投稿者: tohoblog
「一人ひとりの、幸せな子ども時代を」願い、必要な諸条件の整備確立を[Ⅱ‐311]
子どもが安心して園・学校生活を送れるよう願っています。コロナ禍であっても、子どもを中心に、保護者と教職員がつながりを深め、園・学校生活の良さ、課題、不安や疑問などを出し合いながら、いきとどいた保育、教育について話し合い、すすめていきたいと思います。
毎年、「公立私立ともに、教育条件の整備をすすめよう」「私学助成をふやそう」など、国や都にもとめています。ご家庭の経済的負担を軽減し、教育条件を改善したいと願って声をあげています。
プレイルーム前、「みんなの声の木」(こんな学校にしたい、という子どもたちの願い)
<◆諸条件の設備確立を> 公立、私立ともに、教育条件の整備をすすめていきましょう。桐朋学園初代理事長の務台理作氏は、1947年教育基本法制定に深くかかわりました。基本法10条には「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。」「2 教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。」とありました。とても大切なことです。
現在、世界各国の「対GDP比」で比較したデータをみれば、日本の「公的教育費」はOECD加盟国の中で最低水準です。公立小学校では、5年かけて全学年35人以下学級になりました。私学においても、少人数学級をすすめるために私学助成の拡充、専任教職員の増加などが求められます。必要な諸条件の整備確立はまだまだです。
<◆私学助成運動を> 私学助成は、私立学校の社会における公共性に鑑み、学園財政を支えて教育条件を改善し、私立学校の保護者の負担を軽減させていくために、国や地方公共団体が行なう助成制度のことです。私学助成は、制度の拡充を求める署名運動と結びついた形で前進してきました。東京では全国に先がけて、1963年に私立高校生への一律の授業料補助が始まりました。また、1969年に署名運動がスタートしました。この運動が全国にひろがり、1971年には国に宛てた署名運動が始まります。1989年からは、「ゆきとどいた教育をもとめる全国3000万署名運動」として、公立学校・私立学校共同の運動として取り組まれています。東京でも各地域で協力しあって進められており、毎年数多くの署名を集めています。
<◆公私の学費格差をなくし、私学教育の充実を目指して> 「私学助成金」は、私立学校に対する国及び東京都の補助金のことです。私学助成署名運動は、私立学校に通う園児・児童・生徒・学生、そして保護者の経済的負担を軽減するために「私学助成金」の維持および増額を求める運動です。保護者にとって私立学校の学費は随分と重い負担となっています。「私学の学費が高いのは当たり前ではないか」と言われることがあります。しかし、憲法の「教育を受ける権利」、教育基本法の「教育の機会均等」、学校教育法の「公教育」の規定、子どもの権利条約の「生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利」「教育についての権利」、そして私学振興法に貫かれる教育原則に照らしてみると、公教育である私学には十分な公費が保障されてしかるべきです。私立学校の学費が高いのは、公立学校と比べ公費による支援が大幅に少ないためです。
私立幼稚園は日本の幼児教育を担っています。全国の幼稚園児の8割以上の子どもが私立幼稚園に通っています。幼稚園教育の多くを担う私立の役割はとても重要といえます。全国7,000園以上の私立幼稚園では、それぞれが建学の精神に基づいて、様々な特色を生かした保育、教育活動を展開しています。私立小学校は、それぞれ特色を発揮して、児童の人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する教育を実践しています。公教育としての使命を果たすとともに、日本の初等教育の充実発展のために寄与しています。
みなさんとともに、すべての子にゆきとどいた保育、教育をすすめていきたいです。
保護者の方といっしょにつくった竹馬の取り組み(2年生)。
こうした機会をつくることができて、とってもうれしい!
ついに!
2学期の始業式で、一足先に合宿を終えた4年生・5年生の報告をなんとも言えない表情で聞いていた6年生。
誰よりも我慢を重ね、いよいよ行くぞ!のタイミングでの延期でしたから当然です。
夏休みの間中「安全に宿泊行事を行えるだろうか?」と心配していた先生たちも同じ気持ちでした。
ですから八ヶ岳高原寮の玄関で、大きなリュックを背負った6年生の姿をこの目で見た時は胸がいっぱいになりました。
雨予報だったものの、様々なプログラムを雲の隙間をついて臨機応変に楽しんだ2泊3日となりました。
◯前後にリュックを担いで、寮に到着!管理人の玉川さんご夫妻にご挨拶。
◯霧のたちこめる林で火起こしに奮闘(マッチを何本使ったのかは内緒)。ホイル串焼き、おいしかったね!
