ヒロシマ修学旅行➀[Ⅱー441]

 修学旅行に行ってきました。

 たくさんの方にお世話になり、ありがとうございました。

 

 私たちは、願いを持ち、平和学習をすすめています。

1 どうしたら平和な世界をつくることができるのか

 80年前(まで)、日本は悲惨な戦争を経験しました。その反省の上にたち、「戦争で誰も傷つくことのない日本」をつくろうとしてきました。

 しかし、いま現在も世界各地で紛争、戦争があり、日本も巻き込まれる可能性も全くないわけではありません。そのような中で歴史を学び、どうしたら平和な世界をつくることができるのかを考えます。

2 なぜヒロシマに行くのか

 日本は世界で唯一原子爆弾の被害にあった国です。広島、長崎は80年経った現在でも、そのことに苦しみ続けている人たちがいる地です。その被害の大きさ、残酷さを知り、なぜそのようなことが起きたのか学びます。

 また、空襲や原爆などの被害を受けた一方で、日本には他国に対する加害の経験も持っています。未だに中国各地で堀り出される毒ガス兵器が、なぜそこに埋められていたのか。大久野島を見学し、学ぶことで解き明かしていきます。

3 現場に足を運ぶ、体験者に直接話を聞く。本物に触れる学びを

 私たちは、直接現場に行く、体験した人に話を聞く、実際にやってみる学び方を大切にしています。

 ヒロシマでは、年々被爆者の方が高齢化してきて、体験した話を聞くことが難しくなっています。そのような中でつらい体験を勇気を振り絞って証言してくださる被爆者の方から、直接お話を伺える機会を持てるということはとても貴重なことです。

4 世界の平和に向けて

 戦争は多くの悲しみを生み、関わった人間すべてを不幸にします。しかしながら、人類はいまだにこの戦争という不幸をなくすことができていません。私たちは過去と現在の戦争について学び、この世界の未来において戦争をなくす努力をしていかなくてはなりません。

 桐朋小学校では、一人ひとりが、仲間とともに、その努力をすすめる担い手になってもらいたいと願っています。子どもも大人も関係なく、共に学び、あらゆる人がお互いを認め合い、尊重しあいながら平和に暮らせる世界を共に築いていきましょう。

 ヒロシマでの学びは、その大事な一歩となるはずです。

 

1日目 爆心地などの見学

自分で選んだ碑の写生

笠岡貞江さん(90代)より被爆証言を聞く

平和記念資料館を見学

平和公園の碑めぐり、本川小学校の見学

宮島散策 厳島神社などの見学

大久野島 島内遺跡めぐり

毒ガス資料館の見学

山内さんのお話を聞く

 大久野島では、「毒ガス被害死没者慰霊式」が行われていました。慰霊式に向かう船で、毒ガスに関わる証言をしてくださった故 村上初一さんのパートナーに約30年ぶりにお会いしました。

 山内さんは、大久野島での出来事を、毒ガス製造に動員された岡田黎子さん(90代)のことも話してくださいました。

 岡田さんから山内さんへ平和のバトンを、山内さんから私たちが平和のバトンを繋いで、平和を築いていきたいと思います。つづく

熱の伝わり方は?

5年生の理科では、ガスバーナーを扱った実験を行っています。

火を扱うということで、安全には細心の注意を払います。

今は「ものの温まり方」という単元を学習しています。ガスバーナーを使い、水や空気を温め、その温まり方を調べてきました。

今回は、固体である金属の板を温めるとどのように温まっていくかを実験。正方形の板も、コの字の板も、同じように温まることがわかりました。

ガスバーナーの使い方を身につけることができたということで、次は「三態変化」の学習に入っていきます。どんな実験をするか、楽しみです。

 

歯がぬけたよ! [Ⅱ-440]

 先日、2年生がとても嬉しそうに歯が抜けたことを教えてくれました。「ここだよ。」と言って、抜けた前歯を見せてくれました。隣にいた子が、私も!と、歯を見せてくれました。その人たちの様子から、成長の喜びを感じました。

 以前に編集をした『学年別子ども詩集「どんなもんだい! 2年生」』(本の泉社発行)の5巻には、「3 は! ハ! 歯!」の章をつくり、子どもの歯にかかわる詩を掲載しました。以下に紹介させていただいた詩は、すべて『「どんなもんだい! 2年生」』から引用させていただきます。

