美術展の作品、コメント ~その人の思いや考えを知る [Ⅱー331]

美術展の作品には、その人のコメントが掲載されています。作品をみて、コメントを読むと、作品への気持ちや考え、過程での試行錯誤、対象を選んだ理由など、いろいろなことがわかり、その人と作品に対して理解が深まります。金、土、月の3日間、一人ひとりの作品とコメントをじっくり見ました。少し紹介します。

さいしょは、さかなをやろうとしたけど、できないことがわかると、しましまをつくりました。

長い間がんばって練習してきた『みかぐら』なので、がんばってかきました。

黒のこさがいろいろあって、かくのがむずかしくて、何回もかきなおしました。

この絵に描かれている字は五・七・五とリズムがよくなるように考えました。また、かぼちゃをリアルに描くため色をこくしました。

ここを歩いた時、とてもきれいで、思い出に残っているので、この絵にしました。」(八ヶ岳合宿)

僕がこの作品を選んだ理由は、運動会の七頭舞で踊ったことが一番の思い出だったからです。

私は絵を描くのが苦手ですが、このシクラメンは優しい色あいで、とても気に入っています。

 

本校では、対象との出あい、心のふるえ(感動)を大切に取り組んでいます。美術科「カエルの日光浴」(『桐朋教育54』より引用)を例にすれば、

「子どもたちは、ただ見て観察するのではなく触ったり、持ったり、逃げたのを追いかけたりしながら、カエルを感じます。あのカエルを持った時の感触は、持った人でないとわかりませんあの臭いにおいも嗅いだ人でないと、本当にはどのようなものなのかは、わからないのではないかと私は思います。とにかく子どもたちは、触ったりつかまえたりしながらこの生き物を感じ、観察するのです。」

「一通り遊びながら観察したら次はスケッチをします。大人は頭で論理的に考え、カエルの体のつながりを理解しようとしますが、子どもたちの多くは、感覚的です。パッと見て、足の曲がり方が、つじつまが合っていなくても、感覚的に自分の思うものに合致していれば「うまくできた」と感じます。私はそんな風に感覚的に描かれた子どもの絵はものすごく面白いと感じますが、皆さんはいかがでしょう。中略 /この感覚的に描いて生まれた行為を繰り返しながら子どもたちは成長していきます。」となります。

本日の美術展保護者鑑賞について

本日の美術展は予定通り開催します。

お足元に気を付けて、暖かくしてご来校ください。

・鑑賞時間は学年、クラスの指定があります。案内をよくご確認ください。

・IDカード、スリッパなどお忘れなく。

・お子さんと合流される方は、各クラスに直接迎えに行ってください。

(事前に連絡帳でお申し出のあった方のみ)

 

教務

本日の美術展について

先ほど、調布市の大雪注意報が、大雪警報に変わりました。

しかし、警戒すべき時間は「昼過ぎから」ということです。

本日の子どもたちの下校は、急な変更による混乱を避けるため予定通りとします。

また、交通機関も現時点で平常通り動いていることから、午後の鑑賞も予定通りといたします。

みなさま足元にお気をつけていらしてください。

桐朋小学校 教務

もうすぐ美術展 [Ⅱー330]

美術展では、授業で制作したものの中から「描く」「つくる」の作品を一人ひとりが選んで展示します。

 

1年かく 「画用紙のへんし~ん」「金魚鉢と金魚」「土の中の動物や虫のおうち」「版画・ローラー遊び」「柿の色作り」「絵描き初め」。1年つくる 「おいしいランチ」「ねんどのおやつ」「モンスターのパペット」「山のおみやげ」「おりもの」

2年かく 「きれいな海のきれいな魚」「自転車にのって行ってみたいな」「見て描くカメ」 2年つくる  「空想のお家」「紙工作ジオラマ」「粘土の鈴」

3年かく 「大きな春の木の下で」「いろいろこいのぼり」「あじさい」「たなばたかざり」「ザリガニと遊んだよ」「なつの思い出」「みかぐらをおどったよ」「ステンドグラスのように」 3年つくる 「すてきな植木鉢」「楽しい屋台作り」「動くどうぶつ」「アルミランプシェード」「手ぶくろをおる」「心のおにをやっつけろ」

4年かく 「絵巻物」「消防自動車がやって来た!」「カエルの日光浴」「一版多色刷り木版画ー生き物たちの不思議な世界」「スニーカーのデッサン」 4年つくる 「世界にひとつのオリジナル黒板」「動物の貯金箱」「ふくろを織る」

5年かく 「窓の向こうの世界」「見て描く 手のデッサン」「木版画 好きな動物のいる風景」「秋の絵手紙」 5年つくる 「魔よけのかお」「スポーツその時、その一瞬」「すてきなカリンバ」「絵を織る」

