本日の美術展について

先ほど、調布市の大雪注意報が、大雪警報に変わりました。

しかし、警戒すべき時間は「昼過ぎから」ということです。

本日の子どもたちの下校は、急な変更による混乱を避けるため予定通りとします。

また、交通機関も現時点で平常通り動いていることから、午後の鑑賞も予定通りといたします。

みなさま足元にお気をつけていらしてください。

桐朋小学校 教務

もうすぐ美術展 [Ⅱー330]

美術展では、授業で制作したものの中から「描く」「つくる」の作品を一人ひとりが選んで展示します。

 

1年かく 「画用紙のへんし~ん」「金魚鉢と金魚」「土の中の動物や虫のおうち」「版画・ローラー遊び」「柿の色作り」「絵描き初め」。1年つくる 「おいしいランチ」「ねんどのおやつ」「モンスターのパペット」「山のおみやげ」「おりもの」

2年かく 「きれいな海のきれいな魚」「自転車にのって行ってみたいな」「見て描くカメ」 2年つくる  「空想のお家」「紙工作ジオラマ」「粘土の鈴」

3年かく 「大きな春の木の下で」「いろいろこいのぼり」「あじさい」「たなばたかざり」「ザリガニと遊んだよ」「なつの思い出」「みかぐらをおどったよ」「ステンドグラスのように」 3年つくる 「すてきな植木鉢」「楽しい屋台作り」「動くどうぶつ」「アルミランプシェード」「手ぶくろをおる」「心のおにをやっつけろ」

4年かく 「絵巻物」「消防自動車がやって来た!」「カエルの日光浴」「一版多色刷り木版画ー生き物たちの不思議な世界」「スニーカーのデッサン」 4年つくる 「世界にひとつのオリジナル黒板」「動物の貯金箱」「ふくろを織る」

5年かく 「窓の向こうの世界」「見て描く 手のデッサン」「木版画 好きな動物のいる風景」「秋の絵手紙」 5年つくる 「魔よけのかお」「スポーツその時、その一瞬」「すてきなカリンバ」「絵を織る」

6年かく 「チョークで描く~こころ落ち着く風景を」「わたしの『一字』」「パートナーに読む絵本づくり」「炭でリラックス」「七頭舞を踊ったよ」「見て描くシクラメン」「思い出の風景・校舎・八ヶ岳」 6年つくる 「一生一碗」「一枚の板から」「はりこでランプ‥オブジェ創り」「アルミレリーフ彫刻」

子どもたちは、創意工夫をしながら、楽しみ、時に踏んばり取り組んできました。日々の授業では、一人ひとりが完成に向けてめあてを持ち、誠実に取り組むように声をかけてきました。

子どもの作品に耳をかたむけると、どのようなことがきこえてくるでしょう? 作品から、子どもたちの息吹を感じていただけると嬉しいです。

ひろがるハーモニー

6年生は、アルトリコーダーと歌のミニ発表を行いました。

音楽会は隔年開催ですし、十分にスペースが確保できない音楽室での参観は難しいため、クラス懇談会に来校される保護者にプレイルームで聴いていただくことになりました。

 

1学期からコツコツと練習してきたとはいえ、人前で演奏するとなるといつもとは違う集中力と覚悟が必要です。

冬休みを挟んでしまったため、3学期の授業は思い出すところからの開始です。

パートを決めて、となりの人と助け合いながら突貫練習をして迎えた本番。

3年前の音楽会では、小鳥を模したかわいらしい掛け合いの歌を披露していた人たちが、ぐんと大きくなって、力強い大人の声になっていることに、感慨を覚えました。

毎日接している私もそうなのですから、久しぶりに6年生が集団で並んだ「生」の姿を目にするおうちの方は、より感じられたのではないかと思います。(授業参観中の撮影はお断りしているのですが、せっかく揃う場でしたので演奏の合間に写真タイムを設けると、記者会見のようなシャッター音が響いていました!)

