6年生と学ぶ多様な性➁ [Ⅱ‐313]

前回の続きです。6年生の人たちと性を構成する側面について学習しました。(参考文献『性の多様性ってなんだろう?』渡辺大輔著、平凡社)

●性自認―自分が自分の性別を何と考えているか。「どちらでもない」「決めたくない」人も。

●体の性―見た目の体。身体的特徴。「さまざまな」見た目。

●性表現―「男らしさ」「女らしさ」「社会的文化的な性」。

●性的指向―恋愛感情や性的願い。「両方」「性別問わず」「なし」の人も。

●制度の性―法律上、規定される性。

それから、桐朋小学校で、性別で分かれているものを考えて、みんなであげていきました。<トイレ><更衣室><ロッカー>がすぐに出ました。他に、<席の位置~男女が交互になっている><水着>、通学時にみる<女性専用車両>が出ました。

そこで、性を構成する側面 ●性自認、●体の性 が違う人(たとえば男性を性自認する、体の性は女性の人)は、桐朋小学校で性別に分かれている<トイレ><更衣室>をどうするのかを考え合いました。子どもたちは、「困ってしまうな」、「一階、二階の多目的トイレを使う。」などと考え、話してくれました。

性の多様性を知り、学び、自分たちの日常生活と結びつけて考えてみること。そして、これはどうなのだろうと考えて、かえていきたいときには声をあげる。みんなと話し合う。私も学び、考えて取り組みます。

■教材の『性の多様性ってなんだろう?』から、「男子と女子、どちらも好きだった」「男の子に性的な興味があるけど、女の子にもラブレターを書いて、かたや先生のこともずっと見ている。自分って何なんだろう、とずっと思っていました。今思えば、セクシュアリティが揺れている時期だったんでしょうね。」(鈴木茂義さん)、「私は子どものころからずっと、体は「女の子」でも、「自分は女の子じゃない、男だ」という感覚を持っていました。」(あっきーさん)らの手記を読み合うこともしています。

広島より、山岡さんが来てくださいました。一人ひとりが、山岡さんより「戦争と平和、命」「家族のこと」などを学んでいます。山岡さん、ありがとうございます。

■小学生、中学生の表現から。「ぼくの好きな人」小4 岡本さんの表現などを読み合いました。

「四年二組で、一番好きな人は、めぐちゃんです。」と書き出します。めぐちゃんと遊んでいて、「めぐちゃんのワンピースを着てみました。めぐちゃんが「かわいい」と言ってくれました。自分でも「にあってるな」と思いました。そのまま外に出て、かんジュースを買いました。ちょうとはずかしかったけど、たのしかったです。」と書いてありました。

「ぼくは、前は、「生まれ変わったら女の子になりたい」と思っていたけど、いまは、男の子でも女の子でもどっちでもいいと思っています。だって、どっちだってめぐちゃんとなかよくできるからです。」とも。

男の人がスカートをはく。いや、他の人のスカートをはいていいの? そんなことも言い合いながら、子どもたちは、丘修三さんが書いた『ワンピース戦争』を思い出しました。『ワンピース戦争』の中に、男の人がスカートをはく場面がありました。

しぜんひろばの大もみじの木。すご~い高いところまで登っていて驚きました。

運動会に向けて~七頭舞~

6年生は運動会で七頭舞を踊ります。七つの道具と踊りで構成されている七頭舞。

七つの道具から一つ決めて、練習しています。

二学期に入り、だんだん道具別の練習も基本の練習から、道具に特化した練習になってきました。

七頭舞は踊りの練習だけでなく、使う道具も自分たちでつくります。

工作室、絵画室に集まって、自分の道具をのこぎりで切って丁寧にやすりをかけたり、竹にテープを巻きつけて扱いやすくしたり、自分のだけの道具を作ります。

休み時間にもテープを巻きつけたり、やすりをかけたり、お手入れを頑張っている人がいます。

今週に入り、体育の授業では少しずつ自分の道具を持って来て練習を始めています。

くるくると棒を回転させる「谷地払い」は、自分で作った道具で試してみると「使いやすい!」と好感触の人が複数いました。

「太刀」という道具ではやすりをしっかりかけて、つるつるのさわり心地に仕上げている人もいました。

扇を使う「小鳥」と「ささらすり」

「三足」という踊りの練習


 

 

この先の練習も楽しみです。6年生、いっしょにがんばろう!

