ロマナさんとアンドリーさんが送ってくださった絵 [Ⅱー378]

ロマナさんとアンドリーさん(Ⅱー360など参照)が送ってくださった絵

6年生の人たちに、1枚の絵(上)を見せて、これは誰の絵だろう? と問いました。「ピカソ」と言った人がいました。この絵は皆さんに届きました、と伝えると、ロマナさん、アンドリーさんからだ! という人がたくさんいます。そう、この絵はお2人から、ブロンズ新社さんから届きました。(「ありがとうごさいました」)

その後、この絵を見て、考えたこと、感じたこと、想像したことを教えてください、と伝えました。

6年生の人たちから。

〇飛行機みたいなものの羽が折れている。足が長い人が支えている。黒いものを戦車や蛇が上がってきている。黒い壁に爆弾が当たっている。矢印みたいなものが気になる。赤ちゃんも黒い壁を支えている。赤色が黄色・青色と敵対している。

〇黒い壁の真ん中の部分が、かけて(折れかけて?)いる。黒い壁は勇気を表しているように見える。

〇戦争のための兵器などが乗った板を、ベビーカーに乗った赤ちゃんやつえを持った老人まで支えている。

〇へびだけが人工物の兵器ではない。

〇赤い部分は、ミサイルや戦車などが描かれているので、「戦争」や「悪」。そして、青と黄色の人は、ウクライナ人を表し、「悪」に立ち向かい、戦っている様子だと思います。また、赤ちゃんは、小さな力(子ども)でも、皆で力を合わせれば戦えるということを表していると思います。

〇2人は、私たちに、赤ちゃんも大人も子どももみんなが戦争を止めようとしている。ウクライナの人々は誰もが望んで戦争をやっていない。終わることを願っていると、人々の色をウクライナカラーの青と黄色にして表していると思った。

〇下の青と黄色の人は、ウクライナを示していて、ウクライナが重い戦争という荷物をしょっている。

〇人々が壁を使って戦争に耐えている。赤ちゃんもどんな人々も耐えている。でも戦争をし、相手の国も傷つけている。相手も同じ。人々がいる方がシェルターに見える。

〇戦争にがんばって耐えている人たちの事を表しているのかなと思いました。人々は黄と青で、ウクライナの国旗で、赤は血や炎のイメージを持ちました。

〇大人も子どもも小さな赤ちゃんも色々な人々がロシアのウクライナ侵攻と(絵でいう赤いモノ)戦って自分を守っていることをあらわした絵だと思う。黒い壁はウクライナとロシアの国境(境界線)なのでは、とも思う。

〇戦争の武器をたった1枚の壁で押さえている。しかも、赤ちゃんから大人までが。これはウクライナを戦争から守りたいと思ったのではないか。襲ってくる武器から、自分たちを守りたいんじゃないか。

〇色や年齢、体の大きさなど、みんなそれぞれ違う人だけれど協力し合っている。赤ちゃんもび力だけれど、無力ではなくてできることをしている。みんなで協力すればいくら相手が兵器でも戦争を止められるのでは、というメッセージだと思った。

今後、この絵を小学校で展示します。たくさんの人に見ていただいて、感じたこと、考えたことを掲示板に書いていくなど交流したいと思います。

ブロンズ新社さんから、「出版目録 2024」(下)もいただきました。目録のはじめに、「ブロンズ新社創立40周年記念事業 絵本づくりの未来形」として「この10年、絵本の可能性を切り拓き、世界を刺激してきた作家のトークを開催」され、ロマナさん、アンドリーさんのことが書かれていました。その中に、「桐朋小学校を訪問し6年生の児童を対象にウクライナの現状を語った特別授業」も入っていました。*以下の写真と文は、「出版目録」から引用させていただきました。

来日への道のり

戦争のただなかウクライナから来日することは、容易ではありませんでした。ロマナはスロバキアのブラチスラバまで行って、1週間滞在後にやっとビザを取得。16歳から60歳の男性の出国が禁じられているので、アンドリーは国にアーティストビザを申請して、出発1週間前にやっと日本訪問が認められました。

