投稿者: tohoblog
土曜参観について
久しぶりの全校での開催につきまして、以下の点をご確認ください。
①正門から構内に進む際、記名済みのIDカードを見える場所に着けてください。
②正門付近の受付で、IDカードを提示してください。
③参観中の撮影・録画は一切禁止します。
④各クラスからのお便りを再度お読みいただき、スムーズな進行にご協力ください。
※6年生は学年ページもご確認ください。
保護者のみなさまのお越しをお待ちしております。
教務
雨の日に聴く「すばなし」
梅雨まっさかり。
自然の営みとはいえ、雨が続くとちょっと退屈です。
そんな時は読書が一番!
先日の3年生の図書の時間は、おはなし会でした。
「すばなし桐」のみなさんが、語り継がれてきた世界のお話しを昔ながらのやり方で語ってくださいます。
24人の低学年クラスは図書室のじゅうたん敷きのコーナーで聴きますが、人数の多い高学年は多目的室で行います。
『うりひめ』は日本のむかしばなし。繰り返される歌の節回しが心地よく、すっと耳に入ってきます。
『七わのからす』はドイツのお話。直前の音楽の授業でドイツの歌を習ったばかりだったので、うれしい偶然です。クライマックスが近づくにつれて、どきどきが高まる様子がありました。
この日の語り手は、お二人とも元保護者です。
「お子さんたちは、おいくつに?」と伺うと、みなさんとっくに成人されたとのこと。
時のはやさにびっくりしました。
卒業後もずっと桐朋小学校に関わってくださることに、あらためて感謝します。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
音楽をみんなで楽しむ ―現在を大切に生きること [Ⅱ-349]
ゆり組みんなで音楽を楽しんだあとに、さらにやりたい人たちが歌い、合奏をしました。
そこに、ばら組、たんぽぽ組の人たちが保育者とともにやってきて、いっしょに楽しみました。音楽に合わせて演奏したり、歌ったり、いきいきした表情で楽しそうでした。
私は、その後に、2023年4月に行った座談会を思い出しました。座談会の中で、小林弘美さんが「遊びの中での音楽を楽しむことが、本来の音を楽しんでいる音楽の原点のような様子でした」、「子どもは大人が考える以上に、イメージの広がりっていうのはすごくあるなといつも驚かされました。この曲に合うのはこの楽器だから出してくれとか。子どもに任せてみたら思いのよらないものが出来上がったりしました。/周りにいる子どもが『なにかやってる』と見に来たり、仲間に入れてもらったり、他のクラスの保育者も何か面白そうなのをやってるからと聞かせてもらおうと言って、子どもたち連れて来てくれたり」と発言されていました。このようなことが幼稚園の日常で大切にされていることを実感しました。
ゆり組(5歳)の部屋に、ばら組(4歳)とたんぽぽ組(3歳)の人たちが集まってきて
それから「集まった子どももすごく楽しそうにしてるけど、やっている本人たちが一番満足している。人に見てもらったり、拍手をしてもらったり、自分たちのアイディアを認めてもらったりする経験が大事なんだな」と話してくださったことを大切に感じました。
2020年度から本園に来てくださっている今川恭子教授(聖心女子大)は、桐朋幼稚園のことを「子どもの遊びの中から出てくるものを受け入れている、受け入れたところから共につくっていくということをやっているんじゃないかということ。子どもたちは日々の生活の中で、自分の身の回りと相互作用しながらいろんなことを芽生えさせているわけなんですね。その芽生えを見つけて、『こっちへ行くともっと素敵だよ』とか、『こうするともっとかっこよくなるよ』とか保育者が示すのを受けて、『ああそうか』って子どもたちがそっちに向かっていく。そのような在り方が文化的な実践者として先を歩いている大人の責任だと思うんです。そうしながら、子どもたちが何かつくっていくのを一緒に楽しめる存在が保育者であ」ると述べていたことも思い出しました。
プレイルームで3歳の人たちが音楽を楽しむ様子。右写真で、座っている人たちは、カスタネットを鳴らしています
現在をいきいきと生きる、その豊かさを感じた時空間とまじわりがこの場にあったのです。
明日(6月17日)の説明・見学会について
お申し込みくださった皆様
6月17日(土)の説明・見学会は、予定通り実施します。
受付票にご記入の上、
本学園正門(横断歩道あり)から、各受付にお進みください。
3つのコースがあります。お間違えのないようお願いします。
◯見学のみ ⇨ 担当教員が小グループで校舎をご案内します。
◯ショート説明会+見学 ⇨受付で配布するA〜Gの指定エリアにご着席ください。
◯ショート説明会のみ ⇨ホール舞台に向かって左手の席をご利用ください。
【お願い】
・早すぎるご到着はご遠慮ください。(受付が大変混乱します。)
・ご見学の際は上履きをお持ちください。
・軽装でお越しください。担当教員も熱中症対策をしてご案内いたします。
・本年度資料の配布は各家庭一部です。ご請求済みの方はお持ちください。
・ご参加後、WEBアンケートをご送信ください。
お目にかかれますことを楽しみに、お待ち申し上げます。
教務
6年生、七頭舞を学ぶ!