ジェンダー、性について、6年生といっしょに学んでいます。他にも[Ⅱ‐312]

●ジェンダー、性について、6年生といっしょに学んでいます

学内で、桐朋会会報『みずぎり』2022年号が配布されました。特集~桐朋生活とSDGs~の記事(SDGsの17項目の中で、5ジェンダー平等を実現しよう 10人や国の不平等をなくそう に着目)をもとに、6年生とジェンダー、性について学んでいます。毎年学び合う内容で、今年度は『みずぎり』の記事からはじめました。 

記事には、「ジェンダーによる差別を感じたことはある?」「はい30%、いいえ70%」、「日本社会は男女平等?」「はい3%、いいえ97%」などの高2生アンケート結果もあります。また、「なぜ女子大はあるのに男子大はないのか?同性婚を認める国、認めていない国の差は?なぜ桐朋の制服はスカートだけなのか?なぜ女子校なのか?結婚はしなくてはならなのか?考え始めると素朴な疑問は尽きません。/性別は女性だけど制服はスカートではなくズボンが良い、公共のトイレで男・女どちらに入ればいいか悩む、など最近では広い年代での悩みが上がっています。きっと桐朋でもそういうもやもやを抱えている人もいるはずです。そのような子が一人でも減って、学校生活をもっと楽しめるように、色々なことを他人事だと思わずに皆で考えられるような桐朋女子であれたらいいなあと思います。/そのためには、私たちはもっと多くのことを知らなくてはならないし、学ばなくてはならないのだと思います。」と書かれていました。

  

授業終了後すぐに、七頭舞の道具づくりへ

記事を読んで考え、語った6年生。「ジェンダーによる差別」「日本は男女平等?」などについて、いろいろな考えを伝えてくれました。ここをスタートに、これから学んでいきましょう。

「自分の思っている性別では女の子と思っていても、周りから見たら男の子と感じるのは、本当に人それぞれだなと思った。そこで私は、男性がスカートをはいたらいけない、女性はズボンをはいたらいけないというルールはないから、自分の好きなようにするというのが大切だと思った。」

「自分のことを日本語では「私」や「ぼく」などと言うが、男子が自分のことを「私」と言っていたら、みんなが気持ち悪いと言う。英語では、自分のことを「I」と呼べるから、そこで差別が生まれないからいいと思った。」

「女は家事をする、料理をする、などという「女はこう」というのがあり、別に男で家事をする人もいるし、料理が好きな人もいる。だから、「女はこう」「男はこう」というものをなくせず、女で料理が苦手な人などのためになると思う。このクラスでも「女は暴力的だ」と言われていて、それは人によって違うし、男だって暴力をふるうから、なくしてほしい。」

「友だちのガチャガチャの話(このガチャガチャは「男の子っぽい」「女の子っぽい」など分けられている例)がとても納得できた。服とかも、ワンピースやスカートを着た男性は見たことないし、男性が坊主にしても何も思わないけど、女性が坊主にしたらとても驚いたり、不思議に思うと思った。」

「社長は男性がほとんどだったり、国会議員なども女性が少なかったりするので、女性があまり社会で活躍できていないのではないかなと思った。どうやったら女性の国会議員などをやる人が増えるのかを考えてみたい。」

「性別で年収や役職がかわったり、国会議員も女性がぜんぜん少なくてほとんど男性の意見で決まってしまう。」

「外国の政治は、女性の官僚も多いが、日本の政治は男性が多く、女性が少ないことからも、男女不平等だと思いました。」

「私はLGBTQなどがときどき特別扱いになっていると思う時があります。男らしく、女らしく、異性のことを好きにならないといけない、というのが「ふつう」で、「男」と「女」しかないという考え方ではなく、自分の心の性別や服やモノの好みや誰を好きになるかなどは、自分で選ぶ権利があると思います。」

「「君は男だから」とか「女だから」というがい念の事なんですけど、男の子は髪が短いイメージがあり、女子は長いイメージを持っている人がいると思います。ですが、最近は、髪が長い男子も、坊主の女子もいます。なので、こういうがい念はこれから変わっていくと思います。」

