学校説明会のお知らせ

本校にご興味をお持ちくださる皆様

 

2022年6月25日(土)の午後、本校ポロニアホールにて小学校説明会を開催いたします。

校長あいさつ、1年生担任の話などを予定しております。

ご参加は1家庭2名までといたします。

 

①13:10の部

〇対象:今年度の説明会、相談会等に初めてご参加の方限定といたします。

〇予約受付開始:6月6日(月)11:45~

 

②14:40の部

〇対象:どなたでもご参加いただけます。初めてご参加の方のお申し込みも可能です。

〇予約受付開始:6月6日(月)12:45~

 

・校長あいさつ、1年生担任の話など、1時間程度を予定しています。

・施設見学はありません。(ホールでの大人の方向きのお話しのみです。)

男女の枠があります。お間違えのないようおねがいします。

・サーバーの混雑を防ぐため予約開始時刻に差を設けてあります。ご確認ください。

・諸状況により、やむを得ず中止となる場合もございますことをお含みください。

・同日午前、桐朋幼稚園の説明会も開催します。詳しくは幼稚園HPをご確認ください。

 

桐朋小学校 教務

お姉さんたちの躍動

快晴に恵まれたこの日。

登校する子どもたちの目を釘付けにしているのは、中高グラウンドに集うたくさんのお姉さんたちの姿。

桐朋女子中学・高等学校の体育祭が久しぶりに開催されるのです。

 

6学年が6色のシンボルカラーを掲げて競い合う伝統の行事。

3月から練習に取り組んでいる姿を隣の校舎から見ていたので、中止となってしまったこの二年間の彼女たちの悔しさを思うと、慰めの言葉も見つからないほどでした。

校歌などは、事前に録音したものを流して「清聴」する。

学年全体で一丸となって取り組む「応援交歓」でも肩を組むフォーメーションは慎む。

など、遠くから眺めているだけでも例年との違いに気づきました。

 

きっと開催に漕ぎ着けるまでにはたくさんの工夫や検討があったことでしょう。

初等部のグラウンドも、ウォーミングアップや最後の確認をする選手たちの熱気がいっぱいでした。

全校一同が校庭に集う姿は、カラフルでエネルギッシュで、そしてとても晴れやかでした。

小学校の運動会も「今年こそは!」と、期待が大きくなります。

 

学習 子どもの育ちと脳について [Ⅱー298]

前回のコラムの最後に、「次は、乳幼児期から児童期にかけて、『生き生きと過ごせる生活で育つこと』を脳の発達という角度から考えてみます。(つづく)」と書きました。今回、「子どもの育ちと脳について」学んでいることを書いてみます。  

神経系の発達について、Scammon の発育曲線によれば、生まれてから8歳ころまでに90%が完成(12歳頃までに全体が完成)します。バランス感覚などは、その時期までにいろいろな経験をして培われると考えるならば、(コロナ禍であっても)その時期と経験を大切にしたいです。園や小学校の人たちは、たくさん遊ぶなかで、しぜんと見事なバランス感覚を培っていると思います。

脳科学と教育などで発言されている小泉英明氏(日立製作所名誉フェロー)は、「乳幼児期は身体系と脳神経系の土台が築かれる時期」とし、「とりわけ神経回路がつくられるのには臨界期があって、一歳くらいまでの時期に、神経回路が発達することがわかっています。その時期に子どもにとって良い環境を整えることが大切」と述べています。小泉氏によれば、子どもにとって良い環境とは「自然からの本物の刺激」があり、「(脳の学習機能のために)発達に応じて睡眠のリズムを正しくつくっていく」、「実体験」が大切で「意識下にまで多くの¨生の情報¨が入り、脳神経を活性化」することなどとなります。※「脳の基本的な能力は三歳までに決まってしまう」などは、科学的根拠がないという発言もされています。

たとえば、赤ちゃんが自分の手で食べ物を口に持っていこうとしているのを、無理にスプーンで食べさせることが続けば、手のはたらきの神経回路は育ちません。また、足が冷たいから、常にソックスをはかせていては、足裏や足指への刺激を遮断してしまいます。/赤ちゃんは、まず自分で手を伸ばして、食べ物をとるときでも自分で触って、その感覚や距離感をとらえます。最初はうまく口に運べないけれど、失敗していくうちに、口の中に食べ物を入れられるようになっていきます。やってみて、その刺激がどうだったのか学びます。このように実体験から神経回路をつくることを、小泉氏は『脳は出会いで育つ 「脳科学と教育」入門』(青灯社)で述べていました。

