夏野菜をぞんぶんに楽しみました!

 夏休みの野菜収穫日を3回設けていましたが、猛暑のため1回目しか実施できませんでした。

1回目に17人の子どもたちが来たので、19人の子どもたちが夏野菜の収穫ができずじまいだったことになります。ですから、2学期は夏野菜を食べることからスタートしました。

ピーマンと韓国唐辛子は赤く熟し、スイカは小ぶりながらも美味しそうに実りました。ただ、トウモロコシは1回目が収穫の最高のタイミングだったようなのですが(1回目に来てとうもろこしを収穫できた人はラッキーですね!)、担任の私は欲張って「もうすこし待てば、大きく育つはず」と2週間ほど待っていたら、あろうことかトウモロコシが暑さと虫で全滅していました・・・。油断した・・・私の読みが甘かった・・・と猛反省。

 けれどもスイカは上手にできて、みんなで教室で食べたのでした。韓国唐辛子は大豊作で、せっかく赤く熟したので、干して粉にして、コチュカル(唐辛子粉)にしてみない?とみんなに提案してみました。

 

1学期、コチュカルを使ったおかずをみんなで作って食べていたので、子どもたちもコチュカルが大好き。2学期は大根を育てるので、自家製コチュカルと大根でカクテキを作って食べるのもいいかも!と盛り上がる子どもたち。ほかにも、おでんがいいな、味噌汁がいいなとアイデアが次々に出てきます。

自分たちが育てた野菜はお店のものとちがって、味わいもまた格別です。おいしい夏野菜で、みんなの笑顔がはじけて始まった2学期です。2学期も楽しくやっていこう!

 

2学期のスタートはゆったり時間で

長い夏休みが終わり、2学期が始まりました。

久しぶりに友達に会えて嬉しそうな人、休みが終わってちょっと残念そうな人、久しぶりの学校で少しドキドキしている人、色々な表情が見られました。

始業式では4年生、5年生のそれぞれ4名ずつが八ヶ岳合宿の楽しかった思い出を語ってくれました。そのなかのほとんどの人たちが、「来年も楽しみ」と話していました。

始業から3日間はお弁当なしの短縮時程。本格的な授業を始める前に、夏休みの思い出を交流したりしぜんひろばで遊んだり、ゆったりした時間を過ごし、体も心もほぐします。

 

明日からはお弁当、午後の授業、そして放課後が始まります。

ゆったり時間を過ごして、「また学校頑張ろうかな~」という気持ちになれたかな?運動会などもあり忙しい2学期ですが、こうした時間も引き続き大事にしながら過ごしていきたいと思います。

 

ICT教育について、なぜさまざまな国で見直しが起きてきたのか [Ⅱ-400]

台風が、各地で大雨、河川の氾濫、土砂崩れなどの大きな被害をもたらしました。心配、不安な気持ちで、辛く苦しい生活をされている方がたくさんおられることを考えての2学期のはじまりです。

皆さん、2学期もどうぞよろしくお願いします。

              左 職員室前の花壇 右 理工室の水槽。生きものを子どもたちが大事に育てています。

夏に学んだことからです。「作文と教育」2024年8・9月号(日本作文の会編、新読書社)に、「世界で広がる、『ICT教育の見直し』-先進各国の失敗経験と課題から学ぶ」(大阪教育文化センター事務局次長 田中康寛)が書かれており、それを読んで考えさせられました。

この間の私の問題関心の一つは、「GIGAスクール構想」による「一人一台端末使用」の活用で、そのことが子どもの書きことばの獲得、発達にどうかかわっているのかを知りたい、これまで端末でない場合と同じなのか違うのか、どう影響しているのかなどを捉えたいと願って探究をすすめています。

 

以下、「作文と教育」誌に田中さんが書かれたものからの引用を中心としますが、田中さんの原稿は4ページで、田中さんが論じた背景にある、調査、論文などを確かめる必要があります。それは今後の課題です。

文科省は、「端末の利活用状況調査」を実施しています。その内容は、「授業の活用率」、「家庭への持ち帰り率」、「教師と児童のやりとり率」、「児童同士のやりとり率」などを調査し、都道府県別に比較して、その「率」をあげるように通知したといいます。