「5個の性がある事を普通にすればいいのでは? 大人の人たちは生まれた時から2つの性しか知らなかったろうから、体にその「普通」がしみ込んでいると思う。友だちがトランスジェンダーと聞いて、「大変だね、頑張って!」とかじゃなくて、「へーそうなんだ。」とかくらいが言える世の中になってほしい。」

「日本社会は不平等だと思っています。たとえば歴代総理大臣は女がめちゃくちゃに少ない、またはいません。なぜ女は総理大臣になりにくいのかわかりませんが、これをふまえて平等とは言えないと思います。」

「昔は同性愛が認められにくい環境が自然とつくられていたし、女装、男装は「気持ち悪い」と悪口を言われる事もあったけれど、最近では有名な芸能人もゲイなどを公表していて、LGBTQの人々が過ごしやすい環境に少しずつ近づいているなあと実感する!!」

 

2年生竹馬。乗りたいけれど、乗れない、自分なりのやり方をする経験も大切に。「やったあ、乗れた~」。嬉しいね。

次回は、性について、性自認、体の性、性表現、性的指向、制度の性という5つの側面から考えてみる、整理してみたいと思います。それから、多様な「性」についての実際の声などを取り上げてみます。

私は子どもたちと同じ人間として、率直な疑問や考えを言い合える自由、平等な関係を大切にしたいと思います。また、子どもと対等に共同で学びあうことを大切にすすめていきます。

パートナーのかかわり。6年生がつくった絵本を2年生に読み伝えています。

●大型台風が各地で被害をもたらしています被害にあわれた方がたくさんいて、たいへん心配しています。被害にあわれた方の状況を知ること、私自身何ができるのかを考えていきます。

今回の台風の対応についてです。

前日に休校、始業を遅らせるなどの判断をし、各家庭に連絡をしている園、学校もたくさんありました(園、学校の子どもたちの年齢、通学条件などいろいろな違いがあり、どの判断が正しいということはないと考えます。)

本園、本校ではどうするかを考えました。

子どもたち、保護者の方には、通常と違う対応をする場合、早目のお知らせをし、対応していただかなくてはならないと考えています。

一方、子ども一人ひとりの登園、登校の状況を想像し、園、学校生活を大切に過ごせるように願って、判断を「緊急連絡網」をまわす朝の時間まで考えたいと思いました。

前夜から何度も情報をとらえ、当時は朝3時から5時過ぎまで情報収集し、判断をしてきました。

子ども一人ひとりの安全に登園、登校ができ、園、学校生活を大切に過ごせるようにと願って、このような判断をしていることをお伝えしたいと思いました。

「一人ひとりの、幸せな子ども時代を」願い、必要な諸条件の整備確立を[Ⅱ‐311]

子どもが安心して園・学校生活を送れるよう願っています。コロナ禍であっても、子どもを中心に、保護者と教職員がつながりを深め、園・学校生活の良さ、課題、不安や疑問などを出し合いながら、いきとどいた保育、教育について話し合い、すすめていきたいと思います。

毎年、「公立私立ともに、教育条件の整備をすすめよう」「私学助成をふやそう」など、国や都にもとめています。ご家庭の経済的負担を軽減し、教育条件を改善したいと願って声をあげています。

 

プレイルーム前、「みんなの声の木」(こんな学校にしたい、という子どもたちの願い)

<◆諸条件の設備確立を> 公立、私立ともに、教育条件の整備をすすめていきましょう。桐朋学園初代理事長の務台理作氏は、1947年教育基本法制定に深くかかわりました。基本法10条には「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。」「2 教育行政は、この自覚のもとに、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行われなければならない。」とありました。とても大切なことです。

現在、世界各国の「対GDP比」で比較したデータをみれば、日本の「公的教育費」はOECD加盟国の中で最低水準です。公立小学校では、5年かけて全学年35人以下学級になりました。私学においても、少人数学級をすすめるために私学助成の拡充、専任教職員の増加などが求められます。必要な諸条件の整備確立はまだまだです。

