投稿者: tohoblog
ゆっくりとした時間
東京で生まれ、九州で育ち、大学進学を機に東京に戻りました。
子どものころから鉄道が好きで、自宅から最寄り駅までの道すがらに捨てられている『切符』を拾い集めていた時期もありました。教室で子どもたちに話すと、「何それ~」「汚い~」などと言われてしまいますが…。
九州に帰省する時、寝台特急「富士」号を利用していました。飛行機を利用すれば4時間くらいの時間で済む移動を、わざわざ14~15時間かけていました。ガタンゴトンと車輪が刻む音と揺れに身を任せながら過ごす時間。駅弁を頬張り、好きな本をのんびりと読む時間。こんな移動の仕方を選択する私を、友人や家族は「なぜ寝台車?」と怪訝そうに見つめます。1分でも早くという世の流れに逆行するような時間の使い方は、時代と共に淘汰されていきます。
目的や目的地(行き先)は変わりません。違うのは移動手段であり、時間の使い方(かけ方)です。早さ(速さ)を大事にするために、なくしてきたものがあまりにも多いような気がしてなりません。
1月に手術を受け、主治医からたくさん歩くように促されました。歩くことが嫌いではなく、目的がない歩きは出来るだけ避けてきました。でも、歩き始めると意外にも発見が多く、というか、やはり「車」という早い(速い)乗り物に乗って移動するがために、見えなかったもの、見てこなかったものがあまりにも多すぎたのだと感じました。
早さ(速さ)を否定するつもりはありません。ゆっくりとした時間の使い方・過ごし方『も』、ぜひ大事にしたいなぁと思っています。
目に見えないウイルスとの闘いで、日々緊張し、疲弊し、そしてお子さんの今後を心配される保護者の方がたくさんいらっしゃることと思います。いつもと違う時間を長く過ごす子どもたちも、戸惑っていることと思います。
人間は欲張りな生き物なので、ない物の方を求めがちです。学校生活がある時は、下校時間まで目いっぱい遊びながら、何とかして塾や習い事の時間を工面して、取り組むことができていた日常がありました。今は、場所の制限がありながら、時間はたくさんあります。この『時間』をどう使うのかを考える力こそが、日常に戻った時の力となって発揮されるのだろうと思っています。見失ってきたものを見つめ直し、新しいものを発見する時間にすることが出来れば、どんなにか頼もしい力になるのではないかと思います。
教室に、校庭に、子どもたちの声がないのはとても寂しいですが、学校生活が始められる日に、満面の笑顔の子どもたちに会えるのを楽しみにしたいと思います。
1枚目の写真は、寝台特急「サンライズ」号の車内。2枚目は、散歩の途中に見つけた遊歩道の柵の飾り。3枚目は、卒業生に紹介してもらいはまっている小説。去年の半ばから読み始めて、12冊目になりました。
自由な世界
最近、お家ですごす時間がふえていますよね。
みんなは何をしてすごしていますか?
自分の好きなことをひたすらやったり、
ぼ〜っとしたり、
時には、あえて苦手なことにちょうせんしてみたり・・・
きっといろんな色があふれていることでしょう。
私はというと、”アート”の世界にちょうせんしています。
前に、呼吸をするように絵をかく友人を見て
”絵の世界(アート)”って自由なんだと教えてもらいました。
絵の具の箱から、心動く色を手にとって
紙にぺちょん。
もう一枚の紙を上から重ねて、ぎゅーっと体重をかけます。
さぁ開いてみて。
何が見えてきた?
色を足してもいいし、えんぴつやボールペンで足や葉っぱを書き足してもいいかもしれません。
ちょっと気分がのってきて、
アートって自由だよな。
紙に書くって決められているわけじゃないな。
って思ったら”アートの世界”は私の手にまで 進出してきました。
今は自由に外に出られなかったり、
やりたいことが出来ない時があるかもしれない。
でも、絵はどこまでも自由です。
指の先に、絵の具をちょんっとつけて
紙にトントントン。
お、魚になりました。
みんなの見たい世界は、どんなものだろう。
絵の世界にかいてみませんか?