歌うことに少し抵抗を感じやすい年代に入ってきた子どもたちですが、みんなで声を合わせて、目の前の人に届けようという気持ちが素直に伝わってきました。(○○のお母さんがまだ来てないよ、と心配する声が聴かれたりして、ほほえましい場面もありました。)

自分の声を大切に。みんなの響きを大切に。これからも音楽を身近に、豊かに味わっていってほしいです。

下校しました

1月31日(火)17:00更新

登下校に小田急線を利用する児童の保護者の方へ

小田急線 新宿駅~向ヶ丘遊園駅間の運転見合わせは、16:30に全線再開になりました。

16:45に学校を出て、教員が残っていた児童をバス停まで引率しました。

自宅に着くまでにもうしばらく時間がかかると思いますが、よろしくお願いします。

冬休みの風景を短歌で

5年生の国語では「百人一首」に取り組んでいます。

それに先立ち、冬休みに印象に残ったこと、見た情景などをテーマに初めて短歌を詠んでみました。

授業で読み合ったり、短冊にして飾って見合ったりしています。

「そうそう~!」「わかる~」「へえ~そうなんだ」など、三十一文字から共感し理解を広げてみました。

*クリスマス 早くねないとと 思っても なかなか寝れぬ 一夜だった

*クリスマス いつもの2倍早起きだ そしてまた寝る けっきょく9時だ…

*サンタさん 毎年くれる プレゼント 大人になったら お返しするね

       ――クリスマスのプレゼントも子どもの楽しみ!何歳までもらえるのかな~

 

*除夜の鐘 心新たに 新年の おみくじ引いて 中吉でした

*はつもうで いつもワクワク おみくじは 今年は中吉 まあまあな年

  ――ほどほどがよろしいようで。

 

*お正月 もらってうれしい お年玉 親があずかり どこかに消える

*お年玉 祖母 叔母 父に もらったよ 使い方は 貯金一択!

*お年玉 どう使うかを 考えて ためておくか 一気に使うか

*お年玉 寄付に使った 二千円 早く戦争 終わるといいな

  ――お正月の代名詞ともいえるお年玉。どう使うか、子どもにとっては大問題!

 

*お正月 年下お世話 なにするか わからないから 目が離せない

*妹と いとこのお世話を たのまれて 私はつかれ 二人は元気…

  ――家族や親せき、お客様が集まることの多い冬休み。お兄さん、お姉さん方はお疲れさまでした!

 

*祖父の家 行くと部屋には 大量の 健康器具が あふれて歩けず

*祖母の家 久々だった なつかしい お互い共に 年月をえた

  ――なかなか行かれなかったおじいちゃん、おばあちゃんのお家。久しぶりに行ってみると…。

 

*そう言えば 宿題ぜんぜん やってない 一日三枚 まだ間に合うぞ

*今短歌 考えている 五の言葉 見つからなくて 困っているよ

  ――楽しいことの合間にも頑張ったね、宿題。

 

*夜八時 あたたかくして ジョギングに マスク外して しんせん空気

*がたがたと ゆれるジェンガに ぞっとする いつかいつかと 見守るみんな

*福笑い 平和にほっこり 変顔で 勝ち負けなしで みんな笑顔

  ――コロナ禍でもそれぞれの過ごし方で冬休みを楽しんだようですね。

 

 5年生のまとめ、6年生に向けての3学期。

短いけれど充実した学びと活動をみんなで創っていきましょうね。

小田急線運休のおしらせ

1月31日(火) 15時15分現在

経堂駅での人身事故のため、小田急線の上下線(向ヶ丘遊園~新宿間)が運休しています。

まだ下校していない児童(地区14班)は、運転再開まで校内にとどめおきます。

再開は15時45分の予定とのことです。

 

教務

 

1月27日(金)半日研究会 [Ⅱー329]   

桐朋幼稚園、小学校では、年に複数回、半日研究会を行っています。1月27日の半日研究会は、4つのブロック〔幼稚園「4歳児の生活」、低学年「1年生 総合< 仲間と手を携え、自ら探究するとうほっ子の育成>」、中学年「4年生 国語・総合」、高学年「5年生 総合<心と体の学習>」〕で行いました。私は、中学年「国語・総合<ローマ字学習・パソコン操作をまとめの会のパワポ作りへ生かす>」に参加しました。

