投稿者: tohoblog
春を迎えて [Ⅱー417]
1、2024年度もたくさんの人と出会い、学びました
6年生と私たちに、東京大空襲の体験を話してくださった元木キサ子さん(本校関係者)や竹内静代さん(3月12日東京新聞に記事が掲載)、皆さん、広島修学旅行で証言をしてくださった笠岡貞江さん、碑巡りをしてくださった山岡美知子さん(被爆体験伝承者1期生)、皆さん。大久野島で毒ガス製造の加害、被害について話してくださった山内正之さん。その後もいろいろな方と出会い、学んできました。先日は、車椅子インフルエンサ―の中嶋涼子さん。たくさんの方に支えられ、励まされ、命のバトンを引き継ぎました。ありがとうございました。
今回、今年度も共同研究者として来園され、いろいろと学んだ久保健太さんについて書きます。久保さんには、2016年度より共同研究をお願いしてきました。2018年度より実施した3年保育において、子ども観、保育観、園づくりなど、たくさんのことを学んできました。ありがとうございました。
久保さんは、現在、大妻女子大学で学生たちと学び、桐朋幼稚園で共同研究を続け、横浜で子育て支援者たちとの工夫を重ね、大日向小中学校(日本で初めてのイエナプラン教育に基づく学校)の理事を務めるなど、活き活きと過ごし、「命と学びの哲学」を探究されています。
ここからは、久保さんの本『生命と学びの哲学―育児と保育・教育をつなぐ』(北大路書房、2024年)を少しご紹介する形で、学んでいることを書きます。
現在、教育において、授業や指導のマニュアル化、数値化が進み、結果重視、成果主義の徹底などが進行する中、「同質化」や「均質化」ではない子どもの育ちとは、保育、教育とは、などの根っこを久保健太さんの著書に学んでいます。
久保さんは、青年期の終り頃、葛藤の最中に生活綴方を探究された大田堯さん*と出会いました。大田さんから「失敗や葛藤を、人間の成長にしっかりと位置づけること」を学んで、エリク・H・エリクソンら先達らの理論、思想に深く学び続け、人間発達における葛藤の大事さなどを本書で描きます。本書は柔らかい文体で、ご自身の理論、思想を綴り、育児日記や子どもの写真とエピソードなども多数あって、抽象的にならず深く学ぶ、考えることができます。
本書の章立てです。
序章 生命の教育学
第Ⅰ部 世界の奥行きが、人間に火をつける 葛藤の中で、間違えながら、人は育つ
第1章 自然・生活・学びをめぐって /第2章 「主体的・対話的で深い学び」をキーワードに /第3章 日常生活と民主主義と教育をつなぐ理論
第Ⅱ部 世界が動き、人が試みるとき、そこに学びが生まれる
第4章 乳幼児の学びの理論としてのドゥルーズ/ガタリ理論 /第5章 遊びの語り方を変えよう /第6章 感覚が湧き出ちゃうし、収まっちゃうときの主体性 /第7章 「ちがう」「かかわる」「かわる」に込められた教育思想 /終章 倫理・手のひら・民主主義
全体を貫いているキーワードは、「主体性」「基本的信頼」「自己決定(自己発揮、自己主張)」「自主性(主導権)」「奥行き」「センスーその人にとっての世界の意味、感覚的な意味」「センス・オブ・ワンダーー奥行きに感応しちゃう驚き心」など。そうした世界観を背景に持ち、子どもの育ちや学びを意味づけています。
私は久保さんから学んできて、幼稚園や小学生の人たちが失敗を繰り返し、試行錯誤して、成功に近づいていく姿に、その背景にはできなくたって見放されない、基本的信頼があることを捉えられるようになりました。この感覚がある人は、安心して挑戦をくり返しています。学ぶことで、子ども観がひろがりました。
