投稿者: tohoblog
子どもたちの声を聴く[Ⅱ‐459]
1 小学校始業式で「進級おめでとう」を/「入学おめでとう」「とうほっこのなかま」になった入学式/「入園おめでとう」入園式
始業式では、新2年生から新6年生それぞれの学年に、「進級おめでとう」の気持ちを伝え、新しく桐朋小の仲間となった人たちに「おめでとう」の気持ちを伝え、お互いに拍手でお祝いをしました。(幼稚園は、3月に進級式を実施)その後、私から少し話をさせていただきました。
新2年の皆さんへ。入学式では、学校代表として、桐朋小学校の紹介をお願いします。
新3年の皆さんへ。はじめてのクラス替えがあります。低学年校舎から高学年校舎へ移り、24人から36人へと学級の仲間が増えます。
新4年の皆さんへ。はじめての宿泊行事、八ヶ岳合宿があります。友だち、先生と協力して、たのしい合宿をつくってください。
新5年の皆さんへ。2回目のクラスがえです。高学年として、団活動、委員会活動がはじまります。1年生のパートナーを大切に過ごしてください。
新6年の皆さんへ。一学期、最後となる八ヶ岳合宿をたのしんでください。いろいろな行事、一つひとつを充実させてください。学校全体のことをみて、活動をすすめていきます。頼りにしています。
始業式の様子より
2 子どもたちの声を聴く
2年生は、入学式で、1年生へ桐朋小学校の紹介を表現しました。1年生のために、2年生になった喜びをもって、一生懸命練習をしていました。
「うれしくて うれしくて たまらない。たのしくて ドキドキが とまらない。よかった~。」
「はじめはどきどきしたけど、たぶんうまくできました。あたらしいともだちができました。たのしい にゅうがくしきでした。一ねん生と手をつないでたら、一ねんせいだったときのことを おもいだしました。」
「ほんばん うまくいけたよ。一ねんせいがいっぱいいて ドキドキしたよ。4月13日からお手つだいがはじまるから たのしみだよ。わたしは 一ねんせいが にゅうがくしたから わたしは うれしくてたまりませんでした。一ねんせいと ともだちつくりたいなー。つくれたら おにごっことか いろんなあそびをやりたいなー。」
入学式の様子からは、こうした気持ちはわかりませんでした。「学級通信」を読んで、この人はこんなふうに思っていたんだ、考えていたのかなどとわかり、嬉しくなります。
他の学年の人たちはどんな新学期を過ごしているのだろう。3年生の「学級通信」を読みました。
「36人ぜんいんお友だちになれたらうれしいなぁって思った。フルーツバスケットでみんなとしゃべれるようになってうれしかったよ。うんどうかいのみかぐらもたのしみだよ♪」
「クラスがえがきんちょうした。でも、たのしみもちょっとあった。2中のみんなといっしょじゃなくなっちゃったけど、それもいいけいけん。みんなとクラスがえをするからこそ、あたらしい友だちやまたちょっと学べるんだと思う。」
「ぼくは、3日間をふりかえって1日1日がすごくみじかくってあーもうちょうと1日1日がながかったらなーっておもっています。ぼくは、はやくりかやしゃかいなどの新しいじゅぎょうをやりたいです。新しいかん字やさんすうのこともがんばりたいです。」
など書かれていました。思ったこと、考えたことを伝えてくれる。それを新しい仲間と「学級通信」で読み合う。私も「学級通信」から、この人はこうしたことを感じ、考えていたんだと理解できました。嬉しいです。
5年生について、保護者の方よりお聞きしたことを少し紹介します。パートナーとなった5年生は、ドキドキしながら1年生のパートナーに電話をして、入学式の朝の出会いの約束をしたそうです。普段、家族や親せき以外に電話をする機会が少ないため、とても緊張していたと、我が子のことを温かく見守られていました。また、入学式の朝、早い時間に自分から起きていたことなど、パートナーとしてがんばっていることが伝わってきました。