桐朋小学校でレクチャー

9月22日、6年生2クラス約70人を対象に特別授業が行われました。ウクライナでのふだんの暮らしや絵本制作のようすなどをスライドで映しながら、わかりやすい言葉で語ってくれました。「戦争中でも、なるべくふつうの生活を送るように心がけています」と語るふたりの言葉に多くの子どもたちが驚いたようす。着弾時刻を予測するミサイルアプリを活用して生活しているという話に、緊迫感をもって聞きいりました。

「わたしたちにできることはなんですか」という児童の質問に、「あなたたちにできることはただひとつ。しっかり勉強すること」というアンドリーの言葉が強く印象に残った授業でした。 

 

進化しているよ、放送番組!

放送委員会の主な仕事は、掃除や下校時刻をしらせる「定時放送」です。

程よい緊張感をもちながら、呼吸を整えCDなどのスイッチを操作し、マイクに向かいます。

 

もう一つ、学校生活を彩る放送番組を作るのも大切な仕事です。

最初はCDの入れ替えに時間がかかってしまったり、音量調節がうまくいかなかったり、と課題もありましたが、回を重ねてそれぞれが成長してきました。

本番は事前の準備にかかっている、と、身に沁みてわかってきた子どもたち。

後期の「音楽会特別番組」はほとんど自分たちで段取りしてきました。

「音楽会に向けて学校中を盛り上げていこう!」と

各学年の曲のエピソードを紹介したり、全校で歌う曲を流したりしました。

ちょうど良い音源が無い場合は、放送委員自らが録音して臨むなどエネルギッシュです。

(5年生の版画作品より。パッヘルベルのカノンを音楽会では演奏しました。)

音楽会の後は、振り返りの番組を放送しました。

4人のチームの台本は、セリフも多くノートには文字がびっしり!

それぞれの学年への感想や、先生たちの舞台の裏話なども取材して

ベテランのナビゲーターのように見事に10分間を組み立ててくれました。

12月最後の放送番組は、クリスマス特集!

わくわくするクリスマスソングに乗せて、豆知識なども伝えてくれました。

(美術室前に、雪だるまが出現!何でできているか、わかりますか?)

 

2024年最初の放送は、お弁当が開始した日。

こちらは12月と打って変わって、お正月にちなんだ番組ということで、                           「和」の雰囲気でBGMや邦楽が流れました。                        

5、6年生、各2名ずつで構成されるチームでの活動を通じて、

番組作りの「技」と「経験」が伝えられていきます。

芸術鑑賞教室 〜あれ?見えないものが見えるぞ!〜

「あれ?ないはずの綱にひっぱられている…?!」

 

「かばんがなかなか持ち上がらない・・・?!」

 

 

本年度の芸術鑑賞教室では、パントマイムのパフォーマーの方が来てくださいました。

参加型でいろんな子どもたちも舞台に関わりながら参加しました。
舞台に立たずとも、

 

「それこうしてみて!」
「後ろには壁ないんじゃない~?!」

 

身を乗り出して、子どもたちはなにかを伝えようと必死です。
もう舞台はどこなのかわからなくなるほど、
会場は笑いで一体感に包まれました。

 

     

 

最後はなんとパントマイムのミニレッスン!
子どもたちはみんな見えない壁にぶつかって、登っていきます。

 

 

ショーが終わった後、子供たちのまわりには見えない壁や綱だらけ。みんなが見えない壁を登り、見えない綱を引っ張ります。

想像力を力に。

 

本物を見たから得た感動。

 

パントマイムを通して得た、ドキドキやワクワクが子どもたちの想像力の翼をどこまでも広げていきます。
 
 
 
 
 

伝えたい・届けたい相手がいるから

先日、卒業生が小学校に遊びに来ました。

桐朋女子中学校では、現在ペンフレンドという、手紙のやりとりを通して交友関係を結ぶ活動を行なっているそうです。

 