<◆私学助成運動を> 私学助成は、私立学校の社会における公共性に鑑み、学園財政を支えて教育条件を改善し、私立学校の保護者の負担を軽減させていくために、国や地方公共団体が行なう助成制度のことです。私学助成は、制度の拡充を求める署名運動と結びついた形で前進してきました。東京では全国に先がけて、1963年に私立高校生への一律の授業料補助が始まりました。また、1969年に署名運動がスタートしました。この運動が全国にひろがり、1971年には国に宛てた署名運動が始まります。1989年からは、「ゆきとどいた教育をもとめる全国3000万署名運動」として、公立学校・私立学校共同の運動として取り組まれています。東京でも各地域で協力しあって進められており、毎年数多くの署名を集めています。

<◆公私の学費格差をなくし、私学教育の充実を目指して> 「私学助成金」は、私立学校に対する国及び東京都の補助金のことです。私学助成署名運動は、私立学校に通う園児・児童・生徒・学生、そして保護者の経済的負担を軽減するために「私学助成金」の維持および増額を求める運動です。保護者にとって私立学校の学費は随分と重い負担となっています。「私学の学費が高いのは当たり前ではないか」と言われることがあります。しかし、憲法の「教育を受ける権利」、教育基本法の「教育の機会均等」、学校教育法の「公教育」の規定、子どもの権利条約の「生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利」「教育についての権利」、そして私学振興法に貫かれる教育原則に照らしてみると、公教育である私学には十分な公費が保障されてしかるべきです。私立学校の学費が高いのは、公立学校と比べ公費による支援が大幅に少ないためです。

私立幼稚園は日本の幼児教育を担っています。全国の幼稚園児の8割以上の子どもが私立幼稚園に通っています。幼稚園教育の多くを担う私立の役割はとても重要といえます。全国7,000園以上の私立幼稚園では、それぞれが建学の精神に基づいて、様々な特色を生かした保育、教育活動を展開しています。私立小学校は、それぞれ特色を発揮して、児童の人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する教育を実践しています。公教育としての使命を果たすとともに、日本の初等教育の充実発展のために寄与しています。

みなさんとともに、すべての子にゆきとどいた保育、教育をすすめていきたいです。

 

保護者の方といっしょにつくった竹馬の取り組み(2年生)。

こうした機会をつくることができて、とってもうれしい!

ついに!

2学期の始業式で、一足先に合宿を終えた4年生・5年生の報告をなんとも言えない表情で聞いていた6年生。

誰よりも我慢を重ね、いよいよ行くぞ!のタイミングでの延期でしたから当然です。

夏休みの間中「安全に宿泊行事を行えるだろうか?」と心配していた先生たちも同じ気持ちでした。

ですから八ヶ岳高原寮の玄関で、大きなリュックを背負った6年生の姿をこの目で見た時は胸がいっぱいになりました。

雨予報だったものの、様々なプログラムを雲の隙間をついて臨機応変に楽しんだ2泊3日となりました。

 

◯前後にリュックを担いで、寮に到着!管理人の玉川さんご夫妻にご挨拶。

 

◯霧のたちこめる林で火起こしに奮闘(マッチを何本使ったのかは内緒)。ホイル串焼き、おいしかったね!

 

◯雨続きで沢沿いのコースは断念したものの、吐竜の滝には立ち寄ることができました。ロングハイキング後のお弁当、ソフトクリームは格別。

◯「黙食」とはいえ広い食堂に集うことができました。カレーは大人気!おかわりの長い列が。

◯キャンドルサービスになったおかげで、細かい演技やセリフを堪能することができました。たくさんの炎が灯ると歓声が!

◯大掃除のあと、イベント係が企画してくれた自然の遊びを楽しみました。

 

初めての合宿とはいえ、そこは6年生。自分たちで率先して動く姿、協力する姿、互いを認め合う言葉かけなどがいろいろな場面でありました。生活を共にしてこそ分かり合えること、深まることの大きさを実感しました。

この週末は宿泊の疲れをしっかりと癒して、運動会、修学旅行、とまだまだ続く行事に一緒に向かっていきましょう。

かめたろうが いた [Ⅱ‐310]

〔かめたろうが いなくなった〕

たんぽぽぐみの かめたろうが いなくなって しまった。

どこに いったの。はやく でてきて。だれか かめたろうを しらない?