久保さんの人間観、学習観は、人間だから「つまずき」「まちがい」「ゆきどまり」「とまどい」が起こり、それらを経て、自分という人間を太らせていく、それが「学び(学習)」というもの。また、「学習者たちが世界(環境、事物)から自分たちなりの意味(センス)を感受することも重視し、そうして感受した意味をも知識として認めるものにしていきたい」と願い、「新しい学び観」として、「世界の奥行を「センス」として感受することを「学び」として重視する、そのような提案が教育哲学の分野では生まれてきています」などを述べています。このような学習観は、私が大切に学んできた生活綴方教育の思想(子どもは表現を通して、自らを変化、成長させていく主体者。表現を通してつながり合う仲間)、実践とつながり、大切にしていくものと捉えています。。
*大田堯さんは、ご自身の教育観を変えたのが生活綴方だと言われ、生活綴方の思想、「生活綴方における「生活と表現」―佐々木昂の仕事をふり返りながら」などを書かれています。参考 大田堯自撰集成全4巻、藤原書店、2014年
2、春を迎えて
私は、谷川俊太郎さんがお書きになったものを読むのが好きです。これまで、谷川さんの詩を味わってきました。節目節目に、好きな詩を味わいます。
この後に紹介する「かすかな光へ」(一部分)は、桐朋幼稚園、桐朋小学校で出あった人たち、他で出あった人たちの姿と重なるのです。
何故、どうして、…、
知りたがり、問いつづけ、…、生きる、学び続ける。
その人その人が、命を活き活きと輝かせて生きています。
春を迎え、子どもたちとの日々を思い返し、「かすかな光へ」を読みました。
かすかな光へ
谷川 俊太郎
あかんぼは歯のない口でなめる
やわらかい小さな手でさわる
なめることさわることのうちに
すでに学びがひそんでいて
あかんぼは嬉しそうに笑っている
言葉より先に文字よりも前に
波立つ心にささやかな何故?が芽ばえる
何故どうしての木は枝葉を茂らせ
花を咲かせ四方八方根をはって
決して枯れずに実りを待つ
この後も、子どもと学びについて書かれているなと、私は読みました。ぜひ、全文を味わってみてください。
11月より学園全体の仕事を担うこととなって、幼稚園で過ごす時間が少なくなりました。寂しさを感じ、かけがえのない大切な場だと、あらためて気づかされました。
それから数か月、『園児や児童、生徒、学生一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長するヒューマニズムに立つ「人間教育」』を少しでもすすめられるようにと、微力を尽くしてきました。
3月に、この学園で変化、成長した人たちが、未来に向かい羽ばたいていくことを願って応援します。
1年間、お世話になりました。ありがとうございました。*写真は、3月の園、学校の様子から
楽しくなかよくジャンピング!チャレンジロープフェス
2月の初めに、中学年の縄跳びの会、「楽しくなかよくジャンピング!チャレンジロープフェス」が開催されました。
この会は毎年4年生の実行委員が中心となり、会をつくっていきます。
今年の実行委員もやる気十分!次から次へと楽しいアイディアが出され、とてもワクワクする会ができあがっていきました。
実行委員でない他の4年生も、各技のブース(両足跳び、二重跳び、などなど)の先生となり、3年生に教える仕事を担います。
前日には4年生の学年全体で集まり、リハーサルを行いました。
そしてチャレンジロープフェス当日。開会式での「苦手なことでもたくさんチャレンジしてほしい。挑戦することがとても大事。」という実行委員の言葉がとても印象的でした。
会は大盛況。3年生はたくさんのブースを回り、できるようになった技もあったようです。早くも来年、実行委員をやりたい!と意気込んでいる人も。
4年生は教える側となり緊張していた人も多数でしたが、3年生がくると丁寧に教える姿がありました。
お昼は3、4年生混ざって一緒にお弁当を食べました。
3年生は4年生へのあこがれ、4年生は自分たちで会をつくりあげた自信を感じた会になったことでしょう。
