投稿者: tohoblog
地区14・15・16班の保護者の皆さんへ
〔在校生・保護者専用ページ〕の【全ての保護者の方へ】にて、第2回地区懇談会についてのお知らせをご確認ください。
初等部の『インクルーシブ教育』をつくるための学び合い[Ⅱー356]
8月28日(月)より、教職員全員で2学期の準備をすすめています。2学期、皆さんに会えることを楽しみにしています。
高学年玄関の壁画「…この学校の先生・子どもたちが、きっとたいせつに思っているであろうことは、なんとなくわかります。おたがいの愛情や、豊かな思いやりの心は、なにものにもかえがたい宝物です。そんな宝物がいっぱいつまった、花車のような学校のイメージが、みんなにとどくといいなあと思っています」(奥山雄輔先生)
30日(水)は、東京慈恵会医科大学副学長(解剖学講座 教授)、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構副理事長の岡部正隆先生をお招きし、『色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン~色覚が異なる人たちへの配慮と工夫』を学びました。岡部先生は、桐朋小学校出身、1-2年5-6年担任は遠藤精一先生、3-4年担任は森孝一先生、美術の浅井直江先生、保健室の藤尾真由美先生、理科の渡辺泰夫先生、渡辺幸広先生にお世話になったそうです。小学校時代のお話を聞きながら、岡部先生は、好きなことに没頭して、自分は大切にされるかけがえのない存在であると感じてこられたんだと思いました。
岡部先生のご講演内容は、〇「異常と言わない」色覚の呼称について、〇色が見える仕組み、〇色弱の人の色の見え方、〇色弱の人の頻度、〇色弱の人の色覚は劣っているのか、〇色弱の人は何に困るのか、〇カラーユニバーサルデザイン(CUD)、〇学校における配慮と指導、〇家庭での工夫 などでした。
学び、心に残ったことがたくさんあります。「「色覚異常」という言葉は医学用語です。一般社会において使用する必要はありません。」、「「色弱」は感覚の多様性の一つです。」、「色弱者とは、色に配慮されていない社会における情報弱者という意味です。」、「色の見える仕組みーP型・D型色覚の人にはどう見えているの?」では、どのように見えているのかわかりました。
「P型・D型色覚の頻度」は、「男性・日本⇒20人に1人(5%)、6111万人のうち305万人」「女性・日本⇒500人に1人、6359万人のうち13万人」、「P型・D型色覚は40人学級に1人いる」と理解することができます。そして「P型・D型色覚の人の方が見分けるのが得意な色がある」、「社会がP型・D型色覚の人に適応していない」ため、困ることも具体的に理解できました。
そして、「鉛筆の文字に赤字で訂正した場合、「赤」と「黒」は見分けにくいため強調されていることに気がつかないので、赤ではなく朱色に変えよう。採点の赤ペンは朱色に近い太いペンを学校として用意しよう。」カラーユニバーサルデザインとして、「できるだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。選ぶためにアブリの活用をする。」「チョークは、駄ストレスeyeチョークがよい」、「色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。」「グラフ・図表は「色+形の違い」を併用する」、「色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする」など、具体的な対応も理解しました。
学校における配慮と指導では、幼稚園、学校は「異なる感覚を持つ人々が協働する社会の実現」を目指すためと言われ、「P型・D型色覚の児童は1クラスに1人いる」と捉えて、「色の見え方が違うことでP型・D型色覚の児童が困ることのないように学習環境・指導方法を配慮する。」ようにしていきます。
岡部先生(上 写真)より学んで、初等部の『インクルーシブ教育』を考えていきます。