「フィンランドに手紙を送るんだ!」「英語で手紙を書いたんだよ!」

 

嬉しそうに手紙を見せてくれました。

 

 

桐朋小学校では、1月に渋谷区にあるYUAI International Islamic Schoolとの交流が決まっています。

夏からじっくり時間をかけて子どもたちの中で実行委員会を立ち上げ、そのメンバーが中心となって準備を進めています。

 

打ち合わせのためにイスラミックスクールに行くことを伝えると、「私たちも行きたい」と声をあげ、打ち合わせの資料づくりも行なってきました。

打ち合わせの際には「一緒に昼食を食べたい」という要望が見事、実現することになりました。子どもの声に耳を傾け、一緒に楽しい企画をつくろうとしてくれたイスラミックスクールの先生方に感謝しています。

 

 

ある日のこと。一人の子が「交流のタイミングでお互いの似顔絵を描きたい」と話していました。

ですが、交流の機会なのに似顔絵を描くだけだともったいないという話になり、交流するときは全力で遊び、関わり、交流前と交流後に手紙のやりとりができるといい。なんて話をして…

 

結果として、イスラミックスクールに手紙を書くことにしました。iPadを活用し、翻訳機能を使いながら、伝えたいことを英語にし、手紙を書いていました。

間違えてもいい。伝えようとすることが大事。

 

子どもたちは楽しそうに招待状を書いていました。1月下旬に、交流会を実施します。

その時の様子もまた伝えていきたいと思います。

転編入試験を行います。

2024年4月入学の転編入試験は、以下の学年で行います。

新2年生 男子1名、 新3年生 女子1名、 新4年生 女子1名

試験日は、2月17日(土)です。詳細は、募集要項でご確認ください。

募集要項・入学願書(無料)は、学園総合受付窓口で配布します。

配付期間 1月15日(月)~2月5日(月)

     [平日]9:00~16:00  [土曜日]9:00~12:00

 尚、1月14日までに「転編入通知希望フォーム」に登録されており、今回の募集に該当する方には郵送でお送りいたしますので、来校の必要はありません。

 また、登録していなかった方でも、郵送を希望される場合には、小学校ホームページ内、「転編入通知希望フォーム」にご登録ください。

郵送請求期間 1月15日(月)~1月31日(水)

 

遊びを通して

週に1回の朝スポの時間。

各クラスいろんな企画で朝の時間を楽しんでいます。

 

4年生のあるクラスでは、係の子が毎週みんなが楽しめる/繋がれる遊びを企画してくれます。

 

ある日は、「魔法のじゅうたん」。

全員床に落ちることなく絨毯を裏返すことはできるか!?

自然と声掛けと支え合いが始まります。

周りを見て司令塔的なポジションをするのが上手な人、協同するのが上手な人、声掛けはしないけれどもニコニコっと楽しんでいる人、仲間のいろんな側面が見えてきます。

簡単そうに見えて難しい。

話し合いで、いろんな作戦が生まれます。海苔巻き作戦。ジャンプ作戦。

一見大人が見ると「絶対無理でしょ」と思うようなやり方も

「やってみて」「チャレンジ」してみるのです。

たくさん失敗します。

失敗した後の声掛けフィードバックが良くなってきました。

「もう無理」じゃなくて「今の感じでもう一度◯◯が支えてやってみよう!」「惜しい惜しい大丈夫!」「よし、次はあの作戦にしよ!」

くも鬼ごっこ、ファイブタッチ、パイプライン、ふうせんリフティング、新聞紙リレー

楽しい遊びの中にこそ、学べることや繋がりポイントが溢れています。

たくさんの声かけが生まれる時間。

自然と少しずつ少しずつ、見えない繋がりが太く、強くなってきています。

 

2024年は、子どもの権利条約を批准して30年の年 [Ⅱ-377]