たんぽぽぐみ、ばらぐみ、ゆりぐみ、おとな の ひとたちは、かめたろうを さがした。

しかし、みつかりません。

テラスの したに はいって しまったら、でられなく なるかも しれない。すきまを きで ふさぎました。

しょうがくせいの ように ポスターを かいて、かめたろうを みつけたら れんらく してください と かいた。

〔かめたろうが みつかった〕

すうじつたった あさ。

これから みんなで かめたろうの ポスターを せいもんの ちかくの きに はりにいこうと したときに、おそうじの ひとが、このかめでは ありませんか? と もってきて くれた。

そのかめは、かめたろうでした。

やったー。よかったー。ありがとう!

かめたろうは、なんと ちゅうがっこうの たてものの ちかに いました。

〔かめたろうが いたところへ いって みよう〕

かめたろうは、ようちえんを でて、たぶん へいぞいに ずうっと あるいて いった。

つぎに、しょうがっこうの ひろい グランドに でた。たぶん たけうま、てつぼう、アスレチック、うんていなどの ちかくの へいぞいを ずうっと あるいて いった。

つぎに、ちゅうがっこうの ひろいグランドに でた。たぶん ソフトボールの ネットの よこの へいの ちかくを あるいて いった。

そして、ひがしべっかんまで きて、たぶん すこし のぼって、おりようと したら、ごろんごろんと おちてしまった。たぶん びっくり! した。「あーー。かいだんの したに ついた。」

〔かめたろうの うたが うまれた、かめたろうの かみしばいを つくりたい〕

かめたろうが いた。

かめたろうの うたを つくって うたった。

かめたろうの かみしばいを つくりたい。

かめたろうは げんきだ。

 
帰りは小学校アスレチックで遊びました。

9月3日(土)学校体験会について

お申し込みくださった皆様

 

明日の学校体験会は、感染予防対策に留意しながら実施いたします。

体調等にご不安のある方は、決してご無理されないようお願いします。

・それぞれの受付時間に本校高学年玄関までお越しください。(早すぎるご到着はお控えください)

受付票の健康観察の記入をお願いします。

・時節柄、お子さんも保護者も軽装・活動着でいらしてください。上履きと靴袋をお持ちください。

・天候にかかわらず、しぜんひろばもご覧いただく予定です。ふさわしい靴でお越しください。

・桐朋学園女子部門正門からお越しください。(他の門からは入れません)

道路に面した校舎沿いのレンガの歩道をお進みいただくと、正面に大学のホールが見えます。

そのまま校舎にそってお進みください。

グラウンドの一番奥に小学校がございます。

 

それでは、お会いできることを楽しみにしています。

気をつけて いらしてください。

 

※体験会後、ミライコンパスマイページよりアンケートで感想をお聞かせください。

 

桐朋小学校 教務

おもしろすぎる夏の学び

9月になりました。

昨日の学校とは打って変わって、

今日は子どもたちの声で溢れかえっている桐朋小学校。

 

人がいると埃もゴミも出るのだけど

それも 子どもたちとたくさん学んで遊んで過ごしたからなのだなと思うと

愛おしく思えてしまいます。

 

 

今日楽しみなことは、子どもたちが帰ったあとにもあります。

それは一人一人がどんな学びをしたのか自学・研究ノートを見る時間。

 

ひとつひとつ手にとって、感動ポイントの振り返りを見ると

やってみたから わかったことがたくさんあったことが書き残してありました。

 

1学期の理科で葉っぱの研究をしていたのですが、

その発展で研究を進めた子がいました。

多種多様な葉っぱの葉脈を観察し、葉っぱの種類分けや予想、感動までまとめられていました。

 

おじいちゃんおばあちゃんのお家に行った時、

昔のお菓子をインタビューして、実際にそれを食べてみて

自分が今食べているものと比較した子。

お家でレストランを開店する企画をして、

どうやって値段を設定するかを考え、人に料理をつくって出す時のコツをまとめ

工夫をこらしていきます。

感動ポイントのまとめでは、おいしいと言ってくれた時のうれしさや、

今度はみんなでつくりたいな、と やってみたから感じた大切な気持ちが綴られていました。

町のマンホールを徹底的に調べたり

 

夏野菜の種と断面図を調べたり

京都に行った時に見た祇園祭に興味を持ち 細部まで調べたり

 

