投稿者: tohoblog
7月2日(土)施設見学会について
お申し込み下さった皆様
◯7月2日(土)の見学会は、予定通りに実施します。
連日気温が高い状況が続いておりますので、ご無理のないよう体調第一に参加のご判断をなさってください。
・受付票をプリントアウトして、全てにご記入の上ご用意ください。
・本学園正門からお入りください。
・案内板にしたがい、正門右手の校舎沿いのレンガの通路をお進みください。
・高学年玄関前が受付です。受付票をお預かりします。
・上履き(スリッパなど)、外ぐつを入れる袋をお持ちください。
・熱中症の予防のためにも、風の通る軽装でお越しください。(スーツは適しません)
・帽子、水筒、扇子、冷却剤など、適宜ご準備ください。
・暑さ対策の面からも、早すぎるご来校はお控えいただき、受付時間内にお越しください。
桐朋小学校
スマートな使い手に
突然ですが「スマホ」は何の略かわかりますか?
「賢い」(スマート)「電話」(フォン)。
便利さに操られるのではなく、自分自身が賢い使い手となるために必要な知識や情報を、ファミリーeルール講座事務局の講師の先生が6年生にお話してくださいました。
・時間のコントロール
・情報のコントロール(フェイクニュースなど)
・写真の扱いのコントロール(フォトハラスメントなど)
の3つの視点で、お家の方も一緒にワークショップに参加しながら考え合いました。
写真を仲間内でどのように共有するか、という例をとっても
「許可を得たらOK」「載せるべきではない」「鍵のかかったグループだから安全である」など、クラスの中でもさまざまな考え方があることがわかりました。正解は一つではなく、その行動の結果を考えることが大切だということを学びました。
子ども役になった保護者が「夜遅くまでYoutubeを観たい!」と強く要求し、それを子どもたちがなんとかして説得する、というロールプレイでは、「目が悪くなるよ」「あとで勉強するって言っても、その時には疲れちゃってできないよ」「起きられなくて次の日が大変だよ」などなど、知識を総動員して説得している様子がありました。
◯保護者アンケートより、抜粋します。
・子どもだけでなく、自分の使用状況も見直そうと思いました。
・わかっているつもりでもドキッとするものもありました。特に写真はグループで共有しているの気をつけようと思います。
・家族で建設的に議論するきっかけになりました。
・行動を起こす前に自分で考える習慣を持とうと思いました。
「本日を機会に、たくさん親子で話し合いたいと思います」という感想もありました。スマートにネットの世界と付き合うためには、身近な大人(保護者)が、目をかけ、手をかけ、しっかりと向き合う必要も痛感したワークショップでした。
命を活き活きと輝かせたい – 土曜参観のことなど [Ⅱー303]
25日(土)は、1、2、6年生が土曜参観日でした。ご参加のみなさん、ありがとうございました。私は、同じ時間帯にポロニアホールで幼稚園説明会があったため、途中参加、見学でした。
午前の幼稚園説明会、午後の小学校説明会へ参加をしてくだったみなさん、ありがとうございました。
2年生と6年生の参観について。2年生は、親子で竹馬づくりをしました。竹を一緒に支えて、子どもが切る。うまく切れない時や最後の切りはなすなどの場面では、鋸の押し引きのやり方、竹を回して鋸を動かしやすくするなど、いろいろな工夫や試行錯誤をしていました。釘を打つ時に、まっすぐ打てないこともあり、保護者が支えたり、見本を見せていました。親子でやってみてもうまくいかない時に、近くの保護者に助けをもとめる姿も見られました。完成すると、子どもが竹馬にのるのを一生懸命に支えている姿も見られました。
6年生は、保護者がいっしょに東京大空襲の体験を聴きました。話してくださったお2人の方に感謝しています。話し終わった後で控室に戻る時、お父さんが近づいてきて、自分も学ぶことができましたと話してくださいました。こうした感想が話してくださる方を励ますのだと感じました。
体験を聴いた後で、小グループに分かれ、子どもと大人がどんなことに心が動いたのかなどを話し合っている場面もありました。自分は何にどう心が動いたのかを考えて語り、相手はどんなことに心を動かしているのかを知る。子どもと大人でそのような機会をつくることができました。
24日前のことも書きます。23日(木)下校時、玄関で小さなビンをだいじに持っている5年生からみてみてと声をかけられました。目を凝らしてみても何がいるのか見えないと、ここにいるよと教えてくれます。そこには、元気に育った(大切に育てた)メダカがいました。「よく育っているね。嬉しいね。教えてくれてありがとう。」
