他者やものごとを発見し、深める、疑問をもつなど、自分の気持ちや考えを自ら伸ばしています。

新しい日々へ

学校の桜は 満開です。

子どもたちに愛でてもらうことができず残念でしたが、思い返せば先日の終業日にはもうほころんでいました。

さて、2022年度が今日でおしまいです。

64期の卒業生からは、記念品としてベンチをいただきました。

図書室の前に展示していますが、オイルを塗って準備が整ったら校庭のメタセコイアの下に設置する予定です。

おしゃべりしたり、応援したり、ほっと一息空を眺めたり。みんなのお気に入りの場所がまた増えますね。

大切に使わせていただきます。

 

春は別れと出会いの季節。

これまでたくさんお世話になった方への感謝と新しい仲間に出会える期待が膨らみます。

これからも、みんなで素敵な桐朋小学校を作っていきましょう。

蚕の糸を紡ぐこと

前回の記事はこちら⇨「蚕研究プロジェクト」

 

蚕が大きくなり、

頭を八の字をかくようにふりだしたら、それは繭をつくるサインです。

大きくなった蚕は、少しずつ体の色が飴色になってくるのを確認しました。

繭をつくるお部屋「まぶし」を工作用紙で作って

サインを出してくれた蚕を入れていきます。

 

少しずつ、蚕の周りに糸が覆われていき

ついには見えなくなりました。

「さみしいなぁ〜。」

大きくなるのは嬉しいけど、毎日桑の葉っぱをとって一緒に生活してきたからこそ少し寂しい様子がありました。

 

蚕ががんばってつくった繭は、まんまるでとってもかたい。

その繭をお湯の中にいれて、糸がほどけてきたら細い細い何本かの糸をたぐりよせて

くるくると骨組みに巻き付けていきます。

 

蚕が繭を作った時と同じように、透き通るくらい薄い膜だったものが

何回も何回も回していくうちに、光沢をおびた糸の面に変わりました。

「つるつるだね!かたい!」

蚕の一生を学びながら、命のこと、歴史のこと、日本の産業のこととも向き合った三年生。

この蚕がくれたおくりものは、今年の美術展の学年看板にも展示して

来校したみなさんにみていただきました。

きっと一年をかけたこの学びが、4年生につながっていくのだろうと思います。

 

 

桐朋小だよりを更新しました。

「桐朋小だより」を更新しました。以下、2022年度更新記事一覧です。

タイトルをクリックすると記事が読めます。

子どもたちの声、ぜひご覧ください。

(2021年度記事一覧は、こちらからご覧になれます。)

 