海外では、モバイルデバイスの「学校での使用禁止」がひろがっていることを指摘されています。その理由として、「授業への集中、対面での交わり、健康、心理的、社会的に悪影響、依存性、中毒性」をあげられていました。禁止した国(地域)、時期は、

〇フランス2018年9月、〇イタリア2022年12月

〇フィンランド2023年6月、〇イギリス同年10月教育省・新指針、〇スウェーデン同年12月新政権協定で決定

〇オランダ2024年1月、〇オーストラリア2024年新学期から全ての州で

〇アメリカ、スペイン、ポルトガル等では各州で実施

とありました。*「ドイツでは、科学者が、デジタル化の一時停止を呼びかけ」「24年現在ドイツでは、連邦政府と16州の各教育大臣との間で激しい交渉が続いています。」

2023年7月、国連「ユネスコ」報告の研究成果として、ICT教育について分析「2023年グローバル教育モニタリングレポート」を発表。「400ページを超える報告書は、世界各国の利用実態と問題点、課題を明らかにするとともに、「具体的な証拠」をもとに各国政府の「適切な管理と規制の欠如に対して、警鐘をならしています。その中で重大なのは、「デジタルテクノロジーは変化したが、教育を変革したわけではない」「教育におけるデジタルテクノロジーの付加価値についての確固ため証拠はほとんどない」と指摘」。「国際学力調査『PISA』によって提供されるような大規模な国際評価データでは、過度なICT使用と生徒の成績の間に負の関連があることを示唆している。教育テクノロジーは、不適切または過度である場合には有害な影響を及ぼし得る」などが指摘されているそうです。

*田中さんは「歴史地理教育」2024年6月号に「いま、世界で問い直される「教育DX」を執筆され、参照しました。

田中さんは、スウェーデンや他の国々を取り上げて、端末の使用禁止をみていきます。スウェーデンでは、2010年から一人一台デジタル端末を導入し、2014年に実現したそうです。紙の教科書からデジタル教材や学習ツールに移行されました。そして、現在はデジタルからアナログへとなった(「小中学校でのスマートフォンの使用が禁止され、完全にモバイルフリーにすることが合意」)そうです。教科書は印刷された教材と定義し、教科書への生徒の法的権利が明確化。紙の教科書の配布などとありました。(日本では『デジタル教科書 今春本格導入 「学び」は変わる?』朝日新聞「時時刻刻」の記事)

変更の背景には、PISA、PIRLなどの国際学力調査で、スウェーデンの生徒の数学や読解力などの学力が急激に低下。デジタル化、スクリーンの数が増え、本の数を減らし…。などがあると言います。そして、デジタルデバイスの幼児教育への導入を義務付けた教育庁の決定を撤回、6歳以下の子どもに対するデジタル学習を完全に撤廃したとも。「デジタルメディアが生徒に利益をもたらすのではなく、害を及ぼすことに疑いの余地はない。インターネットで資料を検索する生徒は従来の教科書よりも明らかに劣る」、「教室内でテクノロジーを使用する最も良い方法を見つけるためにはさらなる調査が必要」などと書かれていました。

「スウェーデン国民会議、教育法改正案の説明」も紹介されています。それは、「蓄積された科学的権利が経験データと実証済みの経験は、人間関係能力、注意力、集中力、読み書き計算能力などの基本的なスキルは、アナログ活動を通じて最もよく習得できることを示しています。したがって、生徒が紙と鉛筆を使って勉強できるようにすること、そして何よりも、教科書やスタッフのいる学校図書館にアクセスできることが重要です。つまり、低年齢層では紙の本に重点を置くべきであり、デジタル学習ツールは、明確な科学的裏付と文書化された教育的付加価値に基づいて選択的に行われることを条件に、年齢が上がるにつれてのみ使用でき、良い効果を生み出すことができます。デジタル学習ツールは、生徒の学習を促進し、阻害しない年齢になるまで、教育に導入しないことが重要です。したがって、デジタル学習ツールの使用は慎重に、注意深く行う必要があります。」

今後も各国の情報をつかんで、私たちはどうするのかを検討していきたいと思います。そして、自分の課題について学び、まとめます。

ワクワクほくほくジャガイモ料理

2年生ではジャガイモで調理活動を行います。例年行われているお馴染みの活動です。そのために1年生の終わりに種イモを畑に植えておくのです。

今年度は学年で話し合い、ジャガイモを使った郷土料理を作ることにしました。

 