自分たちが学びをつくる

この授業は、4年東組の人たちが3学期のまとめの会に向けて、2学期の終わり頃からクラス会議を行い、自分たちのやりたいことを話し合い、実現させる過程のものでした。やりたいこととは、「各教科で学んだことをパワポにまとめる。」「みんなで1つの劇を創り上げる。」「それを保護者の方に見ていただく。」ことです。「各教科で学んだことをパワポにまとめる」ために「ローマ字学習」「パソコンの基本操作」「写真の撮り方」「写真の選び方」などを経験します。今回の授業は「ローマ字学習」「パソコン操作」でした。

学びつながる

今回の学習は、3人組を中心にすすめていました。「各教科で学んだこと」を話し合い、文章にまとめ、それを「パワポ」にするためにローマ字入力をします。たとえば「っ」の表記はどうすればよいか思考錯誤しました。いくつか試してみて、うまく表記できた時はたいへん嬉しそうでした。また、漢字変換する時にいくつも候補が出され、どれを選択するのか話し合いました。子どもたちの学ぶ楽しさやお互いが助け合い、学び合う姿がよく見られました。パソコンキーボードに慣れておらず、文を打ち込むのに時間がかかる人もいましたが、その人が行うのをじっと待つ周りの人の姿もありました。

学ぶことで豊かな世界がひろがる

子どもたちは3年生からの外国語授業で楽しみながら英語(アルファベット)と触れ合ってきました。そして4年生で「ローマ字をはじめてやったけど、自分の名前を見ないで書けるようになってよかった。」「ローマ字は英語だと思っていたから、日本語でびっくり!! たしかに駅にローマ字で駅の名前が書いてあるから。」「今日は、小文字をやったよ。大きさも形も少しちがうけど、読み方は同じ!! でも、O→oやS→sとか、かわらないのもある!」など、いろいろな発見をしています。また、母音音、子音音、濁音、半濁音、拗音、促音、長音、撥音など改めて大切に学ぶことができ、学び深められたことも良かったです。

学ぶことで世界がひろがる、深まる楽しさをこれからもたくさん味わってください。

まとめの会に向けての豊かな学びの過程を見て、まとめの会がたのしみになります。

みんなでつなぐバレーボール

高学年の体育では、バレーボールの授業が行われています。今日は6年生の様子から。

4人学習班を1チームとし、3VS3のゲームを行っています。得点ごとにローテーションし、相手コートに返球するまで必ず3人がボールに触ることをルールとしました。

 

バレーボールは球技の中でも難易度が高い運動ですが、ルールを工夫し、全員が参加できることを大事にしています。例えば、レシーブはキャッチでOKにし、トスはオーバーハンドですが「い~ち!」と数えるまでボールを保持してからトスをあげてよいなどです。これによって、強打のアタックもキャッチでき、コースを狙ったアタックも飛びついてキャッチできることで得点がなかなか決まらず、ラリーの応酬が繰り広げられるようになりました。

また、3人が必ずさわる制限があることによって、誰もがアタックを打つチャンスが来ることになります。必然的に班で教え合いや、声掛けが出てきます。盛り上げる雰囲気を作り出す声掛けと同時に批判的な言動も見らがちですが、ここを上手く切り替えて、お互い引きずらないように意識的に働きかけていくことも6年生は巧みです。

 

試合後に学習カードに記録を書いていきますが、班で自然に反省会が開かれ、学習したアタック決定率の調査や触球数調べの分析データを見ながら、話し合う姿が見られます。こうした雰囲気を作り出せるこの6年生をいつもすごいなあと思っています。

6年生はここからさらに学習を進め、一人増えた4VS4の試合形式になります。「3人がボールを触る制限=全員触る」だったのが、「4人だと1人触らない人が出てくる」ことになります。さあこの変化をどう効果的に活用していくのか、残りの学習が楽しみです。

 

 

6年生と「いじめ」について考え合う [Ⅱー328]

文科省の調査「いじめの状況及び文部科学省の取組について」によれば、いじめ認知件数が2014年度以降増加しています。小学校では、2014年度およそ12万2千件が、2021年度およそ50万件になりました。子どもたちは、実際は認知できなくてもっと多いのではないか、上の学年に進むと認知しずらいと思う、などと想像していました。