『インクルーシブ教育』とは、「多様な子どもたちがいることを前提とし、その多様な子どもたち(排除されやすい子どもたちを含む)の教育を受ける権利を地域の学校で保障するために、教育システムそのものを改革していくプロセス」(2005年、ユネスコ)と考えます。
私たちの保育、教育は、「すべての子どもは多様である」、「多様な子どもたちのニーズに合わせて、教育システムそのものを変えていく必要」(があるが、すぐに変えていくのは難しいこともあります)、「理想に向けて歩むプロセスそのものが『インクルーシブ教育』(教育の枠組み自体をインクルーシブにしていくための議論が欠かせない)」と考え、取り組みます。
ところが、私たちの社会や保育、教育の実際は、「多数者」「多数派」に合わせてつくられていることもたくさんあります。私たちは、「多数者」「多数派」側の集団に属していることで、「労なくして得る優位性」=「特権」を持っていると考えられます。今回の岡部先生の講演からも気づかされました。「配慮を欠いた色使いで不便を強いられる人は多いが、外見上分からないから社会の理解も低い」(東京新聞2002年1月7日「色覚障害者に配慮欠く図解…発表者も損ですよ」)と。
では、『インクルーシブ教育』を考え、話し合い、つくっていくうえで、初等部、桐朋学園の保育、教育では何ができるのか。4点あげます。
●自らが持っている「特権」に気づく学びをすすめる。「マイノリティ属性の当事者」の声をたくさん聴いて知っていくことをすすめます。
先ほどご紹介した新聞記事で、岡部先生は、「これまで学会の席上などで分かりにくい図解を見ては不満を覚えていた」、「学会参加者の何人かは特定の色の区別ができない。論文を審査する人が図解を理解できないことだってある」、「配慮を欠いた色使いで不便を強いられる人は多いが、外見上分からないから社会の理解も低い」(同上、東京新聞2002年1月7日記事)と述べられています。具体的に知ること、学ぶことをすすめていきます。
●「隠れたカリキュラム」を自覚して見直すことを。
私たちの日々の言動や教育活動そのものが無自覚のうちに差別や偏見をつくり出していないかを考えていきます。
●一人ひとりが異なることを前提にした学級づくり・授業づくりをすすめよう。
今回のご講演では、「色覚は感覚の多様性の一つであり、血液型と同様、様々なタイプがあります。けれども、正常色覚とされる多数派の子どもと、色の見え方が異なるため、色覚の差異を超えて、子どもが同じように学べるようにするには、学校でも工夫や配慮が必要と言えます」ということなどを学びました。
●「構造的な差別」について、子どもたちと共に考えていくことを。
なぜ差別は起こり続けるのか、構造的な差別を断ち切るためにどんなことができるのかを子どもと考えていきます。
私たちは、初等部、桐朋学園における『インクルーシブ教育』を考え、話し合い、つくることを目指したいと思います。
夏休み、しぜんひろばを専門家にみてもらいました。
笑顔でつながる〜カザフスタンの先生との交流〜
1学期末、カザフスタンからお客様を桐朋学園にお迎えしました。
首都アスタナにある3つの学校の先生方、20名を超える大視察団です。
幼稚園児から芸術短期大学生までが一つのキャンパスですごす本学園にご興味をもたれたとのことです。
午前中は初等部をご案内しました。
3年生が張り切って歓迎会を開いてくれました。
自学ノートでカザフスタンの言葉を調べてくれた人もいて、
「ようこそ!」の気持ちポスターにして、みんなで呼びかけの練習もしました。
日本のことが伝わる歓迎をしようと知恵を出し合って、
限られた時間の中で、コマやけん玉、一輪車、
そして絶賛練習中の民舞「みかぐら」の一部分などを次々と披露しました。
3年生の張り切りは十分に伝わったようで、
あまりの暑さに少し疲れ気味だった視察団の先生方の目が輝いて、一気に笑顔が溢れていました。
幼稚園もご案内しました。
テラスでお寿司やさんをしていた子どもたちが、おいしい握りを気前よくご馳走してれました。
「おいしい、おいしい!」ともぐもぐ。にこにこ平らげてくれたので、お店の人たちも満足そう。
