受考者専用ページについて

22年度考査に出願くださった皆様

本HPのトップ画面に、赤色のバナー「受考者専用ページ」を設けました。

10月15日正午以降、ご覧いただけます。

 

閲覧に必要なパスワードは、本日(14日)夕方以降に送信いたします志望動機書の受領完了メールに記されます。

ご確認ください。

教務

 

幼稚園プレイデー [Ⅱー276]

10月9日(土)、学年ごとのプレイデー(運動をたのしむ)を実施しました。6月の子どもプレイデーは、3学年の子どもたちで行い、今回は学年ごとにご家族もいっしょに行いました。保護者のみなさまには、参加参観する機会を持つことがなかなかできませんが、今回、お子さんの成長を間近で感じていただくことができたと思います。みんなでたのしい時間を過ごすことができ、ありがとうございました。

たんぽぽの人たち 【はじめのあつまり、よーいどん、とらっくでGO、きんぎょがにげた、おわりのあつまり】

ばらの人たち 【はじめのあつまり、ながれぼし、うちゅうひこうしになりたいな、ロケットぴゅーん、おわりのあつまり】

ゆりの人たち 【はじめのあつまり、わたってくぐってジャンプして走る!、ラグビーボールゴール、せんたくトンネル、全力リレー、おわりのあつまり】

学年ごとにゆっくり、じっくり、集中して力を出す、たのしむ、友だちといっしょに過ごすことができました。保護者のみなさま、拍手やあたたかい声援をありがとうございました。

ゆり組の子どもたちは、当日にお互いに見合い、応援することができないため、「たんぽぽさん、ばらさん、がんばってね。応援しているからね。」という気持ちを込めて、ぴかぴかのブレスレットを作ってくれました。(保護者の方からは、「プレイデー前日に、ゆり組さんから腕輪をもらったことをとても喜んでいて、当日も自分で忘れずに、その腕輪を持っていく用意をしていました。一緒に開催できないプレイデーでも、他の学年と繋がりを感じている様子が感じられました。」など感想をいただきました。)

また、親子競技「とらっくでGO」の取り組みで、ゆり組の一人ひとりがたんぽぽ組の人の保護者の役割して、トラックのリレーに参加をしてくれました。

当日はお互いに応援できなかったけれど、前の日までにいろいろな関わりを大切にしました。

子どもたちの中には、(やりたくない。)、(やりたい気持ちはあるけど、負けるのが怖い気持ちもある。)などの気持ちを出す人もいます。自分の気持ちや思いを振り返り、自覚できるようになっていることや気持ちは一つではないことを学んでいます。保育者は、「この葛藤を自覚できていることがすごい」と受けとめました。そのうえで、「どうしたら気持ちよくできるか? みんなだったら、どうする?」と尋ねると、「かってもまけてもいいんだよ。まけた人にトントンってしてあげる。」「いいしょうぶだったね、って言ってあげる。」などと伝えてくれました。

子どもに身体の感覚を聴いてみたら、「疲れた」「はぁはぁした」「足がちょっと痛い」と伝えてくれました。思いっきり身体を動かした時の自分自身の身体の感覚を味わうことを大切にしていきたいと思います。

プレイデーの活動を通して、身体を動かすことは気持ちいい。みんなで一緒にやるとたのしい。勝ってうれしいな! 負けてくやしい、など、いろいろな気持ちを味わい、成長していると思います。

ヤッショウマカショウ桐朋小♪

2年生の民舞は山形の「花笠踊り」です。

とにかく、楽しく踊ることが一番です。
ちょっとしたミス、踊りが合わないことなど気にせず、自分らしく表現することを大事に、踊りや動き方の質を高めることを目指しています。

「楽しくって、何回も踊っているうちに覚えてしまったよ♪」
「(練習後に)もう一回踊りたかったよ!」

こんな風に楽しく踊る中で、身体で覚えていくことはとても素敵です。

 

