投稿者: tohoblog
第1回学校説明会のご案内
本校にご興味をお持ちいただきありがとうございます。
コロナ禍で制限の多い毎日が続いています。
その中でも大切にしていきたい幼児期・児童期の育ちについて、
桐朋学園初等部 園長/校長 中村博がお話いたします。
◆第1回 学校説明会 5月8日(土) 本校ポロニアホールにて
①9:30~ ②11:00~ ③13:00~
・密を避け、人数を絞って開催します。
・4月17日(土)10:00より申し込み受付を開始します。
本ホームページ「説明会・体験会予約画面」よりお手続きください。
・お子様のお名前でお申込みいただくと、お一家庭2名までご参加いただけます。
(保護者1名/保護者2名/保護者1名+お子様1名 このいずれかの組み合わせです)
・説明会前半のお話は、保護者向きです。
・説明会の後半は、ご希望の方を校舎見学にご案内します。(上履きをご持参ください。)
・発熱等、風邪症状のある方はご参加いただけません。(くれぐれもご無理のないようにお願いします。)
◆感染拡大状況によってやむを得ず中止となることもございます。
実施の最終判断は、前日7日(金)正午にHPにてお伝えいたします。
みなさまのご参加をお待ちしております。
桐朋小学校
保護中: 5年生/6年生保護者会について
保護中: 4年生保護者会について
新年度を迎えて [Ⅱ-257]
新年度を迎えて ―桐朋学園で、私たちが大切にしてきたことー
1941年、第一山水中学校(国立)、山水高等女学校(仙川)(「教育こそ永遠である」山下亀三郎氏のご寄付をもとに)として学園が開設。2021年、創立80周年を迎えました。あらためて、学園の存在意義と今後を<1947年制定教育基本法と桐朋>という視点から考えたいと思います。
桐朋学園として第2の出発は、1947年教育基本法を原点としています。
一人ひとりの人間とその個性を大事にし、その人その人がもっているよさや特徴が十分に発揮されるような教育を行おうとしてきました。桐朋学園の教育理念は、「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する、ヒューマニズムに立つ人間教育」です。
そこには、戦争の反省と戦後の願いが込められています。教育勅語にもとづく教育の反省、画一的に上からの統制を行い、従わないものには「非国民」という烙印を押す自由のない教育の反省のうえに立ち、一人ひとりの人間を大事にしよう、その人その人の個性を尊重する教育を行おう。教育への国家の介入、統制はできるだけなくし、教育にあたる一人ひとりが責任と良心にもとづいて自由に教えることができる、学ぶものも学びたいものを自由に学ぶことができる、という考えにもとづくものでした。
1947年教育基本法前文には、「われわれは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきである。われわれは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する」と書かれています。私たちが願う現在と未来を、保育、教育において実現する、そのような保育、教育のなかみを桐朋学園は試行錯誤しながら行うことを決意したのです。
現在の日本は、教育の自由や独立性が心配な状況が見られます。また、「男女平等 日本120位/156カ国」「ミャンマーでは多くの市民(子どもの命が奪われている)が国軍側の武力行使で殺されている」など問題があります。そして、「深刻な地球緊急事態」(地球温暖化、生態系破壊、パンデミックへの対応など)に直面し、「地球の安定性と自己回復できる経路」(「グローバル・コモンズの責任ある管理」が必要)へ大きく舵を切らなくてはならない「人類史上の岐路」にいると考えます。
桐朋学園の原点は、時代がかわっても大切なことを示しています。私たちが生きている時代がどんな時代なのか、どういう課題があるのか考え話し合い、学園の原点を踏まえ、未来を創っていきたい。
※「教育基本法と桐朋教育」は、『学ぶこと、未来へ』小柳敏志前理事長の著書に学ぶ。「グローバル・コモンズの責任ある管理」は、『世界』2021年5月石井菜穂子論文、j・ロックストローム論文などに学ぶ。
写真はすべて桐朋幼稚園(4月12日)
新しい仲間をむかえる日
明日は待ちに待った入学式。
桐朋小学校に、新しい仲間をむかえる大切な日です。
5年生は、1年生の教室を「空」「海」「陸」をテーマに教室の飾り付けをしていました。
全員で協力して、「パートナーの席ここだ〜!」なんて言いながら
楽しく準備に取り組みました。
《新1年生のみんなへ》
今の気持ちはどう? ワクワク?ドキドキ?ウズウズ?