教材として、『いじめと向き合う』(教育科学研究会編、旬報社)に書かれた中学1年生のクラスであった「いじめ」を取り上げ、「もし自分がこのクラスにいたら」「どんなふうに向きあうか」を想像して、感想、意見を出し合いました。6年生の感想、意見から一部を紹介します。

〇私はもし、イジメというものをみても、注意はできないと思う(複数の人)。被害者と話はできるけど、事件場面をみて止めることはできない。先生に訴えても、効果がないと私は思う。じゃあ、どうしたら、いじめを止めればいいんですか、と私は人に問いたい。

〇ずっと耐えて、標的が変わるのを待っているのでは? もっと大人が気づいて、向こうから話しかけてくれても、その後にどうなるかを想像してしまって「何もない」と言ってしまいそう。

〇もし私がいじめている人を反論した場合、自分が攻撃されてしまったら、嫌な気持ちになります。そして、いじめを自分も相手にやって、のがれる? ような行動はしたくないけど、やってしまったり、そんな学校に行けなくなってしまうかもしれません(複数の人)。もし、いじめられたら、お母さんに相談したいです。いじめられてる同士で、家などに集まり、遊んでもいいかも。

〇僕はいじめを注意してもいじめられるので、先にいじめをしていない人達と友達になってから、いじめられている子と友達となる。そうすれば少し気が楽になると思う。

〇クラスに私がいて、イジメに気づいていたら注意したり、されている人に声をかけたり、教師に話したり、もし自分がされたら無視したり、言い返す。あまりにも酷かったら教師に話したり、スマホや録音機を使ってこっそり録音して教師に提出する。

〇いじめと言うのは、すごくむずかしいと思った。理由は、もしいじめられている人をかばったら、次は自分が狙われる可能性があるから、すごく怖いです。中一のいじめの数が少なかったのは、多分いじめのことを先生が気づいていないからだと思います。

〇ぼくだったら、いじめている人がいたら、それを止めようとしたい(複数の人)。もしそれでも止めてくれなかったら、先生に相談して止められるようにしたい。けど、自分が止めたら自分がやられるとやはり怖くなってしまうかもしれない。

〇今まで、いろいろないじめを見てきて、何だかのこと言ってやめさせてきたけど、中学校のいじめはもっと苦しいと思います。先生が気づかないケースは、B、Dなどの悪口などは対処ができないので、僕だったら、すぐに母に言って〇〇(具体的な場所)とかに逃げて新しい生活をうみ出します。でも逃げるには、前に、なぜいじめられたのか? とか考えて、学校に行ったらいいと思いました。

〇私がいじめにあっている子をみたら、積極的にその子をかばってあげたいです。少しでもストレスをなくしてあげて、学校に行くことが苦しいと言わないで楽しんでいけるようにしてあげたい。もし私がいじめられたら、他の人に迷惑がかからないよう自分一人で対応します。

〇肩に触れただけで「痛い痛い、暴力暴力」と言ってくる男子はこのクラスにもいます。何も言っていないのに、いきなり悪口を言ってきたりするのは違うと思います。注意した生徒が標的になってしまうと、声もあげづらくなってしまい、反撃もしづらくなってしまわないような、誰でも怖がらずに発言できるクラスをつくりたいです。

〇私がもし友子さん側だったら、不登校になって、自分の家(部屋)に引きこもると思います。

〇いじめている子にはあんまり関わりたくなくなると思う。無視すればいい?(複数の人) いじめはよくない。何も言いたくなくなると思う。

〇僕が思ったのは、中学生活が始まった瞬間にいじめられるのは、とても辛いなと思いました(複数の人)。僕だったら、いじめられてる子がいたら、絶対に相談にのってあげる。

〇対策は、授業の時間を使ったり、家に行って話したりする。親といる時がいい? 親に話したり、それが無理だったら、チャイルドラインなどそうゆう所で、いじめを受けていると言う。場合にもよるが、先生に言うのはあまり意味がないと思う。