3年生の感想より
・私は初めはできなかったけど、4ねんせいたちにつれていかれて、初めはきんちょうしたけれど4年生のおねえさんたちがやさしく教えてくれて、何回かやったら、二重とびが5回とか6回とか、初めて、できなかったことができるようになりました。
・ぼくは、さいしょはなわとびがきらいでした。なぜかと言うと、まったくといっていいほど下手だったから。でも、今日四年生と遊んで楽しかったです。しかも、四年生はぼくのできないこうさとびのやり方を教えてくれました。やさしく教えてくれました。またやりたいな~
4年生の感想より
・私は変わり種をおしえていました。その時おしえる人がいませんでした。なのでつまんないなーと思って、サイドクロスの練習をしていました。そしたら、ある3年生が、そのわざおしえてくださいと言ってきたので、よろこんでおしえてあげました。その3年生は、サイドクロスができなくって、できるようになりたいと言っていました。そしたらぶじにできるようになりました。よかったです。
・今日すごく楽しかったです。かけ足とかた足をおしえてたんですけど、「もっとこうしたらいいよ!」というのをおしえて楽しかったです。おしえたあとにはできてて、「すごい!」と思いました。おしえたあとに「ありがとう!」と言われてうれしかったです。
2.23(日)中央線沿線説明会に参加しました!
2.23(日)明星小学校で「中央線沿線私立小学校説明会」が開催されました。
事前の本校サイトから個別相談の予約の一部を行いましたが、早い段階で満席となってしまいました。
当日教員数も昨年よりも増員し対応いたしましたが、個別相談の受付は、午前、午後ともに早い段階で満席となり、すべての方に十分にご案内することが叶いませんでした。
次回は4月26日(土)新宿ビルにて開催される「第8回東京私立小学校展」に桐朋小学校も参加します。個別相談も予定しておりますので、ぜひ、興味ある方は、のぞいてみて下さい。
「中央線沿線私立小学校説明会」にご参加くださった方、ありがとうございました。
音楽団、ピアノの調律を見学!
木曜日の6時間目は、5,6年生が一緒に行う団活動の時間です。
後期も様々な団が成立し活動しています。
活動のまとめであるライブに向け、音楽団でも練習に気合が入ります。
そんな中、低学年音楽室に見慣れないお客様が。
なにやらピアノの音も聞こえてきますが、曲の演奏という感じではなさそうです。
少しのぞかせていただこうか?と、音楽団のメンバーで見に行くことにしました。
お客様は、調律師の方でした。ピアノはとても大きく構造も複雑なため、個人で調弦やメンテナンスをすることはできません。専門の知識を持った調律師の方に、定期的に調整をお願いしています。
普段見ることのできないピアノの中身に、みんな興味津々でした。
このネジは何ですか。ここの動く部分はどんな働きをしているの?
実際にネジをまわしてもらうと、音が変わったり、鍵盤が上がらなくなったり。
「本当だ!!」と、目を輝かせていました。
ピアノの構造や、音の出る仕組み、調律師というお仕事についても教えていただきました。
「私たち、ラッキーだったね!」と、ルンルンで団の教室に帰ってきたメンバーたち。
ライブまであと少し。調律したばかりのピカピカなピアノで、本番が楽しめますように。
(別のピアノを調律した時の写真も掲載しています。)
地元仙川 個性あふれるお店を訪ねる
3年生の社会科では地域学習をしています。仙川と言えば駅前に大きく広がる商店街。
2学期のスーパーマーケット見学に続き、3学期は個性あふれる個人商店の見学とまとめの学習です。
何日も前から質問を考え、行きたいお店のグループを決め、グループ内の分担を決めたりと準備をしてきました。お天気も良く、初めて行くお店はどんなお店だろうとわくわくしながら、お手伝いの保護者の方と共に出発!
