梅雨の晴れ間に

蒸し暑かったり、急に涼しかったり。

とても落ち着かないお天気ですが、子ども達は素敵な遊びを見つけます。

低学年のグリーンテラスに色とりどりの傘のお花が咲きました。

このあと、教室中の置き傘を全部広げて、満開になったそうです。

5年生は明日、隣接する桐朋学園音楽大学を訪問します。

今日は音楽の授業で、楽器の種類を学びました。

管楽器、打楽器、弦楽器、鍵盤楽器、和楽器、などなど

見知っている楽器を分類してみた後、

倉庫にあった古い管楽器をいくつか触ってみました。

「どうやって持つの?」「なんで音が出ないの?」「唇が痛い!」「お腹が疲れる!」と

にぎやかな声が聞こえてきました。

今日、先生が必死の思いで鳴らしたトランペットからは、

まるでゾウの鳴き声みたいな「へなちょこ」の音しか出てきませんでしたが、

音楽を学ぶ学生さんたちは、これらの難しい楽器からどんな素敵な音を聞かせてくださるでしょう。

みんなの楽しみな気持ちが増しています。

土曜参観の明日も、どうか晴れますように!

 

1998年にできたしぜんひろば[Ⅱ-158]

 昨日、元校園長の宮原洋一先生より、「しぜんひろば」にかかわる資料一式をいただきました。資料の中に、「しぜんひろばクラブ」の通信がたくさんありました。当時、宮原先生がしぜんひろばの川から草原に投げられた小石を拾っていると、「いっしょにやっていい?」という子がいて、楽しそうに小石を拾いはじめたことがクラブのはじまりだそうです。それから自然発生的に子どもも参加して管理の仕事ができるようになり、ボランティア活動を呼び掛けると25名ほどの子どもたちが集まって「しぜんひろばクラブ」が発足しました。

  1999年

 いただいた「しぜんひろば」通信からいくつかを紹介します。

 これは困った困った石のしまつ?

 池の中にある石で遊ぶのはいいのですが、石を投げたり、人に迷惑になることはしないでください。大きな石をコンクリートなどにたたきつけないでください。そうすると、コンクリートにひびが入ってしまいます。

 元気に泳ぐ金魚ちゃん

 しぜんひろばクラブでは、金魚を4匹池にはなしました。さっそくすくって教室に持って帰った人がいます。その人は返しましたが、とったりしないでください。元気に泳いでる金魚ちゃんを見てください。

 え? そうじしてたら とんぼがとびだした

 五月二八日(月)のしぜんひろばの活動では、ポンプしつの掃除をしました。鉄のふたをあけたところ、むぎわらとんぼが飛び出しました。ポンプ室の中でやごがとんぼになったようです。暗いポンプ室に閉じこめられていたとんぼは、しばらくそばにとまっていましたが、空高く飛んでいきました。急にとんぼが出てきたので、しぜんひろばクラブの人たちは、びっくりました。

 ざくろの花が満開です

 今しぜんひろばでは、ざくろの花が、今、満開です。だいだいいろの花が咲いている木がざくろです。

などでした。他には、「ざりがに逃げ出す」「たなごなどの魚を池にはなす」「とんぼたすかる」「おおばこ増える」などが書かれていました。はじめの方はいろいろな「訴え」もありますが、だんだんとその子その子の発見が豊かに表現され出して、嬉しい気持ちが伝ってきました。

 「しぜんひろば」の誕生は、1998年秋。「子どもをめぐって殺伐とした出来事が日常化してしまった現代において、そのことを憂えたり、評論したりしてもはじまらないので、少しでも子どもたちの成長にとってよい働きをする環境を整えたいという強い想い」(初等部ブックレット『子どもを原点とする教育』宮原洋一)が込められていました。

 「それから一年後、この広場は小さな池と川、小山のある広場へと変身しました。子どもたちは、この新しい広場を「しぜんひろば」と名付けました。九月に全校の子どもたちが集まって広場開きが行われました。川や池を造るのに同窓会のご協力がありました。(中略)広場には卒業記念の樹木、調布市や東京都から頂いた樹木が次々と植えられていきました。それらは、コナラ、クヌギ、トチ、シイ、ヤマモモ、クルミ、ミカン、ヤマボウシ、ケヤキなどの木々があり、めずらしい、楓の一種であるハナノキも植えることが出来ました。」(同上)

 宮原先生は、「休み時間や放課後、広場で遊ぶことをとても楽しみにしている子どもたちの姿を見ると、希望がわいてきます。このような場所と時間さえあれば子どもたちは実に生きいきと活動します。目の輝きが違ってきます。」(同上)と言います。このことは、現在まで続いています。

 