子どもはすてきな存在です。いろいろな経験をして、自分を生き、育っていきます。
入学式の様子より
3 先生たちも学びます
先生たちも、一人ひとりの声を大切にして、お互いの気持ち、考えを出し合い、関係性、園、学校を築いていく中で、安心、信頼、自信、自由を育て、ひろげたいと考えます。
子どもとともに、園、学校を創ることで、子どもたちは主人公、主権者として生きることを学んでいきます。私たちも学んで成長していきたいと思います。
4月はじめ、今年度も「春季研究会」を行いました。今回は、東京大学の一柳智紀先生を講師に学びました。
桐朋小学校では、『学ぶことは楽しい!』『学びの過程や意味を大切にする』『子どもの発達に合わせた教育課程の自主編成教育を行う』などの〈9の柱〉を大切にして、子どもたちの様子から「考える喜びや好奇心を育む」、「誤りを振り返り、修正することを大切にする」、「『わからない』『まちがえた』と素直に言えることが価値となる教室の空気をつくる」、「知識の関連付け、情報の整理、推論を楽しむ経験、視点を変える活動を日常的に積み重ねていく」などを大事に実践をすすめようと話し合ってきました。外部の先生からも学んで、保育、教育をよりよくしたいと考えています。
今回の講師である一柳先生が書かれた『これからの授業研究法入門』第一章から学んだことです。
「授業において、わからなさは重要な学びの契機」「授業の中でわからなさが子どもから出されることは大切な瞬間」51ページ
「前提として、教室の中でわからなさを出すことができるかどうかが重要になります。(中略)わからなさに耳を傾けて応じてくれる聴き手がいるからこそ、わからなさが学びにつながっていると言えます。」55ページ/「「わからないことが大事」だとよく言われますが、そうしたわからなさの価値を共有するだけではなく、実際にわからなさを公的に表明する機会を設けること、またその中でわからなさが丁寧に扱われ応じてもらえることが、わからなさから互いに学び合う上では不可欠と言えます。」57ページ
実際にわからなさを公的に表明する機会、わからなさが丁寧に扱われ応じてもらえることをどれだけ大切にしてきたのかを考えさせられました。今年度の授業で意識してすすめたいと思います。
「話し方と目指す学び」41ページ
「「探索的な会話」と「発表的な会話」の双方が重要。2つを適切に用いることが教師には求められると指摘」41ページ
「他者とともに考え、理解を深めていくためには「発表的な会話」だけでは難しく、「探索的な会話」が必要になってきます。」同ページ
「たどたどしい子どもの語りを単に拙い話し方として捉えるのではなく、今まさに考えている証として見ることで、子どもたちの学びの可能性は広がっていくのではないでしょうか。」42ページ
今まさに考えている証として見る、よく子どもの様子を捉え、大切にしていきたいと思います。
「聴き手が他者とのやりとりの基盤となり、支えていると言えます。」58ページ
「どこからそう考えたの?」「どこで困っているの?」「これどうやるの?」「なんでそうなるの?」という問い。
「教師もまた子どもの言葉に耳を傾け、応じていること」「正解と言えそうな回答の考えがでてきても、すぐに納得するのではなく、教師自身が「よくわからない」と語り、本人や周囲に聴(訊)くことで、より深く理解しようとしていることがうかがえます。」61ページ
一柳さんに学んだことを少し書きました。学びの基本、土台として考えてみたいと思います。
新ばら(年中)の人からのプレゼント。ありがとう!
入学おめでとう。
「きょうからとうほっこ、1ねんせいへ。にゅうがく おめでとう。」
みんなが桐朋小学校に来てくれること、
今日会えること、
「おめでとう」って言えること、
ずっと楽しみに待っていたよ。

