投稿者: tohoblog
第1回学校説明会受付時間について
第1回学校説明会の受付時間について
Aコース受付時間 12:45~13:00
Bコース受付時間 13:30~13:45 です。
恐れ入りますが、あまり早く到着することのないようにご配慮いただけますと幸いです。ご来校の際は、受付時間内でよろしくお願いします。
当日、予約画面より受付表をプリントアウトしてご持参ください。
また施設見学は室内です。上履きかスリッパをご持参いただけますと幸いです。
4月よりはじまった3歳児の世界 [Ⅱ-154]
桐朋幼稚園では、3歳児の一年間で「毎日幼稚園に来る」「幼稚園に慣れる」「やりたい遊びに出あう」「やりたい気持ちを満喫する」「自分でやるたのしさを知る」こうしたことを大切に生活していきたいと考えています。
幼稚園に登園するのも10数回目。この間に、友だちに出あい、保育者に出あい、保育室の遊具に出あい、家具に出あい、園庭の遊具に出あい、砂場に出あい、裸足で土をふみしめる感触に出あい、畑の虫に出あい、木の実に出あい、ドロドロの仲にひたる感触に出あい…。全身を使って、五感を働かせ、その時々にその子が感じる「やりたい」という遊びに出あいはじめています。
特に、泥、土、水、砂の感触に触れ、徐々に心と身体を解放させている様子があちこちで見られるようになってきました。泥、土、砂、水は、変幻自在にそのイメージを変えることができます。「豆乳のおさとうたっぷりのココア」「チョコどろケーキ」「おさとうコーヒー」と、食べ物のイメージで遊んでいたのが、しばらくすると、工事現場に変わり、「空まで届くくらいの山づくり」に変わったり。
今は、ひたすら手や足で触りながら、その感触を試し、確かめ、たのしんでいる様子です。保育者と会話しながら、イメージを膨らませていく子、ひとり黙々と自己対話をしながらその面白さに向き合っている子、友だちの様子を見て模倣することでたのしむ子もいます。泥、土、水、砂の遊びへの取り組みの様子も、よく観察すると、子どもたちの様々な向き合い方を感じることができます。
保育者は、その姿をとらえながら、子どもたち一人ひとりへの働きかけの声のかけ方、援助のしかたを考え、探っていきます。その子その子の「いま」を大事に、その子のたのしむ世界を尊重しながらかかわっていくことを大切にしています。(『たんぽぽつうしん』7号より)
えん足という名のぼうけんだ!
2年生の遠足は、祖師谷公園に歩いて行きました。2年西組の山川先生は遠足が楽しみで楽しみで、なんと、『えんそくというなの ぼうけん』という歌をつくり、クラスで子どもたちと歌っていました。
そんな、2年西組の学級通信『わくっ!どきっ!』を少し紹介します。
「いよいよのえん足の日。てんきは、ほどよいくもり。えん足びよりの一日になったね。えん足どうだった?たいへんだった?まずは、たくさん歩いたね。それから、はるのくさばなをさがして、ビンゴたいかい。かんさつをしたね。みんな、よ~くさがしていたね。パーフェクトの人は、まだの人におしえてあげたり、ほかにもさがしたりしていたね。「おたから」をみつけている人もいたね。虫や木のみをはっけんした人もいたね。こうちょうせんせいや、いい田せんせい、ふくながせんせいにきいている人もいたね。みんな、一生けんめいさがしていたね。
おべんとう、ともだちとこえをかけあって、食べていたね。みんなのおべんとう、おいしそうだったな~!おかしも、おいしそうなものがたくさんだったね。
そのあとは、げんきよく、いろんなあそびをしていたね。さかをゴロゴロする、ゴロゴロたいけつ。こおりおに。アスレチック。たんけん。どんじゃんけん。とってもたのしかったね。
かえりは、へとへとになりながら、がんばってかえったね。
さいごは、ついてきてくれたせんせいたちに、しっかりおれいをいえたね。
たくさん歩いて、かんさつして、あそんで、まなんで、ぼうけんみたいにたのしかったえん足だったね!」
先生も楽しみにしていた遠足。子どもたちと一緒に、大人も一緒に学んだり遊んだり、あっという間の時間でした。
第1回学校説明会追加募集枠は満席になりました。
大変申し訳ございませんが、満席となりました。ご都合のつかなくなったご家庭はキャンセルの手続きをお願いします。