どんな気持ちもステキだね。
2年生は1年生をむかえるためにあることを準備しているよ。楽しみにしててね。
3年生はみんなが座るイスを用意したよ。
4年生は会場の飾り付けをしてくれたよ。
5年生は教室のかざりつけをしたよ。
6年生は教室の準備と、みんなの名前を道具にはってくれたよ。
2年生も、3年生も、4年生も、5年生も、6年生も、先生たちも、
みんなのことを待っています。
今日はいっぱいねて、安心して、学校に来てね。
1年生の教室から見える、たっくさんの自然も、お楽しみに!
始業の日
「なんだかうきうきしちゃって、ちょっとだけ早く駅についちゃった!」
始業の朝、仙川駅で見守りをしていた先生にこんなふうに話しかけた人がいたそうです。もちろん、密を避けるための時差登校中ですから、その時間の範囲で行動するのですが、新学期をたのしみにして友達に会えるのが待ちきれない気持ちが伝わってきました。
始業式はグラウンドで行いました。
荷物を置くのもそこそこに、代表委員の6年生が司会の打ち合わせをしていました。追加のプログラムなどにもしっかり対応してくれて、「さすが、6年生になったんだな」と頼もしく思いました。
新しく初等部にお迎えした2名の先生とも対面し、みんなワクワクしています。
保健の先生からは、上手に手を洗えるようになる「歌」を教えてもらいました。
八重桜が満開で、本当に素敵な春の日でした。
2年生は早速、体育館で入学式の練習です。初日からとてもがんばってくれました。
木々に見守られ、新学期が始まりました。
4月8日。
今日はこれまでの春の日と違います。
子どもたちの声が学校中にあふれていました。
昨日までは木々の擦れる音さえも聞こえていたけど、今日はみんなの声と音でいっぱいで、思わず嬉しくなってしまいました。
進級、おめでとう。
新しい出会いもありながら、同じ仲間でもなんだか少し張り切っちゃうような、
不思議な気持ちですね。
今抱えるワクワクも、モヤモヤも、
きっと1年後には違う色に変わっています。
だからこそ、今のどんな気持ちも大切に抱きしめて。
どんな1年になるのでしょうか。
どんな1学期なのでしょう。
どんな明日にしたいかな。
今日、始業式で校長先生がこんな言葉を伝えてくれました。
「提案があります。自分の「木」を見つけてみませんか?この学校の中には、たっくさんの木があります。
そのひとつひとつが違って、ひとつひとつが輝いています。」
大きくて、私たちが生まれるずっと前から見守ってくれている木。
また明日からもみんなのことを、
しぜんひろばの木と一緒に学校で待っています。
進級おめでとうございます [Ⅱ-256]
進級おめでとうございます
幼稚園ゆり組の人たち、春休みもモルモットを育ててくれてありがとう。保護者の皆様、ありがとうございました。ばら組の人たち、ゆり組の人たち、〈ビワの木に登ってみよう〉〈ダンゴムシをつかまえよう〉〈雲梯や鉄棒の技に挑戦するぞ〉〈砂場であそぼう〉…、いっぱい楽しいことをやろう。
小学校の人たち、3、5年生はクラス替えがあって、何組になるだろう、友だちは誰といっしょかな、どんな先生かな、などドキドキしている人もいると思います。自分の気持ちを大切にしてください。新2年生、新3年生、新4年生、新5年生、新6年生の人たち、新学年になっていっぱい楽しいことをやってみたいと期待していることでしょう。
皆さんと、〈やってみたい気持ちを育てよう〉〈一人ひとりが違うことを大切にしよう〉〈みんなで育ち合おう〉と願って、新学期を始めます。
子どもって、すごい! 〈「花のひらく音」素敵な感性に感動〉
花のひらく音 / 北海道2年 松野一介
朝、六時二十分に、外に出た。
花のつぼみは、どんな音をしてさくか/しらべたくて見に行った。
チューリップの花は
ヒラーッと音がしたと思った。
つくしは
グニュとめを出したと思った。
たんぽぽは
ピローッと音がしたと思った。
あさがおの花は
プワーかな
もし
ちきゅうじゅうグニャとかポワーンとか/いろんな音がしたら/夜ねむれなくなるだろうな
※詩は『子どもと読みたい100の児童詩』(村山士郎著)より引用。春休みに、1年生が植えたチューリップが見事に咲きました。毎日見ていると、この詩を思い出しました。