初めは緊張して質問用紙通りの質問をしていましたが、お店の方々も上手にお話して下さり、だんだん子ども達の緊張もほぐれていきました。
「いつからお店を始めているのですか?」
「昭和○○年」
「しょうわ…?」
お父さんやお母さんが生まれるずっと前の年代に戸惑いながらもその頃のお店のまわりの様子を伺います。
そのお店ならではの売り物や工夫、お店の方々の思いに触れて学校へ帰りました。
これからまとめの学習をしてお互いに発表し合う予定です。
形を変えつつ発展している仙川商店街のお隣にある桐朋小学校。
登下校でお世話になりながら、見守って頂けている安心感のもと、学習を通して町への愛着も育めるといいなと思います。
「自分が自分であって大丈夫」「生きているだけで周りから肯定される感覚」 [Ⅱー416]
先日の新入生保護者会で、家庭と学校で大事にしていきたいことの一つとして、「自己肯定感」のお話をさせていただきました。それは、故 高垣忠一郎さんより学んだ「自分が自分であって大丈夫」という感覚、「生きているだけで周りから肯定される感覚」です。高垣さんの自己肯定感は、よいところをほめたり、資質、能力を評価して「自己肯定感」を高めるのとは違います。
その話の後で、6年生一人ひとりの卒業期「自分史」の取り組みを紹介させていただきました。お子さんにご家族が心を込めて話してくださり、それはその子その子のかけがえのない命の大切さを伝えてくださっていることで、「生きているだけで周りから肯定される感覚」を感じさせられるものだと思います。
ある人は、「お母さんと一緒にアルバムや育児日記をみながら、私が生まれるまでと赤ちゃんだった頃の話を聞きました。日記には赤ちゃんだった頃の写真や、楽しいエピソードがたくさん詰まっていて、思わず笑顔になりました。お母さんは、私が生まれた日のことや初めて歩いたときのことを楽しそうに話してくれました」と書きはじめていました。話を聞いて「思わず笑顔に」なったり、「楽しそうに話してくれ」ことをうれしく受けとめるなど、幸せな時間だったと思います。私も自分史よりたくさんのことを感じ、学んでいます。読ませていただいて、ありがとうございました。
自分史 お腹にいる時~歩くころまで
[お腹にいる時]
お母さんのお腹にいると分かった時、僕は、三・六ミリでした。でもその時、まわりに血のかたまりができていて、切迫流産と言われ、お母さんは家で安静にしていたそうです。一カ月くらい安静にしていて、病院の先生から/「もう大丈夫ですよ。」/と言われ、心の底からうれしかったと言っていました。毎回病院の健診でエコーの写真をもらっていましたが、生まれるまでずっと顔をお腹のすみによせたり、後ろを向いたりしていたので、生まれ時にやっと顔が分かったそうです。僕はなんで顔を見せなかったんだろうと未だに疑問です。
お母さんは心臓の病気があったので、お腹の中にいる時に僕も検査を受けましたが、病気はなかったのでお父さんもお母さんもほっとしたと教えられました。でも、へそのおがたいばんのまん中ではなく、はじっこについていたので、栄養が十分に僕に行かないかもしれないと先生に言われ、お母さんはそのことをインターネットで調べ過ぎて不安ばかりが強くなったそうです。
[僕が生まれた時]
お母さんの心臓に負担がかかると大変なので、大学病院で計画出産でした。入院した人の夕方四時頃に陣痛が来てお母さんが、/「病院に着いてるのが分かってたのかな?」/と思ったそうです。