24日(金)放課後に工作室前、粘土室で木工作をしている6年生と出会いました。自分の作品を磨き、工夫し、試行錯誤する姿が見られます。友だちとたのしそうにすすめています。蓋をあけるためには棒を外さなくてはならない仕組みを取り入れていたり、角が出っ張らないように美しく仕上げたいといろいろなタイプのやすりを使って夢中になって手を動かすなど、さまざまなことにこだわる姿が見られました。すごいなと思いました。エリクソンの発達理論(第4期の学童期)では、「自分(たち)の世界をつくる際、仕上がりにこだわるようになり、道具、技術、知識を獲得する」と学んだことを思い出します。
先週もしぜんひろばでは、大もみじの木にのぼれるようになった子が喜びを表現していたり、とんぼやカエル、蛇などを捕まえて見せてくれる、触らせてくれる子がいました。見てみてと呼びかけられると嬉しい。すごいなあ、(ドロダンゴが)ぴかぴかしているね、すべすべで気持ちいい、など心のふるえを私も伝えます。
私は、こうした時に山竹伸二さんのことばを思い出すことが多いのです。小学生の発達段階ではないと思いますが、根本の考えを大切にしています。
「親の共感と言葉かけによって、子供は自分の感情の意味を理解し、自分で自分の感情に気づけるようになる。それは、自己了解によって自らの感情と他者の感情を区別し、なおかつ他者との共通性を認識できるようになる、ということである。それだけではない。養育者の共感は「ありのままの自分」が受け容れられているという「存在の承認」を感じさせることになり、後年、他者に対しても「ありのままの存在」を認めるべきだという感性が育まれる。」山竹伸二さん『共感の正体』(河出書房新社)より引用。
山竹さんは、別の本でも「承認」や「共感」について考えさせてくれます。
大太鼓をおためし
5年生は体育で、沖縄の踊り「エイサー」をやっています。
エイサーに関わる沖縄の文化を初回の授業で紹介し、その後総合の時間でもそれぞれで沖縄の様々なことについて調べ発表するなど、体育以外でもエイサーに親しむ時間を大事にしてきました。
桐朋小学校のエイサーは、沖縄の園田青年会(そんだせいねんかい)という青年会が踊るエイサーから学び、これまでずっと踊り続けてきています。
毎年、「仲順流り」「海ヤカラ」などあわせて5曲を踊りますが、ひとまず一通りの踊りを踊れるようになったので、先週はみんなで大太鼓のおためしをやってみました。
大きな赤い大太鼓を見て子どもたちは興奮の様子。
「こんな大きいの持てるかな」
「音が体に響きそう」
早速実際に持って踊ってみます。
重くて大きい大太鼓を持つと、これまで小さな締め太鼓で踊っていた感覚とはまるで違う感覚に。腰を落とそうにも締め太鼓のときのようにうまくはいきません。動きが制限されてしまうため、踊るのも難しくなります。大太鼓は「持っているだけでかっこいい」わけではないのです。
全員が終わったところで感想を聞いてみると、
「思ったより軽かった!」
「体がうまく動かなかった」
「大太鼓の後に締め太鼓を持つとすごく軽く感じた」
などなど、様々な声がありました。最初の印象からガラリと変わった人もいたようです。
次回の授業で、大太鼓を持つ人を決めます。大太鼓はみんなの大事なリーダー。5年生を元気よく引っ張っていってほしいです。
6月25日(土)説明会について
お申し込み下さった皆様
◯6月25日(土)の説明会は、予定通りに実施します。
・受付票をプリントアウトし、全てにご記入の上、受付にお出しください。
・高温になるとの予報があります。どうかお楽な服装でお越しください。
(スーツなどご着用の場合、検温時に高く表示される可能性があります。)
・会場入れ替えの都合上、お時間まではご案内することができません。
受付時刻よりも前のご来校はお控えください。
桐朋小学校
緊張の10分間
「みなさん、おまたせしました〜!お昼の番組のはじまりです!」
「イェーイ!パチパチパチ!」
軽快なオープニング曲にのって、10分間の放送がスタートしました。
今回は3日連続放送のプログラムでした。
メンバー全員が違うクラスなのではじめはちょっと遠慮気味でしたが、6年生が昨年の段取りを思い出して伝えたり、5年生も斬新なアイディアを出して企画を練ってきました。
初日は、梅雨にかかわる豆知識。
二日目は、最近流行っているクラスの遊びクイズ。
最終日は、続きが気になる本の紹介。
それぞれ、音楽の授業で録音した歌もオンエア!