また、追加募集とA,Bコースの重複予約はできません。どちらか一方にして下さい。重ねてのお願いで恐縮ですがキャンセルが出ると予約が可能になります。よろしくお願いします。
ある生徒の現実と公費助成の取り組み [Ⅱ-153]
先日、本校では、『私たちは私学を選びました』(2017年 私学助成小中学校協議会発行)というパンフレットを配布しました。その内容は、「教育を受ける権利は平等」、「私学助成や私学生への就学援助」は「憲法の心そのもの」、「保護者の素朴な疑問からはじまった50年の歩み」など、とても大切なことが書かれています。5月PTA総会をはじめ、いろいろな機会に学び合いたいと考えます。
日本の私学は、新しい教育を構想、実践した歴史をもちます。教育の公共性と私学における独自性を大切にし、社会的責任を果たしています。桐朋学園の「桐」には、教員養成の総本山ともいうべき大学(東京文理科大学、東京高等師範学校の校章)とともに、戦後の新しい教育のあり方を探究したいという願いがこめられています。そして、「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長するという、ヒューマニズムに立つ『人間教育』」(1947年制定 教育基本法の精神)を教育理念に据えています。
ここからは、私学に通う高校生の現実をもとに、人権としての「安心」や「学ぶ権利」と公費助成の大切さを考えてみたいと思います。
大阪の私立高校に通うAさん。この学校には、五年一貫の看護師養成コース(看護科)があります。看護科では3年の高校教育課程と2年の看護専攻科過程を履修し、国家試験に合格することで正看護師の資格を得ることができます。先生によれば、最も少ない学費と時間で正看護師になれることから、経済的に苦しい家庭の生徒が多くいるそうです。また、府の育英会の奨学金を約半数が受給しており、「働いて、金を稼げる資格をとりたい」というのが志望動機になっているそうです。
「私の家庭は母子家庭で生活保護をもらっています。受験の時、私学を受けることを悩みました。 私学はお金がとてもかかって、とても母に迷惑をかけてしまっています。自分の将来のために私学の5年一貫の看護科に一生懸命勉強して合格したのに、お金のことで悩むのは辛いし、母の苦しそうな顔はもう見たくないです。」
「私の家庭は母子家庭で生活保護をもらっています。生活保護をもらっている人が私学に行くなんて…って何度もいろんな人に言われました。でも、母はいろんな制度を調べてきてくれて、お金を用意してくれました。私が私学に行くことで家族みんなに迷惑をかけているなと思うととても胸が痛いです。私はただ勉強をして看護師になりたいだけなのに…。お願いです、税金を無駄に使う知事がたくさんいるなら、私学の学費に充ててください。」
この文は、Aさんが公費助成を訴えるはがきのメッセージとして書いたものです。
Aさんは、修学旅行に行きませんでした。「本当は修学旅行に行きたい。でもそれをお母さんに言うことができない。」修学旅行の費用を保護者が積み立てていることを知っており、参加しなければ、約10万円の積立金が返ってくることもわかっています。家庭の困窮状態を考えるとそれを生活費に充てるべきだと考えていました。先生は、「家庭を背負い、苦しみ、不本意な選択をするAさんを見て、私も泣いた。しかし、Aさんはすぐに、涙を拭き「ありがとう。話してくれて」と言った。こちらのことを気遣っているのだ。私にとってはそれが辛かった。なぜこんなにもこの子が苦しまなければならないのか。子どもが子ども時代を生きることができない現実。彼女は子どもでありながら ″ 大人″なのだ。経済的貧困が学ぶ権利を奪うとはこういうことなのだと改めて思い知らされた。」と言います。
「たんぽぽ」親子でお昼を
「貧困の状態で育つ18歳未満の子の割合が13.9%」(厚労省)など、大きな課題があります。そのような社会状況を学ぶとともに、具体的、現実的な姿(Aさんら)より学び、私たちが改善できる取り組みをすすめていかなくてはならないと考えます。
「たんぽぽ」親子で遊ぶ会に、4月に誕生した赤ちゃんも
Aさんについて、大阪の高校で社会科教諭の中村竜司さんにお話を伺い、実践の記録を『作文と教育』2018年5月号№861(本の泉社)に書いていただきました。
新入生をむかえる会
「1年生のみなさん、入学おめでとう。