その後、心臓が逆流して菌が入らないように、薬を点滴しながら、陣痛をたえていたらしいです。僕が生まれる四十五分前、僕の頭が出るたびに、一分間に一四〇回あった心拍がなんと四十四回くらいまで下がって、低い音で「ドッドッ」と機械からアラーム音が鳴って、病院の先生があわてていたので、お母さんも不安になって、/「このまま赤ちゃんに会えなかったらどうしよう。」/と頭が真っ白になりました。そこで、病院のえらい先生が来て「鉗子」という道具を使って僕の頭をつかんで引っ張り出して、やっと僕が生まれました。一気に引っ張り出さないと心臓が止まってしまう状況だったなんて初めて知ったので、ちょっと怖くなりました。僕が生まれる時、命の危険にさらされてたけれど、医師や助産師の人ががんばって処置をしてくれて生まれたので、あの時つくしてくれた人に感謝したいです。あとお父さん、お母さんがここまで育ててくれたのでこの命を大切にしたいと思いました。/生まれてから分かったことですが、僕の体の下にへそのおがあって圧迫して血の流れが止まりそうになっていたので、心拍が下がったそうです。
[僕が〇才の時]
僕は母乳やミルクをよく飲んで、よくねてニコニコ笑顔が多かったそうです。/僕が初めて歩いたのは〇才十一カ月の時でした。ハイハイで速く移動することが得意でつかまり立ちも早かったそうです。お父さんもお母さんも/「いつ歩き始めるのかな。」/と楽しみにしていましたが、初めの一歩は保育園にいる時でした。その日にお迎えに行くと、先生から、/「今日歩きましたよー!」/と嬉しそうに報告があってお父さんもお母さんも見られなくて残念だったけれど、先生達みんなでよろこべてよい思い出になったと言っていました。僕はその時のことは覚えていないけれど、みんなに見守られながら歩いたと知ってうれしかったです。
[僕の名前の由来]*ここでの内容は、作者の名前がわかってしまうので、掲載できません。
名前の由来を聞いた作者は、そこに込められた願いを受けとって、「もし困っている友達がいれば、力になってあげたいと思っています。」と書いていました。
[感想]
僕は今回、作文を書く前に、僕がお母さんのお腹にいる時の写真やへそのお、生まれた後のアルバムなど、色んな物を見てきましたが、やっぱり僕は、お母さんやお父さん、さらに祖母などに愛情を注がれてここまで成長できたので、僕は自分を大切にしようと思いました。
こうした自分史の取り組みは、私たちが大事にしたい「子どもの権利条約」*につながります。子どもは、「あせらず、ゆっくり、たっぷり自分(たち)らしく子ども時代を過ごそう」と願うし、そうした社会にしたい。権利としての「安心」「自信」「自由」などを、ご家族が伝えてくださっていると、私は思います。
*「子どもの権利条約」/1989年、国連総会で採択、日本は1994年に国会で批准し、世界で158番目の締約国となりました。その内容は、
〇「子ども」は、あせらずゆっくりたっぷり自分(たち)らしく子ども時代を過ごそう。
〇「権利」とは、人間として誰もが持っていて当たり前のこと。たとえば、「安心」、「自由」、「自信」など。「安心」とは「心が安らか」で「いのちの危険や病気になっても治療が受けられるなどの不安がな」いこと。「自由」は、「自分の考えが大切にされ、行動できる」こと。「自信」は、「自分のことを価値ある存在として自分自身を認められること」です。
作品は、2月に実施した美術展より
テンダーさんから学ぶ
環境活動家のテンダーさんが来校し、学ばせていただきました。
5年生では、テンダーさんの著作や動画等を通じて「プラスチックゴミと環境問題」「エネルギーと環境負荷」について少しずつ学習を重ねてきました。そして、いよいよテンダーさんと対面。火起こしにも挑戦しました。
「その辺のもので生きる」という低コスト・低負荷ながらも豊かな暮らしを実践するテンダーさんから、子どもたちは大きな刺激を受けていました。自身の生活を見直し、これからの過ごし方や地球環境について考えていくきっかけとなりそうです。
中央線沿線説明会「個別相談会」のWEB受付を17(月)正午より開始します!