小泉氏と比べ、神経回路の発達の時期を乳幼児期から児童期と少し長い期間でとらえている中川信子氏(言語聴覚士。氏には、ことばと脳の育ちから学びはじめました)は、子どもの生活やことばと育ち、脳の発達についていくつかの本を書いています。

脳細胞(ニューロン)は、生まれたときに、大脳の表面部分に140億個ぎっしり並べられているそうです。その脳細胞と手や足が神経でつながっています。そして、さまざまな経験を通して、そのつながりが機能し、発達するそうです。それを「神経回路」の形成と述べています。

中川氏は、子どもの育ちと脳しくみを3つの段階で捉えます。

●脳幹 ~神経の束が通っているところ、生命の中枢で、生命を守る役割をします。子どもの成長にためには、脳幹の神経の通りをよくしておきます。そのためには、からだが元気であることが大切です。十分な睡眠、空腹満腹のリズムなど生活が規則的に、リズムが保たれていることです。「寝る子は育つ」「よく遊び、よく学ぶ」です。

●大脳辺縁系 ~「こころの脳」ともいえる場所。本能、情動、感情より少し原始的なこころのはたらきをします。やる気、覚える、本能的価値判断をします。生きる力を駆動するところです。だから「おもしろそう」(記憶をつかさどる海馬のはたらきが高まる)「この情報は役に立つ」などが大切〔たのしい、おもしろい、好き、やりたい意欲を育てる〕で、そうした場面で大脳辺縁系の神経の通りがよくなります。

●大脳皮質 ~脳幹と大脳辺縁系のはたらきの上に、大脳皮質のはたらきが乗っかって、知的なはたらきをします。知識、知性、抑制などのはたらきを通して、うまく生きる、よく生きることができます。

「生き生きと過ごせる生活で育つこと」を脳の発達という角度から考えると、まずからだが元気であることが大切で、それから、興味や関心、好奇心、意欲などを育て、よく生きることができるようになっていくと考えられます。さらに学び続けます。

2年半ぶりの・・・

学校のある仙川から甲州街道に出て、調布から高速道路にのって2時間少々。

2年半ぶりに先生たちが訪れたのは・・・

そう、八ヶ岳高原寮です!

コロナ禍以前は合宿本番はもちろんのこと、事前の下見も合わせると年に数回は来ていたのに、この2年半一度も踏み入れることができませんでした。

トレードマークの赤い屋根が見えると「懐かしい場所に帰ってきたな」とじんわり温かい気持ちになりました。

5月の高原の風は本当に爽やかで、深く息を吸い込むと胸の奥の方から体全体に「良いもの」が満ちていく感じがしました。

子どもたちが来られないでいる間も、管理人さんご夫妻は季節ごとに様々な手入れを続けてくださいました。

かまどを直したり、お布団を湿気から守ったり、下駄箱を塗り替えたり。

寮の裏手の森には、以前よりも明るい日差しが届いていました。

間伐を進めてくださったおかげです。ここをみんなで散歩する姿を想像して、ワクワクしました。

斜めの幹を渡ろうとする人がきっといることでしょう。

この季節ならでは、春のお花たちもたくさん見ることができました。

サクラソウのスポットは、敷地内に5ヶ所ほどあるそうです。

 

みんなと野外で食事をするためには色々と工夫しなくてはなりません。

まずは、やってみよう!と、先生たちもかまどで火を焚く練習をしましたよ。

今年はどの学年も夏の合宿になりますが、待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

事前の計画、準備をみんなでがんばろう!

資料請求を開始しました

桐朋小学校の教育にご興味をお持ちくださるみなさま

 

今年度の資料請求の受付を開始いたしました。

詳しくは本ホームページ「入学案内」より「資料請求」へお進みいただきご確認ください。

 

お一家庭1部の配布といたします。

先日の学校説明会等ですでにお持ちくださった方はご遠慮ください。

よろしくお願いいたします。

 

桐朋小学校 教務

「わかる」ことを大事に

5、6年生の体育で器械運動に取り組んでいます。

高学年の体育では、「できる」ことだけでなく、「わかる」ことを大事にして取り組んでいます。

自分が苦手でできなくても、ポイントをきちんと理解していれば、友達に教えることができます。そうして班の中で学び合うことを大事にしています。

 

5年生では跳び箱の台上前転に挑戦中。

みんなの前でやってくれた人の技を見ながらポイントを見つけていきます。

「どうすれば跳び箱から落ちずに回り切れる?」

「どうすれば素早く回れる?」

わかったことは学習カードに書き込みます。

 