 

 はがぬけた  西村 実紗

上の歯ばが/ゆらゆらでとれそうだ。

 

お母さんが

「もうぬけるで。」/と言って手でぬこうとした。

わたしは口を大きくあけた。

お母さんがぬこうとしたとき

お兄ちゃんが/足のうらをこそばした。

おかしくってわらったけど

お母さんは/手をはなさなかった。

こそばくって/うごきまわったけど

それでも手をはなさない。

「こそばいー。」

ってさけんだら

すっぽんとはがぬけた。

 

 ぼくのは   うつみ さとし

おととい、/ぼくのはがぬけたんだよ。

はをね、/つくえにおいといたんだ。

そしたら、/つくえをふくときにね、

はもふいちゃったんだ。

つくえはきれいになったけど、

はがなくなっちゃった。

下のはだから、

上になげようとおもってたんだ。

へんなはがはえてきたら、

いやだな。

 

 ぬけた前ば   中越 澪弥

ぼくの前ばがぐらぐらしてきた

今にもぬけそうだ

おじいちゃんがぐらぐらしたはに/白糸をむすんだ

その糸のもう一方のはしをぼくの右の手首に/むすんだ

なぜかおじいちゃんが風船をふくらませた

「そりゃあ、れいや」

おじいちゃんが風船をなげた

ぼくは、左手でうちかえした

こんどはおばあちゃんがなげた

そのしゅんかん

右手でうちかえしてしまった

あっという間に前ばがきれいになくなった

みんなで大わらいした

 絵も詩集から引用させていただきました

 もうかんぜんに はぬけだ!   小森谷 しゅん

ぼくはもう、七本 はがぬけて/三本はえています。

はぬけだ!

知っている人とかにはなしかけると、

「あっ、はがぬけてる。」/と言われてます。

もうやだなあ。

 歯   し水 こう太

はがぬけない。

ぜんぜんぬけない。

ちっともぬけない。

おまけに大人のはがよけて出てきてしまった。

早くはがぬけてほしい。

さわってぬけたことはあるのに、/さわってもちっともぬけない。

べろでさわったら大人のはにさわれてしまう。

ごつごつしていた。

いますぐぬけてほしい。

 

 は   くねざき きょうか

きょうか、はが/ぬけるのがおそいの。

1年生のときは2本ぬけたけど、

2年生になって3本目がぬけた。

そしてやっと4本目がぬけた。

あとひといき5本目

おいついたかな6本目

今は6本ぬけた。

うれしかった。

 

 『高知県子ども詩集 やまもも』を読んでいたら、「はが ぬけた」一年生のはるとさんの詩に出あいました。はるとさんは、下の前歯が二本もぬけて、

「とうもろこし」を「はのかわりに 入れてみた」そうです。そして、「いつのまにか/とうもろこしは なくなった/いたいけど/ちょっと おもしろかった」と書いていて、笑ってしまいました。

 子どもたちは、歯が抜けたことを教えてくれます。話を聞くと、紹介した詩のようにその人その人の物語があります。

 その物語を別のことばで、私の考えをつなげて言えば次のようになります。子どもたちのことばのなかに具体的事物との体験が組み込まれている、思いがことばのなかに宿るプロセスが豊かであることを大切に感じています。このようにして、子どものことばが豊かに育つことを願っています。

「2年生がとってもやさしかった」

 今回は低学年ブロック(1年生と2年生)での縦割り活動の様子を共有します。 

 桐朋小学校では『遊びの伝承』を大切にしています。今回は2年生から1年生に向けて行われた一緒に遊ぼう会について。

 2年生はこの日のためにどんな遊びを教えるのか?方法は?どうやったら1年生が楽しんでくれるか?と話し合って考えてくれていました。

会の開始前には、2年生の代表者から遊びレクチャー会の趣旨の説明と挨拶がありました。2年生のお話を聞いた1年生の子どもたち、ドキドキワクワクが止まらない様子で今か今かと会の始まりを待っていました。

 

 当日行われた出し物は『コマ』『輪投げ』『お笑い』『塗り絵・工作』『射的』『フラフープ』の6つです。

 

班のメンバーでいきたいブースを選択し回り、6つすべてのブースを回ったら好きなところへ行くというルールです。

射的では無限点の的があり、子どもたちはみんな狙い撃ちしていました。無限点に3回当てた猛者も。

 

