投稿者: tohoblog
先生たちの一コマ
子どもたちが帰った後の桐朋小学校は静か、
かと思いきや
今度は先生たちの声で溢れかえっています。
子ども一人一人のことを思い出し、
今日面白かったこと、素敵だったこと、聞いてほしいことを
学年団や元担任、周りにいるひとに共有します。
担任だけでは見えなかったことも、
この時間に
「あの時 こんないいことをつぶやいていましたよ。」
「1年生が困っていた時、この子が真っ先に助けてくれたんです。」
など、この時間を通して気づけることもたくさんあります。

時には、5年生の社会科でフェアトレードを学んだ後の
実物を、先生たちがお買い物することも。
この時ばかりは、先生たちも子どものように慎重に吟味しながら商品を選んでいました。
食べ比べ、なんかしてみても面白いですよね。

そして、もうすぐ運動会。
みんなが帰ると、先生たちの秘密の特訓が始まるのです。
民舞を現地まで学びに行き、研究する教員もいます。
先生たちも、みんなと一緒に学んで頑張っているんだね。
みんなと一緒に、最高の時間を創り上げられること、たのしみにしています。
あと少しだね!がんばろう(^^)!

子どもの育ちと「デジタル」考 [Ⅱー275]
9月24~25日、園庭改修工事を行いました。6枚の写真は工事に関わるもの
現在、未来で、子どもたちは、情報通信技術を活用することが多くあると思います。教育の目標を「社会の良き担い手を育てる」こととすれば、情報通信技術の活用によって、自分たちの生活、社会、世界をよりよくしていくことを願い、学ぼうと思います。その学びが、日本国憲法の基本理念である国民主権、基本的人権、平和主義を土台に「生存権としての学習権」を守り育て、みんなが幸せになる平和な世界の形成を目指すことにつながるようにしたいです。
夏休み、ヨーロッパの「デジタル・シティズンシップ」について学ぶ機会を持ちました。長年にわたる民主的シティズンシップのための教育と人権教育プログラムが土台にありました。その上で、「デジタル・シティズンシップ」を、民主主義とシティズンシップ教育として位置づけていました。目的が、「『文化的に多様な民主主義社会の中で平等な存在として共に生きる』市民として子どもたちに準備」することで、具体的な実践が展開されていました。
ヨーロッパの「デジタル・シティズンシップ」と比べると、私たちは、子どもの発達と教育を中心とした長年にわたる議論、実践、理論がなく、急速に、情報通信技術に関する教育がすすめられていると思いました。もっと時間をかけて考えていく課題です。

新しく大きな〔きょうりゅう山〕の誕生
子どもの育ち(「読み」に角度をつけて)とデジタルについて考えます。参考文献として『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳 「深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる』(メアリアン・ウルフ著、大田直子訳、インターシフト)を読みました。全体に、「デジタル」が子どもの「読み」に負の影響をもたらしていると捉えました。そうした状況に対して、作者は「比較的早い段階からデジタル学習と画面読みの適切な使い方を教えなければ、次世代の深い読みプロセスはデジタル媒体によってとくに危うくなると確信しています。」と述べています。まだよく理解できていないこともあり、今後さらに、子どもの育ち(「読み」に角度をつけて)考えていきます。納得できる「比較的早い段階からデジタル学習」についての実践、理論を探し、検討します。
本書で作者は、「読む脳」の「深い読み」の発達を大切にしています。ここは大いに学ぶことがありました。「読む脳が発達するほど、「深い読み」ができるようになる。これまで培ってきた知識(背景知識)、推論、分析、共感・視点取得などが統合され、新たな思考モードを生みだす。この思考モードは、文章や情報を自分なりに咀嚼し、批判できる洞察力、創造力を備えている。」ことがたいへん丁寧に書かれ、納得することが多くありました。
「ところが、デジタルメディアによる情報が氾濫している今日では、こうした「深い読み」を育むことが難しくなっている。斜め読み、飛ばし読みが標準モードとなり、文章の細部に分け入り把握する力が失われつつあるのだ。」、「デジタルは注意を散らし、予想力、記憶力を低下させ、外部の知識ベースに頼りがちになるため、あふれる情報を分析・批判する能力も育ちにくい。(略)このことは、共感力の低下、異なる文化をもつ他者への無理解、ひいては民主社会への危機にもつながる。」と危惧されていることも理解できます。
しかし、作者は、「デジタル」を「悪者扱いせず」、次のように述べています。「デジタル力も同様に、上手く育てていくことが欠かせない。そのためには、適切な時期に、適切な教育を、適切なデジタルツールによって進めることが望まれる。たとえば、コンピュータの言語記述や設計、プログラミングのスキルなどの習得も、精密な深い読みを促す。こうして子どもたちは、紙とデジタルの脳回路をそれぞれ育み、流暢に切り替えられる「バイリテラシー脳」となっていく。」と書かれていました。ここをもっと知りたいと思いました。実践と検証、理論の深まりに期待し、さらに考えていきたいと思います。
古木のソメイヨシノを、残念ですが伐採し、子どもたちの新たなあそび場へ
来年の「ぼくたちのおどり」
3年生が校庭でみかぐらの練習をしています。