6年生の体育では、運動会に向けて七頭舞の練習をすすめています。
最高学年の民舞だけあって、一筋縄ではいかないちょっと難しめな踊りです。
「低学年の時からの憧れの踊りを今、習えているのがうれしい。」
「自分もかっこよく踊りたい。」
授業の後にこんな感想を書いている人がいました。憧れの踊りだった七頭舞が、今度は自分が下級生に憧れられる側になるんだね。放課後にプレイルームで、コツコツ自主的に練習している人もいます。
先日、七頭舞保存会の方や踊り手の方に来ていただいて、直接踊りを学ぶ機会がありました。
足のさばき方から、構える姿勢、声の出し方など、所作一つひとつがきりっとしていて、メリハリがある本場の踊りを体感することが出来ました。
「七頭舞で本物の人たちが来た。もちろんおどりもすごかったけれど、それ以上に伝わってきたのが、かっこよく、しんけんにおどるという意志や、上手におどってほしいという気持ち!練習の時、一回一回本当に本気なんだろうな~。道具のあつかい方もていねい!」
「教え方が分かりやすくて、できるようになった。かっこよく、あんなふうに踊りたい。」
本場の踊りを見て、自分の動きをたしかめて、その場で修正し、さらに声をかけてもらえる貴重な時間となりました。
こうして直接学ぶことを引き続き大事にして行きたいです。
6年生、引き続き「三足」(←七頭舞の踊りの一つ)もがんばろう!
「いざ」というときのために
先日、全校(小中高全体)で避難訓練が実施されました。
地震のあとに火災が起きたことを想定し、自分がどう避難するか考えます。
訓練中は「お・か・し・も」の約束を一人ひとりが守り、真剣に取り組んでいました。
そんな子どもたちの姿勢を見て、消防署の方からも、「大変よくできていた」とおっしゃっていただきました。
授業中、休み時間どこかで遊んでいる時、放課後、登下校中…
「いざ」という時はいつやって来るのか、誰にもわかりません。
だからこそ、命を守るためにどうしたらよいのかをいつも考えておくこと、イメージしておくこと。
学校のみんなで共有したり、日ごろから家族と話しておくことも忘れずに。
訓練でよくできるをあたりまえにしていこう。
一人ひとりの命を守るためになにが大切か、これからも考えつづけていきます。
学園のつながり [Ⅱー348]
(1)桐朋学園小学校6年生との交歓会
毎年、桐朋学園男子部門の桐朋学園小学校6年生と桐朋学園女子部門の本校6年生(どちらも共学)が交流と親睦をはかる交歓会をしています。今年は、国立の桐朋学園小へ伺いました。6年生の皆さんと先生方が準備をして、迎えてくださいました。
前日から雨が降り、外での活動ができるかどうか、ぎりぎりまで検討されたそうです。晴れと雨の場合の両方を準備するのはとてもたいへんです。桐朋学園小の皆さん、ありがとうございました。国立に向かう時間には雨はあがり、予定していたドッジボール、鬼ごっこ、バドミントン、バスケットボール、ボードゲームのアクティビティができました。
私はボードゲームに付き添いましたが、たのしくて声を発する、豊かな表情が見られるなど、参加した人たちが新たな出あいをたのしみ、いろいろと表出していてあたたかなかかわりを感じていました。終わりの集まりの感想にもありましたが、とてもたのしい時間でした。
感想を言ってくれた人たちから、桐朋学園小の人たちはドッチボールが強かった、グランドには鉄棒の種類が多くあった、両校の先生たちの雰囲気が似ているなどありました。廊下の作品の良さや校舎の広さ、新しさに羨ましいという声もありました。
両校の人たちが、これからも日々を大切に過ごして、再会をたのしみにしたいと思いました。桐朋学園小学校の皆さん、お世話になり、ありがとうございました。
桐朋学園小の玄関前、さつきも姿を見せてくれました
さらに、学園のつながりに触れたいと思います。
(2)桐朋女子中学高校生とのふれあい実習
1989年よりはじまりました。「自己を取り巻く様々な人たちの存在を知り、多様な人間関係を築きながら生きていくために様々なコミュニケーションスキルやコミュニケーションの大切さについて学習する」(中高)場として続いています。同じキャンパスで初等部と中高部が連携を取り、児童、生徒の成長を見守る姿勢があるからこそ、長きにわたり実践ができています。