3 月28日(火)「蚕の糸を紡ぐこと」

3 月21日(火)「卒業式の壁に描かれたもの」

3 月16日(木)「6年生のラストスパート」

3 月 6日(月)「蚕研究プロジェクト」

3 月 2日(木)「ブランコから始まる」

2 月27日(月)「自治の活動を引き継ぐ」

2 月23日(木)「芸術鑑賞教室を通して」

2 月18日(土)「ウクライナの方と出会い生まれたもの」

2 月15日(水)「その時」に備える」

2 月 8日(水)「ひろがるハーモニー」

1 月31日(火)「冬休みの風景を短歌で」

1 月26日(木) 「みんなでつなぐバレーボール」

12月26日(月)「昔遊びの会を開催しました」

12月20日(火)「ドキドキの鬼ごっこ」

12月17日(土)「ぬくぬく!織物」

12月14日(水)「自分で選ぶ「ことば」

12月 6日(火)「社会科見学」

12月 1日(木)「焼き芋大会への一年生準備」

11月26日(土)「子どもたちの自己実現」

11月22日(火)「一つ一つの楽器の音色」

11月20日(日)「生の迫力!オーケストラの響き」

11月16日(水)「きょだいな きょだいな」

11月 8日(火)「実りの秋〜収穫〜」

11月 2日(水)「秋日和に」

10月27日(木)「願いの輪をつなぐ」

10月23日(日)「点と点がつながって」

10月23日(日)「これからの平和は」

10月20日(木)「この目で「見る」」

10月17日(月)「山岡さんのお話を聞いて」

10月12日(水)「後期の活動がはじまります。」

10月 9日(日)「6つのおどり 6年の成長」

10月7日(金)「雨にも負けず」

10月2日(日)「結団式」

9月28日(水)「はれたり、くもったり。」

9月22日(金)「運動会に向けて〜七頭舞〜」

9月11日(日)「ついに!」

9月 1日(木)「おもしろすぎる夏の学び」

8月26日(金)「夏の合宿〜4年生の八ヶ岳〜」

8月18日(木)「夏の特設〜地球市民の時間(外国語の時間)〜」

8月12日(金)「夏の特設〜地球市民の時間〜」

8月 6日(土)「夏に思うこと」

8月 3日(火)「遊びに没頭すること」

7月31日(日)「手に触れて、感動に変わること」

7月25日(月)「卵から孵化させて、命を育てる。」

7月22日(金)「今日の宿題は、マジックです。」

7月14日(木)「どんな1学期でしたか」

7月12日(火)「トットコスター☆フェス開催!!」

7月 5日(火)「ハードルを素早く通過するには?」

7月 1日(金)「スマートな使い手に」

6月27日(月)「大太鼓をおためし」

6月24日(金)「緊張の10分間」

6月21日(火)「顔見知りができました!」

6月17日(金)「ことりはとっても歌がすき♫」

6月13日(月)「みんなだいすき しぜんひろば」

6月 9日(木)「田植え」

6月 6日(月)「教室リフォーム!」

6月 1日(水)「団活動紹介」

5月26日(水)「お姉さんたちの躍動」

5月21日(土)「2年半ぶりの・・・」

5月18日(水)わかることをだいじに」

5月14日(土)「パートナーとの学校探検」

5月 9日(月)「水泳の授業が始まりました」

5月 5日(木)「ここがおれたちの かくれがだ」

5月 2日(月)「縄文のティーパーティー」

4月30日(土)「消防車写生会」

4月27日(水)「1年生を迎える会」

4月26日(火)「学校の裏に竪穴式住居!?縄文土器!?」

4月24日(日)「チョキン、チョキン!」

4月20日(水)「賑やかで、楽しい朝」

4月17日(日)「桐朋にも、きらっきらの春がやってきました。」

4月13日(水)「入学おめでとう!」

4月11日(月)「みんな、張り切っています!」

 

「1年間の活動・行事」のページを更新しました

「一年間の活動・行事」のページの写真を一部更新しました。

今回更新したのは

「卒業式」 ←クリックするとページに移動します

「運動会」 ←クリックするとページに移動します

です。日々の「お知らせ」「桐朋小だより」「園長校長コラム」の更新のチェックと合わせて、ぜひホームページ内のいろいろなページもご覧になってみてください。

卒業式の壁に描かれたもの

今日は卒業式。

今年の卒業式のテーマは「僕らの道」。

 

6年生、改めて卒業おめでとう。

桐朋小学校の卒業式は、参加するのは5・6年生だけれども

準備段階から全学年の子どもたちが卒業式を作ります。

 

3年生は、卒業式の背景幕づくり(会場装飾)を担当。

今年は、

○全学年の手形を集めてアートをつくること

○6年生にアンケートをとって6年間の思い出や桐朋小学校の好きなものを絵に書いて壁に貼り、6年間の思い出をふりかえってもらうこと

に挑戦しました。

 

放課後の時間を使って、実行委員会中心に1〜6年生に協力してもらって手形を押してもらい

手形で花火・花・鳥のアートを作成。

 

そして、6年生のアンケートをもとに

八ヶ岳合宿・ななづまいの道具・しぜんひろばの生き物・土管・パン券・おにぎり券・原爆ドーム・火おこし・落書き付きのロッカー・木の机・図書室・友達と遊んだこと・友達と喧嘩したこと・いけぽちゃ・おべんとう・アスレチックなど

6年生の大切な思い出を、3年生が描きました

 

その下に貼ったのは、足跡。

6年生が6年間歩んできた道のりです。

 

6年生の言葉の中に、”何気ない友だちとの会話や日常が大切だった”とありました。

非日常も魅力的だけど、毎日当たり前のようにすごしていた場所や、もの、ことも

それらこそが6年間を振り返った時 大切なものであることを

嬉しく思いました。

 

 

 

 

 

 

修了、おめでとうございます。卒業、おめでとうございます [Ⅱー336]

【幼稚園の修了から】 3月14日、第68回修了式を行いました。一人ひとり名前を呼んで、修了証書を受けとりにくる姿をみて、とても成長したと感じ、嬉しく思いました。ゆり組の皆さん、修了おめでとうございます。

保護者の皆さん、お子さんの修了、おめでとうございます。

幼稚園にくださったアルバムを読ませていただいて、コロナ禍でたいへんな日々を過ごされたことをあらためて思いました。お子さんの健康と命を育み、幼児期のかけがえのない日々を大切に過ごされてきたことを振り返りました。それから、私たちを支え、励ましてくださり、ありがとうございました。アルバムには温かいことばでいっぱいでした。

「様々な行事が思うようにできない学年ではありましたが、そんな中でも先生がたがその時その時にできることを考えて、1つ1つを親子にとって残念な思い出ではなく、最高の思い出として残してくださったこと、本当に感謝しています。」