◯雨続きで沢沿いのコースは断念したものの、吐竜の滝には立ち寄ることができました。ロングハイキング後のお弁当、ソフトクリームは格別。
◯「黙食」とはいえ広い食堂に集うことができました。カレーは大人気!おかわりの長い列が。
◯キャンドルサービスになったおかげで、細かい演技やセリフを堪能することができました。たくさんの炎が灯ると歓声が!
◯大掃除のあと、イベント係が企画してくれた自然の遊びを楽しみました。
初めての合宿とはいえ、そこは6年生。自分たちで率先して動く姿、協力する姿、互いを認め合う言葉かけなどがいろいろな場面でありました。生活を共にしてこそ分かり合えること、深まることの大きさを実感しました。
この週末は宿泊の疲れをしっかりと癒して、運動会、修学旅行、とまだまだ続く行事に一緒に向かっていきましょう。
かめたろうが いた [Ⅱ‐310]
〔かめたろうが いなくなった〕
たんぽぽぐみの かめたろうが いなくなって しまった。
どこに いったの。はやく でてきて。だれか かめたろうを しらない?
たんぽぽぐみ、ばらぐみ、ゆりぐみ、おとな の ひとたちは、かめたろうを さがした。
しかし、みつかりません。
テラスの したに はいって しまったら、でられなく なるかも しれない。すきまを きで ふさぎました。
しょうがくせいの ように ポスターを かいて、かめたろうを みつけたら れんらく してください と かいた。
〔かめたろうが みつかった〕
すうじつたった あさ。
これから みんなで かめたろうの ポスターを せいもんの ちかくの きに はりにいこうと したときに、おそうじの ひとが、このかめでは ありませんか? と もってきて くれた。
そのかめは、かめたろうでした。
やったー。よかったー。ありがとう!
かめたろうは、なんと ちゅうがっこうの たてものの ちかに いました。
〔かめたろうが いたところへ いって みよう〕
かめたろうは、ようちえんを でて、たぶん へいぞいに ずうっと あるいて いった。
つぎに、しょうがっこうの ひろい グランドに でた。たぶん たけうま、てつぼう、アスレチック、うんていなどの ちかくの へいぞいを ずうっと あるいて いった。
つぎに、ちゅうがっこうの ひろいグランドに でた。たぶん ソフトボールの ネットの よこの へいの ちかくを あるいて いった。
そして、ひがしべっかんまで きて、たぶん すこし のぼって、おりようと したら、ごろんごろんと おちてしまった。たぶん びっくり! した。「あーー。かいだんの したに ついた。」
〔かめたろうの うたが うまれた、かめたろうの かみしばいを つくりたい〕
かめたろうが いた。
かめたろうの うたを つくって うたった。
かめたろうの かみしばいを つくりたい。
かめたろうは げんきだ。
帰りは小学校アスレチックで遊びました。
9月3日(土)学校体験会について
お申し込みくださった皆様
明日の学校体験会は、感染予防対策に留意しながら実施いたします。
体調等にご不安のある方は、決してご無理されないようお願いします。
・それぞれの受付時間に本校高学年玄関までお越しください。(早すぎるご到着はお控えください)
・受付票の健康観察の記入をお願いします。
・時節柄、お子さんも保護者も軽装・活動着でいらしてください。上履きと靴袋をお持ちください。
・天候にかかわらず、しぜんひろばもご覧いただく予定です。ふさわしい靴でお越しください。
・桐朋学園女子部門正門からお越しください。(他の門からは入れません)
道路に面した校舎沿いのレンガの歩道をお進みいただくと、正面に大学のホールが見えます。
そのまま校舎にそってお進みください。
グラウンドの一番奥に小学校がございます。
それでは、お会いできることを楽しみにしています。
気をつけて いらしてください。
※体験会後、ミライコンパスマイページよりアンケートで感想をお聞かせください。
桐朋小学校 教務
おもしろすぎる夏の学び
9月になりました。
昨日の学校とは打って変わって、
今日は子どもたちの声で溢れかえっている桐朋小学校。
人がいると埃もゴミも出るのだけど
それも 子どもたちとたくさん学んで遊んで過ごしたからなのだなと思うと
愛おしく思えてしまいます。
今日楽しみなことは、子どもたちが帰ったあとにもあります。
それは一人一人がどんな学びをしたのか自学・研究ノートを見る時間。
ひとつひとつ手にとって、感動ポイントの振り返りを見ると
やってみたから わかったことがたくさんあったことが書き残してありました。
1学期の理科で葉っぱの研究をしていたのですが、