学校中のみんなが耳を傾けてくれた10分間。校長先生も足を止めて見守ってくれていましたよ。
ゼロから企画を立てる大変さ、全校に流す責任、そして、みんなが楽しんでくれるかな?という心配・・・
ドキドキする気持ちをチームワークでカバーできたおかげで、リスナーの反応は上々!!
ほっとしたら、急におなかが空いてきた〜という声もありましたね。おつかれさまでした。
しずかな昼食時間を彩る、にぎやかな放送番組のおはなしでした。
顔見知りができました!
先日、6年生は、国立にある桐朋学園小学校の6年生との交歓会を行いました。
コロナで一昨年は開催できず、昨年はオンラインでの開催だったため、実際に会って交流するのはとても久しぶりでした。
今年は桐朋小学校に来てもらう番。実行委員会を立ち上げ、バレーボール、バドミントン、障害物リレー、お絵描きゲーム、ボードゲームなど、いくつかのグループに分かれて学園小の6年生と楽しく遊ぶための企画をしてきました。
当日、準備を進めていると学園小の6年生がやってくるのが見えて、子どもたちは大興奮。お出迎え担当の子どもたちが案内をしました。
まずは第4体育室に全員で集まって、誕生日順に並ぶゲームを行いました。声を出してはいけないルールでしたが、初対面でも、そこはさすが6年生。うまくコミュニケーションを取りながら楽しみました。
その後はグループに分かれ、各グループのリーダー主導の下、遊びを満喫。自然と交流が生まれ、お互い名前を呼び合う姿もありました。
たくさん遊んだ後はお楽しみ、おやつの時間。普段のパン券では注文できないクリームパンを、グループごとにおいしくいただきました。
楽しい時間はあっという間。最後に学園小の6年生からお礼の言葉と花束が贈られ、お別れしました。学園小の6年生も、とても楽しんでくれたようでした。6年生、企画に運営、頑張ったかいがありました!
来年、中学に進学したら一緒に生活する仲間と交流ができ、顔見知りもできて貴重な経験となりました。
また会える日が楽しみですね。
子どもたちが、社会のつくり手へ [Ⅱー302]
もうすぐ2022年度前期子ども集会です。集会に向けて、各学級で、「どんな学校にしたいか」「しぜんひろばの遊びや、コロナ禍でできる遊び」「遊びのきまりについての意見、その他、みんなで考え合いたいこと」について話し合いました。そのことを56年生の各自治委員会が受けとめ、話し合い、子ども集会で提案(「議案書」に記述。子どもたちはすばらしい「議案書」を作成!)をします。集会では、「目標や活動計画をみんなで決定し、意見を出し合」います。それから、2学期全校集会や3学期後期子ども集会で振り返ります。
桐朋小学校の教育目標は、「自分自身の人生の主人公に、社会のつくり手となりゆくための根っこを育てる」ことをあげています。実現するために、「自治を大事にします」。「大事なことを自分たちで決めていく経験は大切です。さまざまな参加活動を通して社会のつくり手となっていくための根っこを育てます。」
子どもたちには、自分たちに関わるすべてのことについて、自由に自分の願いや考えを表明する権利(子どもの権利条約12条)があります。日常で「どうしたい」「どんなだったらいい」などを大切にして、よりよい生活、遊び、学びをまわりの人たちと(自分たちで)探究していきます。
年長の人たちが小学校の角材を園庭に運んでいます。その後、「ドンじゃんけん」などに使用。
■2022年度 こんな学校にしたい (「議案書」より)
・みんなでなかよく楽しくすごしたい。(1年)/・楽しくて元気あふれる学校。森みたいに生き物 しぜんあふれる学校(1年)/・みんながもっとやりたいことができる学校になってほしい!(1年)