そんな踊りが楽しい感覚に、質を高めるスパイスを。

隊形変化の多い桐朋の花笠踊りは、ちょっと先を予測して、次の動きに備えることを意識的にやっていくことがポイントです。次の動きの数秒前に

「次は、移動だ!」
「次は、膝をついて踊るぞ!」
「次は、班でフォーメーションだ!」
「次は、外側を向くぞ!」

こんな、動きの予測をするのです。これが、だんだんスムーズにできてくると、無意識に体が反応して、踊れるようになってきます。

子どもたちは動きを予測するために、友だちと声をかけ合ったり目を合わせたりして、助け合いながら楽しく踊っています。

個人の学びのペースを尊重しながら、このスパイスを一人ひとりが少しずつ取り入れてよくがんばっています。

そこがいいぞ、2年生! 本番が楽しみです。

せ~の、ヤッショウ マカショウ 桐朋小 ♪

 

先生たちの一コマ

子どもたちが帰った後の桐朋小学校は静か、

かと思いきや

今度は先生たちの声で溢れかえっています。

 

子ども一人一人のことを思い出し、

今日面白かったこと、素敵だったこと、聞いてほしいことを

学年団や元担任、周りにいるひとに共有します。

 

担任だけでは見えなかったことも、

この時間に

「あの時 こんないいことをつぶやいていましたよ。」

「1年生が困っていた時、この子が真っ先に助けてくれたんです。」

など、この時間を通して気づけることもたくさんあります。

 

時には、5年生の社会科でフェアトレードを学んだ後の

実物を、先生たちがお買い物することも。

この時ばかりは、先生たちも子どものように慎重に吟味しながら商品を選んでいました。

食べ比べ、なんかしてみても面白いですよね。

 

そして、もうすぐ運動会。

みんなが帰ると、先生たちの秘密の特訓が始まるのです。

民舞を現地まで学びに行き、研究する教員もいます。

先生たちも、みんなと一緒に学んで頑張っているんだね。

みんなと一緒に、最高の時間を創り上げられること、たのしみにしています。

あと少しだね!がんばろう(^^)!

 

 

子どもの育ちと「デジタル」考 [Ⅱー275]

 

9月24~25日、園庭改修工事を行いました。6枚の写真は工事に関わるもの

現在、未来で、子どもたちは、情報通信技術を活用することが多くあると思います。教育の目標を「社会の良き担い手を育てる」こととすれば、情報通信技術の活用によって、自分たちの生活、社会、世界をよりよくしていくことを願い、学ぼうと思います。その学びが、日本国憲法の基本理念である国民主権、基本的人権、平和主義を土台に「生存権としての学習権」を守り育て、みんなが幸せになる平和な世界の形成を目指すことにつながるようにしたいです。

夏休み、ヨーロッパの「デジタル・シティズンシップ」について学ぶ機会を持ちました。長年にわたる民主的シティズンシップのための教育と人権教育プログラムが土台にありました。その上で、「デジタル・シティズンシップ」を、民主主義とシティズンシップ教育として位置づけていました。目的が、「『文化的に多様な民主主義社会の中で平等な存在として共に生きる』市民として子どもたちに準備」することで、具体的な実践が展開されていました。

ヨーロッパの「デジタル・シティズンシップ」と比べると、私たちは、子どもの発達と教育を中心とした長年にわたる議論、実践、理論がなく、急速に、情報通信技術に関する教育がすすめられていると思いました。もっと時間をかけて考えていく課題です。

新しく大きな〔きょうりゅう山〕の誕生

子どもの育ち(「読み」に角度をつけて)とデジタルについて考えます。参考文献として『デジタルで読む脳×紙の本で読む脳 「深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる』(メアリアン・ウルフ著、大田直子訳、インターシフト)を読みました。全体に、「デジタル」が子どもの「読み」に負の影響をもたらしていると捉えました。そうした状況に対して、作者は「比較的早い段階からデジタル学習と画面読みの適切な使い方を教えなければ、次世代の深い読みプロセスはデジタル媒体によってとくに危うくなると確信しています。」と述べています。まだよく理解できていないこともあり、今後さらに、子どもの育ち(「読み」に角度をつけて)考えていきます。納得できる「比較的早い段階からデジタル学習」についての実践、理論を探し、検討します。