さらに、班のみんなができるようにするための工夫もそれぞれで考えました。ある班は跳び箱の周りをふかふかのマット、通称お豆腐マットで囲ったり、またある班はお豆腐マットを跳び箱の横に立ててみたり。みんなで工夫して支え合うことで、怖い気持ちもだんだんと薄れていきます。

 

ただなんとなく「できる」から、「わかる」「教えられる」へ、高学年の体育はレベルアップの真っ最中です。

 

 

乳幼児期から児童期にかけて大切にしたい育ち [Ⅱー297]

土曜日は、園、学校説明会へご参加くださり、ありがとうございました。そこでお話させていただいた内容に少し付け足したものを掲載します。

 写真は、いろいろな方にお世話になっている日常の様子から。永野農園(卒業生)に行くと、竹がすごい早さで成長していて驚きました。

小学校案内の「入学考査について」には、「私たちは、小学校入学考査のための準備教育を望ましいものではないと考えます。幼児期から知識を詰め込んだり、他者から評価に縛られたり、できる、できないということにとらわれすぎることは、子どもたちの発達にマイナスの作用を及ぼします。」―①、「幼児期において、ゆったりとした時間を楽しみ、たっぷりと遊ぶことを大事にした、その子にとって生き生きと過ごせる生活を送ってほしいと願いします。」―➁と書いています。

この2点を深めることが、乳幼児期から児童期にかけて大切にしたい育ちにつながると考えました。

 幼稚園3歳の人たちを見守ってくれている小学5年の人たち

①子どもたちの発達にマイナスの作用を及ぼすこととはどういうことだろう?

信頼感や安心感を持てない、自己決定できない、自己を肯定することができない、自信をもてないなどです。もう少していねいにいうと、

おもしろそう、やりたいという気持ちの芽生えや、やりたいけれどもできないことでの試行錯誤や失敗の経験がたっぷりとされていない。

〇「自分なりのやり方」を大事にされていない。(大事にされることによって「他の人のやり方」とどう違うかを考えられる。)

試行錯誤や失敗を引き受ける経験、できる喜び、満足した喜びをもてない。

この3点は、その子の育ち、「人権」が大切にされていないことだと思います。他に、やや具体的なこととして、 

〇習い事でやった、インターネットや図鑑で調べて知った、すぐに調べてわかった、「知ってるー」でとまってしまう。知りたい気持ち、自分の感覚、実感、満足感、もっと知りたい気持ちなどと結びついていない。

〇できないからやらない、諦めてしまう。やっても無駄、としてやらない。

などです。汐見稔幸さん(東大名誉教授)は、『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』(河出新書)で、「早期教育」について次のように述べています。

プロセスを邪魔するものであり、妨害してしまう可能性が大きい」

「幼い間にたくさんの言葉を覚え、計算が速くできるようになったとしても、自分が嫌いだと思うことを嫌だと言えなくなってしまったり、自分がやりたいことに没頭できなくなってしまったりすることが多くあります。自分なりに『世界はこうなっているんだ!』と価値づけることができず、世間の『これがいい子だ』という論理だけをひたすら覚えてそれに従っていると、後になってその人の心の深部にある、その人の人間としての不満や苦しみが必ず外に出てきます。」

汐見さんは、子どもの発達に大切なこととして、プロセスの豊かさや自分がやりたいことに没頭する大事さをいいます。

話はずれますが、アメリカの発達心理学者ゲゼルの研究では、乳児期に訓練(積み木の操作や階段のぼり)をした子どもの優位さは一時で、思春期まで追跡調査した結果、「自分で判断しなければならない状況や課題に直面したとき、乳児期に訓練を受けた子どもたちは、おとなの顔色を見て、その指示を待つような行動がとても多かった」そうです。(内田伸子著『子育てに「もう遅い」はありません』冨山房インターナショナルより。ゲゼルの論文で確かめることはできていません。)

また、幼児期にことばを暗記してたくさん覚えた子と、自分なりにいろいろと想像したり身近な体験と結びつけてイメージを浮かべたりしてなんとか答えようとした子どもたちでは、小学校高学年になったとき、暗記によって解ける課題には正答できましたが、自分で考えて答えを出さなければならないような課題では、自分なりのイメージを描いて答えようとした子どもたちに比べてずっと成績が悪かったそうです。(同書で、内田さんが発達心理学者野村正吾さんに学び書いてあること。野村さんの論文を確かめることはできていません。)