続報をお待ちだった方、大変お待たせいたしました。
2/23(日)明星小学校にて開催される「中央線沿線小学校合同相談会」にお申込みいただいた方で、当日本校の個別相談会への参加をご希望されている方向けに、本校のWEBサイトから個別相談会の事前予約ができます。
予約開始は2/17(月)正午からです。
本校ホームページ内、紫色のバナー「説明会、体験会予約画面」から入場していただき、ご予約へとお進みください。
WEB限定枠でのご予約数が、すべての時間帯で1枠となっております。
先着順なので申し込みが完了するまえに、満席となってしまう可能性がございますこと、あらかじめご容赦ください。
これまで会場校にて当日受付限定で整理券を配布し、個別相談会を行ってまいりましたが、大変ありがたく、そして申し訳ないことに整理券が早い段階で締め切りとなってしまいました。そのため、今回からweb予約席を試みることにいたしました。
ご予約が取れた方は、当日整理券配布の列にお並び頂かずに相談が出来ます。
ご予約後、受付票を印刷し事前にご記入をお済ませの上、お時間になりましたら本校ブースにお越しください。
尚、当日の整理券配布はこれまで通り行いますので、ご予約が取れなかった方もぜひ当日本校ブースにお越しください。
★ご案内★
※初めてのご予約にあたっては、ミライコンパス新規ID登録が必要です。ご新規の方は事前にご登録いただけるとスムーズに予約が行えますので、よろしければ先にご登録をお済ませください。
※本校の説明会や他校様でミライコンパスサイトの予約を行っているご家庭は、事前にログインできるかご確認をお願いします。
※幼稚園の事前予約は行っておりません。当日お越しください。
中央線沿線説明会サイトはこちら←クリックするとサイトへ移動します
中央線沿線説明会 ★ご予約はこちらから★
★注意★
※本校の個別相談会の予約を取る前に、中央線沿線説明会の予約申し込みが出来ていないと、そもそものご入場が出来ず、本校の相談会には参加いただけませんのでお気を付け下さい。
また、中央線沿線説明会自体が満席の場合、ご予約時間が午前・午後でお間違いの場合、本校の予約をお取りいただいてもご入場できません。まずは、説明会のお申し込みをお願いします。
子どもたちの開発したレシピ
ドライフルーツや、サニーミラクルズの商品を使った食べ物を試食したあとは、子どもたちがレシピを考案する時間。パキスタンに笑顔と栄養を届けるため、メニューの開発に取り組みました。
パキスタンで実際に商品化されるかもしれないので、子どもたちのワクワクは止まりません。真剣に話し合う子どもたち。様々なアイディアが浮かび、子どもたちの発想力や創造力に驚かされました。
・ミラクル コールド
→ 暑い国でもキンキンに冷えたアイスのようなお菓子が食べられます。さらに、はちみつや牛乳で栄養満点!はちみつとフルーツで後味に残る最高のお菓子!!身体は冷やして心は熱く、そんな思いが込められた一品です。
・ドライおせんべい
→ 見た目は悪いかもしれないけれど、にんにくの栄養も入っているし、全体的に甘いからおいしい。フルーツにも栄養があるし、おいしい!パキスタンは、おやつが少ないからおやつにした。
・SFM(サニーフルーツミラクルズ)
→ ザクロパウダーを多めにかけて、ドライフルーツをかくせるから見た目を気にしないで食べてもらえる。マンゴーを多めに使っている。(パキスタンではマンゴーがとれるから)混ぜてザクロパウダーをかけるだけだから簡単に作れる。さらにフルーツを使っているから栄養がとれる。
単にメニューを考えるだけではなく、パキスタンの実情などを理解したうえで、笑顔と栄養を届ける工夫をしていました。みんなで試食した食べ物は、少しだけ余ったので職員室の先生におすそ分け。いろんな人が笑顔になる時間でした。
グループごとに考案したメニュー。もしかしたら、近いうちに商品化され、パキスタンの子どもたちに笑顔を届けることができるかもしれません。その日が来ることを、楽しみに待っています。
初等部の将来構想 [Ⅱー415]