6年かく 「チョークで描く~こころ落ち着く風景を」「わたしの『一字』」「パートナーに読む絵本づくり」「炭でリラックス」「七頭舞を踊ったよ」「見て描くシクラメン」「思い出の風景・校舎・八ヶ岳」 6年つくる 「一生一碗」「一枚の板から」「はりこでランプ‥オブジェ創り」「アルミレリーフ彫刻」

子どもたちは、創意工夫をしながら、楽しみ、時に踏んばり取り組んできました。日々の授業では、一人ひとりが完成に向けてめあてを持ち、誠実に取り組むように声をかけてきました。

子どもの作品に耳をかたむけると、どのようなことがきこえてくるでしょう? 作品から、子どもたちの息吹を感じていただけると嬉しいです。

ひろがるハーモニー

6年生は、アルトリコーダーと歌のミニ発表を行いました。

音楽会は隔年開催ですし、十分にスペースが確保できない音楽室での参観は難しいため、クラス懇談会に来校される保護者にプレイルームで聴いていただくことになりました。

 

1学期からコツコツと練習してきたとはいえ、人前で演奏するとなるといつもとは違う集中力と覚悟が必要です。

冬休みを挟んでしまったため、3学期の授業は思い出すところからの開始です。

パートを決めて、となりの人と助け合いながら突貫練習をして迎えた本番。

3年前の音楽会では、小鳥を模したかわいらしい掛け合いの歌を披露していた人たちが、ぐんと大きくなって、力強い大人の声になっていることに、感慨を覚えました。

毎日接している私もそうなのですから、久しぶりに6年生が集団で並んだ「生」の姿を目にするおうちの方は、より感じられたのではないかと思います。(授業参観中の撮影はお断りしているのですが、せっかく揃う場でしたので演奏の合間に写真タイムを設けると、記者会見のようなシャッター音が響いていました!)

歌うことに少し抵抗を感じやすい年代に入ってきた子どもたちですが、みんなで声を合わせて、目の前の人に届けようという気持ちが素直に伝わってきました。(○○のお母さんがまだ来てないよ、と心配する声が聴かれたりして、ほほえましい場面もありました。)

自分の声を大切に。みんなの響きを大切に。これからも音楽を身近に、豊かに味わっていってほしいです。

下校しました

1月31日(火)17:00更新

登下校に小田急線を利用する児童の保護者の方へ

小田急線 新宿駅~向ヶ丘遊園駅間の運転見合わせは、16:30に全線再開になりました。

16:45に学校を出て、教員が残っていた児童をバス停まで引率しました。

自宅に着くまでにもうしばらく時間がかかると思いますが、よろしくお願いします。

冬休みの風景を短歌で

5年生の国語では「百人一首」に取り組んでいます。

それに先立ち、冬休みに印象に残ったこと、見た情景などをテーマに初めて短歌を詠んでみました。

授業で読み合ったり、短冊にして飾って見合ったりしています。

「そうそう~!」「わかる~」「へえ~そうなんだ」など、三十一文字から共感し理解を広げてみました。

*クリスマス 早くねないとと 思っても なかなか寝れぬ 一夜だった

*クリスマス いつもの2倍早起きだ そしてまた寝る けっきょく9時だ…

*サンタさん 毎年くれる プレゼント 大人になったら お返しするね

       ――クリスマスのプレゼントも子どもの楽しみ!何歳までもらえるのかな~

 

*除夜の鐘 心新たに 新年の おみくじ引いて 中吉でした

*はつもうで いつもワクワク おみくじは 今年は中吉 まあまあな年

  ――ほどほどがよろしいようで。

 

*お正月 もらってうれしい お年玉 親があずかり どこかに消える

*お年玉 祖母 叔母 父に もらったよ 使い方は 貯金一択!

*お年玉 どう使うかを 考えて ためておくか 一気に使うか

*お年玉 寄付に使った 二千円 早く戦争 終わるといいな

  ――お正月の代名詞ともいえるお年玉。どう使うか、子どもにとっては大問題!

 

*お正月 年下お世話 なにするか わからないから 目が離せない

*妹と いとこのお世話を たのまれて 私はつかれ 二人は元気…

  ――家族や親せき、お客様が集まることの多い冬休み。お兄さん、お姉さん方はお疲れさまでした!

 

*祖父の家 行くと部屋には 大量の 健康器具が あふれて歩けず

*祖母の家 久々だった なつかしい お互い共に 年月をえた

  ――なかなか行かれなかったおじいちゃん、おばあちゃんのお家。久しぶりに行ってみると…。

 

*そう言えば 宿題ぜんぜん やってない 一日三枚 まだ間に合うぞ

*今短歌 考えている 五の言葉 見つからなくて 困っているよ

  ――楽しいことの合間にも頑張ったね、宿題。

 

*夜八時 あたたかくして ジョギングに マスク外して しんせん空気

*がたがたと ゆれるジェンガに ぞっとする いつかいつかと 見守るみんな

*福笑い 平和にほっこり 変顔で 勝ち負けなしで みんな笑顔

  ――コロナ禍でもそれぞれの過ごし方で冬休みを楽しんだようですね。

 