 子ども時代にこそ、直接経験を通しての感受性、感性を育みたいです。「本当にわかる」とは、「そのものになる」ことです。知識、情報が溢れるなかで、理屈抜きに感じとる経験をしてほしいと思います。子どもたち、ものの世界に対する「不思議」「おもしろい」「近づきたい」「触りたい」「もっと知りたい」などの気持ちと行動をたくさん育んでください。

願いと実践をつなげていけるように [Ⅱ-157]

 私たちは、子どもと授業、子どもと実践をたくさん語り、学び合いたいと思います。時には、どんな園や学校にしていきたいか話し合います。それは次のようなことです。●私たちの保育、教育目標について、子どもをどう見て、励ましているかなどを語り合う。●私たちの保育、教育の社会的意味を考える。内容が社会的に認められるものをつくり出していけるようにしたい。●私たちの未来、こんな社会、世界をつくりたいという大きな夢も語り合う。

 

 初等部では、「一人ひとりの、幸せな子ども時代のために」ということばを使います。その意味は、「一人ひとりが授かった命を大切に育み、自分らしく命を輝かせる、なかまや大人とかかわり、ちがいを認め合い、ゆたかな世界をつくり出していくことです。別のことばでいえば、「個の尊厳」「基本的人権」を大切にし、その子その子の人間性を豊かに育むこと」を願っています。

 別のことばでいうと、あせらず、ゆっくり、たっぷり自分らしく子ども時代を過ごすことができる。一人ひとりが感情や意思をもった人間として尊重され、なりたい自分に向かってその子の可能性が最大限伸ばされるよう応援してもらえる。自分に関係あることについては意見を言える、その意見は考慮されなければならない(意見表明権)。大人になったとき自由な社会の中で自分の発言や行動に責任がとれるように子ども時代から経験し、学んで準備をしていく。その子にとって何が一番いいかが最優先して考えられる(子どもの最善の利益)などを大切にしていくことです。

 

 私たちが大切にしている「自治」では、大きな夢として、すべての市民が、政治主体として政治に参加、参画するようになるということへの願いを込めています。環境、平和、子育てなど、市民が当事者である問題が普遍化する現代を一人ひとりが主人公となって創っていきたい。一人ひとりが思考、判断し、行動に参加する主体になりたい。そのためには、「子どもの権利条約」にあるように、意見表明権やその思想から子どもたちに保障していくことが大切で、幼小期よりそうした力を身につけるような保育、教育をすることが大切だと考えています。

 はじめに述べた3つのことがつながるように、試行錯誤しながら、日々の取り組みを大切にしていきたいと思います。

 

 図書室には、「かこさとしさん、ありがとう」の紙とたくさんの飾りが貼られています。かこさんの本が好きな子たちがたくさんいます。「これからの未来をおしすすめ、/もっとよい世界にするため/科学や学問を身につけ/ちがった意見をよくきき、/考えをふかめて実行する/かしこい人にみんななってほしいと/願っています そして 自分のくせや体力に合った/やり方や練習法をみつけて、/自分できたえて、たくましくて/しなやかな能力と すこやかな心を/そなえた人になるよう努力してください」というかこさんのメッセージを大切にしていきます。

体つくり運動

2年生の体育の時間。今の時期は、体つくり運動をしています。サーキットトレーニングやフラフープリレーを行ってきました。2年生の学習では「少し先を予測して体を動かすこと、頭を動かすこと」を意識して取り入れています。

サーキットトレーニングでは、走る人は、目の前の障害物だけでなく、次の目標物を意識して動作をすること。走っている友達の動きを気にしながらお互いが気持ちよく、運動できるように声を掛け合うことを大事にしています。

まずは、コースをゆっくり進んでみて、全体像をつかみ、「カーブの後にスピードを上げよう。」とか、「ぶつかりやすいから、ここではゆっくり走ろう。」とか、「長い棒(ハードル)は、くぐった方がよさそう。」などと、考え合いました。それからサーキットを開始すると、考えたことを意識して走れていたり、やりながらうまくいかないと次の周の時にやり方を変えてみたりしていました。また時間がたつと、だんだん見ている子たちが動作を先取りできるように、声をかけ始めます。「次、カーブ!」「スピード下げて!」

声を頼りに自分の動きを修正したり、声をかけることで自分がやるときにも意識出来たり、お互いの動きを見合い学んでいます。(走る役と見る役に分けて交代で行いました。)

フラフープリレーは、一列になって複数で手をつなぎ、その手を離さないでフラフープを端から端まで体を使ってさせるリレーです。4人→8人→12人と、だんだん人数を増やしながら行いました。

フラフープを自分だけがうまく通り抜けられても、次の人で詰まってしまったら先に進みません。じゃあ、次の人と呼吸を合わせらうまくいくかというと、そんなに簡単ではなくあまり上手くいかず・・・。人数が増えるにつれて、次の人だけでなくその先の次の人が、あらかじめ自分のところに来ると予想して心の準備と動作の準備をしていないとうまくフラフープが進まないことがわかってきました。

そこで、作戦会議です。どうすればフラフープを素早く移動できるか。

短い作戦会議でも、どこがうまくいかないかわかってくると、そこに注目して考えあうことが出来てきます。

「一人がしゃがんで、次の人が立っていれば?」「待っている人は小さくなっていないとひっかかるよ。」いろいろ考えて再スタート。さっきより少し早くなったり、逆に焦ってバラバラになったり、でも、なぜかみんな大爆笑。こんな試行錯誤を大事に身体を使って学びました。

わざと向きを変えて、手をつないでいるよ!