お礼に、と、かわいいうさぎの絵を描いてくれました。
言葉はわからないけれど、うれしい気持ちは互いに十分に届け合うことができました。
音楽室もご案内しました。
6年生は歌の紹介や歓迎の気持ちを英語でスピーチしました。
日本の春の景色を描いた「♪朧月夜」
沖縄の自然と、歴史にもまれながらも逞しく受け継がれる沖縄魂を歌った「♪芭蕉布」
1学期にたくさん練習した「♪見えない翼」
心を込めた歌に、みなさんしっかりと耳を傾けてくださいました。
最後は、カザフスタンの伝統楽器「ドンブラ」を演奏してくださいました。
2弦の素朴な作りなだけに、しっかりと演奏するのは難しそうです。
楽器は高価だけれど、伝統を受け継いでいくために、最近は学校のカリキュラムにも取り入れているのだとか。
ひとつ質問すると、伝説、歴史、風習、いろいろな分野に触れながら熱心に教えてくださっって、あっという間に時間が過ぎていきました。
これまで意識する機会が少なかったアジアの隣国「カザフスタン」。
民族衣装の帽子は、遊牧民のテントの形を模しているのだそうです。
羊の骨を放り投げて、お手玉遊びのようにキャッチするゲームも教わりました。
一つの遊びからだけでも、その土地ならではの生活、景色、気候、を想像することができました。
事前にあつめた文字の情報では到底わかりえない、人と人とが目を合わせて触れ合う大切な経験となりました。
8/26(土)WEB説明会をお申し込みの方へ
本校のWEB説明会にお申込みいただいた方へ5点ご案内です。
※大変申し訳ございませんが、すでに満席のためこれからの追加申し込みは受け付けておりません。
①当日10:00~20:00に、HP内の右下部にあるバナー「WEB説明会 会場」をクリックしてください。クリックするとパスワードが求められます。ご入力の上ご視聴ください。(スマートフォンの場合、ページ最下部、黄色のバナー「学校案内電子ブック」の下にあります。)
説明会開始時と終了直前など、閲覧者が集中してしまうと動画の閲覧に時間がかかってしまうことがあります。大変恐れ入りますがその際は、改めてご覧いただけますと幸いです。
②パスワードは、申込時に送信した「申し込み完了メール」の最後にあります。再発行はいたしません。
③ご家庭内でのご視聴に限ります。録音、録画、転載は禁止します。
④ご視聴方法等の問い合わせは当日10:00~12:00に限り小学校職員室(03-3300-2111)でお受けします。
⑤アンケートのご回答にてご参加の確認とさせていただきます。
ご視聴後、本HPにある紫のバナー「▷説明会、体験会予約画面」よりログインし、「マイページ」へとお進みいただき、アンケートを送信してください。
※アンケートのご回答期限は8月30日(水)23:59までです。
ご視聴お待ちしております。
教務
”あさがお”にエール!
1学期の1年生のクラスの様子です。
4月に種まきしたアサガオが、すくすく育っているころ…
朝の教室のテラスは、”マイあさがお”の様子をいち早く知りたい子どもたちで、にぎわっています。
そんな中。
「これかれているのかなあ・・・。」
ある女の子が、アサガオの鉢の前でしゃがみこみ、何やら困った様子で見つめています。
視線の先を追うと、柔らかく発芽した双葉の上にのっている茶色っぽいものが。
「だいじょうぶだよ。これってね、たねのぼうしなんだよ。」
その子が心配していた〈枯れているように見える双葉〉は、発芽した双葉の上に種の一部がくっついている状態のものでした。
「こうやって、たねからはっぱがでてくるんだね。これはめずらしいね~!」
と話しかけると、
「へえー!」
目をまん丸にして声をあげ、ぱあーっと笑顔が弾けました。
まるで、一足早く開花したアサガオのようです。
すると、今度は空に向かって両手を広げ、
「がんばれー!がんばれー!」
そう言いながら、ぼうしつきの双葉に向かってエールを送り始めたではありませんか。
少し前に観察した、あんなに小さな種から葉っぱが出ていることへの率直な驚きを覚えつつ、アサガオの種と同化しているように見えました。
まっすぐに、そしていっしょになっているように。