〇私は、いじめられるのをわかりながら、注意をできるような人ではないから、直接はいじめの人たちに注意できないけれど、そう思っている人全員で、先生と協力して、先生だけに任せて叱ってもらうのではなく、相談し、一緒に解決できるようにしたいな(複数の人)、と思いました。それと、話し合いを重ねることも大事かな、と思いました。


25日朝、しぜんひろばの池は氷で覆われていました。たくさんの幼稚園、小学生の人たちが、ひろばに集まりました

意見を聞き合った後で、本に書かれていた中学生の意見を読み合いました。「クラスで起きているいじめの実態と意味を明らかにしたうえで、これまでクラスで起きていたことをどう感じているか、これからクラスがどうなっていくことを願っているか、自分自身はどうしようと思っているかについて意見を書いてもらい、「みんなの意見集」をつくって一緒に読みあ」った取り組みです。「意見集」から一部引用させていただきます。

□クラスのいじめのつらさ‥、私も経験があるのでよくわかります。やっている人や、自分は関係ないと思っている人がいたとしたら、この気持ちは絶対に分からないでしょう‥。自分がそうなったらどうなるかと、一度考えてほしいものです。受けたいじめはその人の深い心の傷となります。私も時間が経ったいまでも、何かのきっかけでそのつらさがフラッシュバックしてしまうことがあります。それほどつらいことなのです。あのときのつらさは経験者にしかわかりません。そんなとき支えてくれたのは友だちでした。いじめはもうやめてください。

□一方でだれかがいじめをすると一緒にそれを楽しむ人もいる。だれかが標的になれば自分に危害が及ばないから、または自分のストレスのはけ口にしているのだと思う。いじめをすることで、自分は人よりも優位な立場にいると勘違いしている。一人ひとりと接するとみんなそれぞれに良いところがあって、みんなそれなりにいじめられている人を助けたり、止めるためにできることをしている。いじめられている子がいるとそっとめだたないように助けている人、こっそり先生に知らせてひどくならないようにしている人。みていると、やられている人が思いあまって強い言葉で言い返したり、にらみ返したりすることもある。でも、それは決して好き好んでしているのではなく、ある程度言い返さないと「こいつはいじめやすい」となめられてしまい、それが次のいじめにつながると考えるからだと思う。このクラスは、ある限られた人たちによって荒れている。そして、本当の気持ちを言えずに苦しい思いをしている人たちもいる。

□いじめをしている人たちには、自分では解決できない何かがあるのだと思う。他人には言えない、分からない大きな問題なのかもしれない。そのことを追究することはできないが、その問題でクラスが荒れてしまうのならば、少しでも良くなる方向にいくように考える必要があると思う。

⇒この意見にある「自分では解決できない何か」「他人には言えない、分からない大きな問題」って何かを子どもたちは想像しました。家族間で、親が子に何かをしているのではないか。「虐待」「ネグレクト」があるのではないか、など意見が出ました。

一人ひとりが声をあげ、聞き合ってお互いの思いを共有する、発せられた声が学級や学校の雰囲気をかえていくことの大切さを感じてほしいと思いました。

この間、石井光太さんの『ルポ 誰が国語力を殺すのか』を読みました。既読した先輩教員からは、序章に書かれた「『ごんぎつね』の読めない小学生たち」をどう捉えますかと聞かれ、子どもたちの生活経験、物語を想像することについて改めて考えさせられました。

石井さんは、序章で、子どもたちの育ちの課題を「一つの物事の前に立ってじっくりと向き合い、そこから何かを感じ取ったり背景を想像したりして、自分の思考を磨きあげていく力」とし、「クラスメイトに対する暴言に関しても同じだ。今の子供は好ましくないことが起これば、二言目には「死ね」と吐き捨てる傾向にある。言われた側が、その言葉をどう受け止めるかを考えていない。だから相手が深く傷ついて学校にこられなくなっても、自分が原因だと考えられない」などの子どもの実態をとりあげます。そして「国語力」を育てることの大切を述べます。その「国語力」とは、「人間が生きていく上であらゆることの基礎となる力」「見知らぬ世界を我がこととして想像し、他者の心のひだまでを感じ取り、自分の考えを整理し、相手につたわるように適切な言葉で発信していく。それは人間が広い社会の中で独り立ちして生きていくために必要な全人的な能力」などと言います。