各ご家庭に相談し、おうちの人が育った地域のジャガイモ料理をインタビュー。教えてもらったジャガイモ料理のレシピを持ち寄ってクラスで何を作るかを話し合いました。 何度も話し合いを重ね、せっかく郷土料理を調べてきたのだから全て食べたい!という子どもたちの思いから全て作ることに。そんなのムリだよ!ではなく、どうしたらできるか?を全員で考え合います。 

子どもたちと考え合った結果、各料理の作り方を知っているお家の人に来てもらって教えてもらう。なるべく多くの保護者に来て手伝ってもらう(安全上の観点から)ということになりました。

 

 作ることになったのはいももち(岐阜や北海道)、みそかんぷら、せいだのたまじ、かまぶくなどなど。聞いたことのない名前の料理もたくさんです。調べてきた郷土料理がどこの地域で作られたのか、桐朋小学校からどれくらい離れているのかを地図を見ながら確認しました。

 

 調理実習当日、おうちの人の手を借りながら料理を作り上げました。全ての料理を全員が少しずつ食べることができました。以下で子どもたちの感想を共有して終わります。

 

 

 

「今日3・4じかんめにおりょうりをつくった じぶんたちのはんは ベーコンまきと かまぶくをつくった そしてかまぶくができてぜんぶができた。でもまだじゃがいもがあって ぽてとさらだをつくって 食べて かまぶくとベーコンまきもつくった 今日たのしかった あとすきなかたちでつくれた」

「きょうじゃがいもちょうりじっしゅうをしました。どれもすっごくおいしかったけど、わたしがおいしいとおもったのは、かまぶくです。すごくあまくておもちみたいなかんじでした。たのしかったです。」

「きょう、ちょうりじっしゅうでママがきて、とてもうれしかったけど みそかんぷらとせいだのたまじつくってから みんなにあげたらすぐになくなってとてもにんきで、つくってこうかいしないでよかった。」

「今日、じゃがいもちょうりじっしゅうでいももちができたんだけど ちょうりが長すぎてほかの班が、まだ?まだ?とあつまってくるのであせった。」

「ちょうりじっしゅうもたのしかった。2ばんきぼうの てんころりょうり がたべれてうれしかった。ごまをちょっとかけすぎたけどおいしかったからまたつくりたいなっ!」

「きょうじゃがいものりょうりをつくってたべた ぼくはさいしょせいだのたまじをつくってたけど みそかんぷらにいどうになった さいしょは はーーーーーっておもったけど なべにはいってるじゃがいもをつくるのかがたのしかった それにせいだのたまじはほとんど だれかがやってたから いどうしたほうができた」

体験会・説明会をお申込みくださった皆様へ

台風10号の影響を鑑み、本日の説明会・体験会を中止とさせていただきました。

皆さまには大変ご不便をおかけしました。

私たち教員も、楽しい出会いをつくりたいと準備を重ねておりましたので、とても残念な気持ちです。

 

参加予定だった皆様には、メールで送らせていただいたweb対応に加えて、

本日の資料一式を以下の方法でお配りいたします。

(資料内容:①2025年度桐朋小学校入学案内 ②学校説明会・入学考査に関わるQ&A ③学校案内 ④冊子『地球市民〜出会ってつながる〜』)

①②③については本ホームページで閲覧可能/④は掲載なしの紙面のみ のものですが、紙媒体でご覧くださる方はお立ちよりください。

 

【9月3日(火)~9月27日(金)】

8:30~16:20 @総合受付  平日のみの対応とさせていただきます。

 

【⭐️9月7日(土)は、小学校玄関にて資料をお渡しします。】

※恐れ入りますが、8月31日説明会or体験会にお申し込みいただいた

年長のご家庭のみに限定させていただきます。

9:00~10:30 @桐朋小学校

上記の時間の中で自由にお越しいただき、しぜんひろばも自由見学していただけます。

無理をなさらず、よろしければお出かけください。

※天候/気温によっては配布のみの対応とさせていただくことをご了承ください。

 

8月31日(土)体験会・説明会にご参加予定の皆様へ

8月31日(土)体験会・説明会にご参加予定の皆様

 