パートナーさんから電話がかかってきた時、
はじめて聞く声に、いつもよりちょっとそっけなくなってしまうような
照れくさいような、緊張するような、胸が弾むような、そんな気持ちだったかな。
実は電話越しの5年生もね、とっても緊張していたんだよ。
何日も前から、「なんていうんだっけ」「ちゃんとかけられるかな」「答えてくれるかな」
ってずっとソワソワしていいたんだ。
気づかなかったでしょ?ちょっと平気なふりをしていたかな。
だからね、待ち合わせ場所にいてくれた時は、”やっと会えた”って
思わずにやけてしまうくらいに嬉しかったんだ。

手を繋いで1年生の教室に入った時、飾りがいっぱいでびっくりしたよね。
6年生のみんなが教室をピカピカに磨いてくれたんだよ。
みんながどうやったら喜んでくれるかな〜って考えて、
5年生が一生懸命飾り付けをしたんだ。


入学式前、新しい先生を前に、ちょっと緊張したけど
真っ直ぐに真剣にお話を聞いていたみんな。
もうすぐ入場って言われてドキっとしたけど、
パートナーさんがまた来てくれて、手を握ってくれて安心できたかな。

少しだけダブダブの制服を着るみんなが、
パツパツの制服をビシッと着こなす5年生と手を繋いでいる。
先生たちはそんな5年生を見て、5年生が入学した時のことを思い出し、こんなにも立派に大きく成長したことを、
1年生の襟を正す姿を見て、目線を合わせて「あそこでお辞儀をするんだよ。大丈夫だからね。」と声をかける姿を見て、
目頭を熱くしながら感動していたよ。

4年生が作ってくれた入学式の背景幕には、これからの1年間が楽しみになってしまうような
ワクワクする絵がたくさん飾られていたね。
2年生の表現では、「自分もやってみたいな!」と思う技や活動が溢れていたね。
2年生が力強く言ってくれた、「こまったときは何でも聞いてね」「きょうから仲間!桐朋小学校の仲間!一緒に楽しい学校生活をつくろう!」は
桐朋小学校に関わるみんなが思っていることだよ。

今週も、ゆっくり少しずつ、自分の進み方で
桐朋小学校を楽しもうね!
進級おめでとう。
昨日は始業式。
どんな気持ちで学校に足を運んだのでしょう。
みんなが来る日の朝の桐朋小学校は、
木々がさわさわと揺れ、桜の花びらが飛んできて、しぜんひろばの枝垂桜が揺れながら、その下の川に鴨が泳ぎ、みんなの訪れをワクワクと期待させるような、そんな空気が流れていました。

桐朋小学校に新しい仲間も加わってくれて、新しい友達、新しい先生、新しい教室に
全く同じ仲間だった人も、
なんだか今日はいつもよりピンと背を正してしまうような、そんな張り切った気持ちの人もいたでしょう。
同時に、”変わること”は期待だけでなく不安やドキドキもついてくるもの。
新しい出会いがあれば、これまでとの別れもあったでしょう。
”友達ができるだろうか。新しい学年でうまくやっていけるだろうか。”
そんなこれからへのドキドキも、あっていいの。
感じていいの。きっと誰かも同じ気持ちでいるよ。
そして、そのドキドキもワクワクも
きっと1年後には、違う色に変わっている。
だから今の色を、思う存分抱きしめてあげてね。

始業式では、1つずつの進級を、みんなで拍手でお祝いしました。
今日はどんな1日になるでしょうか。
どんな自分でいられるでしょう。
今日もしぜんひろばの木々といっしょに、みんなのことを待っています。

各種届出用紙の印刷はこちら
~出席停止明けに提出する書類の確認~
※第2種、第3種学校感染症の場合は、「登校許可証」 ・・・ 医師の記入が必要です。
※インフルエンザ、コロナウィルス感染症の場合は、「登校申請書」 ・・・医療機関にて診断後指示された期間療養し、回復が認められた場合保護者が記入します。
★ 「 携帯電話/音声ありGPS携帯届 」の印刷はこちら
受け継いでいく肥後ナイフの伝統
肥後ナイフの学びを通して、子どもたちはこれまで、「安全に使うこと」「正しく持つこと」「美しく削ること」などを意識しながら、少しずつ練習を重ねてきました。
一人ひとりができるようになったことを確かめながら、「できたね」と喜び合う姿が見られ、日々の積み重ねが感じられます。手にした免許証も、子どもたちにとってうれしい励みになっているようです。