本書で作者は、「読む脳」の「深い読み」の発達を大切にしています。ここは大いに学ぶことがありました。「読む脳が発達するほど、「深い読み」ができるようになる。これまで培ってきた知識(背景知識)、推論、分析、共感・視点取得などが統合され、新たな思考モードを生みだす。この思考モードは、文章や情報を自分なりに咀嚼し、批判できる洞察力、創造力を備えている。」ことがたいへん丁寧に書かれ、納得することが多くありました。

「ところが、デジタルメディアによる情報が氾濫している今日では、こうした「深い読み」を育むことが難しくなっている。斜め読み、飛ばし読みが標準モードとなり、文章の細部に分け入り把握する力が失われつつあるのだ。」、「デジタルは注意を散らし、予想力、記憶力を低下させ、外部の知識ベースに頼りがちになるため、あふれる情報を分析・批判する能力も育ちにくい。(略)このことは、共感力の低下、異なる文化をもつ他者への無理解、ひいては民主社会への危機にもつながる。」と危惧されていることも理解できます。

しかし、作者は、「デジタル」を「悪者扱いせず」、次のように述べています。「デジタル力も同様に、上手く育てていくことが欠かせない。そのためには、適切な時期に、適切な教育を、適切なデジタルツールによって進めることが望まれる。たとえば、コンピュータの言語記述や設計、プログラミングのスキルなどの習得も、精密な深い読みを促す。こうして子どもたちは、紙とデジタルの脳回路をそれぞれ育み、流暢に切り替えられる「バイリテラシー脳」となっていく。」と書かれていました。ここをもっと知りたいと思いました。実践と検証、理論の深まりに期待し、さらに考えていきたいと思います。

 

古木のソメイヨシノを、残念ですが伐採し、子どもたちの新たなあそび場へ

来年の「ぼくたちのおどり」

3年生が校庭でみかぐらの練習をしています。

赤・黄色・緑、、、カラフルな扇がくるくると目を惹きます。

たまたま通りがかった2年生がふたり、足を止めて会話していました。

「ねえ、ねえ、3年生の踊りはなんていうの?」

「みかぐら(御神楽)じゃない?」

「ぼくたちも、来年やるんだよね!」

「扇の色、いろいろあるね」

掛け声と太鼓の音が激しくなるにつれ、ふたりもその場でくるりくるりと一回り。

しばらくすると、また二人でおしゃべりしながら低学年校舎へ戻っていきました。

 

そういえば、昨年は他学年の踊りをじっくり観る機会を持てませんでした。

こうした何気ない機会のひとつひとつが、憧れの気持ちを作っていくんだなあ、としみじみ感じました。

民舞発表会の2年生の踊り「花笠」も、楽しみにしています!

「ようこそ先輩!」

コロナ対応で、文化祭など実際に中学へ足を運ぶ機会がなく、なかなか桐朋中学/桐朋女子中学での生活イメージを持ちづらい6年生です。

そこで「ようこそ先輩」という授業を行いました。桐朋小学校を卒業した大学生たちに、自身の中高生活や、現在勉強していること、目標について語っていただく企画です。

午前中、7名の方からお話を伺う長丁場でしたが、6年生は熱心にびっしりとメモを取りながら、真剣に耳を傾けていました。

【6年生の感想より】

〇「中学がどういう所か不安があるかもしれないけれど、そんな心配をすることはない」ということを言っていて、納得しました。卒業生の皆、楽しくポジティブに過ごしていたんだなと思いました。遊ぶということも重要だということもよくわかった。皆さんの話に夢があっていいな、と思いました。

〇もともとぼくの頭は「不安・不安」ばかりでした。でも、Gさんの「中学は楽しくて高校はもっと楽しい」という話を聞いて、不安がなくなっていきました。今日のはなしをきいて、中学と高校のイメージが逆になりました。進学したらもっといろいろなことができる気がします。それに、自分の好きなことをできる、そんな環境は楽しそうです。先輩方ありがとうございました。

〇一人一人がみんなちがうことを話してくれて、すごくおもしろかったです。自分のクラスはとてもうるさいので、Tさんが言っていた「話を聞くことが大切」というのが「確かに」と思った。Aさんは新体操の部活と勉強をどっちも全力で取り組んで、しかも両立できてすごい!

