投稿者: tohoblog
地球市民の時間

今年度から始まった、「地球市民の時間」。
高学年ではその第一歩として、アフリカのルワンダという国で義足を作る活動をしている、ルダシングワ真美さんにお話を聴く機会を設けました。
講演会1週間前に、6年生では事前学習としてアフリカについて学ぶきっかけづくりの活動をしました。
「みんな、アフリカについて、どんなイメージを持っている?」
・背が高くて足が長い ・野生動物がたくさんいる ・自然豊か ・ダイヤモンドが採れる
・砂漠が多い ・いろいろな民族がいる ・カカオが有名 ・病気が多い ・頭に物をのせて運ぶ
・暑い ・学校に行けない子どもがいる ・内戦がある ・貧しい
出されたそれぞれのイメージについて、その人自身に詳しく語ってもらいましたが、世界で2番目に大きな大陸でもあるアフリカには、やはりなにかおおらかなイメージを持っている人は多いのだなと感じました。
一方で、内戦が絶えなかったり、貧困から抜け出せない国も多いアフリカ。日本人には想像もつかないような困難があるのも事実です。でも、そこで想像力を働かせ、「地球市民として」、他人事ではなく一緒に考え合っていかないといけないのだなと感じました。
さて、他にも、アフリカの植民地時代のことや、義足のことも加えて少し学習し、各自で「アフリカ」「植民地」「義足」からテーマを1つ選び、調べ学習をしてくることにしました。
その様子はまた今後の「桐朋小だより」で紹介します。

転編入試(2020年9月入学)を行います。6.19追記あり
2020年9月入学の転編入試験を行います。
募集するのは、新3年生 男子1名です。
試験日は7月18日(土)です。詳細は、募集要項でご確認ください。
募集要項・入学願書の配布(無料)は、6月17日(水)~7月8日(水)、学園窓口にて行います。学園総合受付までお越しください。
尚、上記受付にて、希望カードを記入された方には、以下の転編入試験の有無をご通知します。
・2021年4月入学 ・・・ 2021年度の第2学年~第5学年
・2021年9月入学 ・・・ 2021年度の第1学年~第4学年
2020.6.19 追記
「2020年9月入学」と表現しましたが、今年度の2学期の始業は8月24日(月)からとなります。(コロナ対応による授業時数確保のため)
「よく来たね」「いっぱい遊ぼう・学ぼう」-子どもたちとのかけがえのない時間を [Ⅱ-232]
6月より、分散、時差登園、登校を続けています。
あらためて、一人ひとりが、園、学校っていいな、みんなと会えてよかった、やっぱり園、学校に来てよかったと思ってもらえるようにしていきたいと思います。そのために、一人ひとりの権利が守られる、保障されること―聴く、対話する、参加する、かかわり分かち合う―を大切にすすめています。
子どもにとって、急な休校となり、長期間の休校でした。外での、友だちとの遊びに制限ができ、マスクの着用などもあります。時差分散登校では、同じ学年全員の友だちと出会い、自由に遊び、学ぶことが十分にはできていないと思います。そうした中で、大人に対しての不信が生まれたり、命のこと、ウイルスのことを考えたりして、不安や恐怖を抱えているかもしれません。社会への閉塞感や抑圧感を感じている子もいるかもしれません。私たちは、子どものつぶやき、友だちとの何気ない会話、日記などの心の声を聴くこと、様子をよく見ていくことも大切にしています。

子どもたちとの再会ができたこれからの授業、活動で、活き活きと命を輝かせる、学習内容から興味関心をもち、夢中になれるような探究的な学習へ取り組めるようにしていきたいです。そのためにも、どのようにしたら活動や生活、単元が魅力的になるかなど、カリキュラム編成をすすめています。園、学校では、五感や実体験からの学び(遊び)、人との関わり、学び(遊び)つながる、論理的に学ぶことなどを大切にしていきたいと考えます。
園、学校ならではの学びを大切にしたいと考え続けていると、京都大総長の山極さんの本に出あいました。社会や人間に対する信頼感について、「人間にとってつながりとは何か」など考えさせられました。山極さんによれば、「人間はこれまで、同じ時間を共有し、「同調する」ことによって信頼関係をつくり、それをもとに社会を機能させてきました。「同調する」というのは、たとえば、ダンスを踊ったり歌を歌ったり、スポーツをしたり、あるいは一緒に掃除をしたり、同じように身体を動かしたり調子を合わせたりしながら共同作業をするということです」/「人間のコミュニケーションにおいて大事なのは、時を共有して同調することであり、信頼はそこにしか生まれません。」(『スマホを捨てたい子どもたち 野性に学ぶ「未知の時代」の生き方』山極寿一著、ポプラ新書)など書かれていました。時を共有し、共同作業をすすめ、共感や信頼関係を築いていきたいと学びました。

新型コロナウイルスは、感染しても無症状や軽症の方が多いです。引き続き、自分が感染しているかもしれないと考えて、周りの人への思いやりを大切にしていきたいです。ウイルスと共生し、自分を、周囲の大切な日とを、社会を守りましょう!
※写真は、亀のお散歩とゆり組の子どもたちの様子。一体感の喜びをぼくは感じました。
【地球市民の時間】が始まっています。
地球市民の時間〜生まれて初めての感覚〜
昨年度、ICUの留学生と中学年の子どもたちが異文化交流を行った時の思い出を、
休校中のお手紙に書いてくれた人がいました。
「あの時、私はアンジェラさんとハイタッチし、ビビアンさんと一緒にご飯を食べました。その時、思い切って英語で話しかけてみました。英語が話せたのが、もう嬉しくて嬉しくて!生まれて初めての感覚でした。その時の感覚は今でも忘れられません。」
心が動くと、学びの意欲が生まれていきます。
「初めてスペイン語を覚えた。コロンビアとブラジルのいろんな料理を知りたい。」
「ブラジルでは、どんな服を着ているのか知りたい!」
「日本では当たり前のことが、世界では違うと知った。」
「言葉が通じなくても、ハグしてもらうだけで何だか繋がれた気がした。」
「ダンスの時、アンジェラさんが教えてくれたサンバがすごくおもしろくて、
帰りの会でも家に帰ってからもたくさんおどったんだ!今日は本当に楽しくてワクワクした!」