2025年度、初等部は創立70周年を迎えます。60周年からの10年間を振り返り、80周年に向かって10年間を計画していく「将来構想」を話し合います。2023年度より初等部将来構想として、〈目標、子ども像、保育、教育観など〉を含めた保育・教育計画、制度設計を叙述した中長期の総合計画を話し合ってきました。私たちの将来構想が、社会にとっても大事なこととして認められることを願い、社会的意味を叙述します。そこには、私たちの社会、世界に対する願いも込めています。
たとえば、2025年度に発行予定の「新学校案内」では、子どもたち、私たちがこれから生きる社会、世界を、平和で幸せなものになってしていくことを願い、大切にしたいことを次のように考えました。
「一人ひとりが、民主的な対話を通じて平和を希求し、社会に参加するための根っこを育みます。地球環境を守る願いをもち、人権を尊重し、お互いのちがいを認め合いながら、共に生きていきます。地球市民の一員として、社会のつくり手へと成長させるよう、その土台を築いていきます」(新学校案内の〔教育目標〕)
それを実現するための〔柱〕として、
「学ぶことは楽しい!」、「遊びは最高の学び」、「自治を大事に」、「実際に行う・本物と出会う」、「学びの過程や意味を大切に」、「ともに学ぶ・ともに働く・ともに遊ぶ」、「子どもの発達に合わせた教育過程の自主編成教育を」、「親と教師、親と親は、子どもの「今」と「未来」のために結び合う」、「子どもも大人も自分らしくいられる学校に」を考えてきました。
今後、子どもたち、保護者の皆さん、それから社会に〔目標〕と〔柱〕などを示し、できるだけ同意を得て、それを実践し、実現できるように保育・教育をつくり出していきます。そこには、どのような社会、世界を私たちは創出したいのか、その担い手を育てるための保育・教育とは、を示していきます。
少し違う角度からも述べてみます。こども家庭庁から「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン」『はじめの100か月の育ちビジョン』が出されました。このビジョンは、「こどもが小学校に入るまでの重要な時期に、一人一人が健やかに育つことができるよう」「大切にしてほしい考え方をまとめ」たものです。
「はじめの100か月」とは、こどもを妊娠してから、小1、7歳くらいまでの100か月。「長い人生において、人格の基盤を築く、はじめの重要な時期というメッセージが込められています」。その時期を、「人生を幸せな状態(ウェルビ―イング)で過ごすため、特に大切な時期」として、「幸せな状態」とは、「身体、心、それを取り巻く環境や社会の状況、すべての面で良い状態にあること」と捉え、5つのビジョンを示しています。
幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン
1 こどもの権利と尊厳を守る
2 「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める
3 「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支える
4 保護者・養育者のウェルビーイングと成長の支援・応援をする
5 こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す
〇乳幼児は生まれながらに権利をもっている。すべての乳幼児が大切に育てられている。
〇乳幼児の生命や生活を保障する。
〇乳幼児の思いや願いを尊重する。乳幼児は、言葉だけでなく、様々な形で思いや願いを表現。一人一人のペースに応じて、それらが尊重されている。
〇乳幼児の育ちには、「安心」と「挑戦」の繰り返しが大切。「豊かな遊びと体験」「アタッチメント(愛着)」(こどもが不安なときなどに身近な大人が寄り添うことや、安心感をもたらす経験を繰り返すことが、「安心」という土台を築く)
〇育ちの環境を切れ目なくつくり上げ、次世代を支える好循環をつくる。 *ここまで引用
このビジョンの最後に、「国や自治体などの関係者が、同じ方向に向かって具体的な施策に取り組む。社会全体にビジョンを広め、人々の行動を変えるきっかけに」とあります。このビジョンも「将来構想」と捉えることができます。そして、私たちはこのビジョンからも学んで、実践していきたいと考えます。
写真はすべて年長の深大寺お蕎麦遠足(2月4日)より。たくさんの方にお世話になり、ありがとうございました。