赤・黄色・緑、、、カラフルな扇がくるくると目を惹きます。
たまたま通りがかった2年生がふたり、足を止めて会話していました。
「ねえ、ねえ、3年生の踊りはなんていうの?」
「みかぐら(御神楽)じゃない?」
「ぼくたちも、来年やるんだよね!」
「扇の色、いろいろあるね」
掛け声と太鼓の音が激しくなるにつれ、ふたりもその場でくるりくるりと一回り。


しばらくすると、また二人でおしゃべりしながら低学年校舎へ戻っていきました。
そういえば、昨年は他学年の踊りをじっくり観る機会を持てませんでした。
こうした何気ない機会のひとつひとつが、憧れの気持ちを作っていくんだなあ、としみじみ感じました。
民舞発表会の2年生の踊り「花笠」も、楽しみにしています!
明日(10月1日)より出願開始します
2022年度入学考査の出願期間は以下の通りです。
10月1日(金)~3日(日)
検定料のお支払いをもって出願となります。お早めにお手続きください。
また、申込完了時に送られるメールを必ずご確認くださいますようお願いします。
教務
「ようこそ先輩!」
コロナ対応で、文化祭など実際に中学へ足を運ぶ機会がなく、なかなか桐朋中学/桐朋女子中学での生活イメージを持ちづらい6年生です。
そこで「ようこそ先輩」という授業を行いました。桐朋小学校を卒業した大学生たちに、自身の中高生活や、現在勉強していること、目標について語っていただく企画です。


午前中、7名の方からお話を伺う長丁場でしたが、6年生は熱心にびっしりとメモを取りながら、真剣に耳を傾けていました。

【6年生の感想より】
〇「中学がどういう所か不安があるかもしれないけれど、そんな心配をすることはない」ということを言っていて、納得しました。卒業生の皆、楽しくポジティブに過ごしていたんだなと思いました。遊ぶということも重要だということもよくわかった。皆さんの話に夢があっていいな、と思いました。
〇もともとぼくの頭は「不安・不安」ばかりでした。でも、Gさんの「中学は楽しくて高校はもっと楽しい」という話を聞いて、不安がなくなっていきました。今日のはなしをきいて、中学と高校のイメージが逆になりました。進学したらもっといろいろなことができる気がします。それに、自分の好きなことをできる、そんな環境は楽しそうです。先輩方ありがとうございました。
〇一人一人がみんなちがうことを話してくれて、すごくおもしろかったです。自分のクラスはとてもうるさいので、Tさんが言っていた「話を聞くことが大切」というのが「確かに」と思った。Aさんは新体操の部活と勉強をどっちも全力で取り組んで、しかも両立できてすごい!
〇「(困った時)周りの人が協力してくれる」と知って、とても安心しました。Bさんの「(小学校時代の思い出の)一番はあそび」、Tさんの「今のうちはたくさん遊ぶこと!」という言葉を聞いて、私は「もう今のうちから勉強しかない」と思っていたので、とても安心しました。なので、今はたくさん遊んで、だけどメリハリをつけて勉強も頑張りたいです。Tさんの言うとおり、スタートラインはみんな一緒なので私も目標をさがして頑張りたいです!
〇勉強のことが少し心配だったんですけど、今からでも小さなテスト1つひとつがんばっていれば大丈夫、って言ってもらってとても勇気づけられました!あと、やっぱり6年生で一番楽しかったことが「修学旅行」だった人がいたので、改めて(自分も)行きたいと思いました。IさんやBさんのように、趣味や特技に夢中になって中学校も楽しく過ごせるといいなと思いました。
〇KさんとTさんの井戸掘りの計画、とても頑張ってほしいです。私はSDGsの発表をした時に貧困をテーマにしてどうすればよいのかをまとめて発表したので興味があります。
◯それぞれの人がやりたいことを思いっきりやっているように見えて、すごいと思った。まだ将来の夢などはないので、これから決めようと思う。本当に皆さんの話が面白く聞きやすかったので、ありがとうございました。