そして、その学びを生かして、一年生に鉛筆の削り方を伝える活動を行いました。昨年、自分たちが教えてもらったことを思い出しながら、今度は教える側として関わりました。
やさしく声をかけながら持ち方を伝えたり、「じょうずだね」とたくさんほめたりする姿からは、相手を思いやる気持ちが感じられ、頼もしさが伝わってきました。

一年生からは、「やさしく教えてくれてうれしかった」「わかりやすかった」といった声が聞かれ、安心して取り組む様子が見られました。二年生にとっても、自分たちが受け取ってきた学びを次へと手渡していく、あたたかな経験となりました。
これからも、学校や家庭で肥後ナイフと関わりながら、安全に気をつけて、楽しく使い続けていければと思います。


2026年度のはじまりに [Ⅱ‐458]
左 しぜんひろばのシダレザクラ、右 小学校グランドのソメイヨシノ
4月1日曇り時々雨。しぜんひろばの枝垂れザクラ、グランドのソメイヨシノがきれいに咲いています。同窓会の皆さんからいただいた枝垂れザクラは、今年も私たちの心をたのしませてくれています。
職員室前の花壇では、チューリップが咲いています。園庭や低学年玄関前の八重桜は、蕾がふくらんでいます。
2026年度がはじまりました。桐朋幼稚園、桐朋小学校の人たち、進級おめでとう! 皆さん、どうぞよろしくお願いします。

校内の「被爆桜」を見に行きました
桐朋女子高校の「思奏」のコラム「校内にある被爆桜を知っていますか」を読んで、その場所に行ってみました。はじめどこにあるのかわからず、目印となる門を頼りにあたりを探し、見つけました。
「思奏」によれば、この被爆桜は、2009年、広島にある安田女子中学高等学校(以下、安田女子校)から受けとった桜の苗木が育ったものだそうです。
安田女子校の敷地の中心には、1945年8月6日の原爆の中で生き延びた「被爆桜」があります。余命わずかであった被爆桜から、「平和や希望や生きるよころびをひろげよう」という思いで、苗木を切り取り、交流のある学校に送る取り組みが行われたそうです。
安田女子校と桐朋女子は、ソフトボールで交流があって、苗木を受け取ることになりました。2021年、全国71か所、計84本の被爆桜の苗木があることが確認されているそうです。

<看板に書かれていることば>
被爆桜(ソメイヨシノ)
広島県安田女子高校様より寄贈(2009年)
原爆の惨禍を生き抜いた桜。
広島市認定の被爆樹木の一つ。
2008年、接ぎ木での苗木作りが始まり
翌春『被爆桜2世』として
交流のある学校に贈られた。