・みんなが楽しく学んで遊べる学校(2年)/・みんなが安心していられる学校(2年)/・仲良くする学校。とうほうのキャラを作りたい!!(2年)
・自由で生きもののエサがある。ゆう具を作る。メリハリのある学校(3年)/・生き物や動物がいて自然がいっぱいの学校。学年を気にせず仲良く学びも遊びもある学校(3年)
・心が傷つかず、自治を大切にする学校。にぎやかでかんきょうによい学校。特にかんきょう(SDGs)、にぎやか(面白い)(4年)/・15分休みについて話し合いました。じゃ口からジュース、お茶、お湯を出してほしい。特に冬に手を洗う時、お湯が出るといいな。(4年)
・上級生、下級生が仲良く意見を出し合い、みんなで作っていける学校(5年)/・差別や弱いものいじめがなく安心して生活をおくれる学校(5年)
・注意されたらくりかえさない平等なけんかの無い学校。自由気ままに異学年と遊べる楽しく思いやりのある学校(6年)/・環境問題を解決するために、節電や3Rを意識する。自分の考えを大切にいっぱい遊んでいっぱい学べる学校(6年)
たくさんの作物が育っています
■理科園しぜんひろばについて、各学級で話し合われ、出された意見、それを理科園しぜんひろば委員会が受けとめ話し合ったこと(「議案書」より)
私は、理科園しぜんひろば委員会に所属し、56年生と活動しています。4月以降、各クラスで話し合われた意見と、意見について理科園しぜんひろば委員会で話し合いました。以下、→左が各学級の意見、→右が委員会で話し合って提案
・「ひみつきち」「やりごたえのある遊具」をつくりたい。→ ツリーハウスと合体します。/・「ツリーハウス」をつくりたい。→ つくります。/・「森みたいに生き物のしぜんあふれる学校」「生き物や動物がいて、自然いっぱいの学校」にしたい。「生き物を増やす、しぜん、魚、こん虫を増やす」→ 活動目標に入れました。/・「池を泳ぎたい」「ウオータースライダー」をやりたい。→ 池に入ってはいけないので、できませんが、水鉄砲に関する企画を考えています。/・ひみつきちづくり、おにごっこ、ブランコ、木登り、飛び石 → やってもOKです。気をつけて遊んでください。/・橋をつくってほしい。→ とび石のスリルを残すということになりました。/・いけ→ もうあります。夏休みにかいぼりをし、池をそうじします。/・しばふ、土管を長くして、出口を増やす。→ 自然をありのままに楽しむ広場なので、なしになりました。/・ブランコを増やす。→ ツリーハウスをつくる場所を残すため、なしになりました。/・りかえんのかいほう!→ 理科園は観察園なので、解放はしません。/・川に水風船を浮かべて風船つくり→ 池からとれない場所に行く可能性が高いので、なしになりました。/・虫とり→ 生き物をとった場合は、票に書き、担任の先生のサインをもらい、しぜんひろばに返すというシステムを作りました。/・生き物のエリア→ エリアはつくりませんが、生き物を少しずつ増やしていきます。/・一年生に木登りができるよ! ブランコが楽しいよ! 生き物がいっぱい見られるよ! と伝えたい。→ 一年のクラス回り担当者がしぜんひろばの魅力を伝えました。
各学級で話し合われたことを受けとめ、私たち委員会ではこう考え、こうしていきたいと提案します。そして、集会で話し合います。
絵画室前、6年生の作品展示
■各委員会の活動目標(「議案書」より) ー学級から出された意見も受けとめ、各委員会の活動目標をたてましたー
各委員会が、「みんなの声」を元に考えた活動計画です。子ども集会では、ぜひ、積極的に質問や意見を出してください。
□理科園しぜんひろば委員会 ・しぜんひろばを緑あふれる場所にする! ・今年度中に絶対にツリーハウスをつくる!