「3年の間に背もぐんぐん伸びて、心身共に大きく成長したと思います。幼稚園が大好きで行きたくないと言ったことは一度もなく、雨の日も風の日も電車と徒歩で通うことができました。そして最近、ようやく守衛さんや先生に小さな声で挨拶するようになりました! 親にとっても、先生方が些細なことでも話しやすく、親身に聞いてくださったので心強かったです。」

「コロナ禍の中、先生方はなんとかイベントを継続しようと沢山の配慮や対策をして開催して頂き感謝申し上げます。中略 お馬はみんな、ちかてつ、サラスポンダ、赤いスイートピーなどの曲を聞くと当時が蘇り感慨深いです。初めての子育てに戸惑い悩むこともありましたが、先生方に声をかけて頂きお話を聞いて頂きと大変有難かったです。」

「育児の悩みは尽きませんが、私が悩んでいる状態を受け入れてくださり、はき出したい時にはき出せる環境があったことで、私たち親子は少しずつ3年間で歩み寄ることができたと思います。先生方が私たち親子の心の動きを(気持ちの変化)をとても大事にしてくださったことが印象的です。」

など、とても励まされます。ありがとうございました。

【第64回卒業式を終えました】 一人ひとりが卒業証書を受けとる時に、緊張が伝わってきて、感動を共有しました。一人ひとりの成長を嬉しく思い、「おめでとう」と気持ちを伝えました。一人ひとりの言葉や学年全員での表現を聞いて、成長の喜びを何度も感じ、卒業の寂しさをおもいました。涙が出ました。

この学年の人たちのすばらしさの1つに、「思い切り遊ぶデー」(八ヶ岳合宿代替行事)や八ヶ岳合宿、修学旅行などを実行委員を中心に、自分たちのやりたいことを出し合い、話し合って、自分たちの力で実現することがありました。つくる過程でのたいへんさとやり切った喜び、満足感など、大切な経験をしてきました。

私からは、一緒に学んできたことから1つ話したいと思いました。9歳の時に突然、車椅子での生活を送ることになってしまった中嶋涼子さんとの学び(学んだ内容については別の機会に)を話すことにしました。涼子さんは、皆さんが話を聞いて、一緒に考えてくれて嬉しかったと言っていました。涼子さんと学ぶ前は、障がいは、義手や義足などで軽くすることができると考えていた人が、涼子さんのアメリカ留学の話から、いろいろな人がいて当たり前の世界、環境づくりのすばらしさを学んで、そうした社会を自分たちも築きたいと、社会に目を向けていました。また別の人からは、涼子さんと接して障がいに対する怖さは少なくなったけれど、いろいろな障がいをもつ人とどう接したらいいか悩んでいると聞きました。学ぶことによって考えが深まることもすばらしいと思います。私もそうした人でありたいと思いました。

桐朋学園で学んだことの意味も伝えたいと考えました。桐朋は、1947年に第2の出発をしました。その時の務台理作校長が、教育基本法の制定に携わり、学園の教育理念を教育基本法の精神「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長するというヒューマニズムに立つ『人間教育』」としました。この教育基本法は、日本国憲法で大切にしている世界の平和、民主主義の実現などを、日常の教育でつくり出していこうとするものです。このような願いを持った学園で、一緒に学んだことに誇りを持ってほしいとおもいました。

現在、ミャンマー、ウクライナなどで戦争や争いがあり、子どもたちをはじめたくさんの命が脅かされています。核兵器使用の危険もあります。私たちは、暴力や武力ではなく、世界の平和をつくること、命を活き活きと輝かせて生きていくために、一緒に努力していきましょう。

卒業した皆さん、自身の人生の主人公へ、社会のつくり手へと育っていってください。応援しています。たくさんの可能性をもつ皆さん、卒業おめでとう!

保護者の皆様へ。お子さんのご卒業をおめでとうございます。コロナ禍で子どもの命と健康を守り、児童期を充実させたいと懸命だったと思います。一人ひとりの成長を喜び、皆様もこれまでよく取り組んできたことを振り返ってみてください。これまで桐朋小学校の教育を支えてくださり、ありがとうございました。

※原稿を読んだのではありませんので、当日話した通りには書けませんが、このような話をしたと振り返っています。

6年生のラストスパート

卒業式へのカウントダウンが始まっている6年生。

先月末は、プレイルームでのまとめの会がありました。

本番の場所で練習する時間はとても少なかったにも関わらず、舞台上での見せ方(魅せ方)を工夫したり、映像を巧みに取り入れた演出もさすが6年生!

両クラスが選んだ脚本はちがいますが「なるほど、この人がこの役か!」と膝を打つ配役の妙にも関心しました。

それぞれの熱演とスタッフの機敏な動きを見ながら、このクラスが紡いできた2年間の様々な場面が去来しました。

体育館での卒業式練習がはじまっています。

劇づくりの経験を存分に活かして、今度は学年全体の大きな表現を作り上げましょう。

期待しています。