しぜんひろばにある「被爆アオギリ2世」
1945年、原爆で被爆(幹の半分が熱線と爆風で焼けたものの、翌1946年に芽吹き、生きる勇気を与えました)しながらも生き抜いたアオギリ(平和記念公園に現存)の種から育てられた苗木です。核兵器廃絶と平和の尊さを伝えるシンボルとして、広島市よりいただき、しぜんひろばに植樹をしました。現在も大きく育っています。
桐朋小学校では、「一人ひとりが民主的な対話を通じて平和を希求し、社会に参加するためのねっこを育みます。地球環境を守る願いをもち、人権を尊重し、お互いのちがいを認め合いながら、共に生きていきます」ということを大切にして子どもたちとの日々を過ごしています。
理工室前のモモ
桐朋学園のある調布市は、いち早く「非核平和都市宣言」を制定した自治体です(1983年)。
《調布市非核平和都市宣言》
世界の恒久平和は人類共通の願望である。
核兵器保有国間で核軍拡競争が激化している今日、核戦争を回避し、原水爆の恐れのない世界を確立することは、緊急かつ重大な課題である。
わが国は、戦争による世界唯一の核被爆国として、また平和憲法の精神からも核兵器の廃絶と軍備縮小の推進に積極的な役割を果たさなければならない。
したがってわが調布市は、非核三原則の完全実施を願い、厳粛に非核平和都市を宣言する。
昭和58年9月27日/調布市議会
現在も世界では戦争が続いています。戦争によって尊い命が奪われ、暮らしが壊されています。
「イラン小学生ら21人犠牲」アメリカ軍のイラン攻撃で、新型ミサイルが使われ、小学生を含む少なくとも21人が死亡と報道(29日ニューヨーク・タイムズ)されました。このようなことがあってはならないのです。
戦争が止まる、なくなる一年にしていきたいです。
採用情報を更新しました
桐朋小学校・桐朋幼稚園の採用情報につきまして、
本ホームページ下部、【教職員募集】よりご確認ください。
おなかでふくらむパンとまなび
総合的な学習の時間では、「はたらく人と仕事」について学びました。冬休みには、家庭の一員として自分にできる家の中の仕事をし、新聞にする活動をしました。そこから、「いつも過ごしている学校では、どんな人が、どんな思いで働いているのだろう」と、子どもたちの関心が広がっていきました。
思い浮かべた仕事の中には、学園内にある「パンのアノーさん」の存在もありました。「パンってどうやってつくるの?」「どんなことが大変なんだろう?」そんな問いが生まれ、実際に体験してみようということになりました。
そこで取り組んだのが、「たき火パン」づくりです。材料を混ぜ、こねる工程では、「まだかな」「つかれてきたよ」と言いながらも、だんだんと生地がまとまっていく変化を楽しんでいました。
パンづくりの大切な工程の一つが「発酵」です。今回は、袋に入れた生地をおなかにあて、腹巻きやマフラーで包んで温めました。「あったかいね」「大きくなるかな」と、自分の体のぬくもりを感じながら大切に抱える姿がとても印象的でした。しばらくすると、生地が少しずつふくらみ、「わあ、ふくらんでる!」と驚きの声があがりました。

パンがふくらむためには、「イースト菌」の働きが欠かせません。砂糖が好きで、あたたかい環境の中で元気に働くイースト菌。その働きによって生地がふくらんでいくことを、子どもたちは体験を通して実感していました。
生地を竹の棒に巻きつけ、たき火でじっくり焼く場面では、熱さや煙に戸惑いながらも、「おいしくなあれ」と願いをこめて、根気よく焼き続ける姿が見られました。少しずつふくらみ、こんがりときつね色に焼き上がっていくパン。立ちのぼる香ばしいにおいに、子どもたちの表情も自然とほころびます。

できあがったパンの味は、きっと特別だったことと思います。
体験を通して、働く人の工夫や苦労、そして仕事のやりがいにふれることができました。子どもたちにとって、心にも残る学びの時間となりました。


(現年中児限定)3/25(水)しぜんひろばで遊ぼう会について
本日のしぜんひろばで遊ぼう会は、予定通り開催いたします。
よろしくお願いします。
※本日、雨の可能性がございます。
途中、雨が降ってきてしまった場合は、ひろばをご覧いただくのみになってしまう可能性がありますこと、ご承知おきください。
教務
第67回 卒業式 [Ⅱ-457]
3月17日、児童72名(67期)が桐朋小学校を卒業しました。おめでとうございます。