コマは、普段あまり挑戦してみない人も2年生のサポートがあったからか、元気よく挑戦していました。2年生がマンツーマンで教えてくれたこともあり、巻き方をマスターした人もいました。お笑いはネタをいくつか用意してくれていて、思わず「なんでやねん」とツッコミたくなるような部分もありましたが、それも含めて計算だったようです。1年生の子どもたちの笑顔がとても印象的でした。

 

ぬりえ工作ブースでは2年生の自作塗り絵や、折り紙で作るコマを楽しみました。どうやって折るのかわからないような複雑なものまで、丁寧に作り方を教えてもらい、完成していました。

 

輪投げも的によって得点が異なり、何を狙うかで盛り上がっていたようです。得点だけではなく、狙う的にも工夫がされていました。

 

 今回はお客さんとして参加した1年生。来年は新しく入学してくる子どもたちへ教える側になります。楽しかった経験があるからこそ、教える側になったときに経験がいきてきます。上級生から下級生へ、少しずつ遊びのコツやルールが伝承されていきます。来年も楽しみです。

泥だらけになって遊びました

先週、3年生は秋の遠足に行ってきました。

行き先は柴崎のカニ山キャンプ場。

野川沿いを1時間ちょっと歩き、コイやカモ、シロサギ、カメなど、様々な生き物を発見しながら行きました。

 

カニ山キャンプ場は、土がむき出しの急な斜面があったり、ちょっとした森なので生き物がたくさんいたり、とてもワクワクするところです。

子どもたちは斜面をかけあがったり、そのままお尻で滑り降りたり、探検したり、どんぐりを集めたり、思い思いに遊んで過ごしました。気づけば服は泥だらけ!

当日、日差しが結構強く日向は暑かったですが、木が多いのでとても涼しく気持ちよく過ごすことができました。

 

たくさん遊んでおいしいお弁当を食べ、最後にすぐとなりの農業公園に行き、満開のそばの花を見て帰りました。

秋の訪れを感じながら、たっぷり遊んだ遠足になりました。

足をピーンと!

運動会が終わり、後期の時間割になりました。
器械運動の学習を始めるのに先立って、先生たちは「ねこちゃん体操」の講習会を持ちました。
入学式で2年生が見せてくれた、かっこよくてしなやかな体操を覚えてくださっている方も多いことでしょう。

♬くまさんが、やってきて、こんにちは、こんにちは、さようなら!

お尻を高くあげた四つ足歩きから、「こんにちは」であまたを深く内側に入れることで、無理なくきれいな前転ができるのです。

体育の先生から、最初の手を上げるポーズにも腕の筋肉の方向が関係していることや、この先の技に繋げるためのポイントなどを解説してもらって「なーるほど、そういう意味があったのか!」とあらためて奥深さを知りました。

最初はすこし緊張気味だった先生たちも、すこしずつコツをつかんできました。
「さっきより、スムーズに回れていたよ!」「手の位置、もう少し近い方がよさそう」「今の感覚を覚えたいのでもう一回やってみてもいいですか!」と自主練習に励んでいました。お互いにフィードバックしながら学びあっていくのは、大人も子どもも一緒。そして、すこし成長したことが実感できると、とっても嬉しいものなのだ、と、先生たちの表情をみて改めて感じました。

日ごろまったく運動しない音楽担当の私は写真係に徹していましたが、はるか昔の子ども時代、ポーンと跳び箱を飛び越えた時の気持ちよさを、ちょっと思い出したのでした。

本日の運動会と見学会は予定通り実施します

本日の運動会は、予定通り実施の方向で準備を進めます。
開門は8時です。早すぎる来校は禁止します。
保護者の開場予定時刻は8時半ですが、グラウンドの状況で少し遅らせる可能性があります。
受付の指示に従ってください。
IDなどお忘れなきようお持ちください。
子ども達への温かいご声援をお願いいたします。

また、運動会見学会にご参加くださるみなさまは、9:40~9:50の間に受付までお越しください。

桐朋小学校 教務

 

園田青年会の皆さんとの繋がりを大切に [Ⅱ‐439]

 金曜日の午後、沖縄から園田青年会の方がいらして、踊りを見せてもらいました。そして、一緒に踊ってくれました。ありがとうございます。

 