その発展で研究を進めた子がいました。
多種多様な葉っぱの葉脈を観察し、葉っぱの種類分けや予想、感動までまとめられていました。
おじいちゃんおばあちゃんのお家に行った時、
昔のお菓子をインタビューして、実際にそれを食べてみて
自分が今食べているものと比較した子。
お家でレストランを開店する企画をして、
どうやって値段を設定するかを考え、人に料理をつくって出す時のコツをまとめ
工夫をこらしていきます。
感動ポイントのまとめでは、おいしいと言ってくれた時のうれしさや、
今度はみんなでつくりたいな、と やってみたから感じた大切な気持ちが綴られていました。
町のマンホールを徹底的に調べたり
夏野菜の種と断面図を調べたり
京都に行った時に見た祇園祭に興味を持ち 細部まで調べたり
実験前の「これはほんとうなのかなあー。やってみよう!ほんとうだったらすごいなー!どうしてこんなことに なるんだろう?やるのが楽しみ!」と
ひとつひとつの段階で生まれた自分の気持ちを
丁寧に書き残しながらまとめている子も。
また、思うようにいかない葛藤をふりかえりに記してくれた子たちもいました。
さまざまな事情があり、研究や学び、そして遊びに没頭できない時もあったでしょう。
そんな素直な気持ちを、言葉にして伝えてくれたこと、すごいなぁと思いました。
夏休みにできなかった分、2学期、一緒にたくさんの感動を共有したいと思います。
犬とのやりとりも、おばあちゃんとのお弁当づくりも学びがたくさんだね。
ひとりひとりにとって、どんな夏だったのか。
子どもたちの夏に、私たちも学ばされています。
2学期も、どうぞよろしくお願いします[Ⅱ-309]
2学期がはじまりした。一人ひとりに会えることを嬉しく思います。声をかけられたり、しぜんひろばの草の中を探検したり、畑で虫探しをしました。ゆり(年長)の「虫とり名人」は、よく見つけ、さっととります。それをみていたばら(年中)、たんぽぽ(年少)の人たちは、いいな、ぼくとれない、などと言いながら探しました。小学生も加わりました。
夏休み中の園、学校の活動についてです。しぜんひろば委員会の人たちが池の掻堀をしました。幼稚園ゆり組の人たちとお家の人たちが交替で、モルモットを育てに来ました。各学年の人たちが畑の草とりに来て、収穫をしました。お便りで、「草は、私の背より低いけど、とても大きくなっていて、びっくりしました。ぬこうとすると、すごくがんじょうに生えていました。たくさんの草で野菜がのみこまれてしまいそうでした。がんばれ!私の野菜!」とあり、「すごくがんじょうにはえていて」大変だったことや「(草にのみこまれるな!)がんばれ!私の野菜!」という強い気持ちが感じられて心に響きました。夏休み、いろいろとありがとうございました。
2学期も、子どもたちが自分(たち)を伸ばせる環境を大切にしたいと考えます。昨日、先生たちはいろいろな場所の安全点検をしました。子どもたちが自らやりたい気持ちを育み、失敗、試行錯誤もしながら成長していくことを願っています。
2011年、福島原発事故以降、毎月放射線の測定を行うようにしました。測定は、子どもたちがよく遊び、学ぶ砂場、畑、しぜんひろば、メタセコイヤやイチョウの木の下などです。8月30日の測定では、□園庭砂場0.0△△μSv(マイクロシーベルト)/h、□自然ひろば0.0△▽μSv/h、□小学校砂場0.0▽▽μSv/h、□小学校アスレチック下砂場0.0◇▽μSv/h、□畑0.0▽◇μSv/h、□自然ひろば入口メタセコイヤ下0.0◇◇μSv/h、□低学年校舎と高学年校舎の間にあるイチョウ下0.0〇▽μSv/hでした。空間放射線量の値μSv/h×24h×365日で、年間積算の放射線の人体への影響量(Sv/年)を計算します。国の年間放射線積算量基準値=1mSv(1ミリシーベルト)で、今回で一番測定値の高い小学校アスレチック下砂場の年間放射線積算量を計算すると、0.0◇▽μSv/h×24h×365日=◇0▽μSv=0.◇0▽mSv(0.◇0▽ミリシーベルト)となりました。ほぼ毎回、同じくらいの数値で、それぞれの場所で基準値の半分~半分以下です。
現在、世界中で危機感を募らせるのは、ウクライナにある原子力発電所の戦争被害のことです。もしも原子力発電所で事故が起きた場合、大きな被害が懸念されます。放射性物質が長い間生物を傷つけ、苦しめます。絶対に戦争による被害を防がなくてはなりません。
水質の測定も毎月行っています。地下100mからくみ上げている地下水は、毎回の調査の結果から安心して使用できます。私たちは豊富な地下水を使用していますが、世界で暮らす人々の4人に1人は安全な飲み水が手に入りません。(産業技術総合研究所井川さん)