初等部の低学年の人たちと中高生の人たちが出会い、いっしょに過ごすことでつながりが生まれています。小学生の時の「ふれあい」で中学生からいただいた手紙を、自分が中高生になっても大事にもっている人もいます。
(3)桐朋学園大学音楽学部*ホールで演奏を聴く
昨年度は、大学のホールで演奏を聴きました。目の前ですばらしい演奏を聴いてたいへん感動しました。毎年お世話になっている合田先生より、「このように学生たちが学んでいる現場に足を運んでもらうことで、より近くで楽器を見て操作の動きを見て、楽器から出てくる音を感じてもらうことができます。」「小学生にとっても、大学に来るのは少し大人の世界をのぞいてみるという特別な感覚があるのではないでしょうか。今後も、仙川の小学校を卒業するまでに一度は生の音楽を味わえるような交流が続けられるといいですね。」などと話してくださったことを思い出します。
*音楽部門は、戦後復興の希望を子どもたちの無限の想像力に見出した斎藤秀雄氏、井口基成氏らの「子どものための音楽教室」(1948年)にはじまります。子どもたちの成長に合わせて学校が必要となり、1952年、桐朋女子高等学校普通科に音楽科(共学)が併設され、その後、桐朋学園大学音楽学部を開設しました。自由で豊かな感性を持つ個性のある音楽家の育成、音楽教育における社会貢献、世界における音楽文化の創造を掲げて発展し、小澤征爾氏をはじめ、多数の音楽家を輩出してきました。
見た!感じた!味わった!「みんなで創った3日間」②
『26日の大掃除』 (大掃除は)食堂でした。ぼくは、ほうきで床をそうじしました。米が落ちているところもあって、こびりついてすごく取りづらかったです。楽しかったのは、雑巾がけでした。広いところをかけ抜けるのは、とっても楽しかったです。
『一番の思い出』 森ワークの自然観察散歩が一番心に残っています。クスサンという蛾のマユやヤマカガシというヘビ、猛毒のきのこ、シカの足跡、そしてとてつもなく大きなきのこを見つけたり、すごく興奮しました。面白い名前の草も見つけました。それはマムシグサという草です。意外と大きくて、パッと見て「食虫植物?」と思ってしまいました。
『食事係のこと』 食事係では、みんなにご飯やみそ汁を用意したり、食堂の机や床をふいたりします。いただきますの挨拶もします。八ヶ岳で混乱しないように、行く前に色んなことを決めました。準備のかいがあって、当日はスムーズに仕事ができました。でも時間が多くあったのに、均等にご飯やみそ汁を配れない時もありました。みんながきれいに食べてくれたので、後の掃除をする時はとっても助かりました。
『キャンプファイヤー』 2日目の夜は、キャンプファイヤーをしました。入場し点火の儀式の劇を見て、ついに炎が燃え始めました。(略)それが終わった後、願い事を書いた紙を燃やしました。私は、みんなの願い自分の願いがかなうように祈りながら、空にのぼっていく火の粉をながめました。私はキャンプファイヤーの火の粉が大好きです。とてもキレイだし、火の金魚が上へ上へとのぼっていこうとしているとしているようで、なんだか勇気をもらえるからです。
目、耳、手足、心… すべてをフル回転して駆け抜けた3日間。楽しい企画や自由時間、友だちと寝食を共にし、小枝を拾って火を起こすところからのカレー作り、係の仕事や部屋の管理、日々の掃除など自分たちで責任をもっての生活作り。
すっかり成長した6年生の姿がありました。満天の星空やキャンプファイヤーの炎と共に一生心に残ることでしょう。
見た!感じた!味わった!「みんなで創った3日間」①
5月24日から26日まで、6年生は小学校生活最後の八ヶ岳合宿に出かけました。
昨年度に続き、実行委員を立ち上げ、各係の打ち合わせや準備も事前に何回も行い、さあ出発です!前日までの雨はやみ、3日間の晴天に恵まれ予定したことは全て行うことができました。
学校に戻ってきてからは、文集作りをしています。企画、生活、遊びなどを自分たちで創っていった3日間。一部をご紹介しながら合宿をふり返ります。