お子さんの進級、おめでとうございます
お子さん、保護者の皆様も、期待と不安などいろいろな気持ちで新学期を迎えていると思います。私たちは、保護者の方とともに、子どもたちの不安に寄り添って、新たな期待に応えられるようにしていきます。2021年度、どうぞよろしくお願いします。
※春休み、5.6年生の教室床の改修工事を行いました。
コロナ感染がひろがらないことを願います。昨年度、初等部で、園内校内感染はありませんでした。ご家庭と園、学校での取り組み(一人ひとりの行動とみんなの協力)で感染を抑えてきました。
日本全体では、小学校の感染状況(2020年6月1日~2021年1月31日)についてみると、児童の感染者4164人、うち有症状者1432人(34%)。家庭内感染3279人(79%)、学校内感染174人(4%)、家庭・学校以外281人(7%)、感染経路不明420人(10%)でした。新型コロナウイルスで亡くなった児童はいません。(文部科学省データより)
2021年度も、皆さんと、園内、学校内の感染を抑えていけるようにしていきたいです。
※被爆アオギリが芽を出しています。同窓生の枝垂れ桜がきれいに咲きました。いつも見守ってくれています。
桐朋学園の教育理念は、「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長する、ヒューマニズムに立つ人間教育」です。
1947年、桐朋学園の出発から、保育、教育によって「民主的で文化的な国」にしよう、「世界の平和と人類の福祉に貢献しよう」(日本国憲法)と考えて、学園の教育理念を掲げています。
2021年度も、実現する努力を重ねます。
お花が満開です
もうすぐ4月。新しい年度の始まりです。
桜だけでなく、若い緑の柔らかな色も視界を明るくしてくれます。
ヒメリンゴに、モモに、、、ほかにもいっぱい。
年々桜の開花が早くなって、子どもたちと一緒に愛でることができないのが何とも残念です。
濃いピンクの八重桜のつぼみも一気に膨らんで、4月にひとつ進級したみなさんを迎えてくれることでしょう。
先生たちも今年度を振り返り、次年度がよりよくなるように準備をしています。
様々な変更点や急な対応の多かった2020年度。
一年前の今頃は、お花を愛でる気持ちの余裕もなかったように思います。
保護者のみなさま、そして多くの方に大変お世話になりました。
どうぞこれからもよろしくおねがいします。
卒業おめでとう! 5年生からのメッセージ 他[Ⅱ-255]
5年生から卒業生へ。
〇同じ図書委員会のRちゃんが、書記ですらすらと話した内容を黒板に書いていてすごかったです。
〇ペットボトルロケット団で、男の子が自らロケットを作ってきたり、絶対爆発するロケットを作ったり、一緒に楽しんでくれてありがたかったです。
〇一年生の時にN君が肥後ナイフを教えてくれました。また、二年生の時に、グランドでRちゃんとIちゃんとMちゃん、Hちゃんが砂鉄集めを手伝わせてくれました。放送委員の時にもHちゃんが文字をPCで打っていたので、すごい!と思いました。
〇1.2年生の時、YちゃんとMちゃんがバスの中で優しく声をかけてくれて、友だちになり、一緒に学校に行って毎日楽しかったよ。
〇一番の思い出は、クラス回りの時、六年生が全部言ってくれたことです。この時、私もこの人みたいになりたい! と思いました。
〇優しくしてくれたり、面白くしてくれたり、気づかってくれたり、ほめてくれたり。その一言一言がとてもたかったのを覚えています。この色々な気持ちを中学や高校に持っていって、楽しい生活を送ってください。
〇何年生の時もいっぱい思い出があります。その中でも一番覚えているのは、三年生の時の縄跳び大会です。二重跳びができるようになったし、四年生になったらあんな風になりたいと思いました。
〇私の六年生との思いでは、民舞の会で六年西組のK君が、一番最初に先打ちを踊っている姿がすごくかっこよったことです。私も運動会でやってみたいです。
〇私が印象に残ったのは、三年生の縄跳び大会です。私は二重跳びを習いました。丁寧に全くできない私にコツを教えてくれて、楽しかったです。結局、その日はできなかったけど、コツや跳び方を覚えていたので、四年の時は運動会で発表できるほど上達しました。