□代表委員会 ・走る人を減らせるようにみんなで協力しよう。 ・一人ひとりの意見を聞きとる。
□図書委員会 ・みんながいつでも行きたいと思えて、リラックスできる図書室。 ・本が好きな人も苦手な人も興味をもってたのしめる図書室。 ・コミュニケーションを大切にできる図書委員会。
□放送委員会 ・定時放送を時間通りにやる! ・放送番組をやる。
□体育委員会 ・みんなが安全に楽しめるようなルールをつくり、守れるようにする。
□プレイルーム委員会 ・安全でケンカがなくて居心地が良いプレイルームにする! ・クラス回りの時間を守る。 ・日常的にプレイルームを見る。
□保健委員会 ・コロナ対策やマスクの呼びかけをし、たよってもらえる安心安全を守る委員会。 ・校内を走ることでのケガを少なくする。
□あそび企画委員会 ・みんなで楽しく参加できる企画、遊びを考える。 ・学年とわず皆が楽しむ企画を作る。 ・あそび企画委員も楽しむ遊びを考える。 ・遊びを通して友達をふやそう。
■「みんなの声」から代表委員会で考えた、桐朋小学校の今年の目標です。(「議案書」より)
□環境問題を考えながら、自然を大切にする。
□自分の意見を積極的に発言する。
これについても子ども集会でぜひ意見をください。
ことりはとっても歌がすき♫
先生が教室にキーボードのワゴンを持っていくと、みんなが机と机の間の通路をちょうどよく空けて招き入れてくれました。
「コードを繋いでいる間に、みんなの机の上をきれいにしてね」
と声をかけると、よしきた!とすばやく準備をしてくれたので、予定の時間よりもちょっとはやくスタートすることができました。おかげでたくさん歌えます。
前回は「ハンドサイン」を練習しました。
音の高さを、自分の体に階段をつけるように手で示していきます。
グーの手でおへそのところに当てると、ひくいド。
口のところにマスクのように手を当てると、ソ。
などなど、手の形と体の位置で覚えていきます。
♫ドレミファソ ラララララ ラ ソ ド!
先生がこんなふうにやってみると、みんな「あ!」という表情になりました。
お気に入りの『ことりのうた』(与田準一 作詞/芥川也寸志 作曲)のメロディーだと気づいたようです。
ドレミファソ と、木の枝を登っていって、
ラララララの部分は、おいしいりんごを突っつくように一休み、
そして助走をつけて、てっぺんのドの巣にぴょんと戻る、
というイメージでみんなで音の高さを確認します。
ハンドサインに慣れたら、メタルフォンを使って素敵な響きを味わいました。
♫ことりはとってもうたがすき
かあさんよぶのも うたでよぶ・・・
「かあさん」のところを、お友達の名前で呼ぶのが流行中。
呼んでほしい人の手がいっぱい上がっていました。
中嶋涼子さんへの取材、保護者の方の感想に学ぶ [Ⅱー301]
1、6月13日、中嶋涼子さんへ取材を
中嶋さんに『桐朋教育』の「卒業生」コーナーの取材をさせていただきました。これまで何度か中嶋さんの話を聴いてきましたが、今回、あらためて「桐朋らしさ」について考える機会をもらいました。
中嶋さんは、在籍した桐朋小中高で、自然と仲間が車椅子を押してくれたと言います。遊びでは、いっしょに楽しむ工夫を話してくれました。手打ち野球をやる時は、打つのを代わりの人がやる、走る距離はベースまでの半分などと、いろいろと工夫していっしょに楽んだそうです。車椅子の人への壁がなかったとも話していました。当時を振り返ると、「子どもは柔軟なんだ!」(そうした思いから、中嶋さんは学校での講演機会を大切にしています。)。いっしょに過ごすから感じてくれていた。いっしょに過ごして自然と気遣った。桐朋はそういう場所だったそうです。
また、卒業後に7年間暮らしたアメリカでも、中嶋さんと目を合わせ、笑いかけてくる。何で車椅子なの? 手伝おうか! など声をかけてきたそうです。アメリカはいろいろな人がいて、活き活きしている人がたくさんいたと言います。
ところが、日本で就職したら桐朋やアメリカでの生活が当たり前ではなかったことを実感し、その当たり前でないことを変えていきたいと話してくれました。「桐朋らしさ」や「アメリカでの人との関わり」が当たり前になることを願って活動しています。
他に、涼子さんが発症して車椅子での生活になる前には、障がいに対してかっこ悪い、かわいそうと思っていたことを話してくれました。私はその話を聴く度に、私自身にある差別や偏見を考え、向き合い、葛藤します。
小4で学校に戻って、みんなは以前と同じように接してくれたが、自分だけ、みんなと違う、恥ずかしい、自信を失うことに。そして、引きこもるようになったそうです。その後、映画「タイタニック」と出あい、観に行きたい、外へ出たいと、11回観に行ったと言います。映画を観に行く際の差別などにぶつかりながらも、それを越えていく涼子さん。
卒業後のアメリカ生活、それから日本で、好きな「タイタニック」を制作した会社に就職。夢が叶った、しかし、トイレ、階段、通勤電車などの日常場面で「心のバリアフリー」を感じられた。「障がいは社会がつくる」とも。
そうした時期に、障がいをもつ人と出あいます。自分より重い病気にかかわらず、人生を楽しんでいるその人と3人で車椅子グループをつくり、歌や踊り、話などで活動。参加者から、すごい元気をもらえましたという感想などを受けとって、現在の活動にすすんでいます。涼子さん自身が「その気」になって行動して、自身やまわりを変えていく姿に励まされます。ありがとう!