体験会・説明会へのお申し込みありがとうございます。

明日も台風接近による悪天候が予想されています。

公共交通機関の乱れや皆様の安全を考慮し、明日の体験会・説明会は中止とさせていただきます。

皆様にお会いできるのを楽しみにお待ちしておりましたが、このような対応となってしまい大変残念です。

また、直前の判断、お知らせとなってしまい申し訳ありません。

ご参加予定だった方には個別にメールを配信いたしますのでそちらもご確認ください。(ミライコンパスのログインメールアドレスに配信します。)

 

桐朋小学校

見た人をほっこり笑顔にするすいか

先日、2年生の畑活動の記事がありましたが、3年生も畑の活動をしました。

夏休み中なので全員参加ではないのですが、この日集まってくれた人とお家の人と力を合わせて短い時間で収穫と草取りをしました。

3年生は自分たちで育てる野菜を決めて、教室脇のテラスや畑で水やりなどのお世話をしてきました。

短い時間でこんなにたくさんの収穫が出来ました。お世話した人たちありがとう。

いくつか野菜が育ちすぎて巨大化していました。びっくり~。

 

収穫した野菜は、来た人たちで山分けしました。お家でおいしく食べられたかな?

すいかは山分けできないので、その場で食べて山分けしました。

売り物のような大きなサイズではないけれど、大事に育てたことの伝わるすいかです。

すいかを半分に切って3,2,1、ぱかぁ~っと、中を見てみると、真っ赤!!!・・・ではなかったけれど、ひかえめなピンクで初々しく、見た人をほっこり笑顔にするすいかでした。

自分たちで育てたすいかのお味見タイム。お味はどうだった?

 

短い時間だったけど、ぎゅっと凝縮された時間でした。お家の方もお手伝い、ありがとうございました。

3年生のみんな、ぜひ写真を見て、目で味わってね。

最後に問題です。3年生が育てた野菜はぜんぶで何種類でしょう?正解は写真を見るとわかります。

8/31(土)体験会・説明会にご参加予定の皆様へ

8月31日(土)体験会・説明会にご参加予定の皆様

 

体験会、説明会への申し込みありがとうございます。

 

台風10号の接近に伴い、学校体験会および説明会の実施について検討しています。

つきましては、8月30日(金)16時に、

開催の有無をホームページとミライコンパスのメールにて配信いたします。ご確認ください。

 

直前の判断となってしまうこと、ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。

 

桐朋小学校

 

「算数なのに、おいしい~!」

そんな言葉が聞こえてくることが桐朋小学校の算数の授業では、たまにあります。

入学してから、1学期でさまざまなことを学んだ1年生。今日は、「おいしい算数」について紹介します。

おいしい算数と聞くと、食べて終わりなの?と思われてしまうかもしれませんが、しっかり学んでからおいしく味わうというのが、大まかな授業の流れです。

 

まずは、担任が実際にやったことを絵でノートに描きます。子どもたちが見たものは、

「右手にラムネ2こ、左手にラムネ3こ。持っていたラムネを全部お皿に入れる。」

です。算数の世界では、これが以下のような文章題になるわけです。

「2このラムネと3このラムネを、お皿に入れました。ラムネは全部で何こになりますか。」

さっき現実で見たものと、この「文章題」がつながるかどうかがまず大切です。

 

 

つぎに、文章を「算数の式」にします。この場合は、「2+3」です。桐朋小学校では単位をつけることも大切にしているので、「2こ+3こ」と書きます。

最後に、文章題の問いに答えます。この場合は、「5こ」です。1年生の子どもたちにとっては、初めての足し算でした。日常生活の中で自然とやっていたことをあえてやることに算数の授業の意味はあると思います。今まで無意識にやっていたことを、算数を通して理解していきました。この後、子どもたちもラムネを使って、実際に計算をし、答えが出てきたところでおいしく食べました。 

 

このように桐朋小学校では、子どものペースに合わせてゆっくり学んでいきます。具体物を使って、じっくり思考し、時に立ち止まり、現実の世界と文章題をつなげ、式を立て、答えを出します。その1つの手段として「おいしい算数」が位置づいています。

とはいえ、子どもたちにとって「おいしい算数」は、おいしくて学べる一石二鳥の算数であることは間違いありません。子どもたちにも大人気です。2学期は何を食べ…いや、学ぼうかな。