実際の体験を通して、同じ地球の仲間として共に未来を生きていくための土台が創られていきます。
子どもたちのキラキラした表情から、そんなことを実感した瞬間でした。
去年の詳しい実践は、こちらからご覧いただけます。→「世界に触れる。そして人とつながっていく。」
次回の桐朋小だよりは、今年度の「地球市民の時間」・高学年の実践をお届けいたします。
6月17日(水)正午よりWEB説明会受付開始します
6月20日(土)開催のWEB説明会のお申し込みを
明日17日(水)正午より開始いたします。
本校では初めてのWEB説明会となります。
なお、安定した環境でご視聴いただくために、人数に制限を設けさせていただいております。
気温差の激しい毎日。校庭には熱中症を警戒する赤い旗の出番が多くなり、しぜんひろばの木陰が人気です。
みなさまもどうかご自愛くださいませ。

まちにまった にゅうがくしき
ようやく、ようやく、この日がやってきました。
あいにくのお天気ではありましたが、おうちの方に見守られながら
クラスごとの入学式を第4体育室で行うことができました。
数回の分散登校で少し学校に慣れてきた人もいると思いますが、
こうしてクラス全員があらたまった雰囲気で集うと、
「節目の式」の大切さを実感します。
ひとりひとりが担任の先生に名前を呼ばれて、
赤いじゅうたんの上で校長先生から「校章」をいただきました。
これで、名実ともに1年生72名も「とうほっ子」の仲間入りです。
会場の飾り作りや、椅子ならべ、お祝いの動画、パートナのお手紙などを通して、
式に参列することは叶わなかった在校生みんなの気持ちが
新入生に届いたら嬉しいです。
1ねんせいのみなさん、にゅうがく おめでとう! みんなで たのしいがっこうを つくろう!!

「おめでとうございます」。待ち望んだ入学式ができました 。ありがとうございます[Ⅱ-231]

6月13日(土)、感染防止のため、各学級ごとの分散入学式を行いました。
担任の先生が、一人ひとりの名前を呼び、舞台にあがったところで校章を渡しました。いつもならば渡した後に、「おめでとう」と言い握手をしていますが、今回は握手ができません。その子の名前を呼びながら心をこめて「おめでとう」と言いました。
その後、皆さんにお話をしました。一つ目は、校章と桐朋の名前についてです。校章には、桐が描かれています。桐朋学園は、今から74年前に東京教育大学に支えられて、第二の出発をしました。桐朋の名前は、東京教育大学の校章「桐」に由来します。「一人ひとりを大切にする教育の実現を」目指しています。朋は、仲間という意味です。会場に装飾された絵は、新4年生が1年生をあたたかく迎える気持ちで描きました。パートナーの新5年生は、5月にドキドキしながら1年生に電話をかけて挨拶をし、心を込めてかいた手紙を送りました。新6年生は、先生たちと協力してこの会場をつくりました。桐朋の仲間は、みなさんの入学をたいへんたのしみにしてきました。

二つ目は、今日の私からのお祝いです。とび出すカードを作りました。何がとび出すか想像してみてください。わくわくどきどきしませんか。声を揃えて「3、2、1」と紙の両端をひっぱると、くす玉が割れて「にゅうがく おめでとう」の文字の絵が出てきました。想像すること、わくわくどきどきする気持ちを大切にしたいですね。これを作るときに、先ほど(担任、専科)紹介した宮永先生に教えてもらいました。自分でいろいろと試してみて、さらにうまくいくためにどうすればよいかと考え、宮永先生に相談しました。桐朋には一緒に考えてくれる先生がいます。安心して学校生活を送ってください。

最後に、たっぷり遊び、学んでほしいと伝えます。子ども時代に自然に触れ、味わい、たのしんでほしいです。驚いたことを共有したり、笑い合う、違いを受けとめて折り合いをつけるなど、人と関わることが好きになってほしいと思います。
6年間を充実させて、自分の人生の主人公となってください。そして、社会のつくり手となる根っこ(注)を育てていきまょう。
入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子さんのご入学、おめでとうございます。

写真上 1年生の学校探検。写真真ん中 「とび出すカード」右から左へ変わりました。写真下 1年生総合「作物を育てる」と学校探検
(注)幼児期から児童期にかけて、好奇心や感動に突き動かされ、身体と五感をたっぷり使いながら、感じ考え行動する力(学びを喜びとする力)を育みたいと考えます。私たちが抱えている様々な課題(たとえば人々が平和に仲良く暮らすにはどうしたらよいか、地球環境の危機的な状況を変えていくにはどうしたらよいかなど)に取り組むうえで、幼児期から児童期の子ども時代に人と交わることや自然とのふれあいを心地よいと思える感性が育まれることが大切だと考えます。それは、子どもが夢中になって学ぶ、遊ぶなかで身につくと考えます。