2年生と5年生に入学式で迎えてもらったと思うけど
今日は桐朋小学校のみんなが全員集まって1年生の入学をお祝いします。
1年生のみなさん、楽しみにしていてください。
そして、2~6年生のみなさん、新入生へのお祝いの気持ちを
出しものに込めて、全力でやりましょう。」(代表委員のあいさつ)
入学式から1週間がたちました。
学校内を探検する新入生を見守っていた在校生たちですが
今日はいよいよ正式に出会う場です。
きれいなプラカードに先導されて6年生と入場してきた1年生。
4年生の『パフ』の歌とリコーダー演奏、
3年生の『きりなしうた』の群読、
代表委員のクイズなど、楽しいことがいっぱいありました。
1年生が張り切って見せてくれた『あたま・かた・ひざ』のうた遊びは
とても可愛らしくて、在校生も思わず手が動いていました。
みんなで歌った『はじめのいっぽ』では、5年生がリコーダーを吹いてくれました。
最後にパートナーさんから、手作りのお手紙ケースをもらいました。
毎日使うたびに、うれしい気もちになることでしょう。
子どもたちの学力実態を把握し、成果と課題を取り出すことは大切です [Ⅱ-152]
2018年4月17日、文部科学省「平成30年度 全国学力・学習状況調査」(小6、中3対象。以下「全国学力調査」と記す)が実施されました。
報道によれば、国公私立の小中約3万校で約213万人が参加(島根西部の学校は地震の影響により、後日参加)。国語、算数・数学に、理科(3年ぶり)も加えた3教科で実施。結果は7月に公表。この調査は、2007年度に始まり(東日本大震災の時は中止)、今回が11度目です。
調査のねらい(文部科学省HP)は、
◇義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る
◇学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる
◇そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する
です。
しぜんひろばで蛙を発見!
桐朋小学校は、子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を大切に行っています。
扱う単元で重点とするところ、じっくり時間をかけて学ぶところを明確にし、必要に応じて単元の組みかえなどを行っています。
ですから、私たちの自主編成教育にあったテスト、調査などを行うことが大切であり、この全国学力調査には参加をしていません。
私たちのテストに対する考えと評価です。
子どもたちの学力実態を把握し、成果と課題を取り出すことは大切です。
桐朋小学校では、5、6年生全員に対し、春と秋に「学力実態調査」を実施します。また、どの学年も単元テストなど行ない、学力の実態把握、成果と課題の取り出し、カリキュラム、授業、指導などの改善に結びつけます。そのような取り組みを大切にしています。
私たちの評価についての考えです。
私たちの学校には通信簿がありません。このことは子どもを評価しないということではありません。評価は、その子らしさを認め、励ましていくことだと考えます。
一人ひとりの子が自分の良さや課題がわかり、自ら取り組むことを大切にします。テストは、その子の、そして私たち教師の課題を明らかにし、共有していくためのものです。点数をあげるためにテスト問題を繰り返し、テストのための教育をするようなことはしません。
子どものよさは数値で評価できるものではありません。年に2回行われる個人面談が、親と教師が子どものよさを発見する大切な評価の場です。
教職員AED講習の様子から
私学の独自性。
私学は、独自の教育理念と教育内容を持ち、学力調査やテストの内容や進度、範囲とは異なる場合があります。私たちが参加しない理由の一つは、私学の独自性からです。
実際に、全国学力調査の問題をみてみました。ぜひ子どもたちと学びたい、考えたい問題がありました。
これまでの全国学力調査では、たとえば、成績が全国平均以上だった校長名を公表することなどがありました。「序列化や過度な競争が生じないよう配慮が重要」と実施要領で定めたことが守られていない実態がありました。そうしたことは改善されていく必要があります。
「かめが 2ひきに ふえた!」(3歳児の発見!)