身近なところから、そして世界にも目を向けて、一人ひとりが安心して生きていける平和な社会を築いていきたいです。放射線測定をしないでよい世界にしたいです。子どもたちには、あせらず、ゆっくり、たっぷり〈子ども時代〉を過ごしてほしいです。
8月27日(土)WEB説明会について
WEB説明会にご参加くださるみなさま
本日9時から21時までご視聴いただけます。
子どもたちの学校生活を少しでも感じていただけるような動画をご用意しました。
本HPのトップページ内下部の「WEB説明会会場」のバナーをクリック、
「受付完了メール」に記されたパスワードをご入力ください。
ご視聴できないなどのお問い合わせは、27日10時から14時までお受けいたします。
(03-3300-2111 代)
ご視聴後、アンケートの送信にご協力ください(8月30日火曜日締め切り)。
桐朋小学校
教務
*桐朋幼稚園では9月3日に園説明会を行います。ご予約は桐朋幼稚園HPにてお受けいたします。
幼稚園説明会のご案内
本学園にご興味をお持ちくださる皆様
9月3日(土)
桐朋小学校の学校体験会と同日に、桐朋幼稚園では説明会を実施いたします。
・園長挨拶
・園生活3年間の育ち
・幼稚園で大事にしたいこと
・預かり保育について(概要)
上記の内容について
本園舎プレイルームにてお話しします。
ご興味のある方は、下記のリンクりより詳細をご覧ください(幼稚園HPと繋がっております)。
欠席等連絡システム
2022年度4月11日(月)~こちらの欠席等連絡システムをご利用ください。
今後このシステムを使用するときは、「欠席」「遅刻」「早退」の時のみです。
出席の際は送信せず、毎日「健康観察カード」に記載して朝担任にチェックを受けます。
上のバナーまたはこちら(→ここをクリック←)から、欠席等連絡システムのページに進みます。
登校日の朝8:00までに送信をお願いします。
※上記2つの手順でもシステムのページに進まない場合は、こちらのアドレスをご利用ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfuHcZbWeo9HzuVraOO5l-Il4wed3JE9WBBsLqboKD1vWe3Ag/viewform?usp=sf_link
システムに進まない場合や8時以降は、電話でご連絡をお願いします。
夏の合宿〜4年生の八ヶ岳〜
待ちに待った八ヶ岳。
はじめての土地。
それでもずっと、憧れは大きくありました。
実行委員会を中心に、子どもたちみんなで考えた
「みんなで楽しくけがなく、自然といっしょに自治を大切にし、合宿を楽しもう。」
という目標。
◎自然の中で遊ぶ
◎自分のことは自分で
◎協働の体験の喜びを
この4つの目標を2022年度の4年生は設定しました。
3年生の時から、行事や活動で実行委員会を立ち上げ、
子どもたちと さまざまな活動をつくりあげてきました。
その流れは合宿でも活き、実行委員・活動・キャンプファイヤー・食事に分かれて合宿までの時間、毎週係会を行い企画してきました。
時にすれ違い、それでもお互いを尊重しながら
少しずつ子どもたち自身が合宿を作るのだという意識が芽生えてきたのです。
合宿当日、目の前には 普段見ない高い山々が続いています。
「バスが雲の中に入っていくよ!」
最初の感動はそれでした。
この感動を、鮮明にその日の日記に綴っている子が多くいました。
八ヶ岳につくと、そこは別世界。
一面の緑の中、いつもと肌感覚や嗅覚も異なり、しぜんと感覚も研ぎ澄まされます。
火おこし、森の探検、葉っぱで栞づくり、滝まで歩いてみる、季節の実を味わう、カエルを何十匹も捕まえる、さまざまなキノコを収穫するなど
それぞれが思い思いの時間を過ごしました。
夜はキャンドルファイヤーやキャンプファイヤーを楽しみました。
実はこの炎、昼間の活動の時に自分たちで起こした火なのです。
子どもの「自分たちでおこした火でキャンプファイヤーをしたい!」という強い願いを受け止め
火をランタンで保存し、点火の儀式を行いました。
暗闇の中、一つの光の灯火を見て、音楽やストーリーを共有し、感動を共にする経験は
子どもたちひとりひとりの心の中に
忘れられないものとして残りつづけるでしょう。
共にご飯を食べて、共にお風呂に入り、共に寝て、共に起き、共に遊ぶ。
そんな日々が、子どもたちをまた大きくした時間でした。
来年再来年、この子達がどんな合宿を創りあげていくのか、
今から楽しみですし、見守りたいと思います。