実験前の「これはほんとうなのかなあー。やってみよう!ほんとうだったらすごいなー!どうしてこんなことに なるんだろう?やるのが楽しみ!」と

ひとつひとつの段階で生まれた自分の気持ちを

丁寧に書き残しながらまとめている子も。

また、思うようにいかない葛藤をふりかえりに記してくれた子たちもいました。

さまざまな事情があり、研究や学び、そして遊びに没頭できない時もあったでしょう。

そんな素直な気持ちを、言葉にして伝えてくれたこと、すごいなぁと思いました。

夏休みにできなかった分、2学期、一緒にたくさんの感動を共有したいと思います。

 

犬とのやりとりも、おばあちゃんとのお弁当づくりも学びがたくさんだね。

 

ひとりひとりにとって、どんな夏だったのか。

子どもたちの夏に、私たちも学ばされています。

2学期も、どうぞよろしくお願いします[Ⅱ-309]

2学期がはじまりした。一人ひとりに会えることを嬉しく思います。声をかけられたり、しぜんひろばの草の中を探検したり、畑で虫探しをしました。ゆり(年長)の「虫とり名人」は、よく見つけ、さっととります。それをみていたばら(年中)、たんぽぽ(年少)の人たちは、いいな、ぼくとれない、などと言いながら探しました。小学生も加わりました。

夏休み中の園、学校の活動についてです。しぜんひろば委員会の人たちが池の掻堀をしました。幼稚園ゆり組の人たちとお家の人たちが交替で、モルモットを育てに来ました。各学年の人たちが畑の草とりに来て、収穫をしました。お便りで、「草は、私の背より低いけど、とても大きくなっていて、びっくりしました。ぬこうとすると、すごくがんじょうに生えていました。たくさんの草で野菜がのみこまれてしまいそうでした。がんばれ!私の野菜!」とあり、「すごくがんじょうにはえていて」大変だったことや「(草にのみこまれるな!)がんばれ!私の野菜!」という強い気持ちが感じられて心に響きました。夏休み、いろいろとありがとうございました。

2学期も、子どもたちが自分(たち)を伸ばせる環境を大切にしたいと考えます。昨日、先生たちはいろいろな場所の安全点検をしました。子どもたちが自らやりたい気持ちを育み、失敗、試行錯誤もしながら成長していくことを願っています。

2011年、福島原発事故以降、毎月放射線の測定を行うようにしました。測定は、子どもたちがよく遊び、学ぶ砂場、畑、しぜんひろば、メタセコイヤやイチョウの木の下などです。8月30日の測定では、□園庭砂場0.0△△μSv(マイクロシーベルト)/h、□自然ひろば0.0△▽μSv/h、□小学校砂場0.0▽▽μSv/h、□小学校アスレチック下砂場0.0◇▽μSv/h、□畑0.0▽◇μSv/h、□自然ひろば入口メタセコイヤ下0.0◇◇μSv/h、□低学年校舎と高学年校舎の間にあるイチョウ下0.0〇▽μSv/hでした。空間放射線量の値μSv/h×24h×365日で、年間積算の放射線の人体への影響量(Sv/年)を計算します。国の年間放射線積算量基準値=1mSv(1ミリシーベルト)で、今回で一番測定値の高い小学校アスレチック下砂場の年間放射線積算量を計算すると、0.0◇▽μSv/h×24h×365日=◇0▽μSv=0.◇0▽mSv(0.◇0▽ミリシーベルト)となりました。ほぼ毎回、同じくらいの数値で、それぞれの場所で基準値の半分~半分以下です。

現在、世界中で危機感を募らせるのは、ウクライナにある原子力発電所の戦争被害のことです。もしも原子力発電所で事故が起きた場合、大きな被害が懸念されます。放射性物質が長い間生物を傷つけ、苦しめます。絶対に戦争による被害を防がなくてはなりません。

水質の測定も毎月行っています。地下100mからくみ上げている地下水は、毎回の調査の結果から安心して使用できます。私たちは豊富な地下水を使用していますが、世界で暮らす人々の4人に1人は安全な飲み水が手に入りません。(産業技術総合研究所井川さん)

身近なところから、そして世界にも目を向けて、一人ひとりが安心して生きていける平和な社会を築いていきたいです。放射線測定をしないでよい世界にしたいです。子どもたちには、あせらず、ゆっくり、たっぷり〈子ども時代〉を過ごしてほしいです。