子どもの権利条約は、1989年、国連総会で採択され、日本では1994年に国会で批准し、世界で158番目の締約国となりました。その内容を簡単にまとめます。

【子ども】は、あせらずゆっくりたっぷり自分(たち)らしく子ども時代を過ごそう。

【権利】とは、人間として誰もが持っていて当たり前のことです。たとえば、「安心」、「自由」、「自信」などです。「安心」とは「心が安らか」で「いのちの危険や病気になっても治療が受けられるなどの不安がな」いこと。「自由」は、「自分の考えが大切にされ、行動できる」こと。「自信」は、「自分のことを価値ある存在として自分自身を認められること」です。

【条約】は、国家間で取り交わした約束事のことで、重い意味を持っています。

 日本では批准後、残念ながら「国連子どもの権利委員会」より、「「子ども期」、子どもの意見表明権、「子どもの保護」において、国家の責任と義務を再構築すべき」などと、政府に改善を求められてきました。「子ども期」を大切にしているかを、批准後30年の本年に再考する必要があります。

 

元園長・校長の宮原洋一さんは、『もうひとつの学校』(写真・文 宮原洋一、新評論。白黒写真は宮原さんの本から引用)において、日本の「子どもの自由が奪われてきたのではないか」と述べています。宮原さんはこの本で、子どもの命の輝き、「子どもたちのあそびのパワー」を存分に伝えられていました。

しかし、そのパワーが喪失されてしまったと捉え、「このパワーこそが人間としての根っこをたくましく育んでいたとするなら、この喪失は子どもの発達にとって大きな問題であり、『子ども史』のなかではかつてないことでした。」と課題を示します。

そして、「子どものあそびのコミュニティーがないところでの学校教育は、脆弱な基礎の上に家を建てるようなものです。逆に言えば、このベースを欠いたところでは学校教育はうまく機能しないのではないでしょうか。あそびが子どもの発達にとって不可欠なものだとすれば、その素地ないに初等教育は成り立ち得ないからです。」と述べています。

この現実と課題に対して、宮原さんは「ひとつの解決策として、『もうひとつの学校』(写真と文で示した子どもの姿―中村)が子どもたちの発達のなかで果たしていた役割を再評価し、それを子どもたちの発達にとって不可欠のものとして位置づけることです。」と提案します。それから、「この一つの試みとして、東京都調布市にある私立桐朋小学校には子どもたちが『しぜんひろば』と名付けたあそび場があります。1999年の秋、草が茂り、木登りができ、小さな池と人工の小川がある広場が校地の一角に誕生しました。/子どもたちは、放課後にこの『しぜんひろば』でモミジの大木に登ったり、基地をつくったり、穴を掘ったりと、本書で尋ねた『もうひとつの学校』の子どもたちと同じようなあそびをはじめました。」と、桐朋小学校の試みを伝えられました。(下の写真は、2005年に宮原さんがしぜんひろばで撮影)

まとめとして、「このように、校庭のいろいろな場所に子どもが自由にあそびを展開できるような「場」をつくることがまずは必要ではないでしょうか。学校の塀を逆利用して子どもたちの解放区をつくり、かつてのような空き地を主体としたあそび場を校内につくるのです。どの小学校にも、地域の環境を生かして、こうした『もうひとつの学校』を実現させることは可能なはずです。」、「何と言っても、子どもたちがこうしたところで[あそびきる]ことが重要です。中途半端にではなく、子どもが心ゆくまであそびきることで、将来、自らの力で人生を生きていくための根っこが育まれていくはずです。」と述べていました。

宮原さんが撮った子どもの活き活きとした姿、様子を受けとめ、子どもの「時間」「空間」「かかわり」づくりをどのようにつくっていくのか、ひろげていくのか大きな課題として受けとめています。

*ユニセフは、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」の4つに分けて説明。

*子どもの権利条約とは、18歳未満のすべての人の安心、自信、自由という人権を守ること、生きる、育つ、守られる、参加する、という子どもの権利について世界中のぐ国々で交わされた約束事であり、約束した国はその国の法律を変えてまでそれを尊重しなければならないもの(宮下聡に学ぶ)。