直接会うことはできませんでしたが、逆に「オンラインだから大学のある九州から参加できます!」という方も。小学生当時の思い出話も交えて、それぞれが個性的に力強く語る卒業生の姿は、教員の私たちにも大きな励ましとなりました。
卒業生のみなさん、忙しい中、本当にありがとうございました。
おみせやさんをひらきました②
〜「おみせやさんをひらきましょう」つづき〜
「ねえ!1中さんや1東さんも呼びたい!」
「幼稚園の子たちも呼びたい!」
「お金も作ろう!」
次々に色々なことを思いつく子たちです。
お金は、おみせやさんの準備が終わった子たちから作り始め、お財布の代わりにビニール袋に袋詰めしました。
さすがにこの状況で、幼稚園の子たちを呼ぶことは難しいので、おみせやさんを2部制にすることにしました。
まず、第1部は、1西だけのメンバーで授業時間を使って遊ぶことにしました。

第2部は、幼稚園の先生方や、1中、1東のお友だちを招いて行う、放課後の時間を使って行うことにしました。(幸いその日は、全員放課後に残ることができました)
こうしてなんとか本番の日を迎えました。
第1部、クラスのみんなで楽しみました。
困ったことが起きました。
お客さんに作ったものを渡していたら、どうやら第2部に来てくれるお客さんの分が足りないことに気づいたのです。

「ごめん!返してくれる!」
そんなトラブルも、次回のイベントに向けての大切な経験です。
クーラーの温度を一番低く設定していましたが、子どもたちの顔には、汗が流れていました。
第2部、幼稚園の先生方や、日頃お世話になっている先生方、1中、1東さんが遊びに来てくれました。
俄然張り切ってお客さんをおもてなしをして、大満足の子どもたちです。

全てが終わったあと、
「こんなにお客さんが来てくれた!」
と、箱にたまったお金の山を満足そうに眺めていました。
最後は片付けです。
「これはボクがもって帰りたい!」
「私がもって帰りたい!」
ここにきてトラブル勃発です。
2学期、制限のある中でのスタートですが、きっとこの 24人のメンバーなら、アイデアを出し合って、制限があるからこその「遊び」を考え出してくれるに違いありません。
おみせやさんをひらきましょう①
「ねえ!1西みんなで、おみせやさんがやりたい!」
「いいね!やりたーい!」
何気ない会話から、突然それは決まりました。
私は、
「みんな・・・あと2週間くらいで、夏休みなんだよ。1学期終わっちゃうんだよ。」
「ひらがなもあと何個か残ってるし、算数だって、荒馬の練習だってあるんだよ。」
「たぶん・・・おみせやさんの準備に時間が使えるのは、みんなが頑張れば5時間くらいかな・・」
子どもたちは、
「大丈夫!」
「休み時間や放課後もやっていいでしょ?」
もう、誰もこの24人を止めることはできません。

私も、なんとか「おみせやさん」ができるように準備をしようと腹を決めました。
こうして、あと数日で1学期が終わろうとしていた6月下旬、1年西組24人の子どもたちは、「おみせやさん」をやることになりました。
なぜ、1西の子たちは「おみせやさん」がやりたくなったのでしょう?
それは、6月上旬から中旬にかけて、2年西組の子たちが、1年生を楽しませてくれるために、様々な「あそび」を企画して、楽しませてくれたのでした。
約束通り、授業中に準備にあてたのはきっかり5時間。
まずは、話し合いで次のことを決めました。

①「おみせやさん」をやる目的は?→1西のみんながもっとたくさんおしゃべりしたり、仲良くなったりしたいから。
②どんな「おみせやさん」を作ったら、みんなと仲良くできるのか?→ホテル、恐竜博物館、お菓子屋さん、マンガ屋さんなどなど
③何を作るのか?何個作るのか?誰が作るのか?
大まかな内容を決めて、あとはひたすら作ります。
店長会議を何度か行って、今、どのくらい進んでいるのか?今日のゴールはどこまでなのか?を確認しながら進めていきます。