「いじめ」を他者に対する想像力、感情の育ちなどとつなげて考えると、学校において、人と人とのかかわり、実物や本物に触れること、「感じる」「想像する」「表現する」ことをもっと大切にじっくりと育てる必要があると思います。

始業式で、6年生から [Ⅱー327]

3学期の始業式では、全校児童の前で6年生6名が、小学校時代の思い出を話してくれました。

〇いっぱい思い出がある中で、修学旅行を紹介。「原爆ドームを見たことがなくて見てみたかった」「今でもまたヒロシマに行きたいなと思います。」

〇6年生になって行くことができた八ヶ岳合宿。「面白かったことは、一緒の部屋に寝てた子の蚊帳テントがひっくり返っていたことや、別の子が寝言を言っていたことです。」

〇友だちとの出会い、パートナーさんや先生たちとの学校生活。「私のパートナーは、Sちゃんでした。大好きなミッキーのお手紙ファイル(手製でパートナーからのプレゼント)もらった時は、とてもうれしかったです。」

〇この6年間で取り組んだ事「漢字」。「一回本気で書いたら、『すごくキレイ!』とほめられ、自信がつき、そこから始まりました。」

など、6人の発表をみんなで聞きました。発表を聞いて、一人ひとりが憧れや希望、願いをもったことと思います。

 写真はすべて幼稚園のお餅つきからです。

2名の発表を紹介します。〇六年間での自分の成長、〇六年生になって行くことができた八ヶ岳合宿。キャンプファイヤーの喜びです。

ついこの間入学したかと思ったら、あっという間に6年生。

今思いかえせば、いろいろなことがありました。低学年のころは、友だちとのトラブルやケンカも数えきれないほどあり、いやな気持ちになることもありました。しかし、高学年になると、友だちとのトラブルが少なくなりました。

今、真剣に考えてみると、低学年のころ、あまり仲良くなかった友だちも今だと仲が良かったり、友だちに優しいと言われたり、人に優しくすること、人を思いやること、そういうところが、桐朋小学校のおかけで出来るようになったのかと思います。

小学校生活も残りわずかだけど、最後まで全力で勉強して、全力で遊んで、中学校に行きたいです。これからは、もっともっと人に尊敬される人になっていきたいです。

私が6年間で一番印象に残っていることは八ヶ岳合宿です。4、5年生ではコロナで合宿がなくなってしまい、6年生は延期になってしまいましたが、9月に初めて八ヶ岳合宿に行けたので、とてもうれしかったです。

私はキャンプファイヤー係で、一学期から準備をしました。ゲームを考えたり、司会の台本を作ったりしました。そして本番を楽しみにしていました。

残念ながら、キャンプファイヤーは外ではなく、教室といわれる大きな部屋でやることになりましたが、キャンプファイヤーが終わると、みんなが楽しかった!! たのしかった などと言ってくれて、とてもうれしかったです。

次は、中学二年になると、また八ヶ岳合宿に行けるので、とても楽しみです。

 

続いて、私が話しました。その時の様子を3年生が振り返って書いて教えてくれました。ありがとうございました。一部引用させてもらいます。

校長先生が上着をぬいで言いました。「うまく出来るかなあ。/三学期の始業式で。/きんちょうするなあ。」

校長先生はそれからかろやかにそく転をした。

びっくりぎょうてん。(私は出来ないのに!)/(すごい。)/(そのりゆうは?)

「りゆうは、3年生の孫がそく転を出来るようになっていて、/すごいと思って自分もやってみました。/最初は出来なかったけど、練習したらやれるようになりました。なので、みんなもそく転などが出来なくてもいいけれど、いろいろなことに挑戦してみましょう。」

この言葉はとても心にのこりました。

子どもたちに、その気になってやってみることの良さや楽しさ、新年の希望が少しでも伝えられるような話にしたいと願いました。「うまく‥三‥きん‥」は、一番はじめのことばを繋げると、「うさき」⇒うさぎになるようにしました。