〇U君へ。いつもバスで一緒に行ってくれてありがとう。いろいろな話をしてくれたり、勉強を教えてくれてありがとう。中学に行ったら、一人で行くから悲しいけど、中学に行ってもがんばってください。
〇Mちゃんへ。初めての団活動でイラスト団でした。それで、そのイラスト団の団長がMちゃんでした。それで、Mちゃんのイラストが上手で、私もMちゃんみたいに上手に描きたいです。
〇Iさん、Sさんへ。私は最初、(委員長はやりたくないなあ。)と思っていたけど、(こんな風にみんなを引っ張れるなら、やってもいいな~。)と思えるようになりました。ありがとうございました。
〇電車の中で目が合うと、いつもいろいろな楽しい話を聞かせてくれたIちゃん。特に八ヶ岳合宿の話はとてもドキドキしました。おススメの本の話など、いろいろ盛り上がって楽しかったです。Iちゃんがいなくなってしまうとさびしいけど、中学でもがんばってください。応援しています。
5年生の人たち、どうもありがとう。卒業式で、5年生の人たちのメッセージや歌を卒業生はじっと聴いていましたね。
中村より、卒業生へ。
卒業という節目を迎えました。/大きく育っておめでとう。
皆さんとともに学んだことを少し振り返りましょう。
〇トランスジェンダーのAさんがご自身のことを話してくださいましたね。
誕生した時の性と自分が生きたい性が違い、たいへん悩んだAさん。/大学生になり、友人から、あなた自身でいいと認められたことにより、Aさんは[自分であっていいんだ]と思い、安心して自分を生きられるようになったと話してくれました。
もし桐朋小にAさんが転校したら、現在の桐朋小やこれからの桐朋小で考えなくてはならないことは何だろうか? みんなでいろいろと話し合いました。Aさんから最後に、自分でおかしいと思った時に、すぐに変わらなくても、声に出してみることの大切さを教えてくださいました。私は、スゥーデンの環境活動家 グレタさんが十五歳で気候変動の解決に向け声をあげ、世界にひろがったことと繋げて、声をあげる大切さを学びました。
〇東京大空襲を体験したMさんもご自身のことを話してくださいました。
東京大空襲は、一晩で大勢の命を奪い、Mさんのご両親も命を奪われました。Mさんは、二度と戦争をしてはならないということを大空襲での出来事や戦災孤児として生きた事実から伝えてくださいました。戦争によって人はどれだけ苦しむのか、科学は本当のしあわせに使えているのかなども考えました。Mさんは、現在の日本国憲法、第9条を大切にしていこうと呼びかけます。2021年は、世界で核兵器禁止条約が発効された年です。
〇一人ひとりの自分史への取り組みから。
お腹の中に、かけがえのない命が誕生した喜びが綴られていました。そして、お腹の中で育つ喜びや不安なこと。/誕生した瞬間のさまざまなドラマも綴られていました。よく誕生したね。いっしょにがんばったね。これから大切にするよ。いろいろな気持ちが語られていました。/はじめて〇〇ができたこと。一人ひとりが大切に育てられていることが綴られていました。/お家の人にとって、かけがえのない命の誕生と活き活きとしている様子が喜びです。皆さん、これからも活き活きと命を輝かせていきましょう。
第62期卒業生の皆さん。
桐朋小学校は、自分の人生の主人公、社会の担い手となる根っこを育てる教育目標を掲げています。ぜひこれからもその願いを一人ひとりに引き継いでいってほしいと思います。自分が願うことについて、「これは自分を幸福にし、また他者を幸せにするような、積極的な意義のあることだろうか」など、問い続けてください。
希望、期待をたくさん述べました。/困ったら、桐朋小にきてください。話をきかせてください。いっしょに悩みましょう。先生たちは、皆さんを応援しています。
一人ひとりと出会えてよかった。ありがとう。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。とっても嬉しい日を迎えることができました。/これまで小学校で、子どもたちの変化、成長を支えてくださり、ありがとうございました。