1月、能登の地震に際して、「家を壊された子は、カバンも学習道具もなくしてしまい、悲しんでいるのではないか」、「地震や津波の恐怖。おびえ心を閉ざしている子はいないだろうか」、「親を亡くしてしまった子はどうしているだろう。避難した場所で寒さに震えていないだろうか」などと考えて過ごしています。東日本大震災では、福島県渡利にあるさくら保育園とつながって、子どもたちに必要なものをできる限り送ることをするなど、私たちができることに取り組みました。能登地方の子どもにかかわる場所に連絡をとっています。

「きょうね みそをつくってね すっごくたのしかったんだよ。」

今年も桐朋っ子たちの授業や活動の様子について、ぜひ皆様と共有できたらと思います。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

今回は、2学期に行われた1年生の活動について、ご紹介します。

 

~1年生 国語と総合の学習での味噌づくり~

1年生の国語では説明文『まめ』を学習します。豆がどうやって育つのかを学ぶ説明文です。

豆の学習は国語の説明文だけではありません。毎月教室には『かがくのとも』という本が届きます。 

そこには、大豆から納豆をつくる際に菌が関わっているということが書かれていました。

菌と聞いて子どもたちは「食べても大丈夫なの?」と疑問を持ちます。

それもそのはず。子どもたちはここ数年感染症の流行に伴い、様々な活動が制限されてきました。最近は、緩和されつつありますが、やはり良いイメージはないようです。

良い菌と悪い菌がいることと、私たちの身体の中にも菌がたくさんいることを伝えました。

さらに、以前に読んだ『かがくのとも』でも出てきた”発酵”というキーワードが味噌にも関わってきます。

 

色々な姿にかわる豆の不思議。

味噌作りを通して、五感を使って学ぶことができました。

 じっくりゆっくり寝かして…食べられるようになるのは今年の夏休み前かな?

みんな、楽しみで待ちきれません。 

 

「きょう みそをつくって もっとつくりたくなった。」

「つくっていくうちに たのしくなってきた。みそが はねあがったのでなめた。すごくすっぱかった。なんかへんなあじもしておもしろかった!

「みそづくりのかんそう。こねこねしたのがたのしかった。」

「みそのまめを つぶすときがめちゃくちゃたいへんだったんだ。」

「きょうはみそをつくりました。たのしかったけどむずかしかったです。すこしたいへんなところもあったけど たべるときが たのしみです。」

「きょうね みそをつくってね すっごくたのしかったんだよ。」

2024年、どうぞよろしくお願いします [Ⅱ-376]

元日から悲しいことが続きます。能登半島地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。被害にあわれた方にお見舞いを申し上げます。救援に当たられている方に敬意を表します。被災地の一日も早い復旧を願って、できることをしていきます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

いただいた年賀状から、子どもたちの気持ちを受けとめています。

〇えんちょう せんせい やきいも おいしかった!

〇去年は音楽会で初めてホールでリコーダーを演奏できてうれしかったです。

〇この一年が楽しく本当に短く感じました。勉強も好きになりました。それも担任の先生のおかげです。学年があがっても今の先生が担任でいてほしい!

〇今年も色々なことがありました。戦争、スポーツ、色々なことがありました。でもいいニュースだけではなく、戦争という殺し合いだっておこりました。これからも、平和な毎日を一日でも早く来てほしいと願っています。

〇ことしがんばるのは、てすとです。そしてぼくはママにほめてほしいです。

〇うんどう会、ぜったい白ぐみれんぱいを止めます。

〇らい年のやつがたけがたのしみです!! パン焼きをやっていないので、やりたいです!!