保護者、招待者の皆様のご出席をいただいて、桐朋小学校卒業式を挙行できましたことを感謝申し上げます。
卒業生保護者の皆様には、お子さんの桐朋小学校卒業を、心からお祝い申し上げるとともに、あわせて、今日まで桐朋教育に対する温かいご理解とご協力に、厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。
式では、卒業証書授与、同窓生の言葉(桐朋高校1年、卒業生のパートナー学年。あたたかく、未来に向けて励ましてくれました)、PTA会長お祝いの言葉(お祝いの言葉の中には、卒業生の1~6年時のすべての学級通信名が入っており、書かれた内容に感動しました)、お祝いの表現(在校生を代表して5年生。すばらしい表現でした)、卒業生の表現、くす玉わりなどを行いました。
ここでは、卒業生の表現の一部を紹介します。一人ひとりが桐朋小学校での思い出を表現し、それぞれの思いが伝わってきました。
【卒業生の表現】
○一年生の最初の頃はコロナのこともあって、パソコン越しで授業をしていた。あんまり話せなかったけど、学校にいけるようになったらみんなと仲良く話せて、いつも通りの授業ができるようになって本当によかった。最初の自己紹介をよく覚えています。
○一年生のとき、パートナーから電話がかかってきて、ドキドキしながらお話したことを覚えています。はじめてパートナーと会ったとき、すごく優しくて、私も 5 年生になったらこんな人になりたいなと思いました。
○1 年生の思い出。休み時間に、HやYとしぜん広場に行った。1 日 3 回も池ポチャした。
○2 年生から 4 年生にかけてとても熱中したことは一輪車です。テラスで友だちと一輪車鬼ごっこをしたり、新しい技に挑戦しました。まとめの会で一輪車を発表するために、自分達のオリジナルの技を考えたりもしました。一生懸命になって練習したことはとてもよい思い出です。
○ 3年生と 4 年生の頃に担任してくれた先生との 2 年間がとても楽しかったです。特に楽しかった授業は食レポをしたことです。私は昔から食べることが大好きだったから、水丸もちという透明なおもちやゼリーを食べたりして思い出にのこる授業でした。
○4 年生の時。先生に国語の授業で読んでもらった「窓ぎわのトットちゃん」。今でもその物語が心にのこっています。初めて平和について考えはじめたときでした。
○はじめての地球市民の時間では、ウクライナ人のリアとヤンが来ました。私はこの地球市民の授業を楽しみにしていました。リヤとヤンからウクライナのことをいろいろ教えてもらいました。2 人は私にとっての唯一の外国人の友だちです。本当にその日は楽しかったです。
○桐朋小学校では、教科書の内容をただ学習するだけでなかった。実際に体験することで「どうしてそうなるのか」を試してみて、理解することができた。
○音楽で歌を歌ったり楽器を弾いたことがとても楽しかったです。クラスのみんなで、息を合わせて楽器を弾けたときの達成感は忘れられません。先生が歌のコツを教えてくださり、さらに歌が好きになりました。
○6 年生の社会の授業で歴史がもっと好きになりました。模擬投票をしたり、ニュースをたくさん観たりしたことで、時事問題に関心を持てるようになりました。「自学」で社会の授業で気になったことや、クラスで疑問となったことを調べられて楽しかったです。
○毎週金曜日の算数の授業でやっていた「数学者の時間」がとても面白かった。毎週違った頭を使う問題が出ているので、いつもほんとうに頭を抱えながら解いていた。クラスで僕が油分け算のパターンを見つけたときは、とても爽快だった!
○僕は昔から社会科が苦手で大変でしたけれど、6 年生の後半に先生から武士の社会の話を聞いてとても楽しくなりました。今では社会が楽しみになり、とても好きな授業です。
○僕の思い出は、鬼ごっこです。テラスに隠れたり、ゴミ箱の後ろに隠れたり楽しかったです。でも、様々な先生に怒られました。今となっては、全部いい思い出です。中学生になったら廊下は走らないようにします。
○4 東テラスで手打ちを毎日やったのが思い出です。ホームランを打ったときは気持ち良く、アウトになってもすぐに打席に回ってくるから、とても楽しかった。守備はジャンプしてとったりするとナイスプレーで気持ちよかった。
○被爆された笠岡さんのお話を直接聞いて学んだことは、たった 1 つの核爆弾でも14 万人の人が亡くなり、多くの人が悲しんだりしたことです。自分にできることは、戦争の語り継ぎをしたり、戦争にならないように意識することです。
○修学旅行ではたくさんのことを学んだ。戦争で受けた被害だけではなく、日本の加害のことも知ることができた。夜こっそり夜更かしをしたことや、宮島での買い物、大久野島でのウサギとの触れ合いなど、みんなのおかげでとても楽しかった。私は本当にクラスメイトや友だち、先生に恵まれました。みんな大スキだよ。