目に見えるものをひたすらにマネして書いたり、
時には想像の世界へ旅に出たり。
さぁ、私はだれでしょう。
最近の日課
前回は子ども達から貰ったものを紹介しました。
今回は最近の日課を紹介します。
緊急事態宣言が発令されてから身体を動かすことが減ってきました。そのため、最近は毎日早起きをし、散歩することを心掛けています。平均3㎞歩くようにしていますが、この前は、なんと!12㎞も歩きました。
野川沿いを歩いていると、菜の花や桜、カラスノエンドウや勿忘草が綺麗に咲いていました。春の色とりどりの草花を見ながら歩いていると、新しい発見がたくさんあり、楽しく散歩することができます。
池のほとりに佇むカルガモやコサギも印象的でした。
木の枝に止まる二匹のカワセミも見ることができ、清々しい朝を迎えました。
子どもからのプレゼント
桐朋小学校で勤務を始めてから4年が経ちました。この仕事をしていると、子ども達から手紙や折り紙などを貰うことがあります。今回は子ども達から貰ったものをエピソード付きで3つ紹介します。
①手作りのマックセット
今の6年生が2年生だったころ。私が2年西組の担任をしていたときの話です。その日は体調が悪く、休み時間も子ども達と遊ぶことができませんでした。教室のデスクでゆっくり休んでいると、子ども達から「番号札を持っていて下さい。」と言われ、番号札を渡されました。数分後、「番号札1番でお待ちのお客様~」と呼ばれました。渡されたばかりなのに番号札を紛失してしまった私。「なんで失くしちゃうの!」と少し怒られながらも、「ハンバーガーセットです。これで元気出して下さい。」と元気付けてくれました。私がふざけて「Lセットを頼んだんですけど…」と言うと、「申し訳ありませんでした。すぐに作り直します。」と言い、もう一度作ってくれました。
かなり体調の悪かった私ですが、知らないうちに元気を取り戻していました。あのときのやりとりは、一生忘れることのない思い出の一つです。
②名前付きの石
昨年の卒業生が4年生だったころ。私は学習補助として4年西組に位置付いていました。彼らが5年生になるとき、一人の男の子が「俺のこと忘れないでね。」と名前付きの石をくれました。たまたま近くに落ちていた石に名前を書き、真剣な眼差しで渡してくれました。何も知らない人からすると「どうして石を持っているんだろう。」と不思議に思われますが、私にとっては宝物の一つです。(青いシールは名前を隠すために貼りました。)
③ウサギのスタンプ
昨年の卒業生が5年生だったころ。私は1年生の担任をしていましたが、1年生の教室にウサギのスタンプを持ってきてくれました。1年生の子ども達も可愛くて気に入った様子。スタンプを作ってくれた子どもは、度々私の教室を訪れ、ウサギのスタンプが大事に使われているのか確認します。少しでも汚れていると、「ちょっと汚いよ!ちゃんと使ったら拭いてあげて。」と言われました。子どもにとっては、大事に使われているのか心配ですよね。今でもウサギのスタンプは大切に使っています。
子ども達から日々いろんなものを貰い、毎日のように元気をもらっています。
私は今年3年生の担任。国語と算数に加え、理科と社会の授業もやります。
授業時間も休み時間も、楽しくて笑顔溢れるクラスをみんなでつくっていきたいです。
懐かしい気持ち
家の近くを散歩すると、小川(玉川上水)の縁に、小学校低学年くらいの少年たちが3~4人、寝そべっていました。彼らが目を凝らして見つめる先は、流れる水の中でした。「あそこ!」「いたぞ!」ふと体を起こした子どもたちが指さした先には、素早く動く影が。正体はザリガニ。少年たちの手には網がしっかりと握られています。「お前はあっちから」と、どうやら挟み撃ちにする作戦のようです。ところが、ザリガニはあっさりと包囲網を潜り抜けて、物凄いスピードで橋の下へ逃げ込んでしまいました。悔しそうな彼らの顔。それでも少年たちはすぐに気を取り直して、再び「獲物」をさがし始めていました。
一連の様子を眺めていた私の心に、何とも言えない懐かしい感情が蘇ってきました。私も子どものころ、網を片手に自転車で玉川上水へ乗りつけ、友人と共に半日以上「獲物」を追いかけまわしていました。スルメを仕掛ける時のスリル、見事に捕まえた時のなんとも誇らしい気持ち。少年時代の光景がありありと思い出され、自分にも、そんな時間があったのだなと、ふいに胸がいっぱいになりました。
世界ではまだまだ大変な状況が続いていますが、子どもたちはいつどんな時でも、わくわくすることを見つけていくのですね。気分転換に自然を感じようと外に出たのですが、自然を楽しむ子どもの姿に、元気をもらった散歩となりました。
学校が再開したら、桐朋小の子どもたちとも、自然の中でいっぱい遊び、学び合う時間を過ごしたいです。
ヒミツの作戦会議
4月も半ばとなりました。
もうすぐ学校から、
みんなへあるものが届きます。(もう届いているお家もあるかな?)