〇「(困った時)周りの人が協力してくれる」と知って、とても安心しました。Bさんの「(小学校時代の思い出の)一番はあそび」、Tさんの「今のうちはたくさん遊ぶこと!」という言葉を聞いて、私は「もう今のうちから勉強しかない」と思っていたので、とても安心しました。なので、今はたくさん遊んで、だけどメリハリをつけて勉強も頑張りたいです。Tさんの言うとおり、スタートラインはみんな一緒なので私も目標をさがして頑張りたいです!

〇勉強のことが少し心配だったんですけど、今からでも小さなテスト1つひとつがんばっていれば大丈夫、って言ってもらってとても勇気づけられました!あと、やっぱり6年生で一番楽しかったことが「修学旅行」だった人がいたので、改めて(自分も)行きたいと思いました。IさんやBさんのように、趣味や特技に夢中になって中学校も楽しく過ごせるといいなと思いました。

〇KさんとTさんの井戸掘りの計画、とても頑張ってほしいです。私はSDGsの発表をした時に貧困をテーマにしてどうすればよいのかをまとめて発表したので興味があります。

◯それぞれの人がやりたいことを思いっきりやっているように見えて、すごいと思った。まだ将来の夢などはないので、これから決めようと思う。本当に皆さんの話が面白く聞きやすかったので、ありがとうございました。

直接会うことはできませんでしたが、逆に「オンラインだから大学のある九州から参加できます!」という方も。小学生当時の思い出話も交えて、それぞれが個性的に力強く語る卒業生の姿は、教員の私たちにも大きな励ましとなりました。

卒業生のみなさん、忙しい中、本当にありがとうございました。

おみせやさんをひらきました②

「おみせやさんをひらきましょう」つづき〜

 

「ねえ!1中さんや1東さんも呼びたい!」

「幼稚園の子たちも呼びたい!」

「お金も作ろう!」

次々に色々なことを思いつく子たちです。

 

お金は、おみせやさんの準備が終わった子たちから作り始め、お財布の代わりにビニール袋に袋詰めしました。

さすがにこの状況で、幼稚園の子たちを呼ぶことは難しいので、おみせやさんを2部制にすることにしました。

まず、第1部は、1西だけのメンバーで授業時間を使って遊ぶことにしました。

第2部は、幼稚園の先生方や、1中、1東のお友だちを招いて行う、放課後の時間を使って行うことにしました。(幸いその日は、全員放課後に残ることができました)

こうしてなんとか本番の日を迎えました。

第1部、クラスのみんなで楽しみました。

困ったことが起きました。

お客さんに作ったものを渡していたら、どうやら第2部に来てくれるお客さんの分が足りないことに気づいたのです。

「ごめん!返してくれる!」

そんなトラブルも、次回のイベントに向けての大切な経験です。

クーラーの温度を一番低く設定していましたが、子どもたちの顔には、汗が流れていました。

第2部、幼稚園の先生方や、日頃お世話になっている先生方、1中、1東さんが遊びに来てくれました。

俄然張り切ってお客さんをおもてなしをして、大満足の子どもたちです。

全てが終わったあと、

「こんなにお客さんが来てくれた!」

と、箱にたまったお金の山を満足そうに眺めていました。

最後は片付けです。

「これはボクがもって帰りたい!」

「私がもって帰りたい!」

ここにきてトラブル勃発です。

2学期、制限のある中でのスタートですが、きっとこの 24人のメンバーなら、アイデアを出し合って、制限があるからこその「遊び」を考え出してくれるに違いありません。