園庭のあんずを収穫し、ジャムをつくりました。
2、幼稚園保護者の皆さんとの学習会を終えて
一人ひとりの感想を読ませていただいています。私の話の内容と時間についてはもってこうすればよかった、これは話したかったなど振り返っています。保護者の方からの感想で、思い通りにいかないこと、他の人とちがうこと、自分でよいこと、ちがう人どうしが繋がること、などの大切さを感じさせられました。ありがとうございます。何人かを紹介させていただきます。
●やりたいけどできない体験を繰り返していくプロセスが大事とのお話は身にしみました。親として待つことは必要だと分かっているのに、待つことは難しい。
●子どもに腹を立てることも多々あり、誰かに聞いてもらいたいと思うこともありました。また周りにいるお母さんは完璧に見えることもありますが、同じようになかなか上手くいかないことがあったり、悩むことがあると知り、少し気持ちも楽になることができました。
●ディスカッションの題材文に関し、共感しきれないところがあり、自分なりの明確な回答を準備できないまま臨んだのですが、「私は正直共感できなかった」とおっしゃっている方も何人かおり、思ったままを正直にお伝えしても大丈夫な場なのだとホッとすると共に、リラックスして自分の想いをお伝えすることができました。
●ディスカッションでは、保護者の方々と話し合ったり、様々な意見、考えを聞くことで、育児をふり返れるいい機会となりました。そこでも感じたことは、子育てをする上で、自分を受け入れてくれる家族、友人、周囲の方々がいるからこそ、親も子も成長していけるのだ、そして、つらいことがあっても乗り越えていけるのだ、ということでした。
●グループディスカッションで登園渋りの話をした所、皆さまのお言葉にとてもヒントをいただきました。異学年の保護者の方々と直接お話できたのがありがたく心が軽くなりました。
●悩みがあると、子育て本を読んで答えを探しだす事が多いのですが、まず思いをうけとめる、聞くことができれば、自ずとどうしたらいいのかわかってくるのかなと思いました。幼稚園では、子どものことを第一に考えた生活が保障されている、そして、色々な経験から学んできてくれる、自らどんどん育っていってくれる、そうわかって、私が色々しなくては、してあげなくてはという思いから開放され、心が軽くなりました。
●インターネットで子育てに関する情報を検索すると、インターネットの中にいる見えない存在にあおられるように早期教育や習い事などが、子どもの将来を有意義にするためには必要ではないかと考えた時期がありました。しかし、毎日子どもと一緒に遊び続けると、疲れてインターネットを開く気力もなく、調べることをやめたことで、子どもとゆったりとした時間を過ごせていることを思い出しました。子どもが、今なにをしたいのかという正直な気持ちを持って物事にとりくめ、それをしっかりと見守れる親になれたら良いなとつくづく思いました。
●沢山の〈響きをきく〉(「響きをきく」については、幼稚園の共同研究者久保健太さんと、倉橋惣三さんから学ぶ)。とても大切な事なのだなあーと感じました。子どもの響きをきく事だけで、ついついいっぱいいっぱいになってしまいがちですが、大人の中の響きも大切にし、親子ともに響きあって、ともに成長していくことの大切さを再認識できました。兄弟姉妹であっても一人一人違う事、響くポイントも響き方も違う事、その子にとって、一番良く響く、美しく響かせられるポイントが見つかって、また、違う響きが重なり合って子どもたちにはもっともっと大きく美しい響きになっていってほしいと思いました。
●なかなか難しいとは思いますが、お父さんは少数でしたが理想的には半分近くいると、いろいろな気づきや刺激を得られて、父母の役割分担など、男女の理解が深まると思いました。
高いところの実をどうやってとるか試行錯誤しました。友だちとの相談、技や道具、支えがたくさんあります。たのしかったね!