4、5、6月の3ヶ月の間、毎日の遊びの中で、あれだけ自分の気持ちをぶつけ合っていた子どもたちですから、当然トラブルが起き、「おみせやさん」の準備期間、「おみせやさん」の開店を待たずに、分裂、閉店するかと思いきや、リーダーを中心に、役割分担をしたり、互いのアイデアを受け入れながら準備をする姿に、1年生の成長を感じることができました。
さぁ、この子たちの「やりたい!」がどんな形を迎えるかは、また次回をお楽しみに。
その子その子が、いまを生きる [Ⅱ‐274]
幼稚園の園庭に、ビワの木がある。セットバック工事の際、園庭の端っこにあったビワを伐採しなくてはならないか移植するかで悩んだ。それまで子どもたちは木登りに使い、葉や実をいただいてきた。
木登りの木について、後悔したことがある。ビワの木に向かって斜めに生えた木があり、そこを登っていくとビワの木に移れて、挑戦する子がたくさんいた。ところが斜めに生えた木が倒れてしまう危険がわかり、安全のために切られてしまった。事前に、子どもたちに伝えられず、子どもたちは突然なくなってしまい悲しんだ。子どもたちに申し訳ないことをしてしまった。謝った。
やはり、根づくかどうかわからないと言われても、移植することを選んだ。夏の間、毎日水をたっぷりあげた。子どもたちは登らないでいた。ビワの葉が大きく育ち、実をつけてくれた。

実を採りたい子どもたちは、ビールケースを逆さに積み上げ、先生、友だちに支えてもらい、順番を守りながら、登って実を採ろうと試みる。登る勇気のある子に、憧れを抱く子がいた。採ろうと試みる過程に豊かさがある。
年中の子が、高いところまで登り、実を採った! 周りにいた保育者が持って降りるのを危険と考え、実をあずかると声をかけたが、その子はへたを取り外し、投げてよこした。実はしっかり持って放さなかった。その様子から、自分の実、自分が採った実、自分が高いところまで登って採った実という強い気持ちを感じた。

今年のレモン、ムクロジも育っています
暑い時期、子どもたちはペットボトルに水を入れて遊ぶ。ペットボトルに土を入れて遊んだりもする。土を入れるとなかなか取れない。水遊びで使いたくなっても、土が取れなくて困った子から、とってほしいと言われた。取ろうとして思い切り振ってみたり、木の棒でほじくり出そうとする。その様子がたのしそうと感じたのか、その土入りペットボトルをどうしてもほしくなった子がいた。その子はペットボトルを持っていってしまう。返してほしいと何回か言うが、返してもらえない。そうしたやりとりをしているうちに、その子がいなくなった。その機会に土入りペットボトルを取り戻そうとした。
その子は部屋のロッカーから、自分のペットボトルを持ってきた。その子にとって、土がつまったボトルは魅力的だ。だけど、それは自分のではない。土を取って水鉄砲として遊びたい子の気持ちも考えた。そして、自分のペットボトルを持ってきて渡すことにしたと思う。
わたしのかぞくがいるんだ
保育をしていて、心がふるえる瞬間がたくさんある。忘れず記録しておきたい。

22日、しぜんひろばの手製ブランコのロープを新しくしました。3年生の人たちが座るところを直してくれました。3年生の人たちは、3歳(たんぽぽ)さんの乗りたいという気持ちを聞いて、新しいブランコに乗せてあげました。
2022年度考査 提出資料ダウンロード開始します
出願についてのお知らせです。
本日(9月17日)12:00より出願サイトで出願者の情報を登録いただくことができます。
10月1日(金)~10月3日(日)の受考料の振り込みをもって、出願完了となります。お早めにお手続きください。
*お問い合わせのお電話は
10月1日(金)/2日(土) 10時~14時 に限りお受けいたします。
また、マイページにて『志望動機書』のダウンロードも開始します。
指示に従い印刷、ご記入の上、指定の期間内に本校へご郵送ください。
【出願サイトご利用にあたって】
手続きが進められない場合は、以下をお試しください。
・一度ページを閉じて再度ログイン または 更新を行う。サイトのページを開いたままではマイページが更新されません。
・『backspace』キーや『←』(戻る)キーは使用できません。ページ内の〔戻る〕をクリックまたは、再ログインして操作を続けてください。
桐朋小学校 教務
専用ページをご確認ください
在校生・保護者のみなさま
「ご家族の皆様が新型コロナワクチン接種をした際のお願い」について、専用ページにてお知らせがあります。
ご確認ください。
教務