 

どちらの学習も、集団で学び合うことと、少し先を予測することで動作や意識の先取りが出来てくることを意識的に取り入れています。こんな風に楽しみながら、体と頭をたくさん使って学んでいる子どもたちです

学園小学校6年生との交歓会

  仙川の桐朋小学校の6年生と、国立の桐朋学園小学校の6年生は、中学生になると男女それぞれの校舎で一緒に学ぶ仲間になります。

毎年この時期に、お互いのことを知り合う機会を設けています。

今年は、仙川の子ども達が、国立におじゃましました。

お弁当を早めに済ませて電車を乗り継ぎ、谷保駅から緑豊かな大学通りを歩いて行きます。「来年から、ここを毎朝通るんだよね。」という男子のつぶやきが聞こえてきました。

初めの集まりでは、ちょっと緊張気味に体育館の壁ぎわに群れていた子ども達。ジャンケン列車の音楽が流れると、照れくさそうにしていましたが、最後は大きな一つの円を作ることができました。

緊張も解けたところで、4つのグループに分かれて活動です。

サッカー、ドッジボール、おにごっこ、室内ゲーム、それぞれ時間いっぱいに遊びました。すっかり打ち解けたメンバーと一緒にいただくアップルパイと冷たいジュースは格別です。どのグループからも、「とても楽しかった」「また会えるのが楽しみ」という報告がありました。

学園小のみなさんは、玄関前でアーチを作って見送ってくださいました。名残惜しそうに手を振る子ども達がたくさんいました。

暑い暑い一日でしたが、とても爽やかな気持ちで帰路につきました。

どうもありがとう。これからもどうぞよろしく!  

 

 

八ヶ岳合宿活動 [Ⅱ-156]

 赤岳と権現岳から流れ出した川俣川の東沢と西沢が、谷を刻んで合流します。2つの谷にはさまれた台地に、桐朋学園八ヶ岳高原寮があります。

 この地に高原寮がたてられてから55年がたちました。小学校の合宿活動の歴史は、1957年にさかのぼります。この年、初めて3、4年生が草津で宿泊しました。その後、合宿地は清里に移り、宿泊は旅館でした。1963年に、現在の地に初めて自分の施設を持ちました。仙川の旧校舎を移築したものでした。その後、子どもたちの成長への願い、子どもの育ちへのはたらきかけから想定した現在の高原寮をたてました。

 

 八ヶ岳高原寮は、桐朋学園女子部門の児童、生徒、学生のための大切な教育施設です。小学校では4、5、6年生の子たちが年に一度ここで合宿生活を送っています。子どもの主体性を大切にしています。子どもにとって、ここでの活動はとても印象深く心に刻まれます。

 八ヶ岳での経験を「大自然の中で」という歌にした子たちと先生もいました。感動をこうした表現であらわす子や先生がいいなあと思いました。少し紹介します。

 大自然の中で

①広い森の中 霧のカーテン / 雨のシャンデリア 葉につたる水 / きのこに跳ねるしずくは / ピアノの音色

②雨のおかげで増える川 / ツルツルすべる石 川ポチャだ / まきこまれても 君の心は晴れ

③なつあかね飛ぶ空 / 夜もふけて / 暗闇にかがやく一等星 / 夜ふかしのスリル / 気になるあの子に / コンコンダッシュ / さそり座から逃げるオリオン / それはぼくたち 楽しい八ヶ岳

 先月、6年生が八ヶ岳に行きました。小学校生活最後合宿で、「(自分たちでつくった)カレーは、とってもうまかった。」「皆が協力して野外料理が出来て良かった。」など、とても満足したと振り返りました。「トイレ掃除がとってもたいへんだった。」なども大切な思い出になったようです。感想の中で一番多く書かれたのは、キャンプファイヤーのことでした。「4年の時は雨、5年の時は強風で、キャンプファイヤーができなかったけど、6年でできたから良かった。」、「完全燃焼した」、「キャンプファイヤーで見た星がきれいだった。北斗七星、こぐま座、北極星が見れてよかった。とってもきれいだった。」、「星と炎を一緒に見るときれいだった。」など、八ヶ岳のすばらしい思い出が心に刻まれたようです。「八ヶ岳にもう一度いきたい」という気持ちになった子がたくさんいました。