【お祝いの言葉】(中村より)
これまでの取り組みで、ご家族からの聞き取りをまとめた「自分史」があります。
誕生前、お母さんは、お腹の赤ちゃん、すなわちあなたに会える楽しみから体調の変化を乗り越え、 誕生時には、ご家族みんなが、喜び、幸せをかみしめ、誕生後、大切だからこその苦労や喜びなどが 綴られていました。
話を聞いて、「12年も 前の出来事なのに、産まれる前のことや生まれた時のことを、まるでついさっきの出来事のようにまざまざと覚えていることに驚いた」、「産んでくれてありがとう」、「本当に自分は愛されているな」などと受けとめていましたね。
小学校入学時はコロナ禍で、社会の混乱、休校や分散登校、制限された生活、遊び、パーテーションの使用など、皆さんも、保護者の方も私たちも不安になり、不自由でした。そうした経験も乗り越えて、皆さんは育ちました。
6年間でみれば、身長が20㎝~40㎝以上伸び、体重が10~20㎏以上増えるなど、それぞれのペースで大きくなりました。学びを通して、人との繋がり、知識や技術を獲得し、自分たちの世界を築いてきました。また形として見えにくい、内面、意思、感情、思考など大きく変化させ、信頼感、肯定感、有能感などを育ててきたと思います。
桐朋小学校では、東京大空襲や原爆を体験された方、「難民」として日本に来られた方など、現在を 懸命に生きるたくさんの人との出あいがありました。トピックスの授業では、原因不明で車椅子生活となった中嶋涼子さんと出あいました。
中嶋さんは、他者との違い、障害者への眼差し、環境など、苦しんだことも率直に話してくれました。さまざまな葛藤と豊かな経験をして、「できないことを数えるより、できることを見つけて」、現在、心と社会のバリアフリーを願い活動をしています。
皆さんは、中嶋さんのお話から、「かっこいい」と憧れたり、一歩踏み出す勇気をいたただいて、多様でどの人も大切にする社会のあり方についても考えました。
そして、「私も、少しだけ心のバリアを開こうと思います」と、自分を開こうとしたり、「これからは、私にできること、ありますか? と声をかけたい」と、行動を変えたいと考えました。やわらかな心で考え、自己を表現し、他者との関係をつくっていこうとする皆さんです。
何より、やりたい、やるぞという気持ちで、前に進もうとするエネルギーがあって素敵です。
皆さんが過ごした桐朋小学校は、自身の人生の主人公となり、社会のつくり手となりゆくための根っこを育てることを目標にしています。
民主的な対話を通じて、平和を創る。地球環境を守る。人権を尊重し、お互いを認め合いながら、共に生きていく大きな願いを持っています。これからも、皆さんといっしょに大切に築いていきたいです。
これから、中学生時代という類を見ない激動と成長の年を過ごされるでしょう。
あなたの未来は、あなたの意思で切り拓くあなた方のもの。世界に一人、歴史の中で自分のことを価値ある存在として、自分自身が認められることを大切にしてください。
それから、あなたは一人じゃありません。ご家族、友だち、仲間、先生、いろいろな人と出あい、繋がりがひろがります。
自分は自分であって大丈夫。なりたい自分を大切にして、進んでいこう。
応援しています。
保護者の皆さんは、これからも、子どもたちの一番の見方で、子どもたちが安心していられるよう、よろしくお願いします。
最後に、ここにいる全員で、大きな、あたたかな拍手で、卒業をお祝いしましょう。「卒業、おめでとう。」


卒業式の写真を⒉枚。その他、6年生「桐朋小 線対象、点対称デザイン」作品の写真4枚。最後の2枚は、幼稚園進級式でのお祝いの合図で変化する絵作品(左はたんぽぽの絵から、右はばらの絵からこの絵に変化)