『私の心に残っていること~レトルトではないカレー作り!~』 昨年私たちは、コロナの影響によりレトルトカレーだったけれど、今年は 一からカレーを作ったよ!なんと、新聞紙を使わずに火をつけることができたのだ。私は野菜を切る担当なので、じゃがいもや人参を切ったよ。カレーはおいしかったし、一番最初に食べたよ。
『八ヶ岳合宿でしか作れない、オンリーワンのカレー』 野外料理では、私は米をとぐ係でした。米をとぐのに一番つらかったのは水の冷たさです。とにかくといでいる指が、冷たさで赤くなっていました。他に苦労したのは、カレーのルウの水の分量です。計量カップがないので、スープカレーのようにようになってしまったけれど、10分位煮込むと少しトロっとしました。
『ナイトウォークでの思い出』 松ぼっくりを拾って(ゴールの)先生のところまで持って行くのがおもしろかった。他には、真っ暗な闇の中、ライトで周りを照らしてみたり、ライトを消して森の音を楽しんだりした。木の音が「ザワザワ」なり、怖くなったりもしたけれど、ドキドキして楽しいナイトウォークでした。その日は晴れで星がいっぱい見えて、美しかった。パッと空を見ると「北斗七星」があった。
…②につづく
アンズ、ビワの収穫 [Ⅱー347]
今週は、幼稚園でアンズ*を、小学校でビワ**を収穫しました。
先週金曜日の強い雨風のため、たくさんのアンズが落ちてしまいました。それを年中の人たちと2年生が拾い集めて、洗ってくれました。その仕事を終えて、木になっているアンズの収穫をしました。
高いところにあるアンズをどうやってとるか相談すると、「ケースをもってきてかさねよう」、「まえのゆりの人たちもそうやっていた」、「ながいぼうでおとそう」などが出され、まずケースを探すことにしました。ケースは他の遊びで使われていましたが、交渉して貸してもらいました。使っていた子も、いっしょにやりたいと来ました。アンズの木の下にケースを積み上げ、どの順番でとるかを決めてから、ケースを2人が支え、1人がのってとりました。地面は平でないので、支える方も力を入れ、のる方は少し揺れるのをゆっくり上ります。お互いに支え合います。そして、3~4個ずつとりました。
その後に洗って、明日〔以降〕調理をします。
小学校では、理科園・しぜんひろぱ委員の人たちがビワを収穫しました。自治の時間は水曜日なので、放課後に集まりました。委員の人たちは、先週の会議で1~6年生全クラスに配ることを決め、みんなでたくさんの実をとりました。手を伸ばしてとる人、友だちの肩車でとる人、はしごにのぼってとる人、高枝ばさみの使い方を学んで使う人と落ちた実を包み込むようにとる人がいて、20個入りの袋が10袋分収穫することできました。まだまだとりたいのですが、4時前になったので、本日は終了としました。委員のみなさん、たのしかったですね!(皆さんの楽しそうな様子をみていた人が、今度しぜんひろば委員会に入りたいと言っていました)
上の方にはまだまだたくさんの実がついています。これからさらにとれそうです。
桐朋学園仙川キャンパス創立以来、教育環境整備に力を注ぎ、たくさんの緑に恵まれています。キャンパス内に植栽されている樹木は、約150種です。
桐朋女子中・高等学校の生物科の平林春樹先生は、「学園に植栽された樹木を皆さんの友達だと考えて、是非色々と観察してみてください。」と言われていました。平林先生らを中心に、創立70周年を迎える際に樹木プレートを設置しました。その樹木プレートによって、「木々の名を確かめながら生徒たちの憩う場になってくれたら、どんなに素晴らしいか…」(河原勇人先生)などの願いがあります。
今後も緑を大切に育てていき、地域の皆さんとも緑を大切に育てる地域にしていきたいと考えていきます。よろしくお願いいたします。
*アンズ…和名 科名バラ科、花期3~4月/果期7月 解説 中国原産の落葉小高木。早春に葉より先に開花する。花色は薄紅色。果実は食す。果実は生食でジャムにもする。
**ビワ…和名 科名バラ科、花期11~12月/果期翌年の6月 解説 枇杷。果樹として広く栽培。11~12月に開花。実は初夏に熟します。果実は食用 どちらも『桐朋学園女子部門仙川キャンパス 樹木誌2011』より