入学おめでとうございます [Ⅱ-151]
1年生と5年生がいっしょに入場する前に、会場の皆さんへ「入学おめでとうございます」という気持ちと、私たちは「一人ひとりを大切にしていきます」という気持ちを込めてお話させていただきました。
お子さん、お孫さんのご入学、おめでとうございます。
お子さん、保護者の方は、桐朋小学校への入学を心待ちにされていたと思います。これからどうぞよろしくお願いします。
2年生から6年生の子どもたち、私たち教職員もたいへんたのしみにしてきました。6年生は、1年生の教室の清掃や飾りつけなどを一生懸命に取り組んでいました。5年生は、パートナーとしての出会いにドキドキしていました。このあと、1年生をリードして入場してきます。4年生は、「みんなともだち」の背景画をつくりました。2年生は、学校代表として1年生を迎えようとしています。自分たちの成長と桐朋小学校の紹介をしてくれます。
桐朋学園は、一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する、ヒューマニズムに立つ人間教育を大切にしています。
1947年に東京文理科大学・東京高等師範学校の指導、協力を得て、第二の出発をしました。桐朋学園の初代理事長、校長は東京文理科大学学長の務台理作氏でした。務台氏は、1947年教育基本法制定に深くかかわった哲学者でした。桐朋では、教育基本法の理念、精神を大切にしています。桐朋の「桐」は、東京文理科大学・東京高等師範学校の校章で、この教員養成の総本山ともいうべき学校、大学とともに、戦後の新しい教育のあり方を探究していきたいという希望がこめられていたと考えます。そして、私たちもそうした気持ちで学校をつくっています。教育により、平等で自由、平和な社会づくりを実現したいと願っています。
21世紀、私たちの社会、未来は、いろいろな課題に直面しています。地球環境の悪化や、エネルギーの問題、戦争が起きる心配などです。こうした課題は、誰かが何とかしてくれるというものではありません。私たちが社会の主人公として向き合っていかなくてはならないものです。自然と共生する、平和で共存する、多様な人びととつながり合う(違いを認め合い、平等につながる)などを経験し、大切にしていくことをすすめます。
そのためには、幼児期や児童期から、信頼感や安心感を育み、自分を愛し、信頼できるようになること。考えるのが好き、人とまじわるのがたのしい、からだを使ってするのが好きな子に育つことなどを育んでいきたいです。生きるっておもしろい! もっとこんなことをやってみたい! という気持ちをたくさん育ててほしいです。
2年生が育てたチューリップ。「1年生がよろこんでくれるとうれしいな」
桐朋小の教育目標は、「原点に子どもをおいた教育の実現」、「社会の主人公となりゆくための根っこを育てること」です。本日の入学式でも、5年生パートナーの取り組み、2年生の活き活きした表現などからそのことを感じていただければと思います。
保護者のみなさんとともに、子ども一人ひとりの最善の利益とは何かを考え、いっしょに子どもを励ましていきたいと思います。いっしょに学級、学校、未来をつくりましょう。
入学おめでとうございます!