 つつじが丘消防署の方に教えていただきました。

②ゆったりとした時間を楽しみ、たっぷりと遊ぶことを大事にした、生き生きと過ごせる生活で育つこととは何だろう。 

それは、①に関わっています。応答されることによる安心感や信頼感を育てている、安心感、信頼感のうえで、自己決定することができる、自己を肯定する、自信をもつことなどです。もう少していねいにいうと、

おもしろそう、やりたいという気持ちの芽生えが大切にされて、やりたいけれどもできないことでの試行錯誤や失敗の経験をたっぷりとする。

■「自分なりのやり方」を大事にされる。(大事にされることによって「他の人のやり方」とどう違うか考えられる。)

試行錯誤や失敗を引き受ける経験もして、できる喜び、満足した喜びを得る。などです。

 調布市郷土資料館の方より詳しい説明を受けました。

次は、乳幼児期から児童期にかけて、「生き生きと過ごせる生活で育つこと」を脳の発達という角度から考えてみます。(つづく)

パートナーと学校探検

入学式前の電話かけ、入学式、お手紙ファイル作り、待ち合わせ登校、新入生歓迎会と…

4月は5年生が1年生のパートナーを全力でお迎えし、歓迎の気持ちを伝える期間でした。

そして、ゴールデンウィークの谷間、5月6日はお楽しみの学校たんけん。

5年生は自分のパートナーを思い浮かべながら、クイズ、ビンゴ、スタンプラリーなどを相談しながら思い思いに準備をし、当日を迎えました。

朝から「これでいいかな?」「喜んでくれるか心配。」と言いながらも、出発。

おやすみ明けなので、最初はちょっと照れたり緊張していた子達もいましたが、

あっという間にたんけんモード!パートナーと過ごすひと時になりました。5年生の作文をいくつかご紹介。

 

◎今日、パートナーさんのAちゃんと、学校たんけんをがんばってしました。ちょっとつかれてしまったようです。でも、「たのしかった」と言ってもらえてうれしかったです。やったー!今後はいっしょにあそんであげよう!

◎今日の学校たんけんで、最初は教室に行ってもいなくてとまどったけど、担任の先生が「Bくんならほけんしつにいるよ。」と言ったくれたので、行ったら「のどがいがいがしてるらしいよ。」と米川先生が言ってて、15分くらい待ってから学校たんけんをした。とても楽しそうでぼく自身も楽しくなった。教室までつきそって、最後はハイタッチをした。

◎今日の1,2限にパートナーといっしょに学校たんけんをしました。僕とCくんとパートナーのDくんとEちゃんとまわりました。かくれんぼ、きょうそうなどで楽しめるように、がんばりまくりましたが、さいごにDくんがまい子になったりと、ハプニングもありました。でも、楽しかったので、またやりたいな!と思いました。早く次の行事にならないかな~。

◎きつかったのは、パートナーのF君とGちゃんのパートナーのH君が鬼ごっこを始め、私とGちゃんも強せい参加で、次の場所に行きたくてもやめてくれなかったので、屋上から「第4」「多目的室」「5年生の教室」を鬼ごっこでめぐりました。しかし、速すぎるとついてきてくれないし、おそすぎるとつかまって氷になってしまうので、そのかげんが大変でした。

迷子の捜索をしたり、何とか次の場所へ行くために知恵を絞ったりという場面もありましたが、みんな何とか無事にミッションを終了して教室に戻りました。

「かわいかった~」「『楽しい』って言ってくれたよ~」

「(用意した)カードやシールを喜んでくれた!」

「サプライズで手紙を書いていてくれた」

と口々に報告し合い、

「次はいつ一緒にできるの?」と、楽しみにしている5年生です。

 

「自分が1年生の時はただただパートナーにしてもらうのが『楽しい』っていうだけだったけど、こんなに準備してくれていたんだね。」

「5年生の今、僕たちが楽しんでいる裏側でその準備をしてくれている人がいるってことかな。」

という振り返りを書いた人がいました。

1年生のお世話をしながら、大人への階段をまた一歩上ります。

説明会ご参加ありがとうございました

おかげさまで、本日の説明会は予定通り開催することができました。

ポロニアホールにお越しいただくのは、実に2年ぶりでした。

色々とご不便をおかけいたしましたが、様々ご協力いただき感謝申し上げます。

WEBアンケートの締切は5月16日(月)となっております。よろしくお願いします。

 

席数の関係でご要望に添えなかったみなさまには大変申し訳ありませんでした。

次回、6月25日(土)の午後に小学校説明会を予定しております。

詳細確定次第、HPでお知らせいたします。

 

桐朋小学校 教務