アサガオも子どもたちものびていく。
初夏の光と緑がまぶしい朝でした。
子どもの遊びを考える [Ⅱー355]
『子どもの遊びを考える 「いいこと思いついた!」から見えてくること』(佐伯 胖編著、北大路書房、2023年)を読んだことをきっかけに考えてみたことです。
本書の帯に、「「遊び=自発的な活動」というのは本当か?!」と書かれています。私は、「遊び=自発的な活動」で「=」とは捉えていないものの、遊びの意味として「自発的な活動」があると捉えています。遊びについて、「子どもの自己決定の機会に出会い、実現する喜びを味わう。これはまさに「生きる力」を身につけていくプロセス」と考えて大切にしています。
「=」と捉えていないのは、「自発的な活動」の他に、遊びには授かったいのちを活き活きと輝かせる、いまを夢中で生きる、「何もしない」(ブラブラする権利)ことなどがあると捉えているからです。
本書を読み、あらためて遊びについての理解を深めることができてたのしくなりました。本書において矢野勇樹(本書「第1部「いいこと思いついた!」の理論的背景」を執筆)は、子どもの「いいこと思いついた」場面をきっかけに、「遊び=自発的な活動」と捉えられない見方を示してくれます。
矢野によれば、「それは、その人が生きている現在の状況や文脈、これまでの歴史など、当人を取り巻く関係の網目の総体が少しずつ変容することによって主体に起こる変化の結果、「いいこと思いつく」という現象が浮かび上がってくることと言えるでしょう。いいこと思いつく「わたし」というのは、中動態における主体です。周囲の状況と関係しながら存在する主体であり、周囲の事物との関係があるがゆえに、「コレ」とは指し示せない何かから影響を受け、いいこと思いついてしまう存在なのです。そして、思いついたその瞬間には、その思いつく出来事を実行したくなっている。」118~119ページ と書かれていました。
この一文のなかにも、「中動態」「関係」など大切な見方が示されていますが、この結論に至るまでに、「行為の出発点を私のなかにある意思だと見なす考え」、「遊びを意思と解釈」、「能動―受動の二項対立」など、何回も私自身の見方を問い直されました。とってもおもしろい本でした。
今後も子どもの「遊び」の捉えを豊かにしていきたいと思い、学びます。
*幼稚園教育要領解説には、「自発的な活動としての遊びにおいて,幼児は心身全体を働かせ,様々な体験を通して心身の調和のとれた全体的な発達の基礎を築いていくのである。その意味で,自発的な活動としての遊びは,幼児期特有の学習なのである。したがって,幼稚園における教育は,遊びを通しての指導を中心に行うことが重要である。」などと書かれています。
かわいそうなゾウ
桐朋っ子が大好きな紙芝居。
お昼ごはんの時間に紙芝居上手の先生が、クラスに読みに来てくれるのを楽しみにしています。
この日は、2年生が「かわいそうなゾウ」という戦争中の動物園の物語を聞きました。
戦争中に生きることができなかったゾウのお話です。
お話を聞く中で「かわいそう」「なんで」「ひどい」そんなつぶやきが聞こえてきました。
お話が終わった後、紙芝居を読んでくれた先生から
「戦争について知っていることはある?」と質問をされると、ぽつりぽつりと声が聞こえてきます。
「ロシアとウクライナのこと・・・」
「自分のおじいちゃん、おばあちゃんのこと・・・」
先生からは、「夏休み、みんなも戦争のことを考えてみてね。」とお話がありました。
8月15日。
今日は戦争と平和について深く向きあう一日です。
3年生の栽培活動
3年生の畑では、ミニトマト、ナス、空心菜、ピーマン、キュウリ、スイカ、シシトウ、トウモロコシ、オクラなど、たくさんの種類の夏野菜が元気に育っています。
5月に、みんなで畑を耕し、土をふかふかにして、夏野菜の苗を植え、大切に育ててきました。
雑草を毎日抜き、水を十分あげ、収穫できることを楽しみにしてきた子どもたち。
一学期の最後に、トマト、ナス、ピーマンやオクラなどを収穫し味わいました!
夏休みも水やり・草むしり・収穫に子どもたちがやってきます。
何が穫れるかな?