2018年度入学式
入学式~みんなで たのしい 桐朋小学校を つくろう!~
みんなが待っていた新しい仲間72名を迎える特別な一日でした。
パートナーの5年生もドキドキしながら1年生と待ち合わせ。
「よろしくね」「こっちだよ」「ゆっくりで大丈夫だよ」…
そんな優しい言葉がたくさん聞こえてきました。
お兄さん・お姉さんとしっかり手をつなぐ1年生も、笑顔です。
これからいろいろなことを教えてもらうことでしょう。
お家の方々も、そんな「先輩」をやさしく見守ってくださり
ありがとうございます。
パートナーと一緒に入場した入学式場のポロニアホールでは
ひとりひとりが校長先生と握手して、学校の印「バッヂ」を受け取ります。
さあ、これでみんな仲間です。
今は校長先生の半分くらいの背丈の1年生ですが、
これから6年間の様々な経験を通して、
からだも心もどんどん成長していくことでしょう。
5年生と同じくらい、1年生が来ることを楽しみしていたのは2年生。
元気いっぱいの声でスタートしたお祝いの表現では、
漢字やさんすうの勉強の仕方を教えてくれたり、
美術の作品、コマやけん玉などの技、体育で習う荒馬の踊りなどを
見せてくれました。1年生も身を乗り出していましたね。
最後に、1年生と2年生が協力して、お祝いの鈴割をしました。
「にゅうがく おめでとう」。
会場のみんなが大きな声で祝ってくれました。
6年生は入学式前日に1年生教室を念入りに掃除してくれました。
5年生がよろこぶ顔を思い浮かべながら飾りつけをしました。
みんな、気に入ってくれたかな?
ここから、わくわく・どきどきの小学校生活がスタートします。
窓から、満開の八重桜が見守っています。
2018年度がはじまりました。どうぞよろしくお願いします [Ⅱ-150]
初等部の保育、教育で大切にしたいこと~一人ひとりの、幸せな子ども時代のために~
2018年度がはじまりした。どうぞよろしくお願いします。
私たちは、一人ひとりが現在(いま)を充実させて生きること、その子らしく生きることを大切にする園、学校にしたいと考えています。一人ひとりを主人公とした園、学校をつくっていきたいと思います。
保護者のみなさんと教職員、保護者同士が、子どもの成長のために結びあいたいと考えます。
1 桐朋幼稚園の保育、教育で大切にしたいこと
保育、教育目標は、
●主体的に取り組み、社会性を持つ子どもを育てる
●心の豊かな子どもに育てる
です。目標を実現していくために、8つの重点をもとにすすめていきます。
① 原点に子どもを
園生活のすべての内容、方法について常に「子どもを原点において考える」ことを大切にします。
② 主体的に取り組む気持ちを育てます
子どもが自らやってみたいことを選び、堪能できるようにします。遊びや生活、活動に対して自らやってみようとする気持ちを育てます。
③ 取り組みの過程を大切にします
子どもが失敗しても、繰り返しやってみようとする姿勢を大切にし、少しずつ自信を持てるようにしていきます。
④ 生きるために必要な力を育みます
幼児期は人間としての基礎を育む時です。子どもが体験を通して、生きるために必要な基礎的生活力の習得を図れるようにします。また、人と気持ちよく生きようとする中では、楽しいことばかりではなく、疑問に思うことや課題に向き合うこともあります。そうした時に自ら考え、判断し、行動する力を育むことを大切にします。
⑤ 感性を育むことを大切にします
子どもが身の回りにある環境に、見ること、触れることなど、五感を働かせて自ら関わろうとする力を育みます。
⑥ 人との関わり合いを大切にします
子ども同士が関わり合う中で、喜び、楽しさ、ぶつかり合い、ままならない思いをすることもあります。そのようなことを通して互いの気持ちに気付き、育ち合う、支え合う関係作りを目指していきます。
⑦ 総合的な取り組みを通して、創造することを大切にします
園生活は、「遊び」「生活と仕事」「題材による活動」が相互に関わり合っていきます。こうした生活を通して、様々なことに思いを巡らせ、試してみたり、やり直してみたりすることといった、子ども一人ひとりの発想とその取り組みを大切にします。
⑧ 子どもの育ちを支える、大人同士の結びつき
一人ひとりの子どもがゆっくりと成長することが出来る様に、保護者と幼稚園、また保護者同士が連携し、共同することを目指していきます。
新しい先生
2 桐朋小学校の教育で大切にしたいこと
教育目標は、
●子どもを原点にした教育の実現
●社会の主人公となりゆくための根っこを育てること
です。
目標を実現していくために、
●子どもを原点にし、一人ひとりに寄り添います
子どもは、一人ひとりがかけがえのない価値を持っています。子ども自身が自分の、そして他者のかけがえのなさを深く信頼できるようになることを大切にしています。
私たちは、どの子も人として尊び、子どもの姿から常に教育を見直していきます。
●一人ひとりの子が、社会の主人公となりゆくための根っこを育てます
桐朋小学校の子どもたちは、学校が好きです。私たちは、幸せな子ども時代のために、子どもが学校生活をたのしいと思えるようにしたいと考えます。そのことが、一人ひとりの子が、社会の主人公となりゆくための根っこを育てることにつながると考えます。そのために、教職員が個性豊かに協働します。
新しい先生
目標を実現するために、大切にする11の柱です。
① 学ぶことはたのしい!