 5年生のまとめ、6年生に向けての3学期。

短いけれど充実した学びと活動をみんなで創っていきましょうね。

小田急線運休のおしらせ

1月31日(火) 15時15分現在

経堂駅での人身事故のため、小田急線の上下線(向ヶ丘遊園~新宿間)が運休しています。

まだ下校していない児童(地区14班)は、運転再開まで校内にとどめおきます。

再開は15時45分の予定とのことです。

 

教務

 

1月27日(金)半日研究会 [Ⅱー329]   

桐朋幼稚園、小学校では、年に複数回、半日研究会を行っています。1月27日の半日研究会は、4つのブロック〔幼稚園「4歳児の生活」、低学年「1年生 総合< 仲間と手を携え、自ら探究するとうほっ子の育成>」、中学年「4年生 国語・総合」、高学年「5年生 総合<心と体の学習>」〕で行いました。私は、中学年「国語・総合<ローマ字学習・パソコン操作をまとめの会のパワポ作りへ生かす>」に参加しました。

自分たちが学びをつくる

この授業は、4年東組の人たちが3学期のまとめの会に向けて、2学期の終わり頃からクラス会議を行い、自分たちのやりたいことを話し合い、実現させる過程のものでした。やりたいこととは、「各教科で学んだことをパワポにまとめる。」「みんなで1つの劇を創り上げる。」「それを保護者の方に見ていただく。」ことです。「各教科で学んだことをパワポにまとめる」ために「ローマ字学習」「パソコンの基本操作」「写真の撮り方」「写真の選び方」などを経験します。今回の授業は「ローマ字学習」「パソコン操作」でした。

学びつながる

今回の学習は、3人組を中心にすすめていました。「各教科で学んだこと」を話し合い、文章にまとめ、それを「パワポ」にするためにローマ字入力をします。たとえば「っ」の表記はどうすればよいか思考錯誤しました。いくつか試してみて、うまく表記できた時はたいへん嬉しそうでした。また、漢字変換する時にいくつも候補が出され、どれを選択するのか話し合いました。子どもたちの学ぶ楽しさやお互いが助け合い、学び合う姿がよく見られました。パソコンキーボードに慣れておらず、文を打ち込むのに時間がかかる人もいましたが、その人が行うのをじっと待つ周りの人の姿もありました。

学ぶことで豊かな世界がひろがる

子どもたちは3年生からの外国語授業で楽しみながら英語(アルファベット)と触れ合ってきました。そして4年生で「ローマ字をはじめてやったけど、自分の名前を見ないで書けるようになってよかった。」「ローマ字は英語だと思っていたから、日本語でびっくり!! たしかに駅にローマ字で駅の名前が書いてあるから。」「今日は、小文字をやったよ。大きさも形も少しちがうけど、読み方は同じ!! でも、O→oやS→sとか、かわらないのもある!」など、いろいろな発見をしています。また、母音音、子音音、濁音、半濁音、拗音、促音、長音、撥音など改めて大切に学ぶことができ、学び深められたことも良かったです。

学ぶことで世界がひろがる、深まる楽しさをこれからもたくさん味わってください。

まとめの会に向けての豊かな学びの過程を見て、まとめの会がたのしみになります。

みんなでつなぐバレーボール

高学年の体育では、バレーボールの授業が行われています。今日は6年生の様子から。

4人学習班を1チームとし、3VS3のゲームを行っています。得点ごとにローテーションし、相手コートに返球するまで必ず3人がボールに触ることをルールとしました。

 

バレーボールは球技の中でも難易度が高い運動ですが、ルールを工夫し、全員が参加できることを大事にしています。例えば、レシーブはキャッチでOKにし、トスはオーバーハンドですが「い~ち!」と数えるまでボールを保持してからトスをあげてよいなどです。これによって、強打のアタックもキャッチでき、コースを狙ったアタックも飛びついてキャッチできることで得点がなかなか決まらず、ラリーの応酬が繰り広げられるようになりました。

また、3人が必ずさわる制限があることによって、誰もがアタックを打つチャンスが来ることになります。必然的に班で教え合いや、声掛けが出てきます。盛り上げる雰囲気を作り出す声掛けと同時に批判的な言動も見らがちですが、ここを上手く切り替えて、お互い引きずらないように意識的に働きかけていくことも6年生は巧みです。

 

試合後に学習カードに記録を書いていきますが、班で自然に反省会が開かれ、学習したアタック決定率の調査や触球数調べの分析データを見ながら、話し合う姿が見られます。こうした雰囲気を作り出せるこの6年生をいつもすごいなあと思っています。

6年生はここからさらに学習を進め、一人増えた4VS4の試合形式になります。「3人がボールを触る制限=全員触る」だったのが、「4人だと1人触らない人が出てくる」ことになります。さあこの変化をどう効果的に活用していくのか、残りの学習が楽しみです。