そう、ふうとうの中に入っている あるもの です。
先生たちで、いっぱい作戦会議をして
学年ごとにいくつかの”ミッション(アイデア)”を用意しました。
みんなの顔を思いうかべながら
「どんなことに夢中になれるかな?」
「こんなアイデアはどう?おもしろそうじゃない?」
「お〜、これいいね!」
作っている方もワクワクしながら、考えた傑作(けっさく)です。
ぜひ、休校中にチャレンジしてみてください。
さらに、
アイデアを自分なりに進化させてみる!
自分でアイデアを生み出してみる!
こんなのもおもしろいかもしれません。
”おっ”と思った時がチャンスです。
よし、やってみよう! みんなの反応、楽しみにしています。
初等部の歌 ♬よい子 つよい子 桐朋っ子
あしたは入学式のよていでしたね。
パートナーをつとめる5年生も、
おいわいのひょうげんを担当する2年生も、
会場のかざりや、おそうじや、
そのほかいろいろな準備をしてくれる3年生も4年生も6年生も
みんなが心待ちにしていました。
いまはまだ会えないけれど、
あたらしい仲間になる1年生へ、
そして、進級した自分たちへのおいわいの気持ちをこめて
おうちで歌ってくれるとうれしいです。
『初等部の歌』 生江義男 作詞 入野義朗 作曲
ふじのおやまが にっこりと
ぼくらのまどを のぞいてる
よい子 つよい子 桐朋っ子
あかるく すなおに かたをくみ
きぼうにもえて すすもうよ
むさしののかぜ やわらかに
わたしのへやを なでていく
よい子 つよい子 桐朋っ子
元気で なかよく 手をくんで
あかるいにっぽん つくろうよ
素敵な歌声があふれますように。
~曲を聴く方法~
※黒い枠内、左側の数字の横をクリックすると再生・停止が出来ます。
※黒い枠内、右側のバーは音量です。お好みで調整してください。
5月、6月の学校説明会・体験会について
2021年度入学考査をご予定の保護者の方へ
この間、コロナウィルスの感染拡大の状況、医療崩壊の危険などをとらえながら今後について検討を重ねてきました。
5月 9日(土)第1回学校説明会
5月30日(土)第2回学校説明会
については中止とします。
6月20日(土)第3回学校説明会
6月27日(土)学校体験会
は、現時点では実施予定ですが、引き続き状況をとらえながら実施・中止だけでなく、実施内容の変更も含めて判断してまいります。
そのため申し訳ございませんが、HP上での予約受付開始は開催日の2週間前ごろを予定しています。
尚、予約開始日や開催の有無・変更につきましては、5月下旬を目安にHPでお知らせしますので、ご確認いただければと思います。
何卒よろしくお願いいたします。皆様、どうかお体にはご留意ください。
新入生の保護者の方へ
行事についてお問い合わせがありましたが、休園・休校期間中には行いません。5月7日以降の日程・行事については後日ご連絡します。