〇5年生のパートナー活動が楽しみです。でもドキドキする事があります。それは、お手紙ファイルをよろこんでくれるか心配です。

〇今、私は百人一首にはまっています。私の一番好きな歌は「ゆらのとをわたる舟人かじをたえゆくへもしらぬこひのみちかな」*です。この歌の意味は波の高い由良の海きょうをわたる舟人がこぐ物をなくとまよっているように私の恋もどうなるかわからないなぁ~という意味です。

〇私は友達とおく上でのんびりするのが好きです。他にも教室でおしゃべりしたり、カードゲームをしたりするのも好きです。なので、次の学年になっても遊びたいです。

〇私は今年卒業します。六年間で一番心に残っているのは四年生の時のハッピーフェスティバルです。コロナで八ヶ岳合宿行けなくなり、代わりに行った行事です。学校でキャンプファイヤーをした後グラウンドに寝っ転がって夜空をみたのが忘れられない思い出です。他にも楽しいことがたくさんありました。

*曾禰好忠(そねのよしただ)の歌。由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな

〇いつもしゅうぎょうしきにしらないことをおしえてくれてありがとうございます。

〇紙でできたネックレスがすごくきれいでした。私も紙でネックレスをつくってみたいです。

*桐朋小だより「希望を紡ぐペーパーミラクルズ」をみてください。ぼくも学んで、2学期の終業式で話をさせていただきました。

  1月、ヒヨドリたちがしぜんひろばのツリーハウスにいました。おいしそうに柿をつまんでいました。

希望を紡ぐペーパーミラクルズ:後編

「ファッションショーをやりましょう!」

 

高垣さんが、打ち合わせの際に話してくれました。

SDGsの話や差別問題に踏み込んだ授業になると、どうしても暗い話、課題中心の話で終わってしまいます。しかし、パキスタンの輝きの部分も共有したいという高垣さんの思いから…なんと教職員がファッションショーのモデルに!

煌びやかな衣装を身にまとい、教職員がランウェイを歩く。大人も子どもも笑顔になる時間でした。一人ひとりの衣装にペーパービーズが使われており、子どもたちも興味津々でした。

 

・今日は、ゴミに見える物を、大切に新しい資源として再利用し、すてきなアクセサリーとして売り、「何もできない」と呼ばれた人にも環境にも、とてもやさしく活動している方とふれあいました。ブレスレット作りや、ペーパービーズ作りが、すごく楽しかったし、その方が活動拠点としている国のあいさつの仕方や、名前の紹介の仕方を教えてもらい、すごく心に残る授業でした!

・高垣さんみたいにはなれないけれど、困っている人がいるのでぜいたく言わず、ゴミなの?と自分に問いかけていきたいです。ゴミになってしまう紙も工夫したらビーズになり、生活できるということが1番印象に残っています。ちなみに、先生みんな似合ってたし、面白かったよ!

・民族衣装を見たのですが、アクセサリーはペーパービーズでした。つまようじに紙を巻いたものが美しく、価値のある物に仕上がっていくのが、ほかには無い新しい感覚でした。サフィアさんの「私や他の身体障がい者と接する時には、何もできないのでは、とは思わないでください」という言葉。これは私も共感しました。“何もできないときめつけないで”“私にもできることがある”という思いが伝わってきました。私達が『ゴミ』と思っているものも、ペーパーミラクルズでリメイクできたり、特別な、世界に一つの宝物になるということがこの講演でわかりました。

・ぼくはまず、工事現場とかにある簡易トイレとかでいいからすぐにトイレを作ってあげて助けたい!ぼくは政府のこととかよくわからないけど、国の防衛とかいってないで、早く困っている人を助けてほしい。学校の校舎をつくる、まちを復興させる、仕事がない人のために仕事をつくる。とか、そういう事を早くやってほしい。

 

ペーパービーズで作ったアクセサリーは、自分の宝物にしたり、両親にプレゼントしたり、兄弟・姉妹にプレゼントしている人もいました。放課後の時間や、家に帰ってからもペーパービーズ作りに挑戦した人が大変多く、一年の最後にふさわしい授業となりました。

翌日、ある子から「これクリスマスプレゼント」と言ってもらった、ペーパービーズで作ったアクセサリー。最高のプレゼントです。

 

年が明け、また子どもたちと一緒に、地球市民の一員として、自分たちにできることを考えていきたいと思います。