子どもたちが、学ぶことはたのしいと思い、学び続けようとする姿を大切にしています。また、ものごとを考え、判断し、行動する力を育みます。そのためには、子どもの意欲をかき立て、子どもの疑問を大事にし、子どもが自らの課題を見つめ、選択して学んでいくことを大切にします。
② 子どもたちが協同で学ぶこと、働くこと、遊ぶことを大切にしています
違いを大切にしながら、集団で学ぶこと、働くこと、遊ぶことを通して、お互いの良さを共有し合う関係を育て、自分らしさを育みます。
③ 子どもの自治的活動を大事にします
子どもたちにとって、だいじなことは自分たちで決めていく、大人の手を借りて実現していくことを経験します。さまざまな参加活動を通して、学校や社会のつくり手となりゆくための根っこを育てます。
④ 学びと同じように遊びを大切にします
子ども時代に、たっぷり遊び、心とからだを耕すことはとても大切なことです。遊びを通して、創造力、自立心、連帯、責任感、自主性、選択する力など、さまざまな豊かな力を育てます。
⑤ 私たちの教育はけっして急ぎません
このことは、単に学習のスピードを遅くするということではありません。子どもの生涯にわたる根っこは何かを考え、子どもの発達課題に応じて必要な時間と手間をていねいにかけて教育していきます。
⑥ 子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を行います
子どもの身近にいる私たちが、芸術や科学の成果を大切にしながら、子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を行います。
⑦ 実際に「行うこと」を追求します
学童期において、1)自然そのものとふれあうこと 2)実際に事物にふれ、操作をすること 3)身体をくぐらせること は、とても大事なことです。学年が進むにつれて、抽象的な概念や法則化などを、実際に「行うこと」を大切にしながら学びます。
⑧ 学びの過程や意味を大切にします
取り組みの過程で、試行錯誤すること、時には失敗することも大切にし、時間がかかっても身体を通してわかる、できることを育みます。とりわけ、総合で学習の意味=身近な生活とつながる、実際の現実世界の課題とつながることを重視しています。
⑨ 平和を希求し、一人ひとりの子どもが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育てます
身近な友だちとの葛藤を解決することや、世界や日本の平和について積極的に考え合うことなど、お互いの気持ちや考えを伝え合い、理解し合う機会を大切にします。
⑩ 子どもが育つ環境をつくりあげます
子どもが子どもらしくいられる最良の時間と空間を大事にします。教室は、授業や活動に応じて変化させ、自分たちの生活しやすい空間へとつくりかえることができます。放課後は、ゆったりしたり、夢中になって取り組める時間、空間を保障しています。
⑪ 親と教師、親と親は、子どもの教育のために結びあいます
大人の役割として、その子その子の成長を見守り、援助していきます。子ども一人ひとりの「最善の利益」とは何かを考え、それを実現するために共同します。
ここに掲げたことを大切にし、日常の生活、活動、授業などにおいて実現できるようにすすめていきます。
あせらず、ゆっくり、たっぷり、自分らしく子ども時代を過ごせるように。
自分を信じて肯定することができるように。
自分のことを価値ある存在として自分自身で認められるように。
自分の考えで行動できる自由を。
一人ひとりが感情や意思をもった人間として尊重され、「なりたい自分」に向かってその子の可能性が最大限伸ばされるよう応援してもらえることを。