 毎年、運動会の前に、園田青年会の方が来てくださり、三線の生演奏と響く歌声、「かっこいい」勇壮な踊りと声など、子どもたち、私たちを魅了します。

 子どもたちにとって、すばらしい踊りを見る、一緒に踊る(踊ることができる)、アドバイスをもらうなど、心わくわく、どきどきする場となります。

 

 園田青年会の皆さんの踊りを見ると、やりたい! に火がつく人がたくさんいます。腰を落とす、大きく腕を回す、ビシッと太鼓をたたく、大太鼓や締め太鼓の持ち方をかえる、大きな声を出す、声を揃える、声で自分と友だちを励ますなど、いろいろな変化が伝わってきます。

 

 園田青年会の皆さんとの出会いは、1997年。

 園田青年会の皆さんが、桐朋小学校の運動会で特別公演をしてくれました。それ以降、ずっと続けてきてくれています。

 以前、園田の方に感想を聞いてみると、直前に一緒に練習する中で、「子どもたちが日々の練習でやってきた中のポイントで、リズムをつかむとか、三線、歌に合わせて太鼓を打つとか、改めて教えると、まばらだった太鼓の音が一つになってくる。それを子どもたちがわかると、また楽しくなる。太鼓を打つのが楽しい。それを打つときのエイサーのだいご味がわかる。」などと話してくれました。

 また、「自分が1日前に行って一緒に踊る。このとき子どもたちも感じるんでしょうね。リズムに乗ったときの気持ちよさですね。一瞬、気持ちよさが伝わるというか、自分で体感できるというのがおおきいのかなあと思います。」とも。

 

 その場にいる先生に聞くと、子どもたちが園田青年会の人たちと出会い、いっしょに過ごすことで、「大きな踊り、流れるような動き、大きなかけ声、そして体に響くしっかりした大太鼓と締め太鼓の音に、食い入るように見学します。その眼は、何かあこがれをもって見つめる眼差しのようです。」と感じたり、「自分たちの踊りを見てもらいアドバイスをもらいます。その後の踊りは、本当に見違えるほどです。集中の度合いがまるっきり違います。明らかに自分で意識して、腰を落とし、大きく腕を回してビシッと太鼓をたたきます。」などと、子どもの様子の変化を話してくれました。

 

 今回は、園田青年会の皆さんとの繋がりについて書きましたが、今別荒馬保存会の方、中野七頭舞の保存会の方にも来ていただいて、たくさんのものをいただいています。皆様との出会い、つながりに感謝をしています。ありがとうございます。

  

 子どもたちから、いつから民舞をやっているの? と聞かれました。調べてみると、

「1年生 荒馬」は、1985年~1994年と、2004年~2025年。95年からは違う踊りにも取り組みました。

「2年生 花笠踊り」は、2015年~2025年。

「3年生 桐朋みかぐら」は、1978年~2025年。

「4年生 ソーラン節」は、2020年~2025年。

「5年生 エイサー」は、1995年~1996年(東京エイサーシンカー)。1997年~2025年(園田青年会)。

「6年生 中野七頭舞」は、1983年~1994年(5年生で行いました)、1998年~2025年(6年生)。

でした。

いよいよ運動会、準備ありがとうございます

最後のグラウンド確認だというのに、あいにくの雨予報。
途中でざっと降る場面もありましたが、奇跡的に?全学年が外練習を行うことができました。
午後の応援団の最終練習の声が初等部グラウンドにも中高グラウンドにも響き渡っていました。
明日の本番、とっても楽しみです。

子どもたちの練習と並行して、大人は会場設営に大忙しです。
午後からの雨予報に備えて、早回しで準備をすすめました。
朝はやくから集合してくださった役員さんをはじめ、重たいものをいっぱい運んでくださった保護者のみなさん、ありがとうございました。

午後の作業を予定してくださったみなさんには、大変申し訳ありませんでした。どうぞ明日のお片付けに力を貸してください。

前回も準備日が雨でしたので、ペナント張りを断念しました。ですから今年こそ、と思っていたのにまたもや断念?!・・・と、がっかりしかけましたが、作業の手順を入れ替えて、降りだす前に保護者のみなさんと先生とでがんばって結びつけて、本降り前になんとか木に結ぶことができました。
明日は青空に色とりどりのペナントが映えることを願います。

子どもたちと、観客席のみんなでつくる運動会、どうぞ応援よろしくおねがいします。