8月6日、8月9日 [Ⅱー354]
現在も1万発以上の核弾頭が世界には存在し、ロシアのウクライナ侵略が続き、核使用も心配される日々です。
写真はすべて桐朋小広島修学旅行で撮影したもの
8月6日、広島平和記念式典では、子ども代表2名が「平和の誓い」を宣言しました。子ども代表勝岡さんの曽祖父は仲間を失い、「なぜ、自分は生き残ったのか」と、自分を責めました。「原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、生きていくことへの苦しみを与え続けたのです」。
報道によれば、勝岡さんの曽祖父は、「旧陸軍被服支廠」で被爆後、川から死体を引き揚げて火葬する作業に当たります。遺体は1日で二百体ほどの時もあったと知り、衝撃を受けた。/「曽祖父は「なぜ自分は生き残ったのか」と苦悩した。「ひいおじいちゃんが死んでいたら、お母さんも私も生まれていなかった」と、勝岡さんは語ります。宣言では、曽祖父の体験を一人でも多くの人に知ってもらいたいと述べていました。
8月9日、長崎平和宣言では、「「七十八年前に原子雲の下で人間に何が起こったのか」という原点に立ち返り「今、核戦争が始まったら、地球に、人類にどんなことが起きるのか」という根源的な問いに向き合うべき」とあります。
長崎「平和への誓い」では、工藤さんが被爆時(当時、7歳)のことを語りました。そして、「被爆から十年余りたち、次第に体調崩していった父は肝臓がんと診断され、三ヶ月程の闘病の末、亡くなりました。」、「その後、母と姉、弟、そして被爆時、母の胎内にいた妹までもが、相次いでがんで亡くなりました。私自身も三年前、肺がんの手術を受けました。たった一発の原爆で、長崎ではおよそ七万四千人、広島では十四万人が亡くなり、生き残った人々の多くも、今なお、さまざまな後遺症に苦しんでいます。」と述べています。
工藤さんは、「平和の誓い」のなかで、「今、わが国には、被爆者の願いをしっかりと受け止め、核兵器廃絶と平和な世界の実現に向けて活動を続けている高校生がいます。高校生平和大使、高校生一万人署名活動をしている若者たちです。さらに私の住む熊本県では高校生が「ヒロシマ・ナガサキピースメッセンジャープロジェクト」と題して、同世代や下の世代に向けた平和学習の出前授業も行っています。/その若者たちの姿に勇気づけられ、私は未来への希望の光を感じています。」と、「希望」を語りました。
世界に目を向けると、核兵器のない地域、地帯が築かれてきた歴史があります。中南米の国は、「地域では核兵器を作ることや持つこと、実験することを禁止する」(ラテンアメリカおよびカリブ核兵器禁止条約)に参加しています。核兵器をもっている国(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)も「中南米の国々に対しては使わない」としました。
他に、中央アジア非核兵器地帯条約、東南アジア非核兵器地帯条約、アフリカ非核兵器地帯条約、南太平洋非核地帯条約も築かれました。しかしそれらの条約では、核兵器をもっている国の批准が課題です。
この夏、「核兵器と戦争のない世界をめざして学び交流するサークル 高校生平和ゼミナール」の活動ドキュメンタリーDVD『声をあげる高校生たち~核兵器禁止条約に署名・批准を~』を観ました。高校生らが「核兵器と戦争のない世界」を求め、街頭や学校で署名を集めています。
各地の平和ゼミの活動は、「被爆者や戦争体験者のお話を聞いたり、戦争遺跡のフィールドワークを行ったり」、「核兵器や環境問題、憲法をめぐる問題などについて学び交流」しています。「2021年7月から日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める『声をあげよう!高校生署名』に取り組」み、「2022年8月に13642筆の署名を外務省に提出し、渋谷でアピールウォークを行」うなども知りました。
8月6日、8月9日、声をあげることで世界をかえていきたい、地球上から核兵器をなくしていきたいと思います。
外国語活動~通じ合うことの喜び~
1学期終業後の5日間、5・6年生の特設外国語の時間がありました。
日々の外国語の授業とはまた一味ちがって、ネイティブの先生と一緒に英語を学んでいく時間です。
日本の先生との授業に慣れている子どもたちは、ちょっと(かなり?!)緊張気味。
日替わりで4人のネイティブの先生から学んでいきますが、それぞれのユーモア溢れる授業に、次第にリラックスしていき、会話が増えていきます。
例えば、先生の故郷について紹介されたとき、
「○○の国で、有名な食べ物は何ですか?ってどうやっていうのかな。」
「食べ物だから、単語のfoodと…What~も使ってみるのはどう?」
子どもたち同士でひっそり話し合いながら、今わかる単語を使い、頑張って質問します。
そして、見事会話が通じた時の嬉しそうな笑顔がとても印象的でした。
みんなでゲームをするときも、ルールはすべて英語で説明されます。
“Shopping Games”
お店グループと、お客さんグループに分かれて、買い物をするゲームが大盛り上がり。
「Do you have curry and rice?」
「もう売り切れですって、何ていうの~?」
先生とだけではなく、子どもたち同士でも英語で会話しながら、通じ合う喜びや楽しさを味わうことができました。
先生の言っていることが完ぺきにはわからなかったけれど、優しくくりかえし教えてくれたので、英語がまた好きになりました。
伝えたいことを英語に直すのは難しい。だから、もっと勉強して世界のいろんな人と話せるようになりたい。
この素敵な出会いを通じて、子どもたちの世界がまた一つ